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お肌の悩み

■お肌のトラブル(乾燥肌、敏感肌、肌あれ)の原因と対策

●乾燥肌とは 皮膚は表皮と真皮でできています。表皮にはの角質層(かくしつそう)があり、外界からの刺激からお肌を守り、真皮のヒアルロン酸やコラーゲンがお肌のうるおいとハリを与えてくれるます。乾燥肌とは真皮の保水能力が落ちた状態、角質から水分が蒸発する状態を指します。乾燥肌になるとお肌はカサカサ、粉を吹いたり皮膚表面がはがれ落ちたりします。

○角質層(かくしつそう)の損傷

角質層は外界と接触する部分です。角質細胞とその間を満たすセラミド(角質細胞間脂質)で構成されています。角質細胞とセラミドはレンガとセメントにたとえられます。個体のレンガ同士を繋ぎ止め間を隙間なく被うセメントの姿がよく似ているためです。健康な角質には30%の水分が含まれていますが、30%以下になると乾燥肌の症状を呈します。

角質層の水分量は年齢とともに減少します。それはセラミドの減少によって引き起こされますが、角質のバリア機能の低下を受けて基底層ではよりいっそうの角質の生産を行う結果(角化)、肌はゴワゴワ、カサカサ、そして厚くなります。また、角質の過剰な生産は不完全な角化を引き起こし(不完全角化)、機能性の乏しい無意味な角質層を作り出しお肌の慢性的なお肌トラブルとなります。完全にお肌の悪循環に陥った状態です。

外界の刺激や乾燥からお肌を守る最前線の角質の異常は、そのままお肌全体のトラブルの原因になります。

●乾燥肌の対策・・・お肌の悪循環を断ち切る

乾燥することによりお肌は傷つき痛み損傷します。それがさらに不完全で変形した角質の生産につながり厚くなり、カサカサ、ゴワゴワのお肌となって悪のサイクルに陥ることを説明しましたが、原因がわかれば対策は明快です・・・とにかく保湿を心がけること。では水を与えればお肌は元気になるか?YESであり、NOです。直接的にはお水や水分でお肌は乾燥から一時的にしのげますが、それが乾燥するまでに時間はかかりません。しかし霧吹きなどで常に水を与え続ける方法もあり、実際実行している人もいます。そしてそれなりの効果を出している人もいます。しかし、日常生活の中で数分おき、数十分おきにお肌への水分補給をできる環境にいる人は多くないと思います。

水分補給をした肌に乳液やクリームで与えた水分が逃げないようにフタをするという考え方もあります。それは正しいですが、フタをすれば今度は外からの補給もたたれることも意味します。だから、継続的で根本的な解決のための乾燥肌対策は「水分補給」という考え方を、さらにもう一歩すすめて「保湿成分補給」と考えるのがよいのではないでしょうか?

お肌が本来持っている保水能力、保湿力、吸湿力を高め肌本来の力で保湿を持続させることがより根本的な解決に近づくと思います。化粧水や美容液の意味は、水だけではなく保湿成分補給と考え方から生まれた発想です。

●保湿成分のカテゴリー 保水してくれるものは何でも保湿成分と呼んでもよいと思いますが、保湿方法から分類すると次の4種類のカテゴリーに分かれます。それぞれについて見ていきましょう。

○ラメラ構造成分 皮膚角質層のセラミドはラメラ構造の代表成分です。ラメラ構造とは油性分子と水性分子が交互に層状に並ぶポリマーでガッチリと水分を保持します。外界の湿度が低下しても水を逃がしません。

○水分保持成分

ヒアルロン酸 コラーゲン エラスティン ヘパリン類似物質

○吸湿性成分

天然保湿因子(NMF) アミノ酸 尿素 PCA PG(プロピレングリコール) BG(ブチレングリコール) グリセリン

○油分

たんじゅんに皮膚に油性の皮膜でフタをして水分蒸発をくい止めるもの。オリーブオイル、ホホバオイル、コメヌカ油などの植物性オイルやワセリンなどの石油から採れる鉱物油(ミネラルオイル)、流動パラフィンなどがあります。

●保湿成分の選び方

自分のお肌に合った成分の選び方は、残念ながら確実な方法があるわけでなく、ある程度アタリをつけながらそれぞれを成分をメインに配合している基礎化粧品やスキンケア製品を自分で試しながら探っていくしかありません。またお肌の性質は時間や年齢や体調とともに変化しますので「これで一生使える」という商品がないのはもちろん、速い人では数週間でお肌に合わなくなることもあります。よって、常に自分にあうスキンケアを捜す努力も必要になってきます。

●保湿成分を選ぶ・・・複数成分配合の商品を選びましょう

成分単品だけで成立可能な化粧品商品は市場ではあり得ません。それぞれの成分を単品で試すことは一般消費者にとってあまりあり得ないのでどの成分が自分のお肌に安全で効果的か判断することは不可能です。化粧品メーカーがよかれと思う成分とそれぞれの配合量を決めて複合保湿成分入り商品として発売する商品しか入手できませんので、保湿成分単品をそれぞれ単独に試すことはあまり意味がありません。

■保湿成分一覧リスト・・・保湿成分の種類と選び方

●セラミド

細胞間脂質のひとつで角質細胞のすき間を埋め大量の水分を保持。セラミド生体物質でアトピー性皮膚炎の人、敏感肌の人にも刺激が少ないことで有名です。セラミドは親油性と親水性の両方の性質を持ちラメラ構造を形成し肌から水分が逃しません。セラミドは肌なじみがよく、べとつかないため化粧水や美容液の原料として人気があります。

●グリセリン

天然ヤシから生成される。吸湿性が高く体温では蒸発しないため皮膚表面の乾燥を防ぎうるおいを保つ。

●尿素(ケラチナミン)

尿の中から発見された尿素。尿素は水素結合により水の分子を捕らえて離さない性質のために皮膚の水分の蒸発、吸収、保持に役立ちます。タンパク質を溶かす効果があるため皮膚表面の余分な角質を取り除くピーリング効果があります。敏感肌の方にはやや危険かも。創傷治癒作用も知られています。

●ワセリン

●ヒルロイド

●トレハロース

トレハロースとは砂糖と同様の天然糖質で糖の一種。サボテンや海草に含まれており細胞を乾燥から守る夢の糖質と呼ばれてきました。近年デンプンから量産可能となり化粧品原料や医薬品原料として脚光を浴びています。

●コラーゲン

言うまでもなく真皮内にある保湿成分。保湿成分としてカラダでは最も多くひろく分布している。生体細胞でないため死ぬことはないが、分解されてなくなる。一般に3〜6程度の寿命があるとされるが詳しくは不明。

●ピロリドンカルボン酸

ピロリドンカルボン酸とは角層層に含まれている天然保湿因子NMFのひとつ。

●褐藻エキス

褐藻エキスとは、文字通り昆布、もずく、ワカメなどの海草から抽出されるぬめり成分。高分子の糖類やミネラルを豊富に含む。褐藻エキスの有効成分はフコイダンといい、ガラクトースなどの高分子多糖類。 ●ローヤルゼリー ローヤルゼリーとは働き蜂が極微量分泌する乳白色クリーム状の物質で、女王蜂が食べる食物です。「王乳」とも呼ばれてます。

●エラスチン

お肌の弾力やハリを作り出すコラーゲンを所々でつなぎ合わせる繊維状タンパク質。コラーゲン同様お肌にハリと弾力を与えます。ゴムのように伸び縮みする弾性があります。エラスチンとコラーゲンとはほぼおなじ部位に存在し、共に皮下の柔軟組織を構成している。

●テアニン

テアニンとは、緑茶に多く含まれるうまみ成分でグルタミン酸に似た構造のアミノ酸の一種。茶葉から抽出されます。ぬるい湯に多く溶け出す性質を持っている。テアニンには人間の脳のα波を増やし、リラックスさせ安眠、ストレス軽減する効果がある。テアニンは日光に当たるとポリフェノールに変わる。

●エリスリトール

エリスリトールとはブドウやワイン・清酒・醤油・味噌などの発酵食品に含まれている天然の糖質でアルコールの一種。エリスリトールは、放熱作用があり清涼感を感じさせます。エネルギーになりにくいため、カロリーゼロ甘味料として使用されたり化粧水のさっぱり感や夏向けの冷感成分として配合される。浸透性のよさとベタつきの少なさが特徴。

●乳酸ナトリウム(乳酸Na、乳酸塩)

乳酸とは、乳酸菌によって生成される酸です。人体にもひろく存在する天然の有機化合物です。弱酸性でカビや細菌の酵素や細胞膜を破壊するなど殺菌・抗菌作用がありヨーグルトのように食品の保存や腐敗防止に役立ちます。乳酸は清酒醸造、清涼酸味剤、防腐剤として食品に広く利用されます。乳酸は角質柔軟作用があり角質剥離剤としてピーリングや毛穴ケア用のAHAとして使用されることがあります。AHA(Alpha Hydroxy Acid=アルファハイドロキシ酸、通称フルーツ酸)とは、サトウキビやタマネギなどから抽出されるグリコール酸、サワーミルクやヨーグルトから抽出される乳酸、青リンゴから抽出されるリンゴ酸、ブドウや古いワインから抽出される酒石酸、オレンジやレモンなどの柑橘類から抽出されるクエン酸などの総称です。ピーリング剤として角質表層から溶解したり、角化細胞間の接着を弱め表皮を剥離させターンオーバーを促進する作用があります。グリコール酸はエステティックサロンのピーリング施術で使用されるAHA(フルーツ酸)として人気があります。

乳酸ナトリウムとは、工業的には乳酸と水酸化ナトリウムを中和して化学的に合成される成分でヨーグルトに含まれる乳酸とは違った働きをします。角質層に含まれている天然の保湿成分(NMF)のひとつです。乳酸ナトリウムは高い吸湿性を持っています。グリセリンの代用としてもよく使われます。

殺菌効果があるため化粧品に配合されてると保湿・抗菌剤として、また美白剤、pH調整剤、乳化安定剤としても配合されてます。化粧水、乳液、クリーム、基礎化粧品、シャンプー、ケミカルピーリング用製品などに使われます。

●ヒアルロン酸

表皮と真皮に存在するNMF。コラーゲンとエラスチンとともにNMF代表成分の一つ。1グラムで水6リットルの保水力。角質層の細胞間をうめる役割を果たしています。非常に強い保水力を持ちお肌のハリを甦らせます。最近では低分化処理によりお肌への浸透も考慮され注目されています。

●リピジュア(lipidure)

日本油脂という会社が開発した細胞膜と似た構造を持つ水溶性ポリマーだそうです。ヒアルロン酸の約2倍の高い吸湿性がある成分です。化粧品やシャンプー、石鹸などのトイレタリーに使用されています。肌の角質細胞の間を満たす細胞間脂質と似た構造で角質層の吸湿性や保湿性を高めるとされています。また持続性もあり、水洗いしても保湿性が維持できます。人工臓器の素材しても利用度の高い成分です。

●イソフラボン

皮膚の老化原因は紫外線と女性ホルモンの減少です。更年期は女性ホルモンの減少が原因でホルモンバランスを壊し、肌のうるおい成分の減少させ老化を招きます。イソフラボンは分子構造が女性ホルモン(エストロゲン)と似ており、また似たような働きをすることから「植物性女性ホルモン様成分」と呼ばれます。豆腐やみそ汁、醤油など大豆食品をよく食べる日本人は、欧米人くらべ心臓病やガン(特に女性ホルモンに関連する子宮癌、乳癌、前立腺ガンなど)が少ない。この理由として大豆イソフラボンに関心が集まっています。イソフラボンは大豆の胚芽に多く含まれる植物性ポリフェノールの一種です。女性ホルモンであるエストロゲンのような働きが認められ、女性の美しさや若々や魅力を高め、女性の更年期障害症の症状を低下させることが知られるようになりました。女性ホルモンは加齢とともに30代-40代から分泌量が減ってきますが、イソフラボンが肌荒れや小じわなどお肌のトラブルに有効な効果が期待できるかもしれません。動脈硬化、高コレステロール血症にも効果があるとされています。

●アミノ酸

アミノ酸は、天然保湿因子であるヒアルロン酸、コラーゲン、エラスチンの原料となるだけでなくそれ自身保湿成分です。分子量が小さく保湿成分の中でも特にお肌になじみやすい。



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