オリジナル化粧品の受託製造OEM事典
  1. 化粧品OEM事典トップ
  2. 化粧品OEMメーカーさんと法的対応
  3. 化粧品のカテゴリー分類
  4. 化粧品OEMメーカーの得意分野のチェック方法
  5. 原料主導案件の注意点
  6. 開発ステップ1:商品コンセプト
  7. 開発ステップ2:商品ネーミング
  8. 開発ステップ3:フルライン vs シングルアイテム
  9. 開発ステップ4:経済効果の初期ロット
  10. 開発ステップ5:開発費用分担を明確にする
  11. 開発ステップ6:薬事法をよく理解しておく
  12. 開発ステップ7:化粧品容器とパッケージはとくにうるさくチェック
  13. 開発ステップ8:販路の決定と販路の確保
  14. 開発ステップ9:販促の手法
  15. 化粧品の原料メーカー
  16. 化粧品のOEMメーカー
  17. 化粧品の容器メーカー
  18. 化粧品のパッケージメーカー
  19. 化粧品の流通
  20. 化粧品のパッケージデザイン
  21. 化粧品の広告
  22. 化粧品・ビューティー関連展示会一覧リンク集
  23. 化粧品OEM老舗、ポイントさんにインタビュー
  24. オリジナル化粧品用語集
  25. 化粧品OEMに関するお問い合せ
  26. 武蔵野ワークスのトップ

化粧品委託製造の老舗、株式会社ポイントさんにインタビュー

化粧品委託製造の老舗、株式会社ポイントのご担当者の方にインタビューしました。

ポイントさんは大正時代から続く化粧品会社です。会社設立当初から化粧品委託製造に注力し、化粧品委託製造の老舗的存在の会社さんです。現在、本社は東京都渋谷区恵比寿に、工場は千葉県松戸市にて営業されています。固定のお客様が多く工場はいつもフル回転。多忙の中、ご担当者の方にオリジナル化粧品製造の実状をお聞きしました:

※ここでは「オリジナル化粧品」を「オリジナルブランド」と呼んでいます。オリジナルブランドとは、ブランド力をすでに確立し知名度のあるナショナルブランドに対するプライベートブランド・ハウスブランド、あるいは量的・規模的に量産可能で全国に流通するナショナルブランドに対するプライベートブランド・ハウスブランドのことです。オリジナルブランドはナショナルブランドを目指す前段階のものもあれば、そもそもナショナルブランドとは一線を画し特色あるブランドを目指すものなど多様なバリューを持っています。

オリジナルブランドの需要は旺盛ですか?

当社のお客様にはさまざな業種のお客様がおられます。たとえば、エステティックサロンさんですとエステサロンには、業務用といいますかエステサロン専用のサロンブランドや、それらのみを取り扱うエステ商材卸やエステ専用問屋さんがあります。一般には入手しにくい稀少な業務用化粧品がそれなりの品揃えの中から選択できますが、それでもオリジナルブランドの化粧品を製造されるお客様は少なくありません。一つにはエステさんにとって、オリジナルブランドは他社との差別化という役割があると思います。

オリジナルブランドを立ち上げる際の一番のハードルは?

お客様ごとに違うと思いますが、比較的多いのが「ロット」です。ロットの問題はとにかく最初は小規模で立ち上げたいとお客様にとって大きなハードルになっていると思います。

どういう希望ロット数が多いでしょうか?

資材単位は多いです。化粧品容器は容器問屋さんから購入することになると思いますが、その場合ケース単位(段ボール単位)での購入になりますので、たとえば、あるローション用ボトルがワンケースあたり500本とすると「ちょうど500本で制作してください」といったご要望は多いです。工場サイドからすれば設備やラインを回す単位や原料や成分の入手単位も考慮いただいき、トータルに考慮してロット数を決定した方がよりよい最小経済ロットが見つかると思います。お客様には設備・ラインの稼働単位や原料・成分の入手単位は不明な部分なのでよく工場と協議されることをお薦めします。

オリジナルブランド立ち上げを計画するにあたり、どこから始めたらいいでしょうか?

コンセプ作りです。「コンセプト」というと難しい響きになりますが、オリジナルブランドを立ち上げたいというお客様は必ず何かしら「こだわり」がありますので、それを具体的に文章やイメージを落とすことがコンセプ作りです。当然技術的にも法的にもコスト的な様々な制約や問題が想定されますので、コンセプトがすべて実現するわけではありませんが、それら制約・制限はとりあえず無視し、目標とするオリジナルブランド製品の理想形を具体的に描いていただきお持ちいただくことから始まると思います。制約・制限については当社のような委託製造先の人間が考え問題となる部分について代替案や妥協案を探りながら現実的なプランに詰めていくことになります。

オリジナルブランド立ち上げのコンセプト作りについて、具体的にどういった内容を決めればよいでしょうか?

具体的には、ローションなのか乳液なのかといった化粧品の種類、そして容量、容器・パッケージ、どうしても配合したい成分があればその成分と希望配合比率などです。どういう用途で使用し、どこにこわだり、何がウリになり、何を配合して何を配合したくないかなどなど製品イメージを可能な限り具体的にリストアップしていただければよいかと思います。そして、ネーミングは商品そのものを表すため、非常に大切な決定項目です。ネーミングは他のコンセプトが固まってからでも遅くないかもしれません。また、たとえば「シワ取り即効クリーム」などのように薬事法に反する内容はネーミングとしても宣伝や商品説明としても使えませんので、注意を要します。

こだわり原料の持ち込みを希望されるケースはありますか?

あります。なるべくお客様の意向を汲みたいと考えていますが、製品の安全性や責任の所在を考えるとトレーサビリティのしっかりした原料である必要があります。もしそこに不安があると持ち込まれたものを使用することはできませんので、事前に相談いただければと思います。こだわりの原料があれば、当社にて捜し調達するということも考えられます。化粧品原料として流通できるものなら大体のモノは入手可能です。逆に当社のような化粧品会社が捜して捜せないモノは、化粧品原料としても法的に使用できないものが多いようです。

では、化粧品処方を持ち込まれるケースは多いですか?

多くはありませんがあります。成分の種類だけでなくそれぞれの成分の配合比率まで決定された処方もあります。処方に問題なければなるべくお客様の意向を汲みたいと考えています。しかし、自分で制作した手作り化粧品や、市販されている「手作り化粧品キット」のようなもので制作したものをサンプルとして持ち込まれると原料が不明な場合や原料調達に問題がある場合もありますので、まずはコンセプトを詰め調達可能な原料を決定した上で、試作なりサンプルなりを制作するという手順を踏んで頂いた方が確実です。

コンセプト・試作・製品製造の期間は?

「コンセプト〜試作〜試作直し〜試作承認」までは本当にケース・バイ・ケースです。試作品が完成し、お客様の承認が取れれば製造は通常の業務ですので、ある程度工場のスケジュールと原料納期の問題になりますので先が見えます。ただご注意いただきたいのは「試作承認」後、さらに経時変化を見るため加速試験なども必要になりますので試作が承認されればすぐに商品化可能というわけではありません。加速試験とは、高温など環境負荷をかけた状態で保管する試験です。数ヶ月後・数年後など時間の経過に伴う製品の変化や劣化を予測するためにものです。

ネーミングに関するアドバイスはありますか?

お客様が愛着が持てるものにしていただきたいと思います。製品名・商品名はある意味その商品の命にもなりえますが、コンセプトや成分にこどわりがあり表面的なことよりも中身勝負というお客様の中には意外にも「何でもいいよ」というお客様も見受けられます。仕方ないので試作の段階で当社が勝手にコードネームをつけて開発し、試作品として提出したら、そのコードネームがそのまま商品名になったケースもあります。あと、薬事法上効果効能を謳うネーミングや「マックス」など比較級を表すネーミングも禁止されていますのであらかじめ留意いちゃだきたく思います。

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