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( 香水工場の )

香る生活


ワインと香水の意外な共通性#5(優勢なフランス語)
・ワインと香水:どちらも本場はフランス。専門用語にはフランス語が多用される。

世界最大のワイン生産国といえば、フランスかイタリアという印象を持っている人が多いと思います。

イタリアが生産量・輸出ともに世界最大と言われたりフランスが言われたり、年によって変化しているので、世界最大のワイン王国といえば「フランスあたり」と考えれば概ね間違いでないかと思います。

去年のニュースではスペインがフランスの「世界一の座」を脅かす事情が伝えられました。これもまだまだ「フランスあたり」で通用します。

ワイン生産量、スペインがフランス抜き首位となる見通し(2008年 07月 10日)

「フランスは早ければ2015年以降、世界最大のワイン生産国の地位をスペインに譲ることになる見通しだ。フランスの個人ワイン生産者協会が今週、調査機関Credocが実施した調査結果を発表した。」

フランスは、カリフォルニア・チリ・オーストラリアワインの攻勢を受けすでに「量から質」への転換を図っており、今後フランスワインは出荷量こそ減少しますが、高級化は止まらないと予想されます。「世界最大の生産量・輸出量」というタイトルを失った後も、フランスは、やはりまだまだワイン文化の世界の頂点に君臨するのではないでしょうか。

そんなわけでワインに関する専門用語や業界用語もフランス語が頻繁に使われます。サントリーでは社内で使用されるワイン用語はフランス語がメインとのことですので、日本でも概ねフランス語が優勢のようです。

たとえば、赤ワイン葡萄の代表的な品種「カベルネ・ソーヴィニヨン」や白ワイン葡萄の代表的な品種「シャルドネ」はどちらも見るからにフランス語。これは品種名なのでここで取りあげるのふさわしくないかもしれませんが、どちらもフランス語のまま世界中で使用されています。どちらもフランスの地名に由来すると思われますが、現在は一般名詞化しています。

・シャトー。シャトーはフランス語でお城の意味ですがワイン用語では葡萄畑やワイナリーを差します。厳密にはフランス・ボルドー地方の葡萄畑でないと「シャトー」でないそうです。

・ソムリエ/ソムリエール。ワインについてアドバイスをしてくれる人。

・デキャンタージュ。ワインをデカンターなど違う容器に入れ替える行為を差します。オリを落としたり、空気との接触により味をまろやかにする目的があります。

・エチケット。ワインのラベル。

・アッサンブラージュ。ブレンドの意味。先日取りあげました。

・シュール・リー。日本の一大ワイン生産地・勝沼に行くと標準語として話されている言葉。白ワインの一醸造法。

他にもいろいろありそうです。一方、香水の方は言うまでもなく香水の名称は世界的にフランス語が用いられています。

・パルファム
・オードパルファム
・オードトワレ
・オーデコロン

(続く・・・)

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(2009-06-23)
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