Home > ブログ
リスト表示 | (edit)
( 香水工場の )

香る生活


過熱「有機ブーム」と英国政府
「有機」クールダウンで本気農家が残りやすくなる



この数年「有機」ブームは熱を帯びています。化粧品業界の話です。

「無農薬100%や有機栽培100%」をウリにする化粧品会社さんが続出していました。

そういう原料は量産ベースでは事実上、入手不可能なことは、業界の裏事情を知る人々にとって常識なだけに痛し痒し困惑気味でした。

が、英国の食品基準庁が、ついに重い腰を上げました。

「『有機』に健康効果なし」

政府系機関は政治的な思惑で迷走することも多々ありますし、発表内容については賛否両論あると思いますが、ツボは概ね押さえているなと関心します。

アナウンス効果や影響度を配慮しながらタイミングを狙ってこういう発表がされると思いますが、EU内でのオーガニックブームもやや危険水域に入ってきたと解釈されます。


EU内でオーガニックをウリにしたベンチャー化粧品会社がタケノコのごとくどんどん生まれ日本にも上陸した会社さんもそれなりに。

「オーガニック証明書」を取得することも一種のブームとなっています。

「ちょっと過熱気味」という政府からのメッセージは小さなジェスチャーです。

しかし、鼻が利く企業はわずかなジェスチャーも見逃さず、潮が引くように引いていく場合が多い。

そのことによって、むしろ、本気で無農薬・減農薬や有機栽培に取り組んでいる良質な企業や農家が残る可能性がでてきます。

よいことです。

過剰ブームの調整弁を、ときどき絶妙なタイミングとバランスと力加減で調整してくれる職人芸的な技と解釈しております。

そんな人が政府系機関に高官として存在する国の経済は安泰です。

欧米(というか日本以外の国)では高官個人に権限が集中するため、思い切った政策がやりやすいようです。

Organic review published
有機野菜レビュー(Wednesday 29 July 200)

---------------QUOTE--------------
An independent review commissioned by the Food Standards Agency (FSA) shows that there are no important differences in the nutrition content, or any additional health benefits, of organic food when compared with conventionally produced food. The focus of the review was the nutritional content of foodstuffs.
---------------QUOTE--------------
英国食品基準庁(FSA)は、独立した検査委員会の結論として有機野菜と通常野菜の間で栄養価や健康への影響に関して別段差異は見いだせないとの報告を発表しました。

(2009-07-30)
search
月一メルマガ

TOP