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( 香水工場の )

香る生活


茶葉の夏#2 緑茶のほのかさ
コーヒー vs 緑茶 緑茶のほのか味わい
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「緑茶カフェ」「緑茶喫茶店」。どうせ学生が考えるビジネスプランですから、まるで具体性も実現性もない甘い内容のレポートでしたが、アイデア自体は今でも悪くないと思います。

しかし、講師の反応は意外でした。

「そうね・・・お茶ね・・・」

とカタコトを発して後は、無言で考えておられました。その意味するところに「イマイチ」といった雰囲気が伝わってきて、講師の詳しい意見は聞けずじまいに終わりました。

思うに緑茶にはパンチが足りないのかもしれません。味はほのか、飲みなれた人でなければ味の違いは堪能しにくいものがあります。特に香りの弱さは決定的です。

また緑茶のカフェインはコーヒーの半分。ヘビーなコーヒーファンが患う、健康に害がない程度の半カフェイン中毒症状は、コーヒーへの忠誠心を高めリピート率を維持させます。依存度まで高まればやや危険水域ですが、ないとは言い切れません。

コーヒーはカフェインが多いだけでなく味も香りもメリハリがあり、わかりやすい飲み物です(コーヒーの香り立ちはサイコー!ですね)。

緑茶は口に含んだときコーヒーのような香ばしさやリフレッシュ感は薄く、その代わり飲み込んだ後の深い安堵感は緑茶特有の特徴です。

要は、緑茶は深いのです。ビジネスとしての「緑茶カフェ」「緑茶喫茶店」は難しいのかもしれません。

しかも、日本のレストランではお茶と水は「タタ」なので、そういう常識もお茶の価値とイメージを損なっているかもしれません。タダのお茶の味はだいたいイマイチなお茶が多いことも、若い世代への訴求力を殺いでいます。

タダのお茶はやめて有料でおいしいお茶を出す、という文化が、わがニッポンの大地に根付かないことには現在の状況は打破できそうにもありません。

数年前、テレビ東京の「ガイアの夜明け」を見ていたら海外で「緑茶カフェ」を展開する若きベンチャー起業家さんが取材されていました。同じことを考える人はいるもんだと思いましたし、それを実際に実行する彼らの行動力に自分など足下も及ばないと内心エールを送ったものです。

その後「緑茶カフェ」が現地に根付いたかどうかは不明です。あれをアメリカでやるには根気と資本がいると私自身、多難な前途が脳裏をかすめました。

(続く・・・)

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(2009-08-02)
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