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( 香水工場の )

香る生活


茶葉の夏#5 化粧品原料としての茶葉
カテキンが健康によいとされる理由
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さて、緑茶に含まれる有用成分のカテキンは、現在さまざまな健康食品や飲料に使用され、人気と話題性が高い成分です。その効果はずばり「抗酸化力」。アンチエイジングの有力候補として、あるいはガンや脳卒中などの予防成分として抗酸化成分は欠かせないもの。

さらに血糖値や血圧の抑制効果があるとされます。現代日本人の国民病的様相を帯びてきた肥満や糖尿病などの成人病対策としても有効でこの点を強調した緑茶飲料は、飲料業界の大きなヒット商品となっています。

(糖尿病は、一説に40代以上の日本人の3人に1人が発病もしくは発病の可能性が高い発病予備軍と言われます。実に恐ろしい状況です)

健康によいイメージの緑茶飲料は、気まぐれ・一時のヒット商品で終わることなく長年ヒット商品であり続けているところに緑茶人気の実力がうかがい知れます。

たとえば、1980年代から一貫して出荷量を増やしている伊藤園の「お〜いお茶」や2003年発売以来人気が衰えない花王「ヘルシア」はその代表例です。

また緑茶には殺菌作用や消臭作用も大きく、家庭用洗剤に配合されるようになってきました。本当は緑茶だけで「殺菌剤」や「消臭剤」にするにはやや力不足と思われます。

しかし、いかんせん、日本人が長年慣れ親しんできた緑茶だけに、安全性や親しみやすさの点からイメージがよい。宣伝効果だけを目的に配合するメーカーさんもおられることでしょうが、カテキンの持つ殺菌・消臭効果は事実です。

これらが、お茶が健康によいとされる理由の大きな一因をなしています。

カテキンはお茶の苦味や渋成分。実は茶葉以外にも多くの植物が作り出す成分です。それはフラボノイドやカロテノイド同様、紫外線や酸素が多く発生する場所で自分自信の細胞をプロテクトするために生成される成分と推測されますが、植物だけでなく私たち動物の体内にも有効です。

しかし、カテキン自体の味は苦味や渋みですので、そのままでは食べられません。緑茶はカテキンを大量に含んでいるだけでなく味わいながら習慣的に飲めるところに凄さがあります。

病気を予防するメカニズムもわからないまま、人類は自然の恵みを習慣的にお茶として摂取するようになったことになります。そういう意味で、お茶は人類の英知かもしれません。

では緑茶・紅茶、どちらが抗酸化力があるかという問題ですが、それぞれ擁護したい側があり、産業界にもインパクトがあるので論争になりそうですが、一般には緑茶の方が高い評価ではないでしょうか。そんなわけでまずます人気が高まる緑茶。化粧品原料としても注目されるようになってきました。

(続く・・・)

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(2009-08-13)
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