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香りビジネス、メジャーなテレビ番組で取り上げられる効用は?
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先日、「ながらテレビ」中、NHKクローズアップ現代でたまたま「広がる“においビジネス”」というテーマが取り上げられていて、匂い・香りに関心がある私は正座して拝見しました。
香りビジネスのビジネス事例
ネタはビジネスに利用される「香り」のビジネス利用例:
・(スーパー)カレーの香り噴射機で売上げを伸ばすカレー(カレーフレーバーの香り)
・(米国のカジノ)長居をして投下金額を高めてもらえる香り(柑橘系の香り)
・(日本のパチンコ)カジノ同様、長居による投下金額向上の香り(柑橘系の香り)
・(進学塾)記憶力を高める香り(香りではなく香りの成分名を紹介)
・(自動車販売店)企業のエコイメージアップ(ヒノキの香り)
・(レストラン)そばつゆやコーヒーなそそれぞれの食材のフレーバーの香り
短い時間によくぞ、これだけネタを詰め込んでくれたと思います。
近年、テレビ局は壊滅的な収益悪化に向かっており、特にカネがかかる「足を使っての実地取材」の衰えは激しくなってきていますので、さすがこのへんはNHKさんだと感じさせます。突っ込み具体は紳士的なNHKだけにパンチ不足ですが、短時間にこれだけのネタを見られることは有り難いものです。
上記香りビジネスのビジネス事例はすべて合成香料性の香りが使用されています(*1)。
(*1)番組では合成香料を何か変なコトバに置き換えていました。それはかなり違和感。この辺はちょっとイメージ取材になっていたかな。
香りビジネスの市場規模と売上げは?
タイトルの「広がる“においビジネス”」で期待したものは豊富なビジネス事例と市場規模や実際の売上げといった数字でした。「そんなビジネスがあるのか」という驚きとそれを具体的に裏付ける数字があればうれしいところです。
「香りビジネスってのがあるのか」という意外な事実は、一部すでにガイアの夜明けで取り上げられていましたが、概ね多くに人に共感され、番組の持つ影響力の大きさを考えると今まで日があたらなかった「香りビジネス」が一般に認知されるようになるかもと期待度大です。
しかし、市場規模や実際の売上げなど「数字」の方は「カレーは3割売上増」程度で、あまり出せない裏事情も何となく感じられたものです。ビジネスとしては番組に盛り込めるほど魅力的な数字に育っていない実状があるのでしょう。
体験から納得、香りのビジネス効果
ケーキ屋さんの前を通ると強烈なバニアやバターの香りがします。あの匂いがあるのとないのでは、知り合いのケーキ屋さん曰く、売上げ3割増だそうです。
自分自身、ベーカリーやケーキショップの近くを通り過ぎる際、バニラやバターの香りがしてくれば店内に誘われる確率がはるかに高いことは日常的なリアルな体験です。
それが本物の香りかどうかわからないときがあります。ベーカリーやケーキショップも実際にケーキやパンを焼いていないときは香りが不足しますので、香りの噴霧器(ディフーザー)で強制芳香プロモーションをかけているショップさんもあるでしょう。
駅前の焼鳥屋さんも煙をモクモク出して、可能なら香ばしい匂いが駅の改札方向に向かって流れるように設計すれば売上げは2倍!くらいに軽く跳ね上がることは、お父さん達には容易に空想できます。
お花に香り(香料)をつけて販売されるお花やさんもあるそうでしょうし、映画館や博物館で、そのテーマに応じた香りを放出する噴霧器(ディフーザー)を設置しているところもあるでしょう。
香りビジネスは成長方向にあるようです。
機能性アロマ、医療分野への道はまだ遠い
香りが記憶力の向上や、はては認知症の治療に役立つなど、機能性アロマの話も紹介されていました。
現在、香りや匂いは情緒的な効果の側面だけで語られることが多いと思いますが、医療的な機能を有するという内容でした。
アロマテラピーではすでに多く語られている内容ですが、改めてNHKが取り上げるという点が新しいかも。しかし、医療に関わるとなると、話は政治的にいろいろ難しいことがでてくるのでNHKが突っ込めるのもこの辺まででしょうか。
機能性アロマについては、大風呂敷の広げすぎでは?という部分もありましたが、香りの生理的作用は確かに存在します。ただ、嗅覚研究は世界的に研究者が少ないためまだまだ匂いが生理に及ぼすメカニズムも未知のことだらけ。
こうやってメジャーな番組で取り上げられれば、人々の香りに対する関心も高まり、研究志望者も増えて・・・とまたまた期待してしまいます。
- (2010-05-22)
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