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5月、ロマンチックなスイカズラが香る武蔵野

爽快な夏への期待感


今日は31日、5月も最終日ですね。若々しかった新緑もすっかり力強く、初夏を思わせるほど成長しました。このところの天候不順、気温の乱高下で初夏への期待感はややトーンダウンですが、今年の夏は爽快な夏になることを期待しています。

さて今月は「5月、なんたら武蔵野」シリーズを書き綴りってきました。豪快な「藤の花」の甘い芳香、「ジャスミン」のむせるような香り、そして「バラ」の気品高い香り。春から5月は芳香の花のオンパレードです。

「5月、芳香の武蔵野」シリーズでまだ紹介していないのでが、カモミール。


カモミール香る5月


通勤の道すがら、どこかのお宅の鉢植えや空き地の隅の方でカモミールも咲いていました。カモミールの花の香りは、オールスターメンバーには違いないのですが、一クセ・二クセある香りで気品より、なつかしいやら、おかしいやら、愉快な香りです。

今週、長野のある山中にあるカモミール蒸留工場を見学させてもらえる予定ですので、カモミールのおもしろ体験談は後日紹介予定です。

あげればキリがないのですが、通勤の行き帰りで感じられる身近な花だけでもこれだけ多彩な香りが楽しめます。東京(とはいっても都心から離れた武蔵野エリアですが)も、「香る街」として捨てたもんでありません。


ステキな香りの喧噪、東京


これに商店街から香る入れたれコーヒーの香り、焼きたてパンの香り、味噌やしょうゆの匂い、八百屋の野菜やフルーツの香り、焼鳥屋さんの香ばしい匂いなども豪快に混じり合りあいます。

これら生活臭がまた楽しい匂いの喧噪です。「匂いの喧噪」も街のぎわいには欠かせない役者です。


スイカズラ、「5月、芳香の武蔵野」シリーズの最後の花


きょうは「5月、芳香の武蔵野」シリーズの最後をスイカズラで閉めます。

まずはスイカズラの紹介。スイカズラはご存じですか?英語ではHoneySuckle。ご存じですか?

藤の花やバラの花の姿が目に浮かばない日本人は、ほぼいないかもしれませんが、ジャスミンやカモミールとなると半数くらいでしょうか。

しかし、スイカズラといってとっさに「あれね」と言える人は、おそらく10%くらいでしょうか?

花としてはポピュラーな方ではありません。本来原野で他の樹木などに巻き付いて自生する花で、野生では地味な存在です。園芸用として民家の門や壁を覆うように咲いている姿を都心でもちらほら見ることができます。

「吸い葛」(スイカズラ)という文字通り、ラッパ状の花の底に密が溜まっており、それをチューチューと吸えることから命名されたようです。英語のハニーサックルも文字面は「密が吸える花」の意味合いが大きく偶然の一致に驚かされます。

しかし、この花の驚きは密より、その芳香です。花がイマイチ華麗さや豪快さを感じさせないのに、香りは個性と気品が光ります。

スイカズラ(ハニーサックル)の芳香
花の形状はやや魔女風、香りは甘く濃厚、爽やかフローラル


ジャスミンとバラとは違った個性的な香り


ジャスミンのような強烈な楽しさ・茫洋として甘美さはなく、また、バラほどの気高い気品や上品さもないのですが、ジャスミンより上品でバラより楽しく濃厚な味わいです。

歩いていて突然スイカズラが香りが充満する空間に出会うと、しばし立ち止まり、周囲を飛び回るミツバチの羽音とともにぼんやりしたくなります。空白の時間帯といった感じです。

偶然本物のスイカズラの香りに出会い、自社の香水、フローラル・フォーシーズンズ「スイカズラ」を思い出すとのは職業柄ビジネスマンとして仕方ないのですが、やはり無意識に比べてしまいますね。

「似ている?」


販売数増加でわかる開花時期


現在、武蔵野ではスイカズラが満開中。スイカズラが咲き出したことは香りよりも先に香水の「スイカズラ」が売れ出したことで一週間前くらいから感じていました。

そして、数日前私も実際、スイカズラが壁面を被っているお宅を発見して「やはり咲いていたか」と納得しました。


ロマンチックなハニーサックルは、ヨーロッパで人気のフレグランス


ヨーロッパではスイカズラ(ハニーサックル)は、香水やフレグランス製品だけでなく、シャンプーや石鹸、スキンケアの香料や香りの原料として大変人気があります。

実際、ハニーサックルをテーマにしたフレグランスや香水、トイレタリー製品をよく見かけます。日本のスイカズラより香りには軽快感と乾燥感があり、また清潔感と爽やかさがあること、そしてなによりロマンチックな香りがヨーロッパでのハニーサックル人気の理由かと思います。

日本のスイカズラの香りは、ヨーロッパ産よりやや重たい印象を受けますが、やはりよい香りでロマンチックな香りです。バラのようなゴージャス感は少ないのですが、逆にゆっくり落ち着いて長い期間、付き合っていける親友のような存在かな?と私には感じられる花です。


香りのスイカズラ(ハニーサックル)
全体像が写っていませんが、民家の壁を2階の屋根付近まで覆い尽くすスイカズラの花。撮影は国分寺市内。夏は涼しいかも?虫が多くなるかも?ツル性の植物は生命力旺盛だな~と見る人を圧倒します。このスイカズラ屋敷、どんな人がお住みなのかそれも若干気になるお宅でした。

  • (2010-05-31)
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