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( 香水工場の )

香る生活


突然ご訪問される人々の人間模様
当社には店舗がありません。通販のみで営業していますが、店舗と誤解され突然来社される方がチラホラおられます(2016/09/01)

津田沼・小平
※津田沼・小平、自転車の旅・・・不可能でないにしても長距離だ


「ナビしてくれ」と車上から電話するお客様


「今、そちらに向かっているので、ナビして欲しい」と電話がありました。なんでも横浜方面から東京に帰る途中、香水が欲しくなったので当社に向かっているというお話でした。

「今、小金井街道を北上しているけど、どこをどう曲がればいい?」と言われても、いったいどこ?「何が見えますか?」と問えば、「セブンイレブン」とか言われても私も当惑のみでした。

そもそも当社は店舗でないのでお買い物できないのですが、そういう説明の猶予もなく道案内。「もっと道、わかる人いないの?」とも。

そのお客様は30分ほどかけて当社につきました。販売はしていないので、世間話をしただけでした。


押し売り営業と間違えられたお客様


これは私の痛恨ミスの記憶。当社には怪しげな押し売り営業電話がよく来ます。怪しげな儲け話だったり、融資の話だったり。

その日の電話は「企業の節税対策になる保険」の営業で、口調からして怪しげで胡散臭く、丁寧にお断りすると「本日は、当社の営業マンが貴社近所を回っておりますので、この後、是非ご挨拶に」という内容でした。

「無用でござる」と電話を切りました。それきり忘れていたのですが、夕方、暗くなった頃、ドアをノックする音が!

スタッフはすでに帰社しており、私一人が残っていました。その音で「本当に来たのか!」と昼間断った営業マンのことを思い出しました。

ドアを開けてみると、暗がりに一人の女性が。

予想とは違う姿に「あれ?」と思いましたが、「ご用件は?」と眉間のシワを寄せ腕組みして聞き返したところ、「あのーこちら、武蔵野ワークスさんですか?」と弱々しく聞き返されて、はじめて昼間の厚顔営業とは無関係なお客様であることに気づきました。

失礼を詫びようとしましたが、彼女は結局、逃げ帰るように帰って行きました。


廃盤香水のコピーを作ってくれと訪ねてきたお客様


突然、会社のドアを開け入ってこられたそのお客様は、年齢60前後の女性。片手にお持ちの香水は30年くらい前と思われるある有名ジュエリーブランドのノベルティ香水でした。

もう中身はありませんが、フタを開ければ香りは微かに残っている程度。昔風の香りでした。用件はこの廃盤香水のコピー制作依頼。

「どちらから来られましたか?」と訪ねると「津田沼」と聞こえました。

東京の人間がこの地名を聞けば、間違いなく千葉県の津田沼を連想すると思います。

「車で?」と聞き返せば「いえ、自転車で」と。

津田沼から当社がある小平市まで何時間かかるのだろう(そもそも自転車で来られる距離ではない! なんてことだ)、大変でしたね、とねぎらいました。可能な範囲で協力してあげたいと思いました。

しかし、昔の香水のコピー制作は普通、絶対に不可能です。第一当時の香料が入手できないし、第二にできても現代の香料規制では使えないものが多い。不可能である事実はお伝えせざるを得ませんでした。

「お気を付けて!」と (深夜までに帰り着けるだろうか) 心配しながら後ろ姿を見送りました。

後日、わかりましたが、小平には津田塾大学の近くに「津田町」という地名があります。ここから自転車で10分もかかりません。再度、来社されたら今度しっかり地名をお聞きするつもりです。


就活中の学生さん


このほかにも、こういう方もおられました。ピンポーンと鳴ったので、インターホン越しに対応すると「○○大学の□□と申します、御社に採用いただきたく」という内容。

就活中の、まことにアグレッシブな学生さんでした。

当社には現状、新卒さんを採用する余裕はなく、そういう公募なども行ったことはありませんが、就活も多様化しているのでしょうか、記憶に残りました。


(2016-09-02)
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