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( 香水工場の )

香る生活


夏休み、フランスは止まっている頃
(2012/07/16)

夏休みの香りがしてきました。お国が違えば、お休みの取り方も違います。香水の都・グラースで体験したフランスの夏休み事情 (2012/07/16)
夏の大東島

夏本番ですね!


今日は「海の日」。文字通り海に行きたくなる暑い日になりました。海に行きたくなるのと同時に夏休みの期待感が高まってきます。

とはいえ当社は8月中もだいたい営業予定です。一方、フランスの会社さんと言えば・・・


夏期休業のおしらせも早い


フランスから原料などを輸入する取引先の商社から、6月になると毎年FAXが入ります。

「夏期休業のおしらせ」

日本ならこの種のおしらせは、お盆休み前の8月上旬が多いかと思いますが、こちらはフランスの会社さんの話。

フランスの会社さんは7月くらいから死んだように静かになります。ビジネスが完全に止まるわけではないのですが、従業員が個別にバカンスに入りますので、会社はやっていても連絡すると「担当者が今、休暇中。戻りは9月」とか言われたりします。

会社自体が営業を停止する期間は、会社ごとに異なりますが、当社のお取引先では、8月はまるまる「休業中」となるところが多いようです。今年は「8月3日-8月27日」が比較的多いです。


グラースの調香サマースクール


以前、夏休みに調香の勉強で南フランスのグラースに行ったことがあります。初心者向けの短期調香セミナーで、いわば香水制作のサマースクールです。

グラースは、プロバンス地方の丘陵地帯の中にあるのですが、丘陵を地中海に向かって車で30分から1時間程度下り降りると、そこはニースだったり、カンヌだったりで地中海の雰囲気が濃厚なエリアです。

グラースは「香水のメッカ」「香水の都」と呼ばれるだけあって、グラースとその周辺は香水メーカーや香料メーカー、香料関連研究所、香料商社など香水関連産業の一大集積エリアになっています(現在はバイオ関連ニュービジネスの一大新興地帯にもなっています)。

ついでに言えば世界のパフューマーの主要出身地ともなっています。

グラース出身のパフューマーはグラースで活動する人もいますが、職を求めてパリやニューヨークに出る人もいて、必ずしも現役バリバリのパフューマーがたくさん住んでいるというわけではありません。

しかし、世界のパフューマーさんは「出身はグラース」とか「親はグラース出身」という方は本当に多いです。


シエスタ風営業スタイル


され、調香サマースクールの話にもどります。

せっかくグラースに来たので、サマースクールの合間に香水関連の資材メーカーや原料メーカーさんに話を聞きに行こうと連絡をとってみるも全滅でした。

とくに行きたかったニースのある化粧品容器メーカーさんはサマースクールのはじめの8月上旬と終了間際の8月下旬の2回、電話しましたが、ついに誰も出てくれず会社訪問はかないませんでした。

当時、私は「バカンス」というコトバは知っていましたが、企業が長い期間営業を止めることは知りませんでした。8月は、企業までもが、まるでシエスタ(昼寝)のように息を潜めてしまう印象をそのとき感じました。


フランス人のバカンス事情


フランスの学校は9月始まり。6月いっぱいで学校はだいたい休校になります。よって、子供たちにとって7月・8月はまるまる夏休み。親たちも子供の夏休みに合わせて、長〜い休暇を取ります。

この辺の事情をWikipediaから引用します:

--------------(引用)--------- (2012-07-16)
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