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( 香水工場の )

香る生活


ミニボトル香水棚を新調中
(2012/08/16)

お店にはいろいろな什器があります。日々の通販作業を効率的にする使い勝手がよいオリジナルな香水棚を制作依頼することに・・・(2012/08/16)
オリジナルの香水棚

香水棚を制作してくれる会社さんを探す


今回、発送用ミニボトルを保管する香水棚をオリジナルで作ることにしました。

驚異的に暑い昼下がり大川へ。慣れない車で操作が間違っているのか、クーラーを入れても出てくる風はまるでヒーターのような暖かさで、窓を開けて真夏の筑後平野を走りました。

東京でもオリジナル家具を制作してくれる家具屋さんはあるはずですが、なかなか探し出せずいたところ、偶然、検索でたどり着いた会社さんが福岡県大川市のムウ・ファクトリー

しかも、たまたま福岡に行くついでがあり電話連絡して訪問しました。希望サイズや機能性を一通り説明すると希望する木材の種類や色など質問されて、ザクッと「ウン万円」と見積もってもらいました。

その場で握手して商談成立


握手して、その場で商談成立しました。

スーツを着た慇懃な営業マンがいて、分厚いカタログであれこれ説明し「では後日、お見積書を持参いたします」というスタイルより、こういうスタイルが好きなんですね。


ブランドのあるべき姿


ムウ・ファクトリーでは、社長さん自らデザインし設計し制作し、そして販売するというブランド本来のスタイルが濃厚な会社さんでした。

興味が湧いたので、お聞きしてみました。

ムウ・ファクトリーの中心メンバーは、大手の家具メーカーさんから独立してムウ・ファクトリーを立ち上げたとのこと。

「安かろう一本槍」な時代


中国の大連や河南省に現地工場立ち上げに行った経験もお持ちで、家具産業の構造自体が「安かろう一本槍」に突入する時代をつぶさに見てきた体験があり、さらにその当事者であったことも独立のきっかけになったようです。

現代の資本主義体制では、大ブランドさんでさえもデザインは外部の有名デザイナー、製造は安価な中国、販売は世界のエアポート免税店や有名百貨店という世界分業体制が確立し、ますますこの傾向は強まる気配です。

モノ作りにこだわる


価格競争力を考えれば仕方ないことですが、一方で小さいながらも個性的なモノ作りに挑戦しようとする人々も増加中です。

ムウ・ファクトリーさんはそういう会社さんです。当社もそういう会社を目指していますので、ちょうどよいお取引先に出会えた感じでした。


発送作業がまた少し楽しく


ミニボトル香水棚の出来上がりは、おそらく9月末。顔の見える職人さんに作ってもらった棚。それだけの話ですが、そんな棚に収納された商品というだけで、毎日の発送作業がまた少し楽しくなる予感です。


(余談)大川家具について


福岡県大川市は、日本一の家具出荷量を誇る日本有数の家具生産地。筑後川上流には日田盆地があり、そこで伐採される木材の集積地として大川は古くから栄えました。船大工産業が起こり、家具の町へと変貌していきました。

特に戦後、経済復興とそれに伴う全国的な家具の需要拡大に合わせ、大川家具は一大産業として飛躍し製材や流通センターなどの周辺産業まで含めた家具製造関連企業の一大集積地へと成長しました。

大川家具は、伝統的に優れたデザイン性と機能性を備えており優れた工業デザイナーの活躍などもあり全国的に高い評価を受けてきました。

現在では、海外からの安価な輸入家具に押され産業としての重要性は衰退傾向にありますが、家具の街としての特色は失っていません。


(2012-08-16)
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