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( 香水工場の )

香る生活


新作「ジャスミン」ラベル案
(2013/03/16)

先日のラベル案投票で、まさかの別案採用に。コメントや投票をいただいた方に心より御礼申し上げます(2013/03/16)
(決定)2013年 新作香水「ジャスミン」

ラベル案投票


来月リリース予定の新作香水「ジャスミン」のラベル案が決定し印刷所に入稿されました。ギリギリになってしまいましたが、なんとか間に合いそうです。

最後までもめた香水ボトルの正面ラベルは、試しにユーザーの意見を聞いてみよう!というアイデアから、このブログ(2013年 新作香水「ジャスミン」の顔、ラベルデザインはどれ?)、及びFacebook&Twitterで呼びかけてみました。

すべての媒体で、A2が人気でした。

(ドラフト)2013年 新作香水「ジャスミン」


実は内定してた「C2」


社内では、C2で内定しておりました。私個人の第一印象もA2でした。しかし、デザイナーさんを交えたミーティングで「長い目で見ればシンプルで飽きが来ないデザインは、C2」という意見で社内は固まりました。

多くの種類があるジャスミンの中で、配合しているジャスミン香料に似合うし、パフューマーも香りのイメージによく似合うということからC2で決定しておりました。

写真ではわかりにくいのですが、C2はシルバーの箔押しの輝きがステキなラベルになるはずでした。


フタを開けると圧勝の「A2」


ブログでは、3名の方からレスポンスをいただき、「A2単独」もしくは「A2プラス何か」が選択されております。

Facebook、TwitterとものA2人気が圧倒的に高かったです。


Facebookでの反応


52投票中、A2の獲得票は31票。単独過半数超えでした。

「A2が一番好き&ジャスミンの香りのイメージを表現できている」

「A2がどこか他のデザインよりワンランク高く凛として気品高く」

「際立って個性があり、かつセンスが良い」



Twitterでの反応


19投票中、A2の獲得票は7票。こちらもA2の圧倒的な強さながら、意見はややばらけております。中には当社が内定してたC2擁護派も。

「何回眺めてもC2です☆他のフレグランスやルームスプレーボトルに埋もれそうにないのが良い!」



お客様の声をどこまで反映するか、という悩ましい問題


大多数のユーザーに愛される製品開発が求められる大企業さんですと、ユーザーの意見は大きな影響力があります。

一方で、アップル社を短期間に世界最大のITカンパニーに押し上げた故スティーブ・ジョブズ氏は「顧客に何が欲しいか聞いてはいけない」(*1)と言って、極端に顧客アンケートを重視する日本の家電メーカーを「海岸に打ち上げられた死んだ魚」(*2)と痛烈に批判しました。日本好きのスティーブですが、日本の家電メーカーはイマイチだったようです。

スティーブは、顧客アンケートをしてはいけないと言っているわけでなく、むしろ、顧客の意見に耳を傾けて、その本質を見抜けと言っているようです。

彼はフォード自動車の創業者ヘンリー・フォード氏の「もし顧客に何が欲しいか質問したら『もっと速い馬』と答えただろう」(*3)をよく引用していたそうです。たしかに、素直に従ったら名車「モデルT」も生まれなかったし、現在自動車産業も違った形になっていたかもしれません。

当社の場合、大企業さんと違いますので、誰からも「愛される製品開発」という束縛は、なかり緩くなります。

「どうせ小さな会社なんだから、自分たちの好きなモノを、とんがって作った方が、最終的には受け入れてもらえる」という気持ちもあって、圧倒的にA2優勢なデザイン案に対して、それを絶対と考えずにもう一度ミーティングしました。そして、結果的にA2で決定しました。

・もともと社内でもA2案は人気があった
・投票で圧倒的な差が出ることは、第一印象で多くの人に訴える力がある



(*1) You can't just ask customers what they want and then try to give that to them. By the time you get it built, they'll want something new. (*2) They’re just like dead fish washing up on the shores. (*3) If I had asked people what they wanted, they would have said faster horses.




はじめてのユーザー参加型の商品開発となりました


今回は、いったん社内決定したものが、ユーザーの人気投票で覆りました。

よい勉強になりました。

当たり前のことですが、自分たちがよいと感じたものとお客様が感じるものに大きな差があることがあるという事実を知りました。

今回コメントや投票をいただいた方に心より御礼申し上げます。

今回のようなユーザー参加型商品開発の経験とノウハウを積んでいきたいな、という気持ちになっています。



(2013-03-16)
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