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( 香水工場の )

香る生活


練り香水の終了と再参入プラン
長年販売してきた練り香水が終了します。過去10年をレビューして次の計画につなげたい(2017/01/08)

練り香水 ラベンダー(練り香水ラベンダー)


販売終了します


当社の練り香水が終了を迎えようとしています。思い返せば、このシリーズをリリースしたのは2005年頃。当時は、一般には練り香水はそんなにはポピュラーな存在ではありませんでした。

しかし、ANAの機内販売で、練り香水は突然注目度が上がります。お土産として販売されたフラゴナールの練り香水に火が付いたのです。フラゴナールとは、フランス・グラースの老舗香水メーカーさんです。


フラゴナールの練り香水


大変な人気で、全日空商事さんはフラゴナール社と交渉して、フラゴナールの店舗を日本に誘致したのです。スピーディーな展開でした。

高価な香水ブランドと比較して、かわいらしいパッケージ、小さなサイズ、気軽で手の届く価格帯が、若い女性たちの心をくすぐったに違いありません。しかし、青山のフラゴナール・ショップは、わずか数年で閉店しました。


なぜ撤退したの?


フラゴナール(または全日空商事)さん撤退の理由はわかりません。さまざまな事情があると思いますが、同じ香水メーカーとして、練り香水のビジネス自体の厳しさも、要因ではなかったのかと空想したりします。

当社が今回、練り香水を終了する原因は、ずばり、売れないからです。正確には多少売れても苦しいからです。


香水メーカーには厳しいビジネスモデル


練り香水は、シャンプーやソープのように数量を販売して利益を確保する量産型ビジネスモデル。これは少量生産が多い香水メーカーや香水ブランドにとって相性が悪いモデルなんです。

市販の練り香水の平均単価は1000円以下。当社は、香水メーカーとしてのプライドもありグレードの高い原料を使用し容器も高めで、価格は1400円帯を設定しています。他社さんと比較すると強気ですよね。

そのため、量産型の競合さんとはコンセプトも市場もぶつからないようにしてきましたが、矢尽き刀折れて、ついに10年の歴史に幕を下ろします。

当社の練り香水ファンのみなさま、本当にごめんなさい。しかし! 朗報もあります。2017年後半パワーアップして再参入を計画しています。


新シリーズのへの期待


新シリーズの練り香水がどうあるべきか・・・こう考えます:

(1) テクスチャー
練り香水は、その起源が、もともとスキンケアでしたので、ここはきちんとスキンケアとしておかしくない、皮膚との相性が良い基剤とベースを採用したい。


(2) 香り
練り香水は香水と比較すると香りの拡散性は非常に弱く、やや残念に思う人もいます。

しかし、練り香水の香りを周囲へのアピールと考えずに"自分が幸せになるためのフレグランス"と考えると、香り拡散性の弱さは、むしろメリット。

本当に接近しなければ、香りがわからないくらい穏やかな香り立ちなら、周囲への影響もほとんどありません。

自分だけが、もしくは、わかる人だけがわかる心の満足を演出できる香り方です。

持続性は、香水よりも長持ち。朝、お腹や太ももに付ければ、仕事の間中、穏やかに香りが上がってきますし、ふとした弾みに香りが感じられる瞬間は、幸せなひとときになるでしょう。





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