ムスクの香り#5

絶滅危惧種のジャコウジカ


天然ムスクは、近年まで中国では漢方薬、西洋では香水原料として人気が高く乱獲が進んだ結果ジャコウジカは絶滅の危機に瀕しています。

現代でも漢方薬の製造会社や研究機関などに強い需要がありますが、天然ムスクに対する現代人の意識は変化しました。

現在、一般市場に流通する香水や化粧品の原料として天然ムスクが使用されるとこはありません。天然ムスクがプラチナより高価という事情だけが理由ではありません。

ワシントン条約のため天然ムスクの国際取引は規制されており、昨今では入手することさえ困難ですが、一方では天然ムスクを使用することに倫理的問題を感じる企業文化が世界的に育ちつつあります。


ジャコウジカ飼育施設


一方、中国四川省ではジャコウジカの人工飼育が続けられ(「チャンティンファーム」という施設があるらしい)、殺さずにムスクを採取できる技術の開発が進められているそうです。

それでも動物にとっては苦痛を伴うことになるでしょうから痛々しい限りです。合成ムスクのより安全でより効率的な合成手法の確立が期待されます。
  • (2018-01-12)
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