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( 香水工場の )

香る生活


コンシンのウォーターはシリコン無配合
シャンプーやトリートメントを構成する重要な成分にシリコンがあります。

シリコンといえば、学校の化学で「ケイ素」という原子名で覚えた人も多いかもしれませんが、ヘアケア製品に入っているシリコンは、ケイ素が含まれた高分子有機化合物のことです。

「高分子有機化合物」(ポリマー)は、わかったようなわからないようなコトバですが、要はプラスティックの一種です。

ヘアケアのシリコンは、ケイ素(シリコン silicon)単体とは性格がちがってくるため業界では「シリコーン(silicone)」と呼んで単体シリコンとは区別しています。

ここでは慣用的な言い方である「シリコン」で行きたいと思います。

シリコンは化学的に合成されたポリマーで、大変優れた性質をもっています。まずは無色・無臭・透明なのでとても扱いやすい。

耐熱性と耐酸化力があり長い時間変質しない、表面張力が弱くベタつかずサラサラ、他の物質とも均一に混じりやすいなど。

これがヘアケア製品には多用されています。シリコンは、髪や頭皮の表面を覆い、髪のツヤ、指通り、サラサラ感を高めます。

人体に害があるものではありません。しかし、髪のツヤやサラサラ感は髪本来の健康とは無関係なところで実現されているのはやや淋しい。

とくに洗い流さないヘア・エッセンスに入っているのは、どうも心情的に許せない人も多いかもしれません。

また、美容師さんなどでシリコンは髪や肌に残留するとして悪害論を唱える人も少なくなく、その真偽は私には不明です。


欲張りにもお肌から髪の毛にまでノバしていただくことを想定しています。

主成分のダブルヒアルロン酸(ヒアルロン酸&低分子ヒアルロン酸)の一方の低分子ヒアルロン酸は髪に吸収され、髪の毛をふっくらさせ、そして通常ヒアルロン酸が髪の毛表面のキューティクルを保護することが実験で確認されました。

つまり、ダブルヒアルロン酸がお肌と同じく内部から髪の毛を元気にする効果があります。その結果、髪の毛は丈夫になります。ゴワゴワ髪質の人にはやや元気が付きすぎるかもしれませんが、シリコンなしで髪の毛のツヤや保湿が実現できるので大変期待しています。

しかし、シリコンは過去半世紀使用されてきただけ、やはりすぐれた成分で、即効的な髪の毛のツヤと指通りだけの勝負なら、ダブルヒアルロン酸だけでは太刀打ちはできないのも事実です。

そんなこともありシリコン配合案も浮上しなかったわけではありませんが、このへんのメリットとデメリットはお客様に判断におまかせするとして、100%無シリコンで決定しました。

※シリコンとはこの種の物質の総称であり多数の種類があります。化粧品成分としては「ジメチコン」「シクロメチコン」などが有名で、成分表記にはこれら個別名が使用されます。


(2007-04-12)
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