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( 香水工場の )

香る生活


「買わずにはいれない」TVショッピング
テレビショッピングに出演することになりました。

出演者にとってはちょっとした「晴れ舞台」です。

テレビショッピング(英語では「ホームショッピング」と呼ばれるそうです)のメインの視聴者は中高年の女性。

「視聴する」という能動的な見方より、テレビが付いていて番組が流れている状態の「ながら見」が主流。

自宅で買い物ができる利便性が人気の秘密らしいのですが、夜中など時間帯によっては若い人が「ながら見」ではなく「やる気満々」でケータイ片手に視聴されている場合も。

多くは昼間仕事などでシッピングに行けない方々のようです。

今回のテレビショッピングの会社さんでは、テレビショッピングサイドの司会者は「ナビゲイター」、メーカーサイドからの出演スタッフは「ゲスト」と呼ばれます。

ナビゲイターさんは商品の特徴を子細もらさず頭に入れ限られた時間内でそれを魅力的に紹介するプロです。

テレビショッピングの司会者って「あることないこと大げさに、囃し立てるホラ吹き」的な印象もなきにしもあらず。

複数のナビゲイターさんと何度も打ち合わせ・本番をやり、わかりましたが、確かにそれなりにいると思いました。

反面、事実を伝えるためによく勉強している誠実なナビゲイターさんにも当たりました。

ある一人は、私どもの商品を伊勢丹まで見学にいかれたりなど、それ相応の自分の時間と労力をかけていただきました。

私は当日、自分たちの番組を含め、その前後の番組もスタジオで見学しながら、どんどん入ってくる注文電話の状況をモニターしていました。

実際のコールセンターはスタジオとは別の場所にありますので情報だけですが、込み合う電話に圧倒されそうです。

その日、帰り道の電車の中で「人は買い物が大好き」と感じていました。



自分自身の経験です。あるカメラが買いたくて買いたくてという時期がありました。

それ用の予算ができる日を待ってお店に行ったところ、なんとその機種が売り切れ、在庫ナシ状態。

しかも他店に足を延ばしても同じように入手できません。

それまで待ったのですから入荷を待てばいいのに「お買物モード」がすでにスイッチオンになっていましたので「買わずにはいれない」。けっきょくシブシブ他の機種を購入。

「買わずにはいれない」。

あれは、どうにもこうにも止められませんでした。

テレビショッピングの利用者の中にはお買物それ自体が大好きな方々も多いかもしれません。番組が進行していく内に次第に「お買物モード」にスイッチが入り電話せずにはおれない人も・・・

レストランが食事を摂るための場所から現在ではエンターテイメントの場になったように、テレビショッピングもエンターテイメントに向かっているようです。

お買物自体がゲームのようにスリリングでちょっとした知的スポーツかのようです。

行きすぎれば「買い物依存症」的な症状を呈すリスクもはらみます。

(2007-10-24)
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