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( 香水工場の )

香る生活


商品開発のカナメ、ネーミング
何度かお伝えしているように現在シャワージェルを開発中です。「シャワージェル」はそう呼ぶにふさわしいジェル状の全身ソープとして数年間ミッションを果たしてきましたが、細かいところで不満が残り、在庫が終了した去年の秋以降、再生産は中止しています。

代わって「新シャワージェル」が完成され次第リリースされる予定です。

当社のシャワージェルのコンセプトは「シンプルだけど、楽しく香る」シャワージェルでした。新シャワージェルもコンセプトは同じです。

そこでシンプルさを突き詰めるために全成分を見直してなるべく成分数を削ることから始めましたが、天然素材にこだわると結局シャンプーのような合成洗剤系よりも石鹸系の方が成分も処方もシンプルになることから結果的に液体石鹸へと方向転換しました。

厳密に言えばジェル状でもありません。サラサラの液体で、泡でご使用いただくことを想定しています。

成分は、ヤシ油脂肪酸カリウムとグリセンリン程度しか入っていない石鹸になりました。これにシルバー(Ag/銀、抗菌剤として配合)と香料を加えますが、基本となる石鹸基材は紀元前にはじめて石鹸が作られた頃の成分とかなり似ています。

さて、商品開発ミーティングでの風景です。

このシンプルさをズバリ、わかってもらえるように私が提案した商品名はこうです:

『「香るシャワージェル、紀元前ソープ」ってどうですか?紀元前の石鹸と同じくらいシンプルですからね(^_^;』

残念ながらスタッフの反応はイマイチ。明らかに彼らは警戒しています。以前私が商品開発を担当した『コンシンのジェル』の件がありますから。

発売から2年経過しても、お客さまからは正しく呼んでくれない事実を思えば仕方ありません。電話でご注文される際、多くのお客さまが『ローズのジェル』と呼び変えたり、『コンシン』と言って下さるときは、かなりためらいがちです。

「コンシン?のジェル?ください」・・・こんな感じです。


なぜあんな冒険的なネーミングにしたのだろう、と今でも夢でうなされますが、もうこれで行くしかありません(その実、私的にはかなり気に入っているネーミングなんですよ)。

社内では「素朴さを強調したいんだったら、そのまま『素朴な石鹸』って言えば?」という意見が出ると、社内はそのまま『素朴な石鹸』ってわかりやすいよね、という雰囲気に。しかも、なんか「ワカイイ〜」そうです。

こんな当たり前の言い方、きっと他社が使用していると考え商標を調べてみるとなんと誰も商標登録していません。ふーん、とりあえず法的な障害はなさそうです。

「素朴な石鹸」というネーミングで3月リリース予定です。どうぞ、ご期待下さい。


(2008-02-05)
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