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( 香水工場の )

香る生活


化粧品の「期限」#1
きょうから3回に分けて、化粧品の期限について見ていきたいと思います。

世の中には、化粧品は古くなれば洗面所の棚の中で「劇薬に変化する」という信じている人がいます。

化粧品は腐敗したりカビが生えたりすることはありますが、硫酸や塩酸のような劇薬にはなりません。

化粧品は食品と同じく自分の目(状態)と鼻(匂い)と手(感触)で使えるかどうかを判断することが基本です。

昔の人はそうしてきましたし、私のおばあちゃんも母もそうやっていました。世界中の人が現在でもそうやっていますし、これからもこの基本は続くはずです。

その上で、製造者の立場から消費期限や有効期限に関して一定のガイドラインが提示されることが理想ではないかと考えています。

期限に関していろいろな表現が出回り、根拠のない風評などもあって、現在やや混乱気味になっています。

そこできょうは期限について私が体験したことや今回この投稿のために調べたことなどをまとめました。


【パート1】
食品には、期限に関して2種類の表示方法があります。「消費期限」と「賞味期限」です。食品衛生法やJAS法にてそれぞれの意味は定義され、法規制の元に表示されます。

「消費期限」は、文字通りその期日までに消費しないと品質が損なわれる恐れがあるもので、生物(なまもの)やお弁当などに表示されているのはご存じの通りです。

消費期限を越えた食材は廃棄(食材の過剰廃棄には心痛めている人が少なくありません)、または他の製品(肥料や飼料などが多いようです)への加工や再加工がなされます。

「賞味期限」はお菓子や加工食品など比較的日持ちがよく、一定レベル以上の安全性と品質を維持したまま食べることができる目安として利用されています。

よって、賞味期限は消費期限と違い、その期限を過ぎてもすぐに食べられないというわけではありませんが、使用の判断と責任は個人に委ねられます(もちろん、消費期限を越えた食材も自己責任でいただく方もおられます)。


さて、化粧品の期限についての記述に関してです。

化粧品には「消費期限」や「賞味期限」という表現はあまり使用されません。いかにも「味」に関係ある「賞味期限」は化粧品には不似合いですよね。

化粧品の場合は「有効期限」や「使用期限」が比較的よく使用されます。

ところが、化粧品や医薬品を規制する薬事法では「有効期限」も「使用期限」もでてきません。もしろん、定義もありません。よくよく読めば薬事法第61条には「使用の期限」というコトバがでてきます。

うーん、微妙。


化粧品の「期限」#3
化粧品の「期限」#2
化粧品の「期限」#1
(2008-02-23)
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