Home > ブログ
リスト表示 | (edit)
( 香水工場の )

香る生活


エキゾチックな奥深さ、梅の花
日曜日に百草園(もぐさえん)に行きました。京王百草園は、京王線で新宿から30分、百草園駅で下車、駅から徒歩10分くらいの丘陵の上に開かれた庭園です。

もともと歴史の古いお寺の庭園だったらしいのですが、現在では梅園として有名でこの季節、東京都心から多くの観光客を集めます。アクセスがよいのもその一因でしょうか。百草園一帯の丘からは多摩川とその向こうに広がる府中・国分寺・日野市などが見渡せます。

この日は、お天気がいい上に満開を迎えた梅がちょうど狂い咲き状態で、梅好きの人には楽しいかったに違いありません。梅の花は、人の心を和ませる心理効果があるようです。おじさん達がほがらかな顔で園内を徘徊していました。デートらしき男女も多いのですが、母娘という感じの方々も多く梅は女性グループにより人気がある花のようです。

私の場合は半分仕事ですので一人で見学です。梅の花には芳香がありますが、それほど強くないため私のように鼻が効かない人間はグッと鼻を花に近づけて匂いを確かめる必要があります。

当然自分の身長以下で花を付けてくれる梅の花がターゲットになりますが、百草園のように様々な種類の梅があるところはありがたいものです。同じ品種でも香りがある花とそうでない花がありますので、まずは匂いを放つ花を捜して香りを確かめます。


武蔵野ワークスのフローラル・フォーシーズンズには梅の花をテーマにした香りが何点かあります。

春告げ草(梅)
ろうばい
白梅(はくばい)
枝垂紅梅(しだれこうばい)

フローラル・フォーシーズンズにとって梅の花はとっても重要なテーマ。

このうち「ろうばい」と「白梅」は香りが非常に似ています。しかし、比較的はっきりと強いフルーティーな芳香を放つロウバイに対して、白梅は花の香り自体が弱いものの香りそのものはロウバイの花に比較すると濃厚で甘く大人っぽい印象があります。フローラル・フォーシーズンズの「ろうばい」と「白梅」もそのような対比で制作されています。

梅の花も精油が採れませんので他の成分で処方し調合して梅の花の香りを再現していますが、意外なことにフローラル・フォーシーズンズの「ろうばい」と「白梅」には、バルサミックノートやトルーバルサム、クローブのようなスパイシーな香料も使用されています。

トルーバルサムとは、南米にひろく生育するバルサムの木から採取されるバルサム樹脂の中に含まれる黄色茶色の精油です。原産地は南米ベネズエラ、キューバ、コロンビアなど。スモーキーでべっとりした甘さを感じさせます。バニラのようとも、カラメルのようとも表現される香りです。

香りの微妙な印象は個人的なものが多いので、多くの人に共感いただけるかどうかわかりませんが、私の場合、日本の代表的な花でとっても和風のイメージが強い梅の花に、トルーバルサムのようなエキゾチックでオリエンタルな雰囲気が潜んでいることを今回も実際の花で確認してきました。


この時期、とっても人気の「春告げ草(梅)」「ろうばい」「白梅」、そして今年リリースしたばかりの「枝垂紅梅」、ぜひ嗅ぎくらべていただければ幸いです。

百草園・白梅の花

(2008-03-06)
search
月一メルマガ

TOP