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( 香水工場の )

香る生活


400万のコニャック?
自動車乗りには厳しいご時世ですが、ガソリンの価格はまだまだ行きそうですね。

石油の狂乱マーケット、誰が仕掛けているのか、世界の片隅でほくそ微笑んでいる仕掛け人達が憎たらしい限りです。

庶民の生活は苦しくなる一方ながら、しかし、不思議なことに、一方では桁数が数ケタ多い高級品ラッシュです。

きょうは、高級ブランデー・レミーマルタンのコニャックのニュースをご紹介。

『ルイ13世ブラックパール・マグナム』発売
〜 世界で358本・日本で30本の限定発売、販売価格は400万円(消費税抜き) 〜


一本、400万円。どうでしょうか?

「冗談でしょ?」と感じた方は、私と同じ庶民派。

しかし、思うに、これは戦略的なマーケティングの結果、レミーマルタン社が本気で投入した商品です。

日本での販売を担当するアサヒビールさんは限定30本を完売し本気で1億2千万円の売上を立てるつもりだと私には感じられます。

ご購入される方には、庶民の実用上の需要では考えつかない、それなりの理由があったりします。

400万コニャックもこの一例と私は考えます。

銀座などの高級百貨店さんが扱う商材が、数年前から1ケタ上がってきている気がしているのは私だけではないと思います。

香水に限って言えば、百貨店の売場では、もう10年前に大流行したような誰もが知っている香水は、もはや香水売場の主役でありません。

街のショップでは出回らない高級ブランドやレアブランドが現在、香水市場の主役です。

お値段は、そろって1万円越え。2万、3万といった香水も珍しくなくなっています。そして、またそれらが売れるのです。

日本のインポート香水の市場をつぶさに見ているある大手ディストリビューターの責任者、曰く

「何かが違ってきている」

先日ミーティング時にでた言葉です。香水市場に、まるで地殻変動が起きているようなことをおっしゃっておられたのが印象的でした・・・そんな時代なんですね・・・



余談ですが、アサヒビールさんのプレスリリースのサブタイトルに「世界で358本・日本で30本の限定発売、販売価格は400万円(消費税抜き)」とありますが、「消費税抜き」という決めゼリフは笑わせてもらいました。

一本、400万円のコニャックを買う人が、消費税なんか気にするはずがありません。これは遊び心に違いありません。



(2008-05-05)
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