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( 香水工場の )

香る生活


悪徳業者も世界共通?
世界中どこにいっても善人はいますよね・・・と数日前に「義理・人情は世界共通?」を投稿したばかりで、今度は世界中どこにも詐欺をはたらこうとしている人々もいますよねという話をさせてください。

「振り込め詐欺」がさらに巧妙になっているそうです。「オレオレ詐欺」がようやく下火かと思いきや、最近は国税局や税務署員を装った「税金の還付」名目の「振り込め詐欺」が主流だそうです。キャッシュディスペンサーを操作させて多額の貯金などを知らない人の口座に振り込ませる手口で、被害額はすでに年間数百億円!

今時ケータイ片手に銀行のキャッシュディスペンサーに行くと銀行員が飛んでくるご時世です。

さて当社の話です。昨日、出勤すると英文のFAXが届いていました。送信元は

「Intrernal Revenue Service IRS.gov - Department of The Treasury」

アメリカの税務局のようなネーミングです。なになに、W-8BENというフォームを即刻提出せよ、という内容です。

W-8BENって何?IRSって誰?

という感じです。調べると、アメリカ人以外の外国人でも米国由来の所得や収益があれば課税対象になりますが、何らかの免税や減税措置があり、その手続きフォームがW-8BENらしいです。「出さなければ高額な課税がキミのもとへ」という脅しもはいっています。

当社は、海外発送することもありますので、収益がないといえばウソになりますが、微々たるもの。現地の消費税相当のものは法に則って申告しています。それ以上の税金などまったく身に覚えがない、というのが第一印象でした。

これがもし、何かしら「身に覚えがある」と、案外気分が動転して手口に乗ってしまうかもしれません。

W-8BENの内容ですが、氏名や住所はよいとして「パスポートのコピーを添付せよ」はさすがに怪しかったです。

法人にパスポートはない。当然のことです。

送り先のFAX番号をネットで検索すると、いきなり、悪徳業者として話題の電話番号。米国ワシントン州の悪徳業者らしい。パスポート番号やクレジットカード番号を収集しているようです。

海外事情に明るくない外国人に米国のお役所の権威を借りるところが、日本の国税局を装った税金還付詐欺とそっくりです。それとも権威に弱い日本人だけをターゲットにした手口なのでしょうか。


(2008-08-02)
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