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( 香水工場の )

香る生活


天然資源の高騰、どこまでいくローズオイル?
今年のお正月は「1バレル、100ドル越え」の騒がしいニュースで目覚めたことを覚えています。正確には1月2日のNYMEX(ニューヨーク商品取引所)で付けた原油の先物取引価格です。

もはやお正月の初夢など吹っ飛び、「冗談でしょ」という気持ちと「大変な年になりそう」という予感でちょっと緊張感のある年明けになりました。

現在原油価格は120ドル前後ですがさらなる高騰が予想されています。

世界中の膨大なマネーが一斉に株式や債権から「資源」や「モノ」にシフトしている感じです。

資源ナショナリズムの台頭もチラチラと明白になりはじめています。世界の民族紛争も本音は石油利権だったり鉱山利権だったりしますが、近年では隠されることなく露骨なバトルへと突入していく雰囲気が濃厚になってきています。

多くの国々とその国民が豊かになり今までの先進国並、とくに米国のウルトラ大量消費生活を地球上の多くの人々が享受するようになれば、限りある資源が争奪戦になることは考えてみれば当然のことかもしれません。

今はタダみたいな水でさえ世界を支配する戦略物資になる時代が来るかもしれません。

当社の場合、仕入れる天然香料は、数年前からほとんどジワジワと上昇曲線を描いています。そして価格上昇は今年さらに加速しています。

とくに毎年秋に仕入れるブルガリア産ローズオイルは、今年2008年版クロップがどうなるか、今から気を揉んでいます。

大手輸入元に電話してみました。

唖然とする返答でした。

「あまりにも値上げ幅が大きいため輸入しない可能性もある」

現在価格交渉中とのことでプライスは未定でした。

仮にその会社さんがブルガリアでの買い付けを断念された場合でも輸入ルートはいくつか確保されているので入手できないことはないのですが、プライスは見物です。

好調な『コンシンのジェル』を今年も問題なく生産できるのか・・・気を引き締めて対策を練る必要がありそうです。


(2008-08-29)
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