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( 香水工場の )

香る生活


迫り来る禁煙社会、そして禁香運動の気配
子供の頃、私は「大人になったらタバコを吸うモノ」と思っていました。しかし、大学のころにはすでに世界的に禁煙ムード。

たとえば、当時ホテルでは禁煙の部屋と喫煙の部屋を分ける傾向が出始めていましたが、中途半端な分煙に我慢ならない嫌煙者は、フロア全体あるいは全館禁煙にせよ、とシュプレヒコールを上げていました。

アングロサクソン系(主に米国や英国系の人々)の社会運動家の人々から禁煙は盛り上がりを見せたように記憶しています。

当時は、どこどこの有名ホテルが全館禁煙にしたということがニュースになる時代で、ホテル側も先進的なイメージ作りのために愛煙者を切り捨てる対策に踏み出す時代でした。

現在、飛行機やホテルなど公共の乗り物や施設は禁煙が世界的な常識にになりました。

現在では、聖域だったパブや飲み屋、バー、レストランまでもが禁煙化へとアメリカ西海岸、イギリス、横浜などで静かに進行中です。

タバコが吸えない飲み屋?・・・多くの人にとっては考えにくいと思います。しかし、タバコが吸えない喫茶店など10年前は考えられませんでしたが、スタバはやってのけただけでなく、それまでタバコゆえに遠ざかっていた新しい顧客層を掘り起こしました。私のその一人です。

しかし、フランスやイタリアに行けば、みんなジャンジャン吸っていて、吸い殻なんかもポイっと道ばたに捨てたりします。また、それがごく自然で絵になったりします。だから、彼の国では、まだまだ禁煙が常識になるまで長い道のりがありそうです。

価値観がいろいろあって、それを許容する社会であることも、また成熟した大人の社会だと思います。そういう意味ではフランスやイタリアは、なんかテキトーなイメージがありますが、大人の社会だと感じます。

正直GNPがどうのと言う前に、彼らの生活は金銭的に同レベルか、どうかすると私たちより少ないお金で暮らしているにも関わらず私たちよりよほど裕福です。その理由をボクは何年も考えていますが、まだわかりません。


さて、アングロサクソン系の国々では、今度は静かに「禁香運動」が進行中です。

アングロサクソン系の人々は自分が「正しくない」に思うことは、何かアクションを起こすように訓練されているのか、そういう文化と伝統があるのか、日本人より非常に腰が軽く社会運動へと転化していきます。

彼らの世論を味方に付ける運動のうまさは絶妙です。広告代理店並です。

戦争でさえ広告広報合戦という認識がある彼らですから、マスコミ操作、メディア操作、世論誘導も相当手練手管にたけていることは日本が国際外交の場で何一つプレゼンスを発揮できず、完膚無きまでに説き伏せられる状況にも素直に反映されています。

ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争では「民族浄化」(ethnic cleansing)というショッキングなキャッチコピーが登場しましたが、「民族浄化」はアメリカの民間広告会社の造語です。

うまいです。

グルジア紛争もテレビではアングロサクソン系メディア情報した報道されませんので「本当は何が起きているのか」はわかりません。なんとなくロシア憎しで西側世論は流れています。

話が大きくはみ出しました。アングロサクソン系運動家の攻撃対象の一つが現在香水に向かおうとしています。

数年前から香水で病気になる人の話は静かに繰り返しメディアに取り上げられ、学校や教会が「香水禁止」措置を取れば、またメディアに取り上げられニュースになるというスパイラルが醸成されている雰囲気。香水害について研究機関や専門家の発表が寄稿されたり、香水害の新事実が発見されたというニュースが出てきたりします。

最近、お母さんの母乳にムスクが混じっているニュースがありました。これはムスク系香水や柔軟剤、洗剤に含まれるムスクの話ですが、あちらの洗剤・柔軟剤のムスクは半端じゃないものがあります。

私などは一部の海外製品の洗剤・柔軟剤は具合が悪くなります。

これらに多用されるムスクは一般にホワイトムスクと呼ばれますが、それが人体に与える影響は、いろいろ言われていますが、科学的にはまだ解明されていません。しかし、ホワイトムスクが多用される製品を好むお母さんの母乳にはムスクが残留するというニューズは、やはりショッキングです。

このニュースはご紹介しようかどうかと迷いつつ、そのままになっていましたが、タイトルだけでもご紹介します。今後この種の報道が世界的に増えると思われます。

Perfumed mother’s milk
(母乳に混じるムスク)

これはおろらく事実の報道ですが、フランス人からすれば「香水産業を持たない国の連中に不当に攻撃されている」という意見の人もいます。

香水攻撃は、タバコほどエスカレートすることはないとおもいますが、世界的に「禁香」が静かに進行しそうな気配が感じられる昨今です。

あまりにもすごい製品があったり、あまりにも非常識な付け方の方が多くなった現状を考えると、香水メーカーの立場にいる私でさえ、それは一部歓迎する部分もありますが、事情は複雑です。


(2008-09-15)
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