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( 香水工場の )

香る生活


ガソリン、愛される香り
きょうは、近年自分の香水を何度かリリースしているイギリスのスーパーモデル、ケイト・モスさんの記事から。

イギリスでは凄い人気のセレブさんなので何でもニュースになりなすが「ガソリンの匂いが大好き、次の香水の参考にするわ」という発言がニュースとなっています。へえー。

娘のお気に入りは“ガソリンのにおい”

この記事の中で

「(ガソリンが)地球上で一番好まれている“香り”だと聞いたことがある。次の香水作りの参考になるかもしれないわね」。

とのこと。

子供が排ガスに惹きつけられる現象は案外多くの人に共通の記憶かもしれません。

ついでにシンナーやセメダインもいい匂いですよね。

ガソリンを含めそれらの揮発性の匂いは、ベンゼンやトルエンなど有機化学では「芳香族」と呼ばれる炭化水素の化合物が原因と思われます。芳香族は文字通り甘くて甘美で、おいしそうな匂いを持ったものが多いようです。

子供が惹きつけられるということは、より本能に根ざした人本来の匂いの嗜好性を象徴しているのかもしれません。が、如何せん、危険です。

ベンゼンやトルエンは単体では人体に有害とされたり、依存性があるとれます(シンナー遊びなど)が、これらはさまざまな物質や製品の基礎物質であり、少し分子構造が変化するだけで無害なフルーツや食品の匂いやフレーバーにも変化します。

このへんが悩ましいところです。

PETROL PERFUME(ガソリン香水)

ここにケイトさんが語った原文が載っています。

"I've heard it's one of the most preferred scents in the world"
(「ガソリンは、地上で最も愛されるニオイと聞いたことがわるわヨ!」)

それにしても誰が、ガソリンを「地球上で一番好まれている匂い」と言っているのでしょうね。

まあ、それは言い過ぎですが、イギリスではそんな迷信があるのかと素朴に驚いています。それともケイトさんのジョークなのか・・・



(2008-09-18)
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