( 香水工場の )
香る生活
それなりの事情あって、親子香水教室
こんなことを企画しました。それなりの事情があって・・・(2016/11/17)
※イベントお知らせの立て看板。朝夕は社内に入れていますが、昼間は会社の前で集客してくれる広報マン
全国的に子供の数は減少の一途ですが、当社がある東京都小平市では、なんとどんどん児童の数が増加中です。
出生率が上がったというよりも都心や他のエリアから引っ越されるご家庭の増加が直接の要因のようです。
当社のお向かいさんは、保育園なんですが、昨年新規にオープンしたばかり。木材をメインとする造りが現代的でおしゃれですよ。朝夕は送り迎えの子供達と家族の人々でかなり賑やかです。
一方の当社と言えば、やや古い町工場の二階を間借りしているのですが、隣には廃屋工場らしき建物もあります。
なかなか恐ろしくて近寄りがたい空気が漂っていう上に、さらに当社の事務所の半数くらいの窓には、紫外線防止のためアルミシートが貼られています。
これが外から見ると「中で何が行われているのか?」「サティアン」「キノコ栽培が行われているらしい」と、引っ越してきた当初、近所では怪しい噂が流れていたことは、ご近所のママさんからお聞きました。
そんなこともあり、ここが香水工場(正確には香水製造は、千葉県にある委託工場で生産)で、けっして怪しいところではないし、事務所内は工場ぽいけど明るい雰囲気ですよ!・・・ということを知ってもらうために、機会があれば近所の方々に公開する方針にしています。
今回は「親子香水作り教室」となりました。ご近所さんにお集まり頂き、楽しいひとときを通してこの会社を知ってもらいたいと思います。
(2016-11-17)
※イベントお知らせの立て看板。朝夕は社内に入れていますが、昼間は会社の前で集客してくれる広報マン
珍しく子供がどんどん増えている小平市
全国的に子供の数は減少の一途ですが、当社がある東京都小平市では、なんとどんどん児童の数が増加中です。
出生率が上がったというよりも都心や他のエリアから引っ越されるご家庭の増加が直接の要因のようです。
新規オープンの保育園
当社のお向かいさんは、保育園なんですが、昨年新規にオープンしたばかり。木材をメインとする造りが現代的でおしゃれですよ。朝夕は送り迎えの子供達と家族の人々でかなり賑やかです。
誤解されそうな外観
一方の当社と言えば、やや古い町工場の二階を間借りしているのですが、隣には廃屋工場らしき建物もあります。
なかなか恐ろしくて近寄りがたい空気が漂っていう上に、さらに当社の事務所の半数くらいの窓には、紫外線防止のためアルミシートが貼られています。
これが外から見ると「中で何が行われているのか?」「サティアン」「キノコ栽培が行われているらしい」と、引っ越してきた当初、近所では怪しい噂が流れていたことは、ご近所のママさんからお聞きました。
公開作戦
そんなこともあり、ここが香水工場(正確には香水製造は、千葉県にある委託工場で生産)で、けっして怪しいところではないし、事務所内は工場ぽいけど明るい雰囲気ですよ!・・・ということを知ってもらうために、機会があれば近所の方々に公開する方針にしています。
今回は「親子香水作り教室」となりました。ご近所さんにお集まり頂き、楽しいひとときを通してこの会社を知ってもらいたいと思います。
(2016-11-17)
( 香水工場の )
香る生活
ベタBOOK、完成!
ベタガードのコンセプトをお伝えする冊子『ベタBOOK』が完成しました (2016/11/04)
※ベタBOOK、8ページのミニ冊子
ハンドクリーム・ベタガードは、お客様からの評価も高く、おかげさまで今年も大量に生産することになりました。ご愛用のみなさま、ありがとうございます!
ところで、ベタガードをプレゼントに利用するというお客様が少なからずおられ(ありがたいことです、感謝)、「説明書を付けて」というご要望が大変多くなっています。
去年から製品に小さなミニ折りカードを入れるようにしました。
全商品にカードは含まれるようになりましたが、成分や使い方などスペック的な説明だけだたったので、ベタガードのコンセプトを説明するものも欲しいよね、という意見が出てきました。
好きでご購入いただくお客様には、とくに必要ないかもしれませんが、まったくベタガードを知らずにプレゼントされた方は、それがどんな商品か不明ですので「確かに!」ということになり、この夏、暑い中で制作が始まりました。
それは見てのお楽しみ。
商品写真は、都内の写真スタジオに通い撮影しました。
人の写真は、ほぼ社内スタッフですが、終わりのページだけは、市販されている写真を購入して、転用させていただきました(おきれいな方ですね)。
※冊子はベタガードをご購入のお客様に付けております。不要の方も多いはずですので、多数購入されても数個に1冊程度です。もし冊子を多数希望される場合は、ご注文時、コメント欄にその旨メモ下さい。
(2016-11-04)
※ベタBOOK、8ページのミニ冊子
ベタBOOKとは?
ハンドクリーム・ベタガードは、お客様からの評価も高く、おかげさまで今年も大量に生産することになりました。ご愛用のみなさま、ありがとうございます!
ところで、ベタガードをプレゼントに利用するというお客様が少なからずおられ(ありがたいことです、感謝)、「説明書を付けて」というご要望が大変多くなっています。
去年から製品に小さなミニ折りカードを入れるようにしました。
全商品にカードは含まれるようになりましたが、成分や使い方などスペック的な説明だけだたったので、ベタガードのコンセプトを説明するものも欲しいよね、という意見が出てきました。
好きでご購入いただくお客様には、とくに必要ないかもしれませんが、まったくベタガードを知らずにプレゼントされた方は、それがどんな商品か不明ですので「確かに!」ということになり、この夏、暑い中で制作が始まりました。
中の内容は?
それは見てのお楽しみ。
商品写真は、都内の写真スタジオに通い撮影しました。
人の写真は、ほぼ社内スタッフですが、終わりのページだけは、市販されている写真を購入して、転用させていただきました(おきれいな方ですね)。
※冊子はベタガードをご購入のお客様に付けております。不要の方も多いはずですので、多数購入されても数個に1冊程度です。もし冊子を多数希望される場合は、ご注文時、コメント欄にその旨メモ下さい。
(2016-11-04)
( 香水工場の )
香る生活
銀の消臭剤、試作に入ります
今年2016年の夏は蒸し暑かったですね。いや、もう発狂しそうでした。こんな季節はいろいろ不快臭も多くなり大変。来年に向け消臭剤開発をはじめます (2016/11/04)
※昔から使われる銀製の食器、シルバーウエア
消臭剤といえば、昔はたんなるマスキングでした。強い香りをかぶせることで、元の臭いニオイを隠してしまう方式。
わかりやすいけど効果は微妙ですよね。
強い香りは、どうしたってケミカルから作りますので、このタイプの消臭剤は、元のクサいニオイに強い人工的なニオイが混じった空間になりがちです。一般的な芳香剤も含め、私はやや苦手です。
しかし、近年の消臭剤は、分子工学の時代に突入しておりハイテク化してきています。
「強い香りでマスキング」ではなく、ニオイの分子を取り囲みニオイを閉じ込める・空間浮遊から地上に落とす・分解して無害化するなど分子レベルの結合や分解といった化学変化をベースとした消臭剤へと変化してきました。
スーパーコンピューターの分子構造シミュレーションによって開発される近年の医薬品と同じく、これからの消臭剤開発は最先端分野ですね。これもAI(人工知能)で設計可能な分野かもしれません。
しかし、現状はと言うと? 私たちの身の回り、スーパーやドラッグストアに置かれている消臭剤は、まだ「強い香りでマスキング」ベースも多いですし、最先端分子工学消臭剤とされる製品も、実際の生活の中での効果はどうでしょうか?
効果が今ひとつ実感できない人も多いのではないでしょうか?
そんなわけで、ハイテク消臭剤が出始めましたが、できてしまったニオイをどうこうするより、ニオイ発生源をうまくコントロールする方が現実的だし、安価だし、安全ではないかと考えています。
この夏、自分のタオルに臭いが付きそうな現象を利用して、市販のいろいろな対策グッズを試しました。
クサい話で恐縮ですが、生活には必ず伴うこの種のニオイとおつきあいして、試した範囲では銀イオンが一番効果的と感じました。
銀イオン?・・・数年前大手化粧品会社さんやトイレタリー会社さんが「銀イオン」「Ag+」といった名称で盛んにプロモーションされていたので、ご存じの方も多いと思います。
「銀」とは、あの銀(シルバー)です。宝飾品や高価な食器に利用されますし、貨幣にも利用されます。ゴールドとともに紀元前から人類に愛される金属です。
非常に安定した物質で、カラダの体内に入ったり、皮膚に触れたりしても生理作用を示さないため、毒性を発っしたり、アレルギーを発症することが非常に少ないことが知られています。
そのため食器としてギリシア・ローマ時代から使用されてきました。また銀の器に入れた水や食品が傷みにくいことから、銀には殺菌効果があることが古くから知られていました。
現在の科学では、銀から微量に溶け出したナノレベルの銀原子やイオン化した銀イオンに効果があるとされます。
なお「銀」と「水銀」は日本語名が似ているので誤解しがちですが、全く別物です。英語では、銀はSilver(シルバー)、水銀はMercury(マーキュリー)。元素記号も別々(銀=Ag、水銀=Hg)。違う物質です。
この夏試した銀消臭剤で個人的に一番の不満は、ニオイでした。香料がきついモノが多く「使いにくい」と感じました。ニオイを取る成分なのに他のニオイが残るように設計されているようです。
芳香を強くした方が消費者の心を掴むと企業側は考えての設計だろうか? それとも他の事情が?・・・しかし、明らかに一部の人々は「消臭剤にニオイは不要では?」と感じていると思います。
化粧品やトイレタリーで、製品に香り付け(付香)を行う理由は、
(1)香りをよくして製品の価値を高める
(2)他の成分のニオイをマスキングするため
の2点があります。
銀消臭剤の付香は、(2)銀やその他成分のニオイ・マスキングの可能性があるので、まずはそれを確認して、どしてもマスキングが必要なら、もっとナチュラルな香りにしたいと考えています。
銀イオンは、原料メーカーさんから調達できますので、いろいろ試して、カラダや環境への影響も勉強しながら、半年後くらいに銀イオン消臭剤を制作予定です。
よい製品ができましたら、みなさまにプレゼントしたいと思います。
その前の段階で、モニターになっていただく方を募集します。実際の募集は、このブログや月一メルマガにておいおいご連絡いたします。
・自宅の悪臭に苦しんでいる人
・ペットのトイレの消臭に困っている人
・お風呂場のカビやニオイに悩んでいる人
なるべく困っている方に是非ご協力いただければ幸いです。
プレゼント配布は、2017年5月前後を目標にしています。
【関連記事】
・新製品 GALAXY500 (2017年03月)
・『パパ臭 改造計画』新消臭商品プラン (2017年03月)
・防臭のための銀の勉強会 (2017年03月)
・銀スプレー、モニターさんの感動と失望 (2017年02月)
・細菌と"正しい共存"を目指そう編 (2017年01月)
・銀スプレー、開発中 (2016年12月)
・銀の消臭剤、試作に入ります (2016年11月)
(2016-11-04)
※昔から使われる銀製の食器、シルバーウエア
分子工学の時代に突入している消臭剤
消臭剤といえば、昔はたんなるマスキングでした。強い香りをかぶせることで、元の臭いニオイを隠してしまう方式。
わかりやすいけど効果は微妙ですよね。
強い香りは、どうしたってケミカルから作りますので、このタイプの消臭剤は、元のクサいニオイに強い人工的なニオイが混じった空間になりがちです。一般的な芳香剤も含め、私はやや苦手です。
しかし、近年の消臭剤は、分子工学の時代に突入しておりハイテク化してきています。
「強い香りでマスキング」ではなく、ニオイの分子を取り囲みニオイを閉じ込める・空間浮遊から地上に落とす・分解して無害化するなど分子レベルの結合や分解といった化学変化をベースとした消臭剤へと変化してきました。
スーパーコンピューターの分子構造シミュレーションによって開発される近年の医薬品と同じく、これからの消臭剤開発は最先端分野ですね。これもAI(人工知能)で設計可能な分野かもしれません。
しかし、現状はと言うと? 私たちの身の回り、スーパーやドラッグストアに置かれている消臭剤は、まだ「強い香りでマスキング」ベースも多いですし、最先端分子工学消臭剤とされる製品も、実際の生活の中での効果はどうでしょうか?
効果が今ひとつ実感できない人も多いのではないでしょうか?
「ニオイを消す」より「発生源のコントロール」
そんなわけで、ハイテク消臭剤が出始めましたが、できてしまったニオイをどうこうするより、ニオイ発生源をうまくコントロールする方が現実的だし、安価だし、安全ではないかと考えています。
ニオイ発生源に効果的な消臭成分は?
この夏、自分のタオルに臭いが付きそうな現象を利用して、市販のいろいろな対策グッズを試しました。
クサい話で恐縮ですが、生活には必ず伴うこの種のニオイとおつきあいして、試した範囲では銀イオンが一番効果的と感じました。
銀イオン
銀イオン?・・・数年前大手化粧品会社さんやトイレタリー会社さんが「銀イオン」「Ag+」といった名称で盛んにプロモーションされていたので、ご存じの方も多いと思います。
「銀」とは、あの銀(シルバー)です。宝飾品や高価な食器に利用されますし、貨幣にも利用されます。ゴールドとともに紀元前から人類に愛される金属です。
非常に安定した物質で、カラダの体内に入ったり、皮膚に触れたりしても生理作用を示さないため、毒性を発っしたり、アレルギーを発症することが非常に少ないことが知られています。
そのため食器としてギリシア・ローマ時代から使用されてきました。また銀の器に入れた水や食品が傷みにくいことから、銀には殺菌効果があることが古くから知られていました。
現在の科学では、銀から微量に溶け出したナノレベルの銀原子やイオン化した銀イオンに効果があるとされます。
なお「銀」と「水銀」は日本語名が似ているので誤解しがちですが、全く別物です。英語では、銀はSilver(シルバー)、水銀はMercury(マーキュリー)。元素記号も別々(銀=Ag、水銀=Hg)。違う物質です。
市販の銀イオン製品
この夏試した銀消臭剤で個人的に一番の不満は、ニオイでした。香料がきついモノが多く「使いにくい」と感じました。ニオイを取る成分なのに他のニオイが残るように設計されているようです。
芳香を強くした方が消費者の心を掴むと企業側は考えての設計だろうか? それとも他の事情が?・・・しかし、明らかに一部の人々は「消臭剤にニオイは不要では?」と感じていると思います。
化粧品やトイレタリーで、製品に香り付け(付香)を行う理由は、
(1)香りをよくして製品の価値を高める
(2)他の成分のニオイをマスキングするため
の2点があります。
銀イオン消臭剤試作とモニター募集
銀消臭剤の付香は、(2)銀やその他成分のニオイ・マスキングの可能性があるので、まずはそれを確認して、どしてもマスキングが必要なら、もっとナチュラルな香りにしたいと考えています。
銀イオンは、原料メーカーさんから調達できますので、いろいろ試して、カラダや環境への影響も勉強しながら、半年後くらいに銀イオン消臭剤を制作予定です。
よい製品ができましたら、みなさまにプレゼントしたいと思います。
その前の段階で、モニターになっていただく方を募集します。実際の募集は、このブログや月一メルマガにておいおいご連絡いたします。
・自宅の悪臭に苦しんでいる人
・ペットのトイレの消臭に困っている人
・お風呂場のカビやニオイに悩んでいる人
なるべく困っている方に是非ご協力いただければ幸いです。
プレゼント配布は、2017年5月前後を目標にしています。
【関連記事】
・新製品 GALAXY500 (2017年03月)
・『パパ臭 改造計画』新消臭商品プラン (2017年03月)
・防臭のための銀の勉強会 (2017年03月)
・銀スプレー、モニターさんの感動と失望 (2017年02月)
・細菌と"正しい共存"を目指そう編 (2017年01月)
・銀スプレー、開発中 (2016年12月)
・銀の消臭剤、試作に入ります (2016年11月)
(2016-11-04)
( 香水工場の )
香る生活
非売品・ベタガードNo.6の話
社内にはいろいろ製品の試作が保管されていたり転がっていたり。先日、倉庫の棚を整理していたらベタガード試作「No.6」がでてきて、なつかしく開封してみるとラベンダーの香り!忘れてた(2016/11/04)
※ベタガード試作No.6
ベタガードの開発計画は2010年頃、駅前の喫茶店で工場長とコーヒーを飲んでいたときだったと思います。
よいハンドクリームがないねという話題でしたが、この会話からスタートしました。
メイン成分の目星はすぐにつきました。カラダと環境に対して毒性が少なく副作用もほとんどない成分、しかも実績がある成分となれば、もう150年も昔に見いだされ、綿々と世界中の人々に利用されてきたワセリンしかない。
とくにお医者さんのワセリンに対する反対意見の少なさは珍しいと思います。どんな成分も必ず副作用や環境負荷がありますから。
皮膚科のお医者さんのワセリン利用は周知の事実ですが、手術や傷口の止血にワセリン利用をすすめるお医者さんも多いことも安全性に対して安心感があります。
しかし、ワセリンは使いにくいんですよね。
強烈な粘着性があって皮膚への馴染みが薄い点が難点です。「手荒れにはワセリンがいい」と医者に言われ使い出しても続かない人が多いでしょう。
だから、テクスチャーの改善がベタガードの開発目標でした。そして、香水の会社なので、香りはベストな選択を外せません。
テクスチャーの話は置いておくとして、香りは精油だけで行うことにしました。毎日繰り返して使うクリームだから、シンプルでナチュラルの方が長続きするという推測からです(今のところこの推測は正解と信じています)。
試作はいろいろやりました。ある程度形ができてくるとナンバーを振るようになりました。
No.1からNo.5までは、自分たちだけで使うクリームですから、ビーカーに入ったままだったり、ラベルは手書きだったりと完全に身内仕様(・・・でも、ビーカーからクリームを手にとっても、クリームのよさが心理的に実感しにくいんですよね)。
そして、No.6に来たときはじめてモニターさんに配布しました。
そのためラベルも制作しチューブに入れてました。これが上の写真です。ラベルは「タフなクリーム!というイメージに」とデザイナーさんに依頼したら、こういうラベルになりました。
ほぼ製品形状ですが、製品ではないので一般のお客様にはお出しすることはありませんでした。お客様の中からモニターを募集し無料送付して感想をいただくための製品です。
香り付けは、なんとラベンダー精油でした。
このあと本当の製品版の香り付けは、ローズマリーに変更されます。今では「ベタガード=ローズマリーの香り」と制作した自分たち自身、この図式が固定観念化しており「以前はラベンダーだったか!」今さら驚きます。
ローズマリーの清涼感・薬草感ある香りはすばらしいのですが、ラベンダーの甘く軽快な清潔感も案外、いけている!と再認識していまします。
ベタガードNo.6、渾身のハンドクリームでしたが、完全に失敗作です。ホホバオイルの配合比率をミスして"緩いクリーム"となっています。
天候がちょっと暖かいとジュルジュルと飛び出しがちで、モニターさんからの意見や感想を待つまでもなく、これは「早々お蔵入りだな」となりました。
当時、感想をお寄せいただいた方へ、有り難うございました。当社同様「柔らかすぎる」というご意見も多かったようです。
何年ぶりかにNo.6を発見して、以上のような記憶が蘇ってきました。さて、もうNo.6を保管しておく必要もなさそうだし、廃棄することになります。
が、貧乏性ゆえ、いつもの悪い癖で、なかなか思い切れない。
古いとはいえまだまだ正常なクリーム、失敗作とはいえ使えないことはない、スキンケアと考えずに潤滑油と考えればいろいろ使える・・・
基本廃棄ですが、希望者がおられたら配布したい気もします。11月号の月一メルマガにちょっとだけ触れます。
(2016-11-04)
※ベタガード試作No.6
ベタガードの誕生
ベタガードの開発計画は2010年頃、駅前の喫茶店で工場長とコーヒーを飲んでいたときだったと思います。
よいハンドクリームがないねという話題でしたが、この会話からスタートしました。
メイン成分の目星はすぐにつきました。カラダと環境に対して毒性が少なく副作用もほとんどない成分、しかも実績がある成分となれば、もう150年も昔に見いだされ、綿々と世界中の人々に利用されてきたワセリンしかない。
とくにお医者さんのワセリンに対する反対意見の少なさは珍しいと思います。どんな成分も必ず副作用や環境負荷がありますから。
皮膚科のお医者さんのワセリン利用は周知の事実ですが、手術や傷口の止血にワセリン利用をすすめるお医者さんも多いことも安全性に対して安心感があります。
しかし、ワセリンは使いにくいんですよね。
強烈な粘着性があって皮膚への馴染みが薄い点が難点です。「手荒れにはワセリンがいい」と医者に言われ使い出しても続かない人が多いでしょう。
だから、テクスチャーの改善がベタガードの開発目標でした。そして、香水の会社なので、香りはベストな選択を外せません。
ラベンダーの香りだったNo.6
テクスチャーの話は置いておくとして、香りは精油だけで行うことにしました。毎日繰り返して使うクリームだから、シンプルでナチュラルの方が長続きするという推測からです(今のところこの推測は正解と信じています)。
試作はいろいろやりました。ある程度形ができてくるとナンバーを振るようになりました。
No.1からNo.5までは、自分たちだけで使うクリームですから、ビーカーに入ったままだったり、ラベルは手書きだったりと完全に身内仕様(・・・でも、ビーカーからクリームを手にとっても、クリームのよさが心理的に実感しにくいんですよね)。
そして、No.6に来たときはじめてモニターさんに配布しました。
そのためラベルも制作しチューブに入れてました。これが上の写真です。ラベルは「タフなクリーム!というイメージに」とデザイナーさんに依頼したら、こういうラベルになりました。
ほぼ製品形状ですが、製品ではないので一般のお客様にはお出しすることはありませんでした。お客様の中からモニターを募集し無料送付して感想をいただくための製品です。
香り付けは、なんとラベンダー精油でした。
このあと本当の製品版の香り付けは、ローズマリーに変更されます。今では「ベタガード=ローズマリーの香り」と制作した自分たち自身、この図式が固定観念化しており「以前はラベンダーだったか!」今さら驚きます。
ローズマリーの清涼感・薬草感ある香りはすばらしいのですが、ラベンダーの甘く軽快な清潔感も案外、いけている!と再認識していまします。
失敗作だったNo.6、でも香りはステキ
ベタガードNo.6、渾身のハンドクリームでしたが、完全に失敗作です。ホホバオイルの配合比率をミスして"緩いクリーム"となっています。
天候がちょっと暖かいとジュルジュルと飛び出しがちで、モニターさんからの意見や感想を待つまでもなく、これは「早々お蔵入りだな」となりました。
当時、感想をお寄せいただいた方へ、有り難うございました。当社同様「柔らかすぎる」というご意見も多かったようです。
何年ぶりかにNo.6を発見して、以上のような記憶が蘇ってきました。さて、もうNo.6を保管しておく必要もなさそうだし、廃棄することになります。
が、貧乏性ゆえ、いつもの悪い癖で、なかなか思い切れない。
古いとはいえまだまだ正常なクリーム、失敗作とはいえ使えないことはない、スキンケアと考えずに潤滑油と考えればいろいろ使える・・・
基本廃棄ですが、希望者がおられたら配布したい気もします。11月号の月一メルマガにちょっとだけ触れます。
(2016-11-04)
( 香水工場の )
香る生活
( 香水工場の )
香る生活
お葬式にまつわる香りの話
「死」は今まで比較的、縁遠い話でしたが、今年に入って何度か葬儀やお通夜へ行き、リアルなものに (2016/10/03)
打ち合わせのためある葬儀業者さんを訪れたときの話です。会場に入ると告別式の準備中でした。なんでもこちらの創業者の方の告別式とのことで、比較的盛大な式になりそうでした。
会場横の控え室のような部屋で打ち合わせをしていたのですが、じっーと漂ってくるユリの花の香り(それに菊の花の香りも混じった香り)が、あまりにも静かで奥ゆかしく。
葬儀という厳粛なシチュエーションのなせる技か、無音の天国に来ているかのような錯覚に一瞬陥りました。
香りのもとは、おそらくカサブランカ。あの甘く派手な香りがこんなにも表情を変えるのかと茫洋として香りの世界にひたっていました。
通常、葬儀やお通夜での香水はあまり歓迎されないことですが、ユリの香りの奥ゆかしさに触れて厳粛な気持ちが強くなったことを考えると、場にふさわしければ悪くないかもしれません。
葬儀でお香を焚く国は多く、宗教儀式とお香は人類の共通した習慣かもしれません。
もともと宗教儀式から香りモノが生まれ、香水やフレグランスへと発展してきたことを考えれば、厳粛な儀式と香りは、むしろ相性がよいかもしれません。
葬儀では、お線香や焼香で香りが部屋中に充満します。一斉に焼香がはじまると香りと言うより、煙の世界になる感じです。
焼香は、元来「抹香(まっこう)」と呼ばれるお香の一種で、センダンやシキミの樹皮を粉砕した木片や粉末が使われます。ただ、私が参列した式では、焼香の香りは、あまり肌に合いませんでした。
一方、お線香は好きです。お線香が焚かれた空間は、やはり神聖な気持ちになるので不思議です。
お線香は、沈香や白檀などの香木、竜脳などの香料を粉末状・液状にしてブレンドして練り固めたもので、香りのビジネスをやっている私は敬意をもって接しています。
お線香も、とことんよい香りを求めると価格は天井知らず。
お線香にうるさい方は財力があると私は感じていましたが、経済力とお線香への関心は、おおむね比例関係にあるようです。
香りから少し脱線。葬儀会社さんのパンフを見て、今回はじめて棺桶の相場価格を知りました。
故人の冥福を祈るコストをケチることは、後ろめたいことですが、気になりますよね。
「ちなみに、こちらはおいくらでしょうか?」と高価そうなモデルを指さすと「50万円」と。桐の無垢材に豪華な装飾が施された棺桶。
「手彫りですよ」と営業マンは強調していました。
実際に購入される方もおられるようです。数日で灰になるものにこの価格、いろいろな考え方があるかと思います。
ところで、もしやAmazonでも買えるのかな?と検索してみると、意外にも、ありました。さすが"全地球カタログ"。ただ納期は気を揉むかも。
これは週刊新潮さんからの受け売り情報です。
昨日、電車の中でたまたま読んだ週刊誌に「ニュージーランドで流行るDIY棺桶」という小さな記事があり、普段なら目に止まらないそんな記事を読んでしまいました。
なんでもマイ棺桶をDIYで作ることが大流行だとか。
ニュージーランド北部、ロトアル市では「キーウイ・コフィン・クラブ」なるクラブが、2013年に発足し毎週水曜日、早朝から棺桶作りに精を出す人50-60人(ニュージーランドの人口密度から考えると超人気クラブと考えられます)。
その発足のきっかけが、おかしくて電車の中でニヤリとしてしまいました。
「10年以上前、地元大学で退職者向け講座が開かれ(中略)。クラスの1人が"自分の棺桶を作ってみたい"と発言。そのときはクラスがシンとしました」
でも、面白いかもよ、ということになってはじまったそうです。
あちらでは葬儀店で購入すると20万円以上、自分で作れば10分の1以下。ジワジワと人気が拡がり「棺桶クラブ」は全土に拡がりつつあるそうです。
このクラブがいいなと感じた部分は「死について、オープンに話せること」。
そうなんです、自分のことだろうと家族のことだろうと、ちゃんと話し合うこと、話し合っておくことは重要だと思う私には共感する部分でした。
ところで、制作済みの棺桶は、その日まで、コーヒーテーブルなどに利用しているそうです。自分の棺桶で至福の一杯か・・・味わい深い!
Kiwi Coffin Club
(2016-10-03)
会場に漂うユリの香り
打ち合わせのためある葬儀業者さんを訪れたときの話です。会場に入ると告別式の準備中でした。なんでもこちらの創業者の方の告別式とのことで、比較的盛大な式になりそうでした。
会場横の控え室のような部屋で打ち合わせをしていたのですが、じっーと漂ってくるユリの花の香り(それに菊の花の香りも混じった香り)が、あまりにも静かで奥ゆかしく。
葬儀という厳粛なシチュエーションのなせる技か、無音の天国に来ているかのような錯覚に一瞬陥りました。
香りのもとは、おそらくカサブランカ。あの甘く派手な香りがこんなにも表情を変えるのかと茫洋として香りの世界にひたっていました。
葬儀での香水マナー
通常、葬儀やお通夜での香水はあまり歓迎されないことですが、ユリの香りの奥ゆかしさに触れて厳粛な気持ちが強くなったことを考えると、場にふさわしければ悪くないかもしれません。
葬儀でお香を焚く国は多く、宗教儀式とお香は人類の共通した習慣かもしれません。
もともと宗教儀式から香りモノが生まれ、香水やフレグランスへと発展してきたことを考えれば、厳粛な儀式と香りは、むしろ相性がよいかもしれません。
香りが漂う会場
葬儀では、お線香や焼香で香りが部屋中に充満します。一斉に焼香がはじまると香りと言うより、煙の世界になる感じです。
焼香は、元来「抹香(まっこう)」と呼ばれるお香の一種で、センダンやシキミの樹皮を粉砕した木片や粉末が使われます。ただ、私が参列した式では、焼香の香りは、あまり肌に合いませんでした。
一方、お線香は好きです。お線香が焚かれた空間は、やはり神聖な気持ちになるので不思議です。
お線香は、沈香や白檀などの香木、竜脳などの香料を粉末状・液状にしてブレンドして練り固めたもので、香りのビジネスをやっている私は敬意をもって接しています。
お線香も、とことんよい香りを求めると価格は天井知らず。
お線香にうるさい方は財力があると私は感じていましたが、経済力とお線香への関心は、おおむね比例関係にあるようです。
Amazonで買える棺桶
香りから少し脱線。葬儀会社さんのパンフを見て、今回はじめて棺桶の相場価格を知りました。
故人の冥福を祈るコストをケチることは、後ろめたいことですが、気になりますよね。
「ちなみに、こちらはおいくらでしょうか?」と高価そうなモデルを指さすと「50万円」と。桐の無垢材に豪華な装飾が施された棺桶。
「手彫りですよ」と営業マンは強調していました。
実際に購入される方もおられるようです。数日で灰になるものにこの価格、いろいろな考え方があるかと思います。
ところで、もしやAmazonでも買えるのかな?と検索してみると、意外にも、ありました。さすが"全地球カタログ"。ただ納期は気を揉むかも。
DIYによるマイ棺桶
これは週刊新潮さんからの受け売り情報です。
昨日、電車の中でたまたま読んだ週刊誌に「ニュージーランドで流行るDIY棺桶」という小さな記事があり、普段なら目に止まらないそんな記事を読んでしまいました。
なんでもマイ棺桶をDIYで作ることが大流行だとか。
ニュージーランド北部、ロトアル市では「キーウイ・コフィン・クラブ」なるクラブが、2013年に発足し毎週水曜日、早朝から棺桶作りに精を出す人50-60人(ニュージーランドの人口密度から考えると超人気クラブと考えられます)。
その発足のきっかけが、おかしくて電車の中でニヤリとしてしまいました。
「10年以上前、地元大学で退職者向け講座が開かれ(中略)。クラスの1人が"自分の棺桶を作ってみたい"と発言。そのときはクラスがシンとしました」
でも、面白いかもよ、ということになってはじまったそうです。
自分の棺桶でコーヒー
あちらでは葬儀店で購入すると20万円以上、自分で作れば10分の1以下。ジワジワと人気が拡がり「棺桶クラブ」は全土に拡がりつつあるそうです。
このクラブがいいなと感じた部分は「死について、オープンに話せること」。
そうなんです、自分のことだろうと家族のことだろうと、ちゃんと話し合うこと、話し合っておくことは重要だと思う私には共感する部分でした。
ところで、制作済みの棺桶は、その日まで、コーヒーテーブルなどに利用しているそうです。自分の棺桶で至福の一杯か・・・味わい深い!
Kiwi Coffin Club
(2016-10-03)
search