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香る生活
新作「雪うさぎ」
いっせいに開花する花々
「雪うさぎ」が山肌に現れた頃、麓で春を待ちわびていたようにいっせいに開花するモモ、リンゴ、サクランボの花々は、春の祭典を思わせる賑やかさや躍動感、色彩感。
ピンク色のモモの花、ピンク・白が入り交じるリンゴの花、純白のサクランボの花。春風に混じるフローラルな芳香と、そこに羽音を立てて舞い降りるミツバチたちの共演に自然と喜びがこみ上げてきます。
命が吹き込まれた大地は生命感にあふれ、とっても感動的です。
もちろん、「雪うさぎ」の香りのテーマは、春を謳歌する麓の花々と山肌に残る残雪できまりです。
フローラル&フルーティな香り
テーマが芽吹いたばかりの春の花なのでわかいらしさを第一印象にフローラル&フルーティ主体の香りにしました。
春のフローラル&フルーティは、純白感があるミュゲ(スズラン)をベースにアップル・ピーチが香りにとっても若々しいフルーティー感を添えます。
メントールとペパーミントが雪うさぎに残る残雪のクール感を与え、ポカポカなだけの春ではない印象が伝わってきます。隠し味のカモミールは、香りの奥行きを広げてくれます。
わかいらしさとみずみずしさが心地よい香りとなりました。フローラル&フルーティにクールな付け心地は、夏にも付けやすい香水に仕上がっています。
優しい気持ちになりたいときのオススメな香り
「雪うさぎ」は、春の喜びを伝える香りですが、その印象は静かに穏やか。優しい気持ちになれる香りです。
穏やかな気持ちになりたいとき、リラックスしたいときにおすすめします。
吾妻小富士雪の山肌に浮かびだした雪うさぎ。ウサギの形は春が進むにつれ日ごとに明確になっていきます。
雪うさぎ麓の桃の花
雪うさぎ麓の林檎の花
【製品販売サイト】
2011新作香水「雪うさぎ」 Sign of Spring(春の到来を謳歌する福島の山)
※この記事は「福島の春」
4.新作香水「雪うさぎ」、フローラル&フルーティな香り
3.新作香水「雪うさぎ」、福島の春
2.新作香水「雪うさぎ」、福島の山、吾妻小富士
1.新作香水「雪うさぎ」、香りのテーマ
(2011-05-11)
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新作香水「雪うさぎ」、福島の春
白い残雪と春の到来
春、吾妻小富士の雪解けが始まると、山全体から少しずつ岩肌が現れます。一部遅くまで残る雪がウサギの形になることからいつの日からか、残雪は「雪うさぎ」と呼ばれるようになりました。
「雪うさぎ」の出現は、また種まきの季節です。その意味で「種まきうさぎ」とも呼ばれます。
「雪うさぎ」はおもしろい形が愛されるだけでなく、福島に春が到来したことを告げるシンボルであり、種まきが始まる豊穣のシンボルとなっています。生活に結びついた景色です。
春の到来は市民全体が共感する喜び
「雪うさぎ」は、ウサギの体型が太っている年もあれば、やせている年もあります。微妙な体型の変化はあるものの、毎年、4月から5月の吾妻小富士の山肌にくっきりとかわいらしい姿を現し、市内のいたるところから見ることができます。
冬が厳しかっただけに「雪うさぎ」は子供からお年寄りまで市民全体が喜びを共感する風景となっています。
新作香水「雪うさぎ」の制作動機
新作香水「雪うさぎ」を制作したパフューマーは福島出身ではありませんが、縁があって福島県・吾妻小富士を訪れ、「雪うさぎ」に象徴される山麓の春と、人々の「雪うさぎ」に寄せた物語に心惹かれました。
新作香水「雪うさぎ」の制作はこうして始められました。2年前のことです。
4.新作香水「雪うさぎ」、フローラル&フルーティな香り
3.新作香水「雪うさぎ」、福島の春
2.新作香水「雪うさぎ」、福島の山、吾妻小富士
1.新作香水「雪うさぎ」、香りのテーマ
※2011新作香水「雪うさぎ」(春の到来を謳歌する福島の山)
(2011-05-10)
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「雪うさぎ」と吾妻小富士
「雪うさぎ」とは?
「雪うさぎ」とは、福島市にある山、吾妻小富士(あづまこふじ)に現れる雪の形をした残雪のことです。新作香水「雪うさぎ」は、吾妻小富士の「雪うさぎ」をテーマにした香水です。
福島県と山形県の県境には、2000メートル級の山々が連なる連峰(吾妻連峰)が走っています。吾妻連峰は東北地方を南北に縦断する奥羽山脈の一地帯を形成します。
ゆるやかな稜線をたたえる吾妻小富士(あづまこふじ)
吾妻連峰のもっとも東側の山が吾妻小富士(あづまこふじ)です。「富士山」の名前がつているのは、吾妻小富士の穏やかな稜線が富士山を思わせることから命名されたのでしょうか。
吾妻小富士は、福島市内のいたるところから展望できます。その姿は福島市民の心のふるさ的存在です。
東京方面から新幹線で福島に入るとき、あるいは東北自動車道を北上するとき、左手に吾妻小富士の雄志が現れると福島市民は故郷に戻ってきた実感が湧くのではないでしょうか。
果物王国
吾妻小富士の裾野は緩やかな丘陵地帯となり、麓には広大な農地や果樹園が広がります。そこでは水はけの良さを生かして果樹栽培が盛んです。
モモ、リンゴ、サクランボ、ナシなど栽培面積・生産高ともに全国有数の規模で、ブドウや柿、プルーン、ブルーベリーなどの多種多様なフルーツ栽培が行われています。そのため福島市は「果物王国」と呼ばれるほどです。
福島の厳しい冬
福島市は、関東から宮城や山形へ向かう交通の要衝と分岐点として古来より栄えた街です。現在の新幹線も福島駅で東北新幹線と山形新幹線が分岐しています。
福島市は、盆地特有の気候の例に漏れず、夏は暑く冬は寒い土地柄。厳しい気候条件の中で歴史をはぐくんできた街です。
吾妻連峰から吹き下ろす風は、冷たく人々の春を待つ気持ちはいっそう強いものがあります。
※この記事は「福島の山、吾妻小富士」
4.新作香水「雪うさぎ」、フローラル&フルーティな香り
3.新作香水「雪うさぎ」、福島の春
2.新作香水「雪うさぎ」、福島の山、吾妻小富士
1.新作香水「雪うさぎ」、香りのテーマ
※2011新作香水「雪うさぎ」(春の到来を謳歌する福島の山)
(2011-05-10)
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新作香水「雪うさぎ」、香りのテーマ
2011年の新作香水について書き綴っています。「カグー」からはじめて「ブラックベチベル」「摩天楼」と進めてきましたが、今回は「雪うさぎ」です。
ネーミングがカワイイとリリース前から「どんな香りですか?」というメールを何度かいただく反響ぶり。期待が大きかった新作香水です。
ネーミングだけでなく中身も素敵な仕上がりになっていますのでご期待ください。
実は、昨年末の「サンタの贈り物」の中身は、この「雪うさぎ」でした。
「サンタの贈り物」は一度きりの限定商品になることもありますが、このように新作香水のプレリリース的な製品になる場合もあります。
新作のプレリリースになるかどうかは、原料の問題(一度しか入手できない原料も多いので)や、香りの人気トレンド、お客様の評価などなど、そのときの状況によって変化します。
「雪うさぎ」は今回めでたく新作香水としてリリースされました。
まずはネーミングがステキでしょ?
私自身は、パフューマーからネーミング案を聞いたとき「少しメルヘンチックか」とやや危惧しました。
メルヘンチックなネーミングは10代の若い女性には人気がありますが、20代以上の大人の顧客が多い当社では、もっとシックなネーミングがいいのかもと脳裏をかすめました。
しかし、「雪うさぎ」というネーミングは当社オリジナルではなく、福島県に実存する山に現れる残雪の名前です。
「雪うさぎ」という実存の自然がテーマなだけに、「雪うさぎ」をテーマにした新作香水が「雪うさぎ」というネーミングの香水になったのはごく自然な成り行きですね。
4.新作香水「雪うさぎ」、フローラル&フルーティな香り
3.新作香水「雪うさぎ」、福島の春
2.新作香水「雪うさぎ」、福島の山、吾妻小富士
1.新作香水「雪うさぎ」、香りのテーマ
※2011新作香水「雪うさぎ」(春の到来を謳歌する福島の山)
(2011-05-10)
ネーミングがカワイイ
ネーミングがカワイイとリリース前から「どんな香りですか?」というメールを何度かいただく反響ぶり。期待が大きかった新作香水です。
ネーミングだけでなく中身も素敵な仕上がりになっていますのでご期待ください。
実は、昨年末の「サンタの贈り物」の中身は、この「雪うさぎ」でした。
「サンタの贈り物」は一度きりの限定商品になることもありますが、このように新作香水のプレリリース的な製品になる場合もあります。
新作のプレリリースになるかどうかは、原料の問題(一度しか入手できない原料も多いので)や、香りの人気トレンド、お客様の評価などなど、そのときの状況によって変化します。
「雪うさぎ」は今回めでたく新作香水としてリリースされました。
「雪うさぎ」とは残雪の名前
まずはネーミングがステキでしょ?
私自身は、パフューマーからネーミング案を聞いたとき「少しメルヘンチックか」とやや危惧しました。
メルヘンチックなネーミングは10代の若い女性には人気がありますが、20代以上の大人の顧客が多い当社では、もっとシックなネーミングがいいのかもと脳裏をかすめました。
しかし、「雪うさぎ」というネーミングは当社オリジナルではなく、福島県に実存する山に現れる残雪の名前です。
「雪うさぎ」という実存の自然がテーマなだけに、「雪うさぎ」をテーマにした新作香水が「雪うさぎ」というネーミングの香水になったのはごく自然な成り行きですね。
4.新作香水「雪うさぎ」、フローラル&フルーティな香り
3.新作香水「雪うさぎ」、福島の春
2.新作香水「雪うさぎ」、福島の山、吾妻小富士
1.新作香水「雪うさぎ」、香りのテーマ
※2011新作香水「雪うさぎ」(春の到来を謳歌する福島の山)
(2011-05-10)
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香る生活
新聞広告
新聞に香水広告を出してみました
ある全国紙の東海・北陸版に新聞広告を出してみました。全5段。「段」とは新聞広告の単位で全1段が3.3×38.5cm。新聞の1面は15段なので、1面の3分の1の面積です。
広告を打つこと自体、当社では珍しい。新聞広告はひょうとしたら創業以来はじめてのできごとかもしれません。
投資資源が無意味に消費される
ただ、広告は、媒体により性質が違いますが、たいていは打てば、本当に一瞬で跡形もなく消える感じです。大きく打ってもたいていは、まあ、花火のようなモノで一瞬の思い出。
文字通り湯水のように消えていくことは確実ながら、広告効果の方はさっぱりわかりません。
カネが湯水のように消えていく広告よりグレードが高い原料の購入に当てた方がグッドという意見が多いようです。
しかし、ある程度ビジネスが動き、売上もあれば、それなりの原料も購入できますので、鶏が先か卵が先か問題と同じです。
ある程度のサイズのビジネスには、情報(*1)も原料も人材も自然と集まりますし、広告によって世間に自社や自社の活動を知ってもらうことで情報はさらに集まりやすくなります。
(*1)「情報」とはおもによい天然香料情報です。天然香料の情報などはまずニュースなどで流れることはなく、ほとんど業界や生産者の人的ネットワークで世界中に広がります。案外アナログでクローズドな世界。
サンダルウッド香水の新聞広告、そのいきさつは?
先日、大手の広告代理店さんから電話がありました。
全国紙の広告枠を「破格」でどう?という内容でした。話を聞けば大手クライアントの突然のキャンセル(かなりきわどいドタキャンです)、空いたスペースを埋めるためだけの投げ売りでした。
全国紙の朝刊1面広告は数千万円の世界。新聞広告料金のある程度の相場を知っている私には異様なプライス。新聞業界の先行きを案じたくらいです。
震災の影響で一時的に広告主が空白化した、まさに一瞬のスキマだった可能性があります。
制約はオファーの受諾を2時間以内に決定し、12時間以内に広告レイアウトの完全データの入校を完了するというジェットコースター並のスピード感。
そのためデータ素材、広告タイトルのテキストや写真データなど送れば、広告代理店の制作部さんが無料でレイアウトしてくれる、という破格のオファーでした。
破格・訳ありバーゲン広告に乗って
ちょうどサンダルウッド香水のCM動画を公開した時期で、相乗効果で「サンダルウッド香水」のプロモートというアイデアになりました。
デザイナーは出社していない日でしたので、私がPC内に残されているデータをアレコレ掻き集めすぐに広告代理店に送りました。
降って湧いたような単発広告。こんな単発物に飛びついてよいものかどうか、社内できっちりしたポリシーはありません。
破格・訳あり商品の山積みワゴンにスーパーで偶然遭遇し条件反射的に手を出す主婦的なリアクションでした。
スピード感よい
本来、全国紙レベルの広告になると企業審査などうるさい話もでてくると思いますが、法務部や審査部の人たちが出てきて儀式的なことを言い始めると活力は失われます。
しかし、今回は審査ナシ・手続きナシという広告代理店担当者のやる気と切迫感が好印象でした。
サンダルウッドのプロモーション広告(20110427)。
そして、一番重要な反響は?
で、結果は?・・・うーよくわからないです。反響はとくに感じませんので。
(2011-05-08)
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香る生活
香水「摩天楼」・・ローズ&パチュリの力
目を閉じると「好きな香り」
連続で投稿したパチュリシリーズはこれが最後。
自社製品なので自画自賛の部分がありますが、「摩天楼」は個人的にはとっても好きな香りです。
( これがテレビショッピングなら、奇声を上げて「凄〜い!」というリアクションになる部分 )
でも正直ベースなら、じっと目を閉じて「好きかも・・・」と自問自答するところです。
基本メンズ&ユニセックスな香り
「摩天楼」は、まずは基本メンズの香り。
やはり甘いフローラルは中年男性にはややきつい。まして、若い女性が大好きなバニラやグルマン系は言うまでもありません。
フローラルな香りならフローラルでも「渋めフローラル」が男性には好まれる。
「摩天楼」はローズとパチュリをブレンドした香りです。
ローズだけならゴージャスかつ華麗な別世界なんですが、「摩天楼」のローズはブレーキが効いた豪華さ。
花で言えば黒バラ。やや妖艶なイメージです。
パチュリの香りの深さが妖艶です。
ベチバーやパチュリだけで渋めに決めると、ワイルドな大自然や壮大な大地のイメージになりますが、ここにローズは入った瞬間、大地は都会に生まれ変わる印象。
香りに都会的でオシャレ感が加味されたように思います。
また、ローズが入ることで女性にも愛される香りになります。
そういう意味でユニセックスな香りです。
「摩天楼」誕生の事情
実はこの作品は、ある自動車会社さんの依頼で制作した試作が元になっています。5年くらい前の話です。
クライアントさんが抱くイメージを元に試作しました。
試作しプレゼンテーションというプロセスは、OEM香水の香水開発手法としては一般的ですが、大きな案件の場合、クライアントさんは複数の香水メーカーや香料メーカーに案件を提示しますので、メーカー同士のコンペティションが加わります。
そのときの案件はコンペではありませんでした。
だから落選の心配はありませんでしたが、提出した3作品のうち、一番予想と違う作品が選ばれたことで記憶に残る案件となりました。
「摩天楼」は、そのとき落選した作品の一つ。
落選以来、「メンズ香水としてのローズ&パチュリ」は、担当パフューマーの心の中にくすぶっていたようです。
そして、5年かけてやって製品化した製品が「摩天楼」。
男の渋さプラス華
渋さやパワーが特徴のメンズ香水に「華」加えるという点が私には新鮮でした。
「勢いがある働き盛り、脂が乗った男、落ち着きと自信、知性」+「華麗さ、ダンディーさ」・・・都会的で現代的な香りに感じられる。
勢いがある女性愛用者
「ローズ&パチュリ」の「豪華さ&渋さ」のコンビネーションは、依然として基本メンズの香りですが、女性のお客様にも好評です。
当社の現在の顧客男女比率は80%:20%。
女性顧客が多いので、女性顧客の購入が多いことは当然ですが、女性顧客の方に勢いを感じています。
あるお客様からいただいたメールです。
当社では顧客の性別や年齢は把握しませんので推測ですが、若い女性の方です:
タイトルは「ファンレター」。(あー、直球メール、ありがとうございます!)
内容は「摩天楼は、嗅いだ瞬間にじゅわっと唾液が出ましたが、パッとシトラスとは気づきませんでした。材木の匂いと華やかな匂い、・・・」
社内的には「じゅわっと唾液が出る」の意味の解釈で混乱していますが、おそらく「好きだという意味だろう」ということで喜んでおります。
「材木の匂いと華やかな匂い」の部分は「ローズ&パチュリ」を感じていただいている部分でしょうか。
こんなお褒めをいただき、ますます「摩天楼」には自信を深めています。
いっそのこと、「じゅわっと唾液が出る『摩天楼』」とネーミングを変えるのもいいかもしれません。
好みが分かれるパチュリ香水
しかし、いかんせん、パチュリです。
ベチバー香水同様、パチュリ香水も好みが分かれる香りですので、すべての人にお気に召してもらえる香水とは考えておりません。
ベチバー同様、むしろ半数以上は「ちょっと苦手」と感じられるかもしれません。
「摩天楼」スカイスクレイパー、機会がありましたらお試しください。
【製品販売サイト】
2011新作香水「摩天楼」Skyscraper(都会のクールなローズ&パリュリ)
※この記事は「ローズ&パチュリの力」
香水「摩天楼」・・ローズ&パチュリの力
香水「摩天楼」・・パチュリとは?
香水「摩天楼」・・パチュリの印象
香水「摩天楼」・・香りのテーマ
(2011-05-07)
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