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新作香水「ブラックベチベル」#6 おすすめの使い方
「ブラックベチベル」の香り
2011年新作香水「ブラックベチベル」は、多くのベチバー香水同様、ベチバーの香りをテーマにした香水です。
「ブラックベチベル」に採用されたベチバーエッセンシャルオイルは、ジャワ島産。土臭さと明るさが妖艶に混じり合う香りです。
「ブラックベチベル」は、ベチバーをテーマにした香水だけに個性が強すぎて、一般に年齢的には20代以下の方は好まれないかもしれません。
30代以上の世代の方でも好みは分かれる香りでしょう。
しかも「ブラックベチベル」はベチバーのワイルドさを抑制するよりも、ベチバーのワイルドさをそのまま、よりナチュラルに引き出す方向を目指しました。
都会的な上品さよりも、アウトドア向きの香りになりました。大人のアウトドアスポーツにぴったりの香りでしょう。
「ブラックベチベル」おすすめの使い方
「ブラックベチベル」は、一般的なカテゴリーではメンズの香りに属します。
フォーマルなオンタイムにも似合いますし、オフタイムのアウトドアでの使用も違和感無くお使いいただけると思います。
また、とくにバイクで走る林道、森林トレッキング、海岸の散策、山登りなどにはぴったりマッチする香りです。
こういう野外では、甘いフローラルな香り香水をつけると、気持ちがなんとなく周囲から浮きがちですが、渋めの「ブラックベチベル」ならナチュラルに周囲に溶け込みます。
しかもクールでセクシーな香りさえ感じられるところがベチバーが持つパワーです。
「ブラックベチベル」は、メインターゲットを30代以上のメンズに設定して開発した香りですが、お洒落に山登りを楽しむ山ガールズにもおすすめです。
スピリチュアルな気持ちに
山歩きや山道を登るとき「ブラックベチベル」の香りは精神の活動を邪魔することなく、心に落ち着きを与えてくれるでしょう。
森林の精気がよりクリアに感じられ、スピリチャルな感度が高まるかもしれません。
また、ベチバーエッセンシャルオイルの香りは強力な虫除けになりますので、山野での活動にはうっとうしい虫たちを寄せ付けない実用的なメリットもあります。
(ただし、ハチの場合、香水に含まれる成分で興奮するケースがあります。一般に言われるように、ハチがいる場所では、黒い服と香水は避けた方が安全です)。
心に深い落ち着きを与えてくれる大人の「ブラックベチベル」、ファンが増えることを期待しています。
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2011新作香水「ブラックベチベル」Black Vetiver(大人の静寂、ベチバー)
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新作香水「ブラックベチベル」#5 土のニオイ
新作香水「ブラックベチベル」#4 世界が愛するベチバー香水
新作香水「ブラックベチベル」#3 ベチバー精油と香水
新作香水「ブラックベチベル」#2 ベチバーとは
新作香水「ブラックベチベル」#1
(2011-05-04)
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新作香水「ブラックベチベル」#5 土のニオイ
土のニオイ、ベチバー精油
これほど世界の香水ブランドとパフューマーに愛されるベチバーですが、精油(エッセンシャルオイル)そのものは、な、なんとどうしようもなく臭いです。
一言で言えば土のニオイ、カビのニオイといえなくもない香りなんです。深みのある土の香りとも言われます。
香調の分類はウッディノート。
ウッディとは樹木系の香りで、サンダルウッドのような通常、樹木から採取される精油を指します。
ベチバーの香りの特徴、ウッディな重み
ベチバーは「草」、もっとも日本人の感覚からすると「イネ」ですが、ベチバー精油が「ウッディ」に分類されるところがおもしろいです。
ウッディノートの香りの特徴である「重たさ」や「重厚感」だけでなく、香りの保留性の高さも樹木系精油にそっくりです。
ベチバーは現在でもインドではサンダルウッド同様、古くからお香の原料として使用されていました。
ベチバーの虫除け効果
また、ベチバーの根は繊維質が多いため編み物の素材に使用されています。
ベチバー精油も精油の例に漏れず、強力な虫除けになり殺菌効果が発揮されます。
そのためベチバーの根で編まれた敷物やカゴは、衛生的というだけでなく、その深い香りゆえに人を癒しの世界へと誘います。
凄すぎる!ベチバー。どうです?あなたもベチバーに見せられてしまったはずです。いても立ってもいられなくなった人は、そのパワーを体験してください。
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(2011-05-04)
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新作香水「ブラックベチベル」#4、世界が愛するベチバー香水
メンズ香水の一大カテゴリとなったベチバー
ベチバーがメンズ香水のテーマとして、センセーショナルに表舞台に登場するのはゲラン「ベチバー」(1959)と思われます。
それまでのメンズのイメージだったフゼアやタバック、レザーに対して、ベチバーはオリエンタルで香りに精神的な深さを加味しました。
香水は進化する、といった画期的な衝撃を当時の香水業界とブランドに与えました。
この新しい香水は驚きと新鮮さとをもってヨーロッパの人々に受け入れられました。
それ以来、世界のブランドさんのベチバーに対する並々ならぬ思い入れは現在も続いています。
多くのベチバー香水は、メンズとして位置づけられていますが、間違いなく女性愛用者も少なくないでしょう。
深い香りには、男女問わず性別を越えて愛されるものがあります。
ベチバーの香り+ブランドのテイスト
しかし、これら香水の製品名がそのまま「ベチバー」でも、完全ベチバーだけという製品は皆無です。
すべて調香されベチバーをベースとした香水へと香りを変化させています。
多くは、やはり原料が取れる東南アジアやインド南部のイメージのまま、オリエンタルでエキゾチックな仕上がりになっているものが多いようです。
相性のよい原料としてトンカビーンズとの組み合わせも多く見かけますが、まさにヨーロッパから見た「オリエンタル+エキゾチック」と心が沸き立つ高揚感を感じさせる香りです。
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新作香水「ブラックベチベル」#1
(2011-05-03)
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新作香水「ブラックベチベル」、ベチバー精油
根に含まれるベチバー精油
ベチバーは、日本人には一般にはなじみの薄い草ですが、香料の世界では非常に有名な香料植物です。
多くの香料植物が花や葉っぱに精油を蓄えていますが、ベチバーはそれらからほとんど精油を採取することはできません。
精油は根に含まれています。ベチバーの収穫は根を掘り起こして、一定期間乾燥され、その後水蒸気蒸留器にかけられて精油(エッセンシャルオイル)が採取されます。
濃褐色のドロドロした印象の精油は、熟成型の精油であるため時間の経過とともに精油の味わいが増すと言われます。
「根」だから「土臭い」?
さて、その香りです。ベチバーオイルはどんな香りでしょうか?
土臭いです。
根に精油が含まれているからか、私にはわかりません。
根由来のエッセンシャルオイルらしく「土臭いニオイ」、カッコよくいえば「大地のニオイ」が特徴です。
「カビ臭い」と評されることも。
「スモーキー」という人もいます。
そんな土臭いニオイが香水の原料になるのか、というとこれがすばらしい!香りになります。
精油名が香水名になる精油
香水産業では、天然香料である精油(エッセンシャルオイル)は香水の原料であって、そのものを製品にしたり、製品名にすることは案外珍しいことです。
当社の「ローズの贈り物」はダマスクローズの精油をメイン原料にして、かなりそのままの香りを維持しています。
これは香水としては例外的な製品ですが、そんな製品でさえ、製品名は「ダマスクローズオイル」や「ローズオイル」や「ローズ」ではありません。「ローズの贈り物」というローズに一味加えたネーミングを採用しました。
しかし、ベチバーは、精油そのものが、原料としてだけでなく香水のテーマであると同時に製品名になってしまう精油の一つです。
「ベチバー香水」
ベチバーは、そのままでかなり行けている!と感じるパフューマーさんは少なからずおられるようです。
たんなる香水原料の一つでしかないはずのベチバーは、それ自体が大きなテーマとして扱われます。
他社様のことはあまり言及できませんが、世間一般に広く認識されている有名ブランドの製品なので、具体名を上げさせてもらいます。
ゲラン「ベチバー」は、ベチバーがそのまま製品名になるという直球型製品の名香です。もっとも有名な「ベチバー香水」かもしれません。
ランバン「ベチバー」もまったく同じ製品名です。
なんと「ブランド名+『ベチバー』」というネーミングの香水は非常に多く、ゲラン「ベチバー」、ランバン「ベチバー」の他にロジェガレ「ベチバー」、カルヴァン「ベチバー」など多数あります。
そのほかにクリード「ベチバー」、メゾンコレクションのジョー・マローン「ブラック・ベチバー・カフェ」というおもしろい製品は日本でも人気が高いようです。
香水の一原料であるベチバーがそのままブランド名とともに製品名になるところに、ベチバーの人気度が推し量れます。
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新作香水「ブラックベチベル」#5 土のニオイ
新作香水「ブラックベチベル」#4 世界が愛するベチバー香水
新作香水「ブラックベチベル」#3 ベチバー精油と香水
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新作香水「ブラックベチベル」#1
(2011-05-03)
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新作香水「ブラックベチベル」、ベチバーとは
ベチバーとは?
ベチバーは東南アジアやインドなど熱帯地域にて多く生産されているイネ科植物です。
イネ科植物から連想されるイメージは、日本人には「コメ」になると思いますが、パッと見は「ススキ」です。
背丈・格好が川辺に密集するススキにそっくりです。群生密集する様は近寄りがたいパワーがあります。
ベチバーは東南アジアやインドだけでなく、ブラジルやアフリカなど高温多湿な熱帯地方なら世界中に広く繁殖していることからその生命力の強さが伺えます。
多くは精油を生産するための香料植物として栽培されます。
ベチバーの特徴は、その香りです。根に独特な芳香を含む精油が生成されます。wikipediaによればベチバーは、インドではKhus(「クス」)と呼ばれるそうです。
その意味は「香り高い根」。
伝統的にベチバーが「香りの植物」として人々に認識されていることがわかります。
ベチバーの凄い根、池や川を守る守護神
ベチバー精油は根から採取されますが、この根がまたすごい根で、地中で、細く繊維質で強靱な根をちじれ毛状に広く深く茂るように張るため干ばつに対する耐性も強いと言われます。
ベチバーの根の特徴から、護岸の植生植物としては特に優れています。傾斜地でもよく育つため堤防や土手の土止め、水辺の土砂崩壊や土砂流入防止として役立ちます。
さらに水質の浄化作用に効果があるとされ、池や川を守る守護神としてベチバーを護岸設計の基本にしようとする動きもあります(Vetiver System ベチバーシステム。ベチバープランテーションによる土壌と水質浄化を推進するNGO、TVNIによる運動らしいです。詳細は不明)。
これからはエコな環境設計が求められる時代ですので、護岸の発想はコンクリートではなくベチバーなどの植生植物を中心とした発想が、護岸の常識になるかもしれません。
ベチバーの凄い根の草、編み物の材料
ベチバーの乾燥根は、その豊かな繊維質のためにインドや東南アジアでは伝統的に編み物の材料として広く利用されてきました。
応用されるものは、マット、帽子、手提げ、カゴ、日よけなど。エコな雑貨として世界的に見直されています。
ベチバーの産地、日本では?
ベチバーの有名な産地は、ジャワ島、ハイチ、インドなど。レユニオン島(ブルボン・ベチバー)は高級ベチバーとして有名です。
インドネシアや中国での栽培も近年盛んになっているそうです。
今回、武蔵野ワークスが製品化した「ブラックベチベル」に採用したベチバーは ジャワ島産。
日本でも生育しますが、精油産業としては聞いたことがありません。ベチバー畑を運営されている方がおられたらお、ぜひ教えてください。取材にいきたーい!ものです。
ベチバーの歴史
ベチバーの原産地と考えられているインドでは、アーユルヴェーダにベチバーオイルの記述があることから、古代から瞑想や医薬品として利用されていることが推測されます。
しかし、ベチバーの詳しい歴史は不明です。
ベチバーは、インドではサンダルウッド同様、古くからお香の原料として使用されてきました。お香としては乾燥させた根を粉末状にして使用されていたらしいです。
先に記述したように、ベチバーの繊維質に富むちじれ毛状の根は、敷物、日よけ、カゴなどの編み物の素材に使用されています。
ベチバー精油も精油の例に漏れず、強力な虫除けになり殺菌効果が発揮されますのでベチバーの根で編まれた敷物やカゴは、衛生的というだけでなく、その深い香りゆえに人を癒しの世界へと誘います。
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新作香水「ブラックベチベル」#1
(2011-05-03)
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新作香水「ブラックベチベル」
ベチバーは植物精油
武蔵野ワークスの香水は、ジンチョウゲやキンモクセイ、クチナシ、モクレンなど「植物の花」をテーマにした香りを多く制作しています。
「植物の花」以外では「原料」(主に植物由来の天然香料)をテーマにした製品も数多く手がけます。
「白檀」「サンダルウッド」「沈香」「月桃」など。
「ローズの贈り物」もそうです。「ローズの贈り物」は事実上、ダマスクローズの精油をテーマにしたものです。
2011年新作香水「ブラックベチベル」もベチバーという原料をテーマにした香りです。
ベチバーはベチバーという植物から採れる精油(エッセンシャルオイル)です。
「ブラックベチベル」英語&フランス語
テーマになった原料は「ベチバー」(Vetiver)。フランス語で「ベチベル」(Vetiver)。
(製品名ではあえてフランス語の「ベチベル」を当てました。「ブラック」が英語なのに、フランス語の「ベチベル」にするのはやや統一感に欠けますがお許しください)
さて、このベチバー、誰も知らない雑草なのに、凄いんです。これからその凄さをアレコレ書き綴っていきます。
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