( 香水工場の )
香る生活
秋の風景と、ファッションと香水
真っ逆さまの秋風
関東地方は数日前の熱風から真っ逆さまに秋風。しかも11月並の寒さです。
さっそくコンビニに行って「肉まん2つ」とお願いすると売り切れ御免の返事。世間の人々は気温の感じ方は似ていて、また考えることも似ているようです。
清涼飲料水やビールの売上はこの夏異常に盛り上がった模様で日夜の増産体制がニュースになっていましたが、今はいきなり閑散期になったかもしれません。
練り香水の生産計画を狂わせた猛暑
当社では8月に練り香水の容器の増産注文を容器メーカーさんに入れましたが、あまりの暑さでプラスティックの成型や印刷がうまくいかない、よって、納品が遅れると連絡がありました。今は絶好調で工場も量産体制に入れていることでしょう。
夏の思い出をかみしめるのは、毎年お盆過ぎに海岸にクラゲが浮いた頃、誰もいない海を見てからですが、今年は8月最終日に千葉の海に泳ぎに行きました。真夏以上の暑さでした。
秋とおしゃれと香水
特に女性にとって秋は、お洒落が楽しめるファッションの季節のイメージも大きいかもしれません。夏も冬もファッショナブルな方は、いつでもファッショナブルですが、季節が厳しいとお召し物の制約が大きいのも事実。
その点、秋はつま先から頭のてっぺんまで、様々なお洒落のバリエーションが豊富に組み合わせ可能です。当然、ファンションの総仕上げである香水もヘビーからライト、甘い香りからスパイシーな香りまでどんな香りでも使えてしまうところが最高の季節です。
また街中では紅葉が美しい季節なので、ファッションと風景のマッチがステキです。地方もそうですが東京の街中にはお洒落な女性、しかも最近は個性的な装いの方も多く、秋の街歩きは目の保養にうってつけの季節です。
香りの強さの許容量がアップする秋
そしてすれ違い際に香る香水も俄然許容量がアップします。灼熱の夏には香水によってはちょっとつけすぎると「おっと、やめてくれ」レベルの香りも、秋には「強いつけ方だな」くらいに感じるだけでOKに感じるものです。
空気が急に静かになり音楽も耳に入りやすくなりましたが、人の話し声さえクールに聞こえてきます。当社の香水通販もこの時期、とくに売上が伸びるのは例年のことです。当社にとっては猫の手も借りたい繁忙期に入ります。
素敵な秋、ファッショナブル秋を存分にお楽しみください。
(2010-09-25)
( 香水工場の )
香る生活
いつの日かテレビで香水CM?
きのうは「香水CM『金木犀』完成」というタイトルで、動画制作のロケ具合を書かせていただきました。
話し出すとキリがないのですが、映画にはちょっとした思い入れがありまして、高校時代は将来は映画関係に就きたいなんて平凡な空想を描いていました。
で、実際に日本大学芸術学部映画学科を受験したりしました。結果は落選です。仮に受かっていたとしても映画を含め映像ビジネスの構造を考えれば、当時自分が描いていた仕事内容と実際の仕事のギャップの大きさは限りなく、就職したらすぐに失望していたでしょう。
映画製作は今では投資マネーが乱舞するマネーゲーム、投資活動の様相は激しさを増しています。
「香水」というテーマ限定ながら今は形を変えてほんの少しだけ動画制作に関われる機会があり、高校時代の夢が再来したようでラッキーと感謝しています。
動画制作の最終目標はテレビで香水CMを流すことです。
いまどき人々のテレビ離れは激しさを増すばかりですが、それでもテレビのマスコミにおけるプレゼンスは今後も圧倒的ですので、やはり目標にしたい媒体です。
とはいえ、テレビCM枠の広告費用は、ローカル局や深夜枠以外、中小企業には永遠に高嶺の花であることはもちろんです。
そして、それ以前にテレビで香水の広告を流す行為自体、広告の本質的な問題があります。
全国民をターゲットに想定して見てもらうには「香水はニッチすぎる商材」なのです。
これがラーメンや自動車なら、誰もが食べて誰もが乗るものだから、全国民向けメディアとの相性がバッチリです。
しかし、香水となると・・・香水に関心がある人の割合は、100人に1人くらいでしょうか?
極端な例ですが、テレビを見ている100人のうち香水CMが流れてその香水に意識を止める人の割合が1人ということになります。
1億円かけてテレビCMやって1億売り上げたとしたら、多くの場合、成功です。売上が多少のマイナスでも成功といえるケースが多いのですが、しかし、これでは赤字の幅は「多少」では済まないように予想されます。
テレビでCMやるなら、石鹸やシャンプーやスキンケアなどユーザーの裾野ベース広く、市場規模も、そもそも大きなマーケットでないと前提条件からして厳しいという印象を抱いています。
これが化粧品品内シェア2%の香水をテレビCMで流すハードルの一つになっています。
実際、世界のブランドさんも日本では香水のテレビCMを流すところは多くありません。私の個人的な記憶では過去5年間テレビで香水CMを拝見したことはないように思います。
・・・と、これが私の持論だったですが、数日前、ある有名なブランドさんが新作香水のテレビCMを流されていました。驚きました。
時代の機を見るに敏なマーケッターがひしめく有名ブランドさんの行動だけに、時代の変化を告げる警鐘だったかどうか気になるところです。
(2010-09-22)
映画に憧れた高校時代
話し出すとキリがないのですが、映画にはちょっとした思い入れがありまして、高校時代は将来は映画関係に就きたいなんて平凡な空想を描いていました。
で、実際に日本大学芸術学部映画学科を受験したりしました。結果は落選です。仮に受かっていたとしても映画を含め映像ビジネスの構造を考えれば、当時自分が描いていた仕事内容と実際の仕事のギャップの大きさは限りなく、就職したらすぐに失望していたでしょう。
映画製作は今では投資マネーが乱舞するマネーゲーム、投資活動の様相は激しさを増しています。
最終的にテレビで香水CM
「香水」というテーマ限定ながら今は形を変えてほんの少しだけ動画制作に関われる機会があり、高校時代の夢が再来したようでラッキーと感謝しています。
動画制作の最終目標はテレビで香水CMを流すことです。
いまどき人々のテレビ離れは激しさを増すばかりですが、それでもテレビのマスコミにおけるプレゼンスは今後も圧倒的ですので、やはり目標にしたい媒体です。
とはいえ、テレビCM枠の広告費用は、ローカル局や深夜枠以外、中小企業には永遠に高嶺の花であることはもちろんです。
そして、それ以前にテレビで香水の広告を流す行為自体、広告の本質的な問題があります。
テレビにはニッチすぎる香水
全国民をターゲットに想定して見てもらうには「香水はニッチすぎる商材」なのです。
これがラーメンや自動車なら、誰もが食べて誰もが乗るものだから、全国民向けメディアとの相性がバッチリです。
しかし、香水となると・・・香水に関心がある人の割合は、100人に1人くらいでしょうか?
極端な例ですが、テレビを見ている100人のうち香水CMが流れてその香水に意識を止める人の割合が1人ということになります。
トントンならやりたいが・・・
1億円かけてテレビCMやって1億売り上げたとしたら、多くの場合、成功です。売上が多少のマイナスでも成功といえるケースが多いのですが、しかし、これでは赤字の幅は「多少」では済まないように予想されます。
テレビでCMやるなら、石鹸やシャンプーやスキンケアなどユーザーの裾野ベース広く、市場規模も、そもそも大きなマーケットでないと前提条件からして厳しいという印象を抱いています。
これが化粧品品内シェア2%の香水をテレビCMで流すハードルの一つになっています。
時代は変化し始めているか?香水のテレビCM
実際、世界のブランドさんも日本では香水のテレビCMを流すところは多くありません。私の個人的な記憶では過去5年間テレビで香水CMを拝見したことはないように思います。
・・・と、これが私の持論だったですが、数日前、ある有名なブランドさんが新作香水のテレビCMを流されていました。驚きました。
時代の機を見るに敏なマーケッターがひしめく有名ブランドさんの行動だけに、時代の変化を告げる警鐘だったかどうか気になるところです。
(2010-09-22)
( 香水工場の )
香る生活
香水CM「金木犀」 完成
トップページにドドーン!と掲載しているので、今さらご紹介するのもやや恥ずかしいのですが、改めて。
香水に関する動作制作をやっております。香水CMとも香水プロモーションビデオ(香水PV)とも社内では呼んでいます。今回が第4作目。
猛暑たけなわ8月17日に横浜の古民家でロケしたことは先日書いたので繰り返しになりますが、とんかく悶えるような暑さの中での撮影でした。あまりの暑さで逆に強く記憶に残る一日でした。
撮影は室内ですが、空調やクーラーはありません。ジリジリとして暑さに、またセミのジリジリとした鳴き声がストレスフルでした。
なのに和服姿のヒロインの額からはあまり汗がでていませんでした。役者さんはどんなに暑くても本番中「顔だけは汗をかかない」という伝説があるそうですが、事実のようです。
お話をお聞きすると、自分はまだ修行不足と謙遜しながらも、メイクを落とさないために自律神経さえコントロールすることが役者さんのワザだそうです。
プロのプロたる話はいつ聞いても快感ですね。
軍人を演じる男性はピエトロさんです。CMのストーリー設定では本当は1950年代日本に駐留した米国軍人なのですが、いろいろありましてイタリア人のピエトロさんにお願いしました。
いかにも知り合いのような言い方ですが、現地ではじめてお会いして帰りの車の中で話しました。イタリア商工会で働く日本在住のビジネスマンにして役者さん。
ビジネスの方は実家がオリーブオイル農園の工場を経営されており、オリーブオイルコスメの話などでやや盛り上がりました。
役者の方は、現在公開中の映画『恋するナポリタン』(EXILEの眞木さん主演)の映画にも出演されているそうです。ピエトロさん自身ナポリ出身なので「そのまま」です、というお話でした。
余談ですが、わがニッポンにはパスタチェーンの「ピエトロ」というイタリアンレストランがありますが、「あのピエトロですか?」とADさんが炎天下の中で聞いていた光景が、妙におかしく記憶としてへばりついています。
イタリアンレストラン「ピエトロ」とは無関係とのことです。
そんなわけで、ロケ自体は暑くて苦しくて楽しいい一日でした。
香り立つ金木犀のPV、ぜひご鑑賞ください。
香水CM パフューム金木犀〜キンモクセイの想い出〜
(2010-09-21)
香水プロモーションビデオ 第4作目
香水に関する動作制作をやっております。香水CMとも香水プロモーションビデオ(香水PV)とも社内では呼んでいます。今回が第4作目。
猛暑たけなわ8月17日に横浜の古民家でロケしたことは先日書いたので繰り返しになりますが、とんかく悶えるような暑さの中での撮影でした。あまりの暑さで逆に強く記憶に残る一日でした。
撮影は室内ですが、空調やクーラーはありません。ジリジリとして暑さに、またセミのジリジリとした鳴き声がストレスフルでした。
自律神経さえコントロールするプロ魂
なのに和服姿のヒロインの額からはあまり汗がでていませんでした。役者さんはどんなに暑くても本番中「顔だけは汗をかかない」という伝説があるそうですが、事実のようです。
お話をお聞きすると、自分はまだ修行不足と謙遜しながらも、メイクを落とさないために自律神経さえコントロールすることが役者さんのワザだそうです。
プロのプロたる話はいつ聞いても快感ですね。
緊張感を漂わせる軍服姿の外国人
軍人を演じる男性はピエトロさんです。CMのストーリー設定では本当は1950年代日本に駐留した米国軍人なのですが、いろいろありましてイタリア人のピエトロさんにお願いしました。
いかにも知り合いのような言い方ですが、現地ではじめてお会いして帰りの車の中で話しました。イタリア商工会で働く日本在住のビジネスマンにして役者さん。
ビジネスの方は実家がオリーブオイル農園の工場を経営されており、オリーブオイルコスメの話などでやや盛り上がりました。
役者の方は、現在公開中の映画『恋するナポリタン』(EXILEの眞木さん主演)の映画にも出演されているそうです。ピエトロさん自身ナポリ出身なので「そのまま」です、というお話でした。
余談ですが、わがニッポンにはパスタチェーンの「ピエトロ」というイタリアンレストランがありますが、「あのピエトロですか?」とADさんが炎天下の中で聞いていた光景が、妙におかしく記憶としてへばりついています。
イタリアンレストラン「ピエトロ」とは無関係とのことです。
そんなわけで、ロケ自体は暑くて苦しくて楽しいい一日でした。
Youtubeでぜひ!
香り立つ金木犀のPV、ぜひご鑑賞ください。
香水CM パフューム金木犀〜キンモクセイの想い出〜
(2010-09-21)
( 香水工場の )
香る生活
香水好きと酒飲みの関係は?
お酒を楽しむタイプには3種類の人間が存在するように思います。
タイプ1:浮き世を忘れるため酩酊したい人
タイプ2:人々が集い語らうお酒の場が楽しい人
タイプ3:お酒の味そのものを楽しむ人
香水好きには美食家が多いように思いますが、香水好きにお酒好きが多いか不明です。しかし、タイプ3のお酒の味そのものを楽しむ人なら、なんかちょっと通い合うものがありそうです。
お酒のアロマ(香り)と香水のアロマは食品と化粧品の違いはありますが、どちらも脳の中の古い記憶を優しく刺激してくれます。
タイプ3の問題点は、1杯か2杯で香りや味がわからなくなること。分解されてできたアセトアルデヒドが脳を麻痺させ、アルコールや麻薬に特有の依存性症状が頭をもたげると、もういけません。お父さん達はここで失敗します。
お酒に強い人ならもう少し耐性があるかもしれませんが、私の場合は、私はタイプ1からタイプ3まで所属していますので、タイプ3から入り、あとはタイプ1の飲むマシンと化すといつものように悲しきお父さんを演じることになります。
こんなワケで香水好きと酒飲みの関係は、アロマが大切なお酒ながら、お酒のアロマの部分の出番は極端に少なく、あまり深くなさそうに感じています。
(2010-09-15)
タイプ1:浮き世を忘れるため酩酊したい人
タイプ2:人々が集い語らうお酒の場が楽しい人
タイプ3:お酒の味そのものを楽しむ人
香水好きと美食家の関係
香水好きには美食家が多いように思いますが、香水好きにお酒好きが多いか不明です。しかし、タイプ3のお酒の味そのものを楽しむ人なら、なんかちょっと通い合うものがありそうです。
お酒のアロマ(香り)と香水のアロマは食品と化粧品の違いはありますが、どちらも脳の中の古い記憶を優しく刺激してくれます。
香水好きと酒飲みの深くない関係
タイプ3の問題点は、1杯か2杯で香りや味がわからなくなること。分解されてできたアセトアルデヒドが脳を麻痺させ、アルコールや麻薬に特有の依存性症状が頭をもたげると、もういけません。お父さん達はここで失敗します。
お酒に強い人ならもう少し耐性があるかもしれませんが、私の場合は、私はタイプ1からタイプ3まで所属していますので、タイプ3から入り、あとはタイプ1の飲むマシンと化すといつものように悲しきお父さんを演じることになります。
こんなワケで香水好きと酒飲みの関係は、アロマが大切なお酒ながら、お酒のアロマの部分の出番は極端に少なく、あまり深くなさそうに感じています。
(2010-09-15)
( 香水工場の )
香る生活
オフィスの移転のおしらせ(国立 → 小平)
9月も早中旬に差しかかりながら、まだ残暑が厳しい日が続いています。
昔、ある会社で働いている頃の話です。朝、ビルに入ると夜中まで働く毎日で、その間、外に出ることがない日が多いため夏も冬も季節感がなかったです。
手厚い空調のおかげで、夏の猛暑を回避できていたのですが、幸せだったかと言われるとYESとは答えがたいところです。
現在は小さな会社の小さな事務所で、季節感ありありのビジネスライフを送らせていただいています。季節感がありすぎて若干悶え気味ですが、昔よりは人間らしい商売に勤しんでいる気がします。
現在の事務所(通販部)は東京の郊外、国立市にあります。引っ越してきたのは昨年の6月でした。一軒家の民家をお借りして事務所にしています。この事務所では顧客対応や商品の発送業務を行っています。
この事務所、取引先には「国立オフィス」と呼ばれていますが、社内では「ハナウマベイ」や「ハナウマ」が呼び名。
ハワイの海岸「ハナウマベイ」にある意味で似ていることから呼ばれるようになりましたが、引っ越すことになりました。
まだ1年しか経過しておらず計画よりやや早い移転です。
手狭になったこと以外の一番動機が香料の保管問題です。
この暑さと湿気ですので、香水関係のビジネスには重厚なコンクリート造りの事務所が最適なのですが、通常のオフィス用の物件では水回りの悪さは致命的で、むしろ民家の方がはるかに設備も充実し使い勝手もよいものがあります。
香水の生産自体は工場で行いますが、ちょっとした調香や検査に台所は欠かせません。
また、オフィス用ビルに入所しにく理由の一つが空調です。共同でシェアするビルですと単一ダクトの単一空調が多いため、他社のタバコの匂いなど入り込む問題があります。
以前新宿で事務所を借りていることがありました。ちょっとした大手デベロッパーさんの管理の行き届いたオフィスビルでしたが、お隣の建設事務所さんのタバコにはほとほと弱りました。
みなさんタバコをふかしながら夜中まで図面引きをされていて、夜中にタバコのニオイがビル全体に回り覆うという現象が発生していました。
今から思えばダクトの内部はタールがべっとりだったかも?
オフィスビルは予算の問題も大きいのですが、いろいろ問題があって、この先もあまり入れそうな気はしていません。
けっきょく特殊な商売ゆえ、将来的には自社ビルを作るしか理想的な事務所はないのでしょうが、遠い先のことでしょう。
そんなわけで通販部は、思い返してみれば、だいたい1〜2年で少しでもよい条件の物件を見つけると引越を繰り返すという、えらく忙しい引越サイクルになっています。
Webの会社案内などには通販部事務所の住所を前向きには公開していませんが、この目まぐるしい変更の多さもその理由になっています。
新事務所は東京都小平市にある大きなマンションの1階です。日本のマンションには珍しく地下室があることが決定打になりました。
日本の地下室は湿気問題に悩まされがちですが、年間を通して急激な変化が少ない一定した室温は魅力的です。
使えるかどうか移転してみなければわかりませんが、とにかく「さらば国立市」、「こんにちは、小平」となりました。
(2010-09-12)
昔、ある会社で働いている頃の話です。朝、ビルに入ると夜中まで働く毎日で、その間、外に出ることがない日が多いため夏も冬も季節感がなかったです。
手厚い空調のおかげで、夏の猛暑を回避できていたのですが、幸せだったかと言われるとYESとは答えがたいところです。
現在は小さな会社の小さな事務所で、季節感ありありのビジネスライフを送らせていただいています。季節感がありすぎて若干悶え気味ですが、昔よりは人間らしい商売に勤しんでいる気がします。
事務所の移転
現在の事務所(通販部)は東京の郊外、国立市にあります。引っ越してきたのは昨年の6月でした。一軒家の民家をお借りして事務所にしています。この事務所では顧客対応や商品の発送業務を行っています。
この事務所、取引先には「国立オフィス」と呼ばれていますが、社内では「ハナウマベイ」や「ハナウマ」が呼び名。
ハワイの海岸「ハナウマベイ」にある意味で似ていることから呼ばれるようになりましたが、引っ越すことになりました。
オフィスビルには入居にしくい香水メーカー
まだ1年しか経過しておらず計画よりやや早い移転です。
手狭になったこと以外の一番動機が香料の保管問題です。
この暑さと湿気ですので、香水関係のビジネスには重厚なコンクリート造りの事務所が最適なのですが、通常のオフィス用の物件では水回りの悪さは致命的で、むしろ民家の方がはるかに設備も充実し使い勝手もよいものがあります。
香水の生産自体は工場で行いますが、ちょっとした調香や検査に台所は欠かせません。
また、オフィス用ビルに入所しにく理由の一つが空調です。共同でシェアするビルですと単一ダクトの単一空調が多いため、他社のタバコの匂いなど入り込む問題があります。
以前新宿で事務所を借りていることがありました。ちょっとした大手デベロッパーさんの管理の行き届いたオフィスビルでしたが、お隣の建設事務所さんのタバコにはほとほと弱りました。
みなさんタバコをふかしながら夜中まで図面引きをされていて、夜中にタバコのニオイがビル全体に回り覆うという現象が発生していました。
今から思えばダクトの内部はタールがべっとりだったかも?
オフィスビルは予算の問題も大きいのですが、いろいろ問題があって、この先もあまり入れそうな気はしていません。
けっきょく特殊な商売ゆえ、将来的には自社ビルを作るしか理想的な事務所はないのでしょうが、遠い先のことでしょう。
小平オフィス
そんなわけで通販部は、思い返してみれば、だいたい1〜2年で少しでもよい条件の物件を見つけると引越を繰り返すという、えらく忙しい引越サイクルになっています。
Webの会社案内などには通販部事務所の住所を前向きには公開していませんが、この目まぐるしい変更の多さもその理由になっています。
新事務所は東京都小平市にある大きなマンションの1階です。日本のマンションには珍しく地下室があることが決定打になりました。
日本の地下室は湿気問題に悩まされがちですが、年間を通して急激な変化が少ない一定した室温は魅力的です。
使えるかどうか移転してみなければわかりませんが、とにかく「さらば国立市」、「こんにちは、小平」となりました。
(2010-09-12)
( 香水工場の )
香る生活
男のエチケット、香水以前の心がけ
香水、オトコのエチケット?
私は仕事柄、ある程度おしゃれであることを求められていますが、根が庶民なので、どうもに。
ビッシと決めるのは、フォーマルなパーティかやや緊張する面々が参加される食事会くらいですが、そういう高貴なご機会も最近はドンドン減っていますし、私自身気が進まずお誘いにもお断りするので、ますます田舎暮らしにふさわしく、ヨレヨレファッションの自然体な風貌になりつつあります。
清潔であればよいかと思います。
しかし、仕事柄、男性からの香水相談は多い方でしょう。店舗はないのでお店で直接ということはないのですが、メールやネットを通してガラにもなく「オトコの香水講座」なんて感じの記事や返事を書かせてもらうこともあります。
そのうち「オトコの香水のつけ方おもしろビデオ」なんていうビデオ制作もやりたいなんて気の早い話も飛びだしていますが、モデルは国分が最適だそうです。
なんで私が役者をと聞くとプロのモデルを雇う予算がないことはもちろんですが、
「イけすぎているオトコがモデルだと、一般の男性は気が引けるじゃないですか。国分さんのようにフツーのおじさんなら、ちょうどいいと思います」
香水のつけ方ビデオ制作はちょっとまだ緩い話ですが、実現したらご案内します。
香水の前に、オトコは指先と爪?
ヨーロッパの貴族社会では靴の重要性はよく指摘される。日本もそういう常識がちょっとだけ普及して靴に気を遣う人は多い。
しかし、知り合いの女性によると「男は爪」だそうです。
髪の毛から靴までピカピカにしていると、それは好印象ですが、指先が汚れていると全体を台無しにするとのこと。
なるほど!、と今さら感心するようでは私のオシャレ度の底の浅さを露呈しますが、素朴に「女性は、そんなところを見ているのか」とやや目ウロコです(でも、オトコも無意識に見ているかも)。
指先や爪は、話していても、食事でも、ビジネスなら名刺交換の時も、身振り手振りのとき、案外チラチラと目に触れる瞬間や機会は多い、「せめて甘皮のお手入れだけでも」すれば印象は違う!と彼女は言います。
※「甘皮」(あまかわ):ツメと皮膚の境界の部分の皮膚とのことらしい(ネイル関係の人には常識?)。
人の印象はビジュアルから入り、香りで決まる
いかんせん、人の印象はビジュアルから入り、香りで決まるので、爪は香水以前のお手入れ対象にしたほうがよいのでしょうか。
でないと、香水でアピールする前に憧れの彼女に「却下」されかねない可能性もありますよね。
(2010-08-30)
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