( 香水工場の )
香る生活
生命力の香り、赤ちゃんの匂い
香水ブログなのに「生命力の香り」とはやや大げさなタイトルを付けました。
香水やフレグランス関連からニオイものには何かと関心があるのですが、発酵食品の臭さも興味あるものの、生命力のニオイってのもカッコいいです。きょうは、そんなクールな香りがテーマです。
赤ちゃんの匂いが素敵なことは多くのお母さんが語るところです。赤ちゃんの匂いだけでなく、子供達や若い人たちの体臭は、個人差はありますが、健全な匂いを発している人が多いですよね。
逆に老齢になると男女問わず、カラダから発せられる香りも衰えるようです。匂いの種類も違ってきます。花も動物も同じですね。生命の衰えは香りの衰え。
そんなわけで体臭は、血圧や体温同様、間違いなく健康のバロメーターになりうるインジケーターです。
体臭の強度と種類を数値化できる「体臭測定器」や「香り測定器」(odor meter)があればいいのですが、「香り測定器」の開発は技術的な目処が立ちませんので、今のところワンちゃんドクターの方が現実的です。
ガンや難病の早期発見に犬を利用しよという研究は世界中でポピュラーです。
麻薬探知犬や警察犬同様、ワンちゃんドクターが登場すれば、患者さんにとってほとんど負担のない検診ができる日がくるかもしれません。
このように体臭は私たちのカラダのコンディションを語るすばらしい指標でありながら、数値化できないことで、当面医療現場で用いられることはありません。
しかし、個人的には注意していれば健康と体調のよい目安です。
香水やフレグランスをつける習慣がある人は、自然とその日・その時の自分の体臭を気にかけますので、その点は香水使用の隠れた利点の一つですね。
ところで、NHKの連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」の話です。NHKの朝の連続ドラマはまずは見ないのですが、たまたまテレビでやっていることをを見て、なんとなく見てしまうこの頃です。
昭和のリアリティに共感します。瀕死の貸本漫画業界の構造にも複雑な思いで「あの人たちはどうなるのか」と見守っています。
そして、これからよい作品をつくっていくという水木さんのバイタリティに共感します。貧乏ぞろいのアーティストたちの行く末は・・・と期待大です。
しかも舞台は調布。深大寺や野川などもときおりでてきて、完全に武蔵野エリア。わき水がおいしいところです。そうかゲゲゲは調布でうまれたのか、とこれは余談です。
昨日は赤ちゃんの話でした。出産後間もない赤ちゃんに顔を寄せて「この匂いだ」とつぶやく水木さん。
南洋の戦地で左腕を失い、治り始めたとき腕の切断された部分から赤ちゃんの匂いがしたそうです。「うん、この匂いだ」とうれしいそうに語るところが印象的です。
その場面はさらりと流れますが、すぐに実話・実際の体験談だと確信しました。空想では創作できない非連続的な発想なもんで。
細胞が再生する匂いなんでしょうか。
傷口は、衛生状態が劣悪だったと推測される南洋の戦地では腐敗との闘いで、その匂いは腐敗臭のはずですが、「赤ちゃんの匂い」がするなんて凄くいい話だと悦に浸っておりました。
船が難破し小さなボートで太平洋を漂流している人が朦朧とした意識の中でウミガメを見ると助かるという伝説がありますが、「赤ちゃんの匂い」は私にはそれと同じくらい神秘的で感動的です。
大人になっても、命を再生するパワーが体内に残されていて実際に赤ちゃんの匂いを大人になっても再現できるということでしょうか。
感動指数:★★★★
(2010-06-08)
香水やフレグランス関連からニオイものには何かと関心があるのですが、発酵食品の臭さも興味あるものの、生命力のニオイってのもカッコいいです。きょうは、そんなクールな香りがテーマです。
素敵な赤ちゃんの匂い
赤ちゃんの匂いが素敵なことは多くのお母さんが語るところです。赤ちゃんの匂いだけでなく、子供達や若い人たちの体臭は、個人差はありますが、健全な匂いを発している人が多いですよね。
逆に老齢になると男女問わず、カラダから発せられる香りも衰えるようです。匂いの種類も違ってきます。花も動物も同じですね。生命の衰えは香りの衰え。
体臭は健康のバロメーター
そんなわけで体臭は、血圧や体温同様、間違いなく健康のバロメーターになりうるインジケーターです。
体臭の強度と種類を数値化できる「体臭測定器」や「香り測定器」(odor meter)があればいいのですが、「香り測定器」の開発は技術的な目処が立ちませんので、今のところワンちゃんドクターの方が現実的です。
ガンや難病の早期発見に犬を利用しよという研究は世界中でポピュラーです。
麻薬探知犬や警察犬同様、ワンちゃんドクターが登場すれば、患者さんにとってほとんど負担のない検診ができる日がくるかもしれません。
香りを数値化できない現状
このように体臭は私たちのカラダのコンディションを語るすばらしい指標でありながら、数値化できないことで、当面医療現場で用いられることはありません。
しかし、個人的には注意していれば健康と体調のよい目安です。
香水やフレグランスをつける習慣がある人は、自然とその日・その時の自分の体臭を気にかけますので、その点は香水使用の隠れた利点の一つですね。
ゲゲゲの朝ドラ
ところで、NHKの連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」の話です。NHKの朝の連続ドラマはまずは見ないのですが、たまたまテレビでやっていることをを見て、なんとなく見てしまうこの頃です。
昭和のリアリティに共感します。瀕死の貸本漫画業界の構造にも複雑な思いで「あの人たちはどうなるのか」と見守っています。
そして、これからよい作品をつくっていくという水木さんのバイタリティに共感します。貧乏ぞろいのアーティストたちの行く末は・・・と期待大です。
しかも舞台は調布。深大寺や野川などもときおりでてきて、完全に武蔵野エリア。わき水がおいしいところです。そうかゲゲゲは調布でうまれたのか、とこれは余談です。
「この匂いだ」
昨日は赤ちゃんの話でした。出産後間もない赤ちゃんに顔を寄せて「この匂いだ」とつぶやく水木さん。
南洋の戦地で左腕を失い、治り始めたとき腕の切断された部分から赤ちゃんの匂いがしたそうです。「うん、この匂いだ」とうれしいそうに語るところが印象的です。
その場面はさらりと流れますが、すぐに実話・実際の体験談だと確信しました。空想では創作できない非連続的な発想なもんで。
細胞が再生する匂いなんでしょうか。
傷口は、衛生状態が劣悪だったと推測される南洋の戦地では腐敗との闘いで、その匂いは腐敗臭のはずですが、「赤ちゃんの匂い」がするなんて凄くいい話だと悦に浸っておりました。
船が難破し小さなボートで太平洋を漂流している人が朦朧とした意識の中でウミガメを見ると助かるという伝説がありますが、「赤ちゃんの匂い」は私にはそれと同じくらい神秘的で感動的です。
大人になっても、命を再生するパワーが体内に残されていて実際に赤ちゃんの匂いを大人になっても再現できるということでしょうか。
感動指数:★★★★
(2010-06-08)
( 香水工場の )
香る生活
手作り香水は、ダンナにスプレーするため?
昨日の投稿「バラ香水を創ろうセミナー」の余談話です。
香りのセミナーお開き後に最後に教室を出られる2名連れの方からドア近くで話しかけられました。
「私たち、きょうは亭主にかける香水を作りに来たんです」
そんなプライベートな事情は聞いていないのですが、なんか興味ありげな話です。
内心「ええーと、体臭のことかな」と空想する間もなく、亭主の体臭がお悩みとの話が始まりました。
寝ている間にラベンダーやゼラニウムのエッセンシャル・オイルを夫の顔などに塗るけど「本人はいい匂いと夢の中で見ているだろうけど、こっちはね」とお二人妙に息の合った相づち。
エッセンシャル・オイルではパワー不足だそうで、市販香水や市販フレグランスよりも手作りの安心香水で亭主の匂い対策ということのようです。
お聞きすればお二人とも夫は外国人。体臭がお強いとのこと。
それは食習慣と食材の違いが大きいと思います。自分も海外に一週間以上滞在すると体臭の変化は感じられますし、日本にいても、特に香辛料料理が続くと野性味溢れるステキな男に変身(するような気がする)。
セクシーな体臭を醸し出していた楊貴妃はムスク入り饅頭を食べていたのではという伝説がありますが、ありえます(もっともムスクでセクシーになるかどうかは意見の分かれ目ですが)。
ですので、人種的な違いとはあまり考えられないのですが、いっしょに生活すれば奥さんも同じものを食べますので夫婦で似た体臭に変化するものですよね。
「夫婦似たり寄ったり」は趣味や格好だけでなく、体臭までも一緒に染まるもの。
男女、脂肪や脂組成分の違いによる体質的な体臭の違いはあるもののベースのところは微妙に似てくるというのが私の持論です。
が、女友達の集まりで亭主の体臭やクサい話で盛り上がる奥様方の光景は、世間ではちらほら散見できるもの。
やはり一つ屋根の下で生活しても体臭は別物でしょうか。ああ、割り箸でつまむ亭主の靴下かな。
香水セミナーに参加した理由がクサい亭主対策だったとは、端から見ればご家庭の往く末が心配になりますが、そうは言いつついたって幸せそうなお二人でした。
体臭くらいでは愛情は冷めませんよね。逆に愛情が冷めれば、体臭でさえ離婚の原因になりうるインパクトありです。咳のし方さえ「何もかも」気にくわなくあるそうですから、体臭は許せないはずです。
愛情一本、バラのフレグランス・スプレーで更にお幸せなご家庭になりますように。
(2010-06-07)
バラ香水セミナーは亭主対策?
香りのセミナーお開き後に最後に教室を出られる2名連れの方からドア近くで話しかけられました。
「私たち、きょうは亭主にかける香水を作りに来たんです」
そんなプライベートな事情は聞いていないのですが、なんか興味ありげな話です。
内心「ええーと、体臭のことかな」と空想する間もなく、亭主の体臭がお悩みとの話が始まりました。
寝ている間にラベンダーやゼラニウムのエッセンシャル・オイルを夫の顔などに塗るけど「本人はいい匂いと夢の中で見ているだろうけど、こっちはね」とお二人妙に息の合った相づち。
エッセンシャル・オイルではパワー不足だそうで、市販香水や市販フレグランスよりも手作りの安心香水で亭主の匂い対策ということのようです。
夫は外国人
お聞きすればお二人とも夫は外国人。体臭がお強いとのこと。
それは食習慣と食材の違いが大きいと思います。自分も海外に一週間以上滞在すると体臭の変化は感じられますし、日本にいても、特に香辛料料理が続くと野性味溢れるステキな男に変身(するような気がする)。
セクシーな体臭を醸し出していた楊貴妃はムスク入り饅頭を食べていたのではという伝説がありますが、ありえます(もっともムスクでセクシーになるかどうかは意見の分かれ目ですが)。
ですので、人種的な違いとはあまり考えられないのですが、いっしょに生活すれば奥さんも同じものを食べますので夫婦で似た体臭に変化するものですよね。
体臭も似てくる夫婦
「夫婦似たり寄ったり」は趣味や格好だけでなく、体臭までも一緒に染まるもの。
男女、脂肪や脂組成分の違いによる体質的な体臭の違いはあるもののベースのところは微妙に似てくるというのが私の持論です。
が、女友達の集まりで亭主の体臭やクサい話で盛り上がる奥様方の光景は、世間ではちらほら散見できるもの。
やはり一つ屋根の下で生活しても体臭は別物でしょうか。ああ、割り箸でつまむ亭主の靴下かな。
香水セミナーに参加した理由がクサい亭主対策だったとは、端から見ればご家庭の往く末が心配になりますが、そうは言いつついたって幸せそうなお二人でした。
体臭くらいでは愛情は冷めませんよね。逆に愛情が冷めれば、体臭でさえ離婚の原因になりうるインパクトありです。咳のし方さえ「何もかも」気にくわなくあるそうですから、体臭は許せないはずです。
手作りバラ香水でお幸せに
愛情一本、バラのフレグランス・スプレーで更にお幸せなご家庭になりますように。
(2010-06-07)
( 香水工場の )
香る生活
京成バラ園、バラ香水を創ろうセミナー
バラの香りを創る、バラ香水セミナー
昨日は京成バラ園(千葉県八千代市)さんで「ローズの香りを創ろうバラ香水セミナー」を開催しました。
5月〜6月は1年で最高のバラシーズンということで京成バラ園の来場者数もピーク気味。
園内もローズショップも激しい混雑のしようでした。昨日は今日同様お天気に恵まれてたことも一因でしょうか。
京成バラ園さんでのバラ香水セミナーは、武蔵野ワークスにとってほぼ定番セミナーです。
初心者というより調香や香水創りがまったくはじめての未経験者を対象とした調香体験セミナーです。
香水はこうやって創ります、あら、案外簡単ね、なんて体験いただければ一応成功と弊社では考えています。
国分の香水トーク
私の仕事は営業なので、武蔵野ワークスという香水の会社がある!ということを知ってもらう、ということが最大のミッション。
こういう地道な草の根的な活動こそ近い将来ビッグなフレグランス・カンパニーになるための王道であります。
地道に粘り強く、明日のメジャーフレグランス・カンパニーになるために、なんて柄にもなく考えているんですよ。
「私どもは武蔵野ワークスという香水メーカーです。ご存じですか?」
参加者の反応:「しーん」
「日本には香水専業メーカーって多くありませんが、ないことはないのです。その一つが弊社です!」
参加者の反応:「しーん」
お互いの香りをスメリングし合って楽しむ
まあ、弊社の話はそんなところで。
「今日はみなんさんに、世界の有名香水ぶっちぎりの香水を作ってもらいます!」といったあたりから教室の雰囲気もうち解けてきました。
調香実習に入るとさらに盛り上がりを見せ、できあがったフレグランス作品の香りを参加者同士がムエットにつけて試し合ってもらう頃には教室も熱気がこもります。
できあがったアトマイザー入り香水はお持ち帰りいただき、マイフレグランスとしてご愛用いただけると思います。全体的に香りは非常に良いできばえの方が多かったようです。
はじめての香水創り、調香体験。とりあえず楽しんでいただけたのではないだろうかと弊社サイドはホッと旨をなで下ろし、香りのセミナーはお開きとなりました。
次回、香りのセミナー at 京成バラ園は11月です。いっしょにぶっりぎり香料を創りましょう。私の香水トークもさらに磨きをかけておきます。
アトマイザー(スプレー 5ml)
(2010-06-06)
( 香水工場の )
香る生活
5月、スイカズラが香る
爽快な夏へ
今日は5月31日、5月も最終日ですね。若々しかった新緑もすっかり力強く、初夏を思わせるほど成長しました。今年の夏は爽快な夏になることを期待しています。
さて今月は「5月、なんたら武蔵野」シリーズを書き綴りってきました。豪快な「藤の花」の甘い芳香、「ジャスミン」のむせるような香り、そして「バラ」の気品高い香り。春から5月は芳香の花のオンパレードです。
「5月、芳香の武蔵野」シリーズでまだ紹介していないのでがカモミール。
カモミール香る5月
通勤の道すがら、どこかのお宅の鉢植えや空き地の隅の方でカモミールも咲いていました。カモミールの花の香りは、オールスターメンバーには違いないのですが、一クセ・二クセある香りで、気品より、愉快な香りです。
今週、長野のある山中にあるカモミール蒸留工場を見学させてもらえる予定ですので、カモミールの体験談は後日紹介予定です。
あげればキリがないのですが、通勤の行き帰りで感じられる身近な花だけでも、これだけ多彩な香りが楽しめます。
ステキな香りの喧噪、東京
これに商店街から香る入れたれコーヒーの香り、焼きたてパンの香り、味噌やしょうゆの匂い、八百屋の野菜やフルーツの香り、焼鳥屋さんの香ばしい匂い、ケーキ屋さんのバニラの香りなども豪快に混じり合りあいます。
これら生活臭がまた楽しい匂いの喧噪です。「匂いの喧噪」も街のぎわいです。
スイカズラ、「5月、芳香の武蔵野」シリーズの最後の花
きょうは「5月、芳香の武蔵野」シリーズの最後をスイカズラで閉めます。
まずはスイカズラの紹介。英語ではハニーサックル(HoneySuckle)。
藤の花やバラの花の姿が目に浮かばない日本人は、ほぼいないかもしれませんが、ジャスミンやカモミールとなると半数くらいでしょうか。
しかし、スイカズラといってとっさに「あれね」と言える人は、おそらく10%くらいか?
花としてはポピュラーな方ではありません。本来原野で他の樹木などに巻き付いて自生する花で、野生では地味な存在です。
園芸用として民家の門や壁を覆うように咲いている姿を都心でもちらほら見ることができます。
「吸い葛」(スイカズラ)という文字通り、ラッパ状の花の底に密が溜まっており、それをチューチューと吸えることから命名されたようです。
英語のハニーサックルも文字面は「密が吸える花」の意味合いが大きく偶然の一致に驚かされます。
しかし、この花の驚きは密より、その芳香です。花がイマイチ華麗さや豪快さを感じさせないのに、香りは個性と気品が光ります。
花の形状はやや魔女風、香りは甘く濃厚、爽やかフローラル
ジャスミンとバラとは違った個性的な香り
ジャスミンのような強烈な楽しさ・茫洋として甘美さはなく、また、バラほどの気高い気品や上品さもないのですが、ジャスミンより上品でバラより楽しく濃厚な味わいです。
歩いていて突然スイカズラが香りが充満する空間に出会うと、しばし立ち止まり、周囲を飛び回るミツバチの羽音とともにぼんやりしたくなります。空白の時間帯といった感じです。
偶然本物のスイカズラの香りに出会い、自社の香水、フローラル・フォーシーズンズ「スイカズラ」を思い出すとのは職業柄ビジネスマンとして仕方ないのですが、やはり無意識に比べてしまいますね。
「似ている?」
販売数増加でわかる開花時期
現在、武蔵野ではスイカズラが満開中。スイカズラが咲き出したことは香りよりも先に香水の「スイカズラ」が売れ出したことで一週間前くらいから感じていました。
そして、数日前私も実際、スイカズラが壁面を被っているお宅を発見して「やはり咲いていたか」と納得しました。
ロマンチックなハニーサックルは、ヨーロッパで人気のフレグランス
ヨーロッパではスイカズラ(ハニーサックル)は、香水やフレグランス製品だけでなく、シャンプーや石鹸、スキンケアの香料や香りの原料として大変人気があります。
実際、ハニーサックルをテーマにしたフレグランスや香水、トイレタリー製品をよく見かけます。
日本のスイカズラより香りには軽快感と乾燥感があり、また清潔感と爽やかさがあること、そしてなによりロマンチックな香りがヨーロッパでのハニーサックル人気の理由かと思います。
日本のスイカズラの香りは、ヨーロッパ産よりやや重たい印象を受けますが、やはりよい香りでロマンチックな香りです。
バラのようなゴージャス感は少ないのですが、逆にゆっくり落ち着いて長い期間、付き合っていける親友のような存在かな?と私には感じられる花です。
全体像が写っていませんが、民家の壁を2階の屋根付近まで覆い尽くすスイカズラの花。撮影は国分寺市内。夏は涼しいかも?虫が多くなるかも?ツル性の植物は生命力旺盛だな〜と見る人を圧倒します。このスイカズラ屋敷、どんな人がお住みなのかそれも若干気になるお宅でした。
(2010-05-31)
( 香水工場の )
香る生活
"トワレ"と"トイレ"、香水通販の落し穴
私の仕事は営業とマーケティング。当社は香水通販を生業としていますので、通販が盛り上がることが会社の業績。
たとえば、FacebookやTwitterのようなSNS活動。
米国では社内スタッフのコミュニケーションをTwitterで公開し、社内の内情をガラス張りにすることで顧客の信用と愛着を得ることに成功した通販会社さんがあるとか。
やりすぎでしょう。
日本のある大手コーヒー会社さんでは、露骨なキャンペーン広告をTwitterに流してユーザーの不評を買ったなど、我が身のことのように感じます。
通販会社やスーパーマーケットの仕入れ担当者は、世の中の流行物に目を光らせています。テレビ番組はその影響力の大きさから必須の要チェック媒体です。
一昔前なら『あるある大事典』や『おもいッきりテレビ』『ためしてガッテン』の放送内容が事前にわかれば、一儲けできたといわれるくらい影響力があり百貨店や通販会社のバイヤーさん御用達の番組でした。
とはいえ、これは目先の小手先マーケティングですが。
当社の場合、流行やブームには乗り遅れる方ですので、テレビ番組表とにらめっこしてどうのというアクションは皆無です。
しかし、インターネットで検索されるキーワードには少しだけ注意を払っています。
インターネットで検索されるキーワードとは、GoogleやYahooの検索窓に打ち込まれる単語やワードです。
Googleは、キーワードツールなる無料ツールを一般公開しています。
私たちは自分の関心があることを検索窓に打ち込みますので、どんなワードがどれくらい検索されたかという統計情報は、インターネットユーザーの人気の対象やトレンドの判断材料としてとっても適しています。
当社でしたら香水の通販を行っていますので、「香水」「オードトワレ」「パルファム」「フレグランス」「人気」・・・などの香水やフレグランス関連ワードをキーワードツールに打ち込んで、どんな関連ワードがどれくらいのボリュームで上がってくるかをチェック。
結果は、今時の香水のトレンドを探るヒントになります。
今日は、たまたま「トワレ」と打ち込んでみました。
トワレとは、もちろんオードトワレのことでパルファムよりやや軽い香水程度の意味で、間違いなく香水の一種です。
香水用語としては通常は「オードトワレ」ですが、略語の「トワレ」も使用されます。香水業界の人ならトワレは、間違いなく香水です。それ以外はありえません。
しかし、検索数は「オードトワレ」より「トワレ」が断然高いことを発見しました。
・トワレ・・・6万回/月間
・オードトワレ・・・2万回/月間
ちなみに香水やフレグランスといったビッグワードは何万件でしょう?
・香水・・・67万回/月間
・フレグランス・・・13万回/月間
この結果からインターネットでは「オードトワレ」より「トワレ」の方が3倍も多く使われている、香水用語としてはトワレはオードトワレより需要があるという結論になります。
今日、この事実を発見して新鮮でした。
「オードトワレ」より「トワレ」というコトバで当社を発見してくれるインターネットユーザーは3倍も存在する!という意味になります。
であればサイト内の記事は「オードトワレ」の表記より「トワレ」が好ましいという結論が導き出されます。
しかし、単純な誤解でした。
トワレとともに打ち込まれやすいコトバに「温水」があってハッとしました。「もしや」と検索してみると、案の定。
ある家電メーカーさんの人気商品で「温水洗浄便座」装置の製品名がトップページを埋め尽くしているではありませんか。
商品名の一部に「トワレ」が使用されていました。これは、トワレといえども意図違いのトワレ。
イキなネーミングですが、香水メーカーとしては複雑ではあります。トワレと検索される方の多くは、おそらく香水ではなく便座を探されているんですね。
敗退・・・
(2010-05-29)
香水通販のマーケティング
たとえば、FacebookやTwitterのようなSNS活動。
米国では社内スタッフのコミュニケーションをTwitterで公開し、社内の内情をガラス張りにすることで顧客の信用と愛着を得ることに成功した通販会社さんがあるとか。
やりすぎでしょう。
日本のある大手コーヒー会社さんでは、露骨なキャンペーン広告をTwitterに流してユーザーの不評を買ったなど、我が身のことのように感じます。
キーワードで知る香水トレンド
通販会社やスーパーマーケットの仕入れ担当者は、世の中の流行物に目を光らせています。テレビ番組はその影響力の大きさから必須の要チェック媒体です。
一昔前なら『あるある大事典』や『おもいッきりテレビ』『ためしてガッテン』の放送内容が事前にわかれば、一儲けできたといわれるくらい影響力があり百貨店や通販会社のバイヤーさん御用達の番組でした。
とはいえ、これは目先の小手先マーケティングですが。
当社の場合、流行やブームには乗り遅れる方ですので、テレビ番組表とにらめっこしてどうのというアクションは皆無です。
しかし、インターネットで検索されるキーワードには少しだけ注意を払っています。
インターネットで検索されるキーワードとは、GoogleやYahooの検索窓に打ち込まれる単語やワードです。
香水&フレグランス関連用語
Googleは、キーワードツールなる無料ツールを一般公開しています。
私たちは自分の関心があることを検索窓に打ち込みますので、どんなワードがどれくらい検索されたかという統計情報は、インターネットユーザーの人気の対象やトレンドの判断材料としてとっても適しています。
当社でしたら香水の通販を行っていますので、「香水」「オードトワレ」「パルファム」「フレグランス」「人気」・・・などの香水やフレグランス関連ワードをキーワードツールに打ち込んで、どんな関連ワードがどれくらいのボリュームで上がってくるかをチェック。
結果は、今時の香水のトレンドを探るヒントになります。
偶然打ち込む「トワレ」に驚きの結果
今日は、たまたま「トワレ」と打ち込んでみました。
トワレとは、もちろんオードトワレのことでパルファムよりやや軽い香水程度の意味で、間違いなく香水の一種です。
香水用語としては通常は「オードトワレ」ですが、略語の「トワレ」も使用されます。香水業界の人ならトワレは、間違いなく香水です。それ以外はありえません。
しかし、検索数は「オードトワレ」より「トワレ」が断然高いことを発見しました。
・トワレ・・・6万回/月間
・オードトワレ・・・2万回/月間
ちなみに香水やフレグランスといったビッグワードは何万件でしょう?
・香水・・・67万回/月間
・フレグランス・・・13万回/月間
この結果からインターネットでは「オードトワレ」より「トワレ」の方が3倍も多く使われている、香水用語としてはトワレはオードトワレより需要があるという結論になります。
今日、この事実を発見して新鮮でした。
意図違いのトワレ
「オードトワレ」より「トワレ」というコトバで当社を発見してくれるインターネットユーザーは3倍も存在する!という意味になります。
であればサイト内の記事は「オードトワレ」の表記より「トワレ」が好ましいという結論が導き出されます。
しかし、単純な誤解でした。
トワレとともに打ち込まれやすいコトバに「温水」があってハッとしました。「もしや」と検索してみると、案の定。
ある家電メーカーさんの人気商品で「温水洗浄便座」装置の製品名がトップページを埋め尽くしているではありませんか。
商品名の一部に「トワレ」が使用されていました。これは、トワレといえども意図違いのトワレ。
イキなネーミングですが、香水メーカーとしては複雑ではあります。トワレと検索される方の多くは、おそらく香水ではなく便座を探されているんですね。
敗退・・・
(2010-05-29)
( 香水工場の )
香る生活
香りビジネス、NHKの番組を見て
先日、「ながらテレビ」中、NHKクローズアップ現代でたまたま「広がる“においビジネス”」というテーマが取り上げられていてました。
ネタはビジネスに利用される「香り」のビジネス利用例:
・(スーパー)カレーの香り噴射機で売上げを伸ばすカレー(カレーフレーバーの香り)
・(米国のカジノ)長居をして投下金額を高めてもらえる香り(柑橘系の香り)
・(日本のパチンコ)カジノ同様、長居による投下金額向上の香り(柑橘系の香り)
・(進学塾)記憶力を高める香り(香りではなく香りの成分名を紹介)
・(自動車販売店)企業のエコイメージアップ(ヒノキの香り)
・(レストラン)そばつゆやコーヒーなどそれぞれの食材のフレーバーの香り
短い時間によくぞ、これだけネタを詰め込んでくれた。
近年、テレビ局は壊滅的な収益悪化に向かっており、特にカネがかかる「足を使っての実地取材」の衰えは激しくなってきていますので、このへんはさすがカネがうなっているNHKさん。
突っ込み具体はパンチ不足ですが、短時間にこれだけのネタを見られることは有り難いものです。
上記香りビジネスのビジネス事例はすべて合成香料性の香りが使用されています(*1)。
(*1)番組では、合成香料を何か変なコトバに置き換えていました。かなり違和感あり。
タイトルの「広がる“においビジネス”」で期待したものは豊富なビジネス事例と市場規模や実際の売上げといった数字でした。
「香りビジネスってのがあるのか」という意外な事実は、一部すでにガイアの夜明けで取り上げられていました。今まで日があたらなかった「香りビジネス」が一般に認知されるようになったのかな?
しかし、市場規模や実際の売上げなど「数字」の方は「カレーは3割売上増」程度の緩い取材でした。市場規模の数値もでていませんでした。
まあ、ビジネスとしては番組に盛り込めるほど魅力的な数字に育っていないのが実情でしょう。
ケーキ屋さんの前を通ると強烈なバニアやバターの香りがします。あの匂いがあるのとないのでは、知り合いのケーキ屋さん曰く、売上げ3割増だそうです。
自分自身、ベーカリーやケーキショップの近くを通り過ぎる際、バニラやバターの香りがしてくれば店内に誘われる確率がはるかに高いことは日常的なリアルな体験です。
それが本物の香りかどうかわからないときがあります。
ベーカリーやケーキショップも実際にケーキやパンを焼いていないときは香りが不足しますので、香りの噴霧器(ディフーザー)で強制芳香プロモーションをかけているショップさんもあるでしょう。
駅前の焼鳥屋さんも煙をモクモク出して、可能なら香ばしい匂いが駅の改札方向に向かって流れるように設計すれば売上げは2倍!くらいに軽く跳ね上がることは、お父さん達には容易に空想できます。
お花に香り(香料)をつけて販売されるお花やさんもあるそうでしょうし、映画館や博物館で、そのテーマに応じた香りを放出する噴霧器(ディフーザー)を設置しているところもあるでしょう。
香りビジネスは成長方向にあるようです。
香りが記憶力の向上や、はては認知症の治療に役立つなど、機能性アロマの話も紹介されていました。
現在、香りや匂いは情緒的な効果の側面だけで語られることが多いと思いますが、医療的な機能を有するという内容でした。
アロマテラピーではすでに多く語られている内容ですが、改めてNHKが取り上げるという点が新しい。
しかし、医療に関わるとなると、話は政治的にいろいろ難しいことがでてくるのでNHKが突っ込めるのもこの辺まででしょうか。
機能性アロマについては、大風呂敷の広げすぎでは?という部分もありました。
そんなに簡単に奇跡は起きませんよ。
嗅覚研究は世界的に研究者が少ないため、まだまだ匂いが生理に及ぼすメカニズムも未知のことだらけ。こうやってメジャーな番組で取り上げられれば、人々の香りに対する関心も高まり、研究志望者も増えて・・・とまたまた期待してしまいます。
(2010-05-22)
香りビジネスのビジネス事例
ネタはビジネスに利用される「香り」のビジネス利用例:
・(スーパー)カレーの香り噴射機で売上げを伸ばすカレー(カレーフレーバーの香り)
・(米国のカジノ)長居をして投下金額を高めてもらえる香り(柑橘系の香り)
・(日本のパチンコ)カジノ同様、長居による投下金額向上の香り(柑橘系の香り)
・(進学塾)記憶力を高める香り(香りではなく香りの成分名を紹介)
・(自動車販売店)企業のエコイメージアップ(ヒノキの香り)
・(レストラン)そばつゆやコーヒーなどそれぞれの食材のフレーバーの香り
短い時間によくぞ、これだけネタを詰め込んでくれた。
近年、テレビ局は壊滅的な収益悪化に向かっており、特にカネがかかる「足を使っての実地取材」の衰えは激しくなってきていますので、このへんはさすがカネがうなっているNHKさん。
突っ込み具体はパンチ不足ですが、短時間にこれだけのネタを見られることは有り難いものです。
上記香りビジネスのビジネス事例はすべて合成香料性の香りが使用されています(*1)。
(*1)番組では、合成香料を何か変なコトバに置き換えていました。かなり違和感あり。
香りビジネスの市場規模と売上げは?
タイトルの「広がる“においビジネス”」で期待したものは豊富なビジネス事例と市場規模や実際の売上げといった数字でした。
「香りビジネスってのがあるのか」という意外な事実は、一部すでにガイアの夜明けで取り上げられていました。今まで日があたらなかった「香りビジネス」が一般に認知されるようになったのかな?
しかし、市場規模や実際の売上げなど「数字」の方は「カレーは3割売上増」程度の緩い取材でした。市場規模の数値もでていませんでした。
まあ、ビジネスとしては番組に盛り込めるほど魅力的な数字に育っていないのが実情でしょう。
体験から納得、香りのビジネス効果
ケーキ屋さんの前を通ると強烈なバニアやバターの香りがします。あの匂いがあるのとないのでは、知り合いのケーキ屋さん曰く、売上げ3割増だそうです。
自分自身、ベーカリーやケーキショップの近くを通り過ぎる際、バニラやバターの香りがしてくれば店内に誘われる確率がはるかに高いことは日常的なリアルな体験です。
それが本物の香りかどうかわからないときがあります。
ベーカリーやケーキショップも実際にケーキやパンを焼いていないときは香りが不足しますので、香りの噴霧器(ディフーザー)で強制芳香プロモーションをかけているショップさんもあるでしょう。
駅前の焼鳥屋さんも煙をモクモク出して、可能なら香ばしい匂いが駅の改札方向に向かって流れるように設計すれば売上げは2倍!くらいに軽く跳ね上がることは、お父さん達には容易に空想できます。
お花に香り(香料)をつけて販売されるお花やさんもあるそうでしょうし、映画館や博物館で、そのテーマに応じた香りを放出する噴霧器(ディフーザー)を設置しているところもあるでしょう。
香りビジネスは成長方向にあるようです。
機能性アロマ、医療分野への道はまだ遠い
香りが記憶力の向上や、はては認知症の治療に役立つなど、機能性アロマの話も紹介されていました。
現在、香りや匂いは情緒的な効果の側面だけで語られることが多いと思いますが、医療的な機能を有するという内容でした。
アロマテラピーではすでに多く語られている内容ですが、改めてNHKが取り上げるという点が新しい。
しかし、医療に関わるとなると、話は政治的にいろいろ難しいことがでてくるのでNHKが突っ込めるのもこの辺まででしょうか。
機能性アロマについては、大風呂敷の広げすぎでは?という部分もありました。
そんなに簡単に奇跡は起きませんよ。
嗅覚研究は世界的に研究者が少ないため、まだまだ匂いが生理に及ぼすメカニズムも未知のことだらけ。こうやってメジャーな番組で取り上げられれば、人々の香りに対する関心も高まり、研究志望者も増えて・・・とまたまた期待してしまいます。
(2010-05-22)
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