( 香水工場の )
香る生活
低アルコールやアルコールフリーの潮流
香水にも影響が及ぶかも? (2022/07/06)
( アルコールフリー香水の制作は、技術的にはカンタンだが・・・ )
※本記事は昨年、投稿した記事を更新・加筆したもので元記事は削除 (長文)
これは飲むアルコールの話ですが、世界的に「脱アルコール」がトレンドとして進行中です。
その影響もあって、飲むアルコールだけでなく、アルコール自体がちょっと敬遠されがちな昨今。
コスメや医薬品でもアルコールに刺激を感じて、避けたがる人も昔より増えている印象です。
私は昭和生まれの人間ですが、大学生の頃、先輩は「今の連中は酒を飲まなくなった」とよく嘆いていました。
(昔の日本人には「酒が飲めること」に価値観を持っていた人が多かったような・・)
このように昭和の時代ですら、すでに脱アルコールが進んでいましたが、当時よりも現代はさらに進んでいます。
日本では、酒の席での失敗は大目に見てもらえる風潮があります。
海外では酔っぱらいは「自己管理ができないダメ人間」と見なされますが、日本にもこういう価値観が生まれつつあるかもしれません。
10年くらい前、WHOの下部組織である国際ガン研究機関(IARC) が、アルコールを「グループ1」に入れた時から、世界のトレンドが「飲まない」方向に加速しました。
IARCは、食品や物質の発ガン性に関して、「発ガン性あり」から「発ガン性なし」まで、「グループ1」から「グループ4」のカテゴリーを作成し、食品や物質が、それぞれどのグループに入るか継続的に発表しています。
それによるとお酒(アルコール飲料)は、なんとアスベストやカドミウムとともに「グループ1」。
はじめてこの記事に接したとき信じられなかったですね。
お酒がアスベストやカドミウムと同じグループ?・・
IARCの意図的な誘導ではないかと疑いたくなりました。
これが原因かどうかわかりませんが、過去10年、欧米の酒造メーカーさんの身売りが増えている印象を受けます。
そして、それらを精力的に M&A しているのが、日本や中国の酒造メーカーといった構図を感じちゃいますね (タバコはそういう図式でしたね)
・Group 1「発ガン性がある」
アスベスト、カドミウム、受動喫煙、アルコール飲料・・・
・Group 2A 「発ガン性がおそらくある(probably)」
サーカディアンリズムを乱す交代制勤務、ディーゼルエンジンの排ガスなど
・Group 2B 「発ガン性があるかもしれない(possibly)」
携帯電話、ガソリンエンジンの排ガス、鉛など
・Group 3「発ガン性が分類できない」
原油、カフェイン、お茶・・
・Group 4 「発ガン性がおそらくない」
また、お酒を飲まないことが世界中の若い世代でブームになっているという記事もあふれている。
たとえば、
あえて“お酒を飲まない”人が急増中!?(Esquire)
脱アルコール。「ソバーキュリアス」という新トレンド(フィガロジャポン)
若い世代がお酒を飲まない現象は日本でも顕著です。
厚生労働省の「国民健康・栄養調査(令和元年/2019年)」によると、「飲酒の頻度」で「毎日」飲む人は、50代なら21.0%なのに対して、20代では4.9%。
「VOC」とは「Volatile Organic Compounds = 揮発性有機化合物」。
文字通り揮発する成分に対する規制です。
「VOC」といえば、イメージは自動車や工場の排ガス、塗料や有機溶剤などですが、アルコールもVOCの一つ・・というか、かなりの物質がVOCだし、ご家庭の料理ででる煙もVOCであり PM2.5。
VOC規制問題は、歴史も長く政治的経済的に広範囲に及ぶテーマだけに、私などが語れるテーマではありませんが、化粧品や香水に関して言えば、 VOC規制には、化粧品メーカーも影響を受けます。
ずばり言えば、アルコールなどの揮発成分は、やはり「なるべく出さない方が良い」という発想がスタンダードになってくると思われます。
とにかく「ゼロエミッション」(廃棄物を何も出さないこと)が理想とされる時代、直接的な有害性はないものも、とにかく出さない、または可能な限り少なくすることが求められます。
コロナパンデミックの現在、アルコール消毒液には、多くの人が毎日お世話になっています。
大量のアルコールが消費されている現状は、VOCポリシーからすれば、ゆゆしき事態だと思います。
VOC規制のもともとの出発点は、「ヘアスプレーが地球成層圏のオゾン層を破壊している」という仮説でした (1974年、アメリカ化学会の学会でのカリフォルニア大学ローランド教授の発表)。
当時ヘアスプレーのプロペラント(噴射剤)として、フロンガスが使用されており、フロンガスは冷蔵庫やエアコンの冷媒としても多用されていました。
オゾン層破壊は、皮膚ガンの増加を招きますが、皮膚ガンの発症比率が少ない日本では白内障リスクの方がより深刻。
当時は、たかがヘアスプレーでオゾン層破壊?と世界は懐疑的でしたが、次第に受け入れられ、わずか4年後の1978年、FDA(アメリカ食品医薬品局)は、フロンガスの化粧品への使用を禁止しました。
すぐにエアゾール業界全体、冷蔵庫やエアコンなどの家電製品にも波及し、現在では世界的に全廃へと向かっています。
この課程で、フロンガスに代わって「代替フロンガス」が開発されましたが、な、なんとこちらは強力な地球温室効果があり、2017年モントリオール議定にて、こちらも全廃方向へと。
もともとカリフォルニア州は、自動車排ガスによる大気汚染がひどく問題意識を持つ住民が多いという背景があり、VOCに関する規制強化が進みました。
カリフォルニアでは、フロンガスだけでなく、すべての揮発性物質が規制対象となっています。
(正確には、炭素原子を1~10個を持ち、蒸気圧が20℃で0.1mmHg以上あるほぼすべての有機化合物)
炭酸飲料に含まれる炭酸ガスは、さすがに規制外ですが、たとえば、ワインの世界的産地として有名なナパバレーでは、ワイン製造時に自然発酵するエタノールなどの放出に関して、何らかの規制がされるべきではという議論がなされています。
我らの感覚からすれば、ブドウ果汁が発酵して生成されるエタノールが問題なの?と驚きますが、牛のゲップ・オナラによる「メタンガス排出問題」同様、まじめに議論されているようです。
牛ゲップ問題も、最初聞いたときは笑い話か?と疑いましたが、世界中の牛全体のゲップは、なんと「中国・米国に次いで世界で3番目に温室効果あり」とのこと。
国連食糧農業機関(FAO)によれば、世界中で排出される温室効果ガスの約14%が家畜由来らしい。
カリフォルニア州以外の州やEU、日本などでの、一般的な VOC規制は、自動車排ガス、工場排ガス、塗料や有機溶剤などがメイン・ターゲット。
しかし、カリフォルニア州の VOC規制は、広範囲で厳しくかつ最先端であり、世界への影響力が大きいため、世界の大手化粧品メーカーやコスメブランドは、カリフォルニア州の VOC規制に対して敏感であると言われています。
香水やコスメに関するカリフォルニア州の現在の規制 (California Air Resources Board (CARB)'s Consumer Product Regulation) は、下記の通り:
VOC Standard - Personal fragrance product : 75%
香水から出るであろうVOCの中で、エタノールが一番多いと思われるので、カリフォルニアで香水を売るためには、最低でもアルコール濃度75%以下が求められることになる。
カリフォルニア州以外の米国や日本ではこのような規制はありませんが、先はわからない。
以上のように、世界のトレンドとして、低アルコール、もしくはアルコールフリーの時代が来ようとしているようです。
(2022-07-06)
( アルコールフリー香水の制作は、技術的にはカンタンだが・・・ )
※本記事は昨年、投稿した記事を更新・加筆したもので元記事は削除 (長文)
世界的な脱アルコール・トレンド
これは飲むアルコールの話ですが、世界的に「脱アルコール」がトレンドとして進行中です。
その影響もあって、飲むアルコールだけでなく、アルコール自体がちょっと敬遠されがちな昨今。
コスメや医薬品でもアルコールに刺激を感じて、避けたがる人も昔より増えている印象です。
私は昭和生まれの人間ですが、大学生の頃、先輩は「今の連中は酒を飲まなくなった」とよく嘆いていました。
(昔の日本人には「酒が飲めること」に価値観を持っていた人が多かったような・・)
このように昭和の時代ですら、すでに脱アルコールが進んでいましたが、当時よりも現代はさらに進んでいます。
日本では、酒の席での失敗は大目に見てもらえる風潮があります。
海外では酔っぱらいは「自己管理ができないダメ人間」と見なされますが、日本にもこういう価値観が生まれつつあるかもしれません。
WHOは、飲用アルコールを駆逐したい!?
10年くらい前、WHOの下部組織である国際ガン研究機関(IARC) が、アルコールを「グループ1」に入れた時から、世界のトレンドが「飲まない」方向に加速しました。
IARCは、食品や物質の発ガン性に関して、「発ガン性あり」から「発ガン性なし」まで、「グループ1」から「グループ4」のカテゴリーを作成し、食品や物質が、それぞれどのグループに入るか継続的に発表しています。
それによるとお酒(アルコール飲料)は、なんとアスベストやカドミウムとともに「グループ1」。
はじめてこの記事に接したとき信じられなかったですね。
お酒がアスベストやカドミウムと同じグループ?・・
IARCの意図的な誘導ではないかと疑いたくなりました。
これが原因かどうかわかりませんが、過去10年、欧米の酒造メーカーさんの身売りが増えている印象を受けます。
そして、それらを精力的に M&A しているのが、日本や中国の酒造メーカーといった構図を感じちゃいますね (タバコはそういう図式でしたね)
・Group 1「発ガン性がある」
アスベスト、カドミウム、受動喫煙、アルコール飲料・・・
・Group 2A 「発ガン性がおそらくある(probably)」
サーカディアンリズムを乱す交代制勤務、ディーゼルエンジンの排ガスなど
・Group 2B 「発ガン性があるかもしれない(possibly)」
携帯電話、ガソリンエンジンの排ガス、鉛など
・Group 3「発ガン性が分類できない」
原油、カフェイン、お茶・・
・Group 4 「発ガン性がおそらくない」
日本の若い世代も圧倒的に「飲まない派」へ
また、お酒を飲まないことが世界中の若い世代でブームになっているという記事もあふれている。
たとえば、
あえて“お酒を飲まない”人が急増中!?(Esquire)
脱アルコール。「ソバーキュリアス」という新トレンド(フィガロジャポン)
若い世代がお酒を飲まない現象は日本でも顕著です。
厚生労働省の「国民健康・栄養調査(令和元年/2019年)」によると、「飲酒の頻度」で「毎日」飲む人は、50代なら21.0%なのに対して、20代では4.9%。
世界的な VOC規制の強化
「VOC」とは「Volatile Organic Compounds = 揮発性有機化合物」。
文字通り揮発する成分に対する規制です。
「VOC」といえば、イメージは自動車や工場の排ガス、塗料や有機溶剤などですが、アルコールもVOCの一つ・・というか、かなりの物質がVOCだし、ご家庭の料理ででる煙もVOCであり PM2.5。
VOC規制問題は、歴史も長く政治的経済的に広範囲に及ぶテーマだけに、私などが語れるテーマではありませんが、化粧品や香水に関して言えば、 VOC規制には、化粧品メーカーも影響を受けます。
ずばり言えば、アルコールなどの揮発成分は、やはり「なるべく出さない方が良い」という発想がスタンダードになってくると思われます。
とにかく「ゼロエミッション」(廃棄物を何も出さないこと)が理想とされる時代、直接的な有害性はないものも、とにかく出さない、または可能な限り少なくすることが求められます。
コロナパンデミックの現在、アルコール消毒液には、多くの人が毎日お世話になっています。
大量のアルコールが消費されている現状は、VOCポリシーからすれば、ゆゆしき事態だと思います。
ヘアスプレーが地球のオゾン層を破壊
VOC規制のもともとの出発点は、「ヘアスプレーが地球成層圏のオゾン層を破壊している」という仮説でした (1974年、アメリカ化学会の学会でのカリフォルニア大学ローランド教授の発表)。
当時ヘアスプレーのプロペラント(噴射剤)として、フロンガスが使用されており、フロンガスは冷蔵庫やエアコンの冷媒としても多用されていました。
オゾン層破壊は、皮膚ガンの増加を招きますが、皮膚ガンの発症比率が少ない日本では白内障リスクの方がより深刻。
当時は、たかがヘアスプレーでオゾン層破壊?と世界は懐疑的でしたが、次第に受け入れられ、わずか4年後の1978年、FDA(アメリカ食品医薬品局)は、フロンガスの化粧品への使用を禁止しました。
すぐにエアゾール業界全体、冷蔵庫やエアコンなどの家電製品にも波及し、現在では世界的に全廃へと向かっています。
この課程で、フロンガスに代わって「代替フロンガス」が開発されましたが、な、なんとこちらは強力な地球温室効果があり、2017年モントリオール議定にて、こちらも全廃方向へと。
環境意識が高い米国カリフォルニア州
もともとカリフォルニア州は、自動車排ガスによる大気汚染がひどく問題意識を持つ住民が多いという背景があり、VOCに関する規制強化が進みました。
カリフォルニアでは、フロンガスだけでなく、すべての揮発性物質が規制対象となっています。
(正確には、炭素原子を1~10個を持ち、蒸気圧が20℃で0.1mmHg以上あるほぼすべての有機化合物)
炭酸飲料に含まれる炭酸ガスは、さすがに規制外ですが、たとえば、ワインの世界的産地として有名なナパバレーでは、ワイン製造時に自然発酵するエタノールなどの放出に関して、何らかの規制がされるべきではという議論がなされています。
我らの感覚からすれば、ブドウ果汁が発酵して生成されるエタノールが問題なの?と驚きますが、牛のゲップ・オナラによる「メタンガス排出問題」同様、まじめに議論されているようです。
牛ゲップによるVOC問題
牛ゲップ問題も、最初聞いたときは笑い話か?と疑いましたが、世界中の牛全体のゲップは、なんと「中国・米国に次いで世界で3番目に温室効果あり」とのこと。
国連食糧農業機関(FAO)によれば、世界中で排出される温室効果ガスの約14%が家畜由来らしい。
世界の化粧品企業は、カリフォルニア州 VOC規制が気になる
カリフォルニア州以外の州やEU、日本などでの、一般的な VOC規制は、自動車排ガス、工場排ガス、塗料や有機溶剤などがメイン・ターゲット。
しかし、カリフォルニア州の VOC規制は、広範囲で厳しくかつ最先端であり、世界への影響力が大きいため、世界の大手化粧品メーカーやコスメブランドは、カリフォルニア州の VOC規制に対して敏感であると言われています。
カリフォルニアで香水売るなら、75%以下のローアルで
香水やコスメに関するカリフォルニア州の現在の規制 (California Air Resources Board (CARB)'s Consumer Product Regulation) は、下記の通り:
VOC Standard - Personal fragrance product : 75%
香水から出るであろうVOCの中で、エタノールが一番多いと思われるので、カリフォルニアで香水を売るためには、最低でもアルコール濃度75%以下が求められることになる。
カリフォルニア州以外の米国や日本ではこのような規制はありませんが、先はわからない。
以上のように、世界のトレンドとして、低アルコール、もしくはアルコールフリーの時代が来ようとしているようです。
(2022-07-06)
【関連記事】
ノンアルコール香水
( 香水工場の )
香る生活
新スリーピングミスト
リニューアル・プロジェクト進行中、9月1日リリース (2022/07/05)
( 新スリーピングミストでは、4mLキューブボトルを採用。サイズもお値段も手に取りやすくなります。※写真のパッケージとラベルは、モックアップで本物ではありません )
「香りで心地よい眠り」をコンセプトにした香り製品です。
香水シリーズとは別プロダクトラインで、精油など天然香料を主体とした香りシリーズです。
10年以上も前にリリースしましたが、受注生産グランデ(100ml)のみの販売のためハードルが高く、多くのお客様には手に取りにくい状況が続いていました。
今回のリニューアルで、手に取りやすいサイズ&プライスに生まれ変わります。
そして、香りも一新され10種類以上に強化されます。
昨年、遊びでリリースした商品に「机上香」があります。
本品の正体はパフューマーが間違って調合した香りでした。
バレリアン精油が入ってボトルに間違ってベチバー精油を注いだ失敗作。
廃棄するしかなかったのですが、もったいなくて「机上香」と命名しプレゼントとして配布しました。
"渋く廃材のような香り"・・はたして喜ばれるのか?・・と思いきや Twitter での反応は上乗。
おもしろおかしくアナウンスしていたので、「怖いもの見たさ」で手に取った人が多かったが、意外にも「イケてる」と感じる人も多かったようだ。
(目からウロコだった)
もともとバレリアンとベチバーの組み合わせは悪くないが、いかんせん、一般の人はきれいな香りを好みますので意外でした。
人々の香りの許容量が上がってきている印象を受けた。
バレリアン&ベチバーが行けるのなら、ブレンドのバリエーションはもっと冒険できると感じています。
今まで一般にはあまり評価されなかった香りのブレンドを提案したいと思う。
それも数種類でなく、数年かけて10~20種類リリースしたいと思う。
まずは9月1日に数種類をリリースし、非定期にアイテム数を増やしていきます。
新スリーピングミストのリリースに伴い、現行のスリーピングミストの注文受付を終了いたします。
(2022-07-05)
( 新スリーピングミストでは、4mLキューブボトルを採用。サイズもお値段も手に取りやすくなります。※写真のパッケージとラベルは、モックアップで本物ではありません )
スリーピングミストとは?
「香りで心地よい眠り」をコンセプトにした香り製品です。
香水シリーズとは別プロダクトラインで、精油など天然香料を主体とした香りシリーズです。
10年以上も前にリリースしましたが、受注生産グランデ(100ml)のみの販売のためハードルが高く、多くのお客様には手に取りにくい状況が続いていました。
今回のリニューアルで、手に取りやすいサイズ&プライスに生まれ変わります。
そして、香りも一新され10種類以上に強化されます。
キッカケは、あの机上香
昨年、遊びでリリースした商品に「机上香」があります。
本品の正体はパフューマーが間違って調合した香りでした。
バレリアン精油が入ってボトルに間違ってベチバー精油を注いだ失敗作。
廃棄するしかなかったのですが、もったいなくて「机上香」と命名しプレゼントとして配布しました。
"渋く廃材のような香り"・・はたして喜ばれるのか?・・と思いきや Twitter での反応は上乗。
おもしろおかしくアナウンスしていたので、「怖いもの見たさ」で手に取った人が多かったが、意外にも「イケてる」と感じる人も多かったようだ。
(目からウロコだった)
もともとバレリアンとベチバーの組み合わせは悪くないが、いかんせん、一般の人はきれいな香りを好みますので意外でした。
人々の香りの許容量が上がってきている印象を受けた。
おもしろい香りを出すゾ~
バレリアン&ベチバーが行けるのなら、ブレンドのバリエーションはもっと冒険できると感じています。
今まで一般にはあまり評価されなかった香りのブレンドを提案したいと思う。
それも数種類でなく、数年かけて10~20種類リリースしたいと思う。
まずは9月1日に数種類をリリースし、非定期にアイテム数を増やしていきます。
新スリーピングミスト
・サイズ:4mLキューブボトル
・プライス:550円
・リリース日:2022年9月1日
・プライス:550円
・リリース日:2022年9月1日
現行スリーピングミストの終了(8月15日)
新スリーピングミストのリリースに伴い、現行のスリーピングミストの注文受付を終了いたします。
・スリーピングミスト(受注生産100mL)の注文受付終了日:2022年8月15日
(2022-07-05)
( 香水工場の )
香る生活
動画制作
近頃の流行り物
近年の企業活動は、SNSは当たり前で、大手さんだと自社内で「ユーチューバ」をスタッフとして採用するところもでてきているそうですね。
当社の場合、なかなか手が出せませんが、下記は過去3ヶ月間の成果です:
旅心そそるヘルシンキ空港
若い世代の方は、あのパタパタする反転フラップ表示板を見たことがないかも。
『スチュワーデス物語』世代なら懐かしいですよね?
飛行機に乗ることがめずらしかった時代に生まれた私には、あの表示板自体、すでに異国情緒でした~
(2022年7月・・旅心そそるヘルシンキ空港)
クチナシ女子
当社デザイナーのクリエーションです。
商品の香水よりも、女性自体に物語性が感じられますので、香水を入れない方がよいかもと個人的には感じる。
(2022年6月・・クチナシ女子)
バラ香水シリーズ
なかなが激しい映像。武蔵野ワークスのバラ香水シリーズをガツンと見せたいという私の要望でスタッフが制作してくれました。
(この爆発する背景は当社では制作不可能なので、動画素材を購入して当ましたよ)
(2022年5月・・バラ香水シリーズ)
(2022-07-04)
( 香水工場の )
香る生活
今月のおすすめの香り・・ヘルシンキ(2022年7月)
季節に合う香りを時々ご提案 (2022/06/28)
( 北欧の針葉樹林の香り )
ヘルシンキ・ヴァンター国際空港。たんにヘルシンキ空港やヴァンター空港とも呼ばれる。
フィンランドの海辺のヘルシンキから北方内陸部に向かってわずか15km。
空港から外を見渡せば、針葉樹林の森林地帯の中に拓かれた空港であることがわかります。
日本からヨーロッパへのフライトはロシア上空を突っ切るルートが距離的時間的に最短で、その中でとくにヘルシンキ空港はボクら日本人にとって「もっとも近いヨーロッパ」。
この空港はアジア方面から中東方面へのトランジット・ポイントとしても人気。
(2022年6月現在、ロシアのウクライナ侵攻で、多くのフライトがロシア上空空路を回避しており、北回りルートなど冷戦時代以前のルールへ)
ヨーロッパの大都市には直行便もありますが、直行便がない都市や直行便を利用しない場合、ヘルシンキ空港でトランジットという選択はとっても人気です。
それゆえ、この空港にはヨーロッパ人、アジア人、中東の人々など世界の人々が行き交う巨体ターミナル駅の様相を帯び多国籍な雰囲気を色濃く漂わせています。
巨大なハブ空港ゆえ混雑することで有名である一方で、多くの旅人が指摘することは、空港内の心地よさ。
多国籍な雰囲気なのに、構内、施設、ラウンジの設計とデザインはとても北欧的。
ムダがなく、ゆったり、シンプル。そしてテンション低め。だから落ち着くのかな?
トランジットで立ち寄っただけの空港なのに「北欧に来たな・・」という感慨。旅の記憶の一コマとして残ります。
( プレゼント:スプレーではない小指サイズのボトル。2mLのボトルに1mLつめています。アイテムは選べません。担当スタッフがあなたに "似合うかも?" な香りをお名前やお買物内容から判断してをチョイス!・・エスパーでないので期待は禁物、にてお願いします )
(2022-06-29)
( 北欧の針葉樹林の香り )
ヘルシンキ空港
ヘルシンキ・ヴァンター国際空港。たんにヘルシンキ空港やヴァンター空港とも呼ばれる。
フィンランドの海辺のヘルシンキから北方内陸部に向かってわずか15km。
空港から外を見渡せば、針葉樹林の森林地帯の中に拓かれた空港であることがわかります。
日本からヨーロッパへのフライトはロシア上空を突っ切るルートが距離的時間的に最短で、その中でとくにヘルシンキ空港はボクら日本人にとって「もっとも近いヨーロッパ」。
この空港はアジア方面から中東方面へのトランジット・ポイントとしても人気。
(2022年6月現在、ロシアのウクライナ侵攻で、多くのフライトがロシア上空空路を回避しており、北回りルートなど冷戦時代以前のルールへ)
旅心くすぶるヘルシンキ空港
ヨーロッパの大都市には直行便もありますが、直行便がない都市や直行便を利用しない場合、ヘルシンキ空港でトランジットという選択はとっても人気です。
それゆえ、この空港にはヨーロッパ人、アジア人、中東の人々など世界の人々が行き交う巨体ターミナル駅の様相を帯び多国籍な雰囲気を色濃く漂わせています。
巨大なハブ空港ゆえ混雑することで有名である一方で、多くの旅人が指摘することは、空港内の心地よさ。
多国籍な雰囲気なのに、構内、施設、ラウンジの設計とデザインはとても北欧的。
ムダがなく、ゆったり、シンプル。そしてテンション低め。だから落ち着くのかな?
トランジットで立ち寄っただけの空港なのに「北欧に来たな・・」という感慨。旅の記憶の一コマとして残ります。
ミニプレゼント付き = ウエルカム・フレグランス
・期間:7月1日~20日
・プレゼント:Welcome Fragrance 1mL (香りは選べません)
・プレゼント対象:「ヘルシンキ空港」のフルボトル25mL or 4mLキューブボトル が含まれるお買物ごとに1本の Welcome Fragrance
・プレゼント:Welcome Fragrance 1mL (香りは選べません)
・プレゼント対象:「ヘルシンキ空港」のフルボトル25mL or 4mLキューブボトル が含まれるお買物ごとに1本の Welcome Fragrance
( プレゼント:スプレーではない小指サイズのボトル。2mLのボトルに1mLつめています。アイテムは選べません。担当スタッフがあなたに "似合うかも?" な香りをお名前やお買物内容から判断してをチョイス!・・エスパーでないので期待は禁物、にてお願いします )
(2022-06-29)
( 香水工場の )
香る生活
偏頭痛 vs 天気痛の香り
今回は効いたような気がする (2022/06/27)
( 偏頭痛がはじまると手をこんな感じで額に当てたくなる。この仕草は世界共通みたい )
先日「天気痛フレグランス」ワークショップで手作りのフレグランスを準備していました。
「天気痛の香り バージョン1」(ハッカ5%+ラベンダー5%+エタノール90%)
本日、待望の偏頭痛が襲来!
雨の日など低気圧の日に発症することが多いが、今日は夏晴れ。
(天気は朝から晴天かつ真夏の暑さ、6月としては観測史上記録的な高温になりそう)
朝からズキズキと予兆がはじまったので、これは来るな、といよいよテストの時が来た。
事務所でPC仕事をはじめると本格的なズキズキが。
脳の血管が脈打つごとに痛みが来る。
「天気痛の香り バージョン1」を自分に向けて何度かスプレーしてみた。念を入れて、液体をそのままローションのように両手に塗りたくると、ハッカの清涼な香りが周囲にただよう。
そして、10分くらいするとズキズキがウソのように消えた。
偏頭痛が来るときは、予兆からはじまって予兆だけで終わることもある。
だから「天気痛の香り」に効果があったとは断言できない。
私の偏頭痛は予兆の時点で、それ以上悪化せず消滅する場合もあるし、シャワーで消える場合やリポビタンDを飲むとよい場合もある。
しかし、これらが毎回効くわけではない。
シャワーもドリンクも、ほぼおもじない。
これらのおまじないは、かなり簡単に突破されることも多い。
今回天気痛の香りが効果があるとは断言できないが、少なくともおもじないリストには入れても良さそうという感触でした。
次回も試したい。
(2022-06-27)
( 偏頭痛がはじまると手をこんな感じで額に当てたくなる。この仕草は世界共通みたい )
偏頭痛を待っていた
先日「天気痛フレグランス」ワークショップで手作りのフレグランスを準備していました。
「天気痛の香り バージョン1」(ハッカ5%+ラベンダー5%+エタノール90%)
本日、待望の偏頭痛が襲来!
雨の日など低気圧の日に発症することが多いが、今日は夏晴れ。
(天気は朝から晴天かつ真夏の暑さ、6月としては観測史上記録的な高温になりそう)
朝からズキズキと予兆がはじまったので、これは来るな、といよいよテストの時が来た。
事務所でPC仕事をはじめると本格的なズキズキが。
脳の血管が脈打つごとに痛みが来る。
「天気痛の香り バージョン1」を自分に向けて何度かスプレーしてみた。念を入れて、液体をそのままローションのように両手に塗りたくると、ハッカの清涼な香りが周囲にただよう。
そして、10分くらいするとズキズキがウソのように消えた。
これをもって「効く!」とは断言できない
偏頭痛が来るときは、予兆からはじまって予兆だけで終わることもある。
だから「天気痛の香り」に効果があったとは断言できない。
私の偏頭痛は予兆の時点で、それ以上悪化せず消滅する場合もあるし、シャワーで消える場合やリポビタンDを飲むとよい場合もある。
しかし、これらが毎回効くわけではない。
シャワーもドリンクも、ほぼおもじない。
これらのおまじないは、かなり簡単に突破されることも多い。
今回天気痛の香りが効果があるとは断言できないが、少なくともおもじないリストには入れても良さそうという感触でした。
次回も試したい。
(2022-06-27)
( 香水工場の )
香る生活
香り立つネムノキ(合歓の木)
香水らしいふしぎな香り (2022/06/24)
( 満開時のネムノキ、意外な香り )
公園のネムノキが咲くと、ちょっと離れた場所からもピンクのチラチラした色彩は人の目をひき、遠くからでも「今年も咲いたか」と安堵させられる。
近寄って見上げると、ピンク色のフサフサが南洋的で優雅。
花の特徴はネットにいろいろ出ているのでここでは割愛しよう、おもしろいのはその香り。
ネムノキは「香りの花」としてそれなりに有名ではあるが、いかんせん、大樹となるため、花に鼻を寄せて香りを確かめるチャンスが少ない。
香りのウンヌンを書いている人が少ない理由は、そのためではないだろうか?
それでも、満開時の風がない日なら樹木の周囲は穏やかな甘い香りに包まれる。
これだけでも楽しい。
だが、私の場合、運がいいことに近所のネムノキは背丈ほどの枝にも多数の花を付ける。
そのため「花に鼻を寄せて」香りを確認できるのだ。
(天の恵み)
一言で言えば、「香水のような香り」である。
(え?・・)
唖然とする感覚で香りを確かめる。やっぱり、香水風なのだ。
おもしろい。
たとえば、ジャスミンやスズランの花の香りは、あまりにも美しくナチュラルで、毎回「これを香水で再現することはどこまでいっても不可能」と感じてしまう。
しかし、なんと、ネムノキの花の香りは、香水にような洗練された香りである。
ナチュラルなのにアーティフィシャルな香水のような印象も漂う、じつにふしぎな印象である。
(メロンのような暖かみのあるアクアやマリンノートさをボクは感じる。水系の香り自体が、通常アーティフィシャル成分)
Wikipedaによれば「桃のように甘い」香りと記載されていた。
たしかにほんのり甘みがあふれる部分が似ているが、ピーチのワイルドな野性味やフルーツ感とはかなり違う。
グリーン感があり、パウダリーなおしろい感がふわっと舞う、香水のような香り・・が私の印象だった。
( しおれはじめたネムノキ )
満開から一週間以上、花は大分散り、残った花もしおれはじめた頃。
ここに至っても香りは周囲を柔らかく満たすが、パウダリー感は弱り、グリーン感が増している印象。
当社スタッフもこの香りを通勤時に確認しているが、彼女によると「フローラル・キューリ」の香りと表現していた。
いや、香水用語に「フローラル・キューリ」というコトバはない。
彼女のとっさの造語である。
キューリのようなグリーン感があるけど、お花のようなフローラル感と楽しさもある、という意味だろう。
香りの雰囲気をよく表現していると関心した。
もしチャンスがあれば、読者のみなさんも香りを確かめて欲しい。
もしあなたも「フローラル・キューリ」に共感したら、ぜひTwitterなどで「フローラル・キューリ」とつぶやいて欲しい。
いつの日か、ネムノキの香り = フローラル・キューリ という認識が広まったら笑える。
(2022-06-24)
( 満開時のネムノキ、意外な香り )
ネムノキの花、降臨
公園のネムノキが咲くと、ちょっと離れた場所からもピンクのチラチラした色彩は人の目をひき、遠くからでも「今年も咲いたか」と安堵させられる。
近寄って見上げると、ピンク色のフサフサが南洋的で優雅。
ネムノキの花の香りは一味違う
花の特徴はネットにいろいろ出ているのでここでは割愛しよう、おもしろいのはその香り。
ネムノキは「香りの花」としてそれなりに有名ではあるが、いかんせん、大樹となるため、花に鼻を寄せて香りを確かめるチャンスが少ない。
香りのウンヌンを書いている人が少ない理由は、そのためではないだろうか?
それでも、満開時の風がない日なら樹木の周囲は穏やかな甘い香りに包まれる。
これだけでも楽しい。
だが、私の場合、運がいいことに近所のネムノキは背丈ほどの枝にも多数の花を付ける。
そのため「花に鼻を寄せて」香りを確認できるのだ。
(天の恵み)
満開のころの香り・・香水のような香り
一言で言えば、「香水のような香り」である。
(え?・・)
唖然とする感覚で香りを確かめる。やっぱり、香水風なのだ。
おもしろい。
たとえば、ジャスミンやスズランの花の香りは、あまりにも美しくナチュラルで、毎回「これを香水で再現することはどこまでいっても不可能」と感じてしまう。
しかし、なんと、ネムノキの花の香りは、香水にような洗練された香りである。
ナチュラルなのにアーティフィシャルな香水のような印象も漂う、じつにふしぎな印象である。
(メロンのような暖かみのあるアクアやマリンノートさをボクは感じる。水系の香り自体が、通常アーティフィシャル成分)
Wikipedaによれば「桃のように甘い」香りと記載されていた。
たしかにほんのり甘みがあふれる部分が似ているが、ピーチのワイルドな野性味やフルーツ感とはかなり違う。
グリーン感があり、パウダリーなおしろい感がふわっと舞う、香水のような香り・・が私の印象だった。
しおれはじめた頃の香り・・フローラル・キューリ
( しおれはじめたネムノキ )
満開から一週間以上、花は大分散り、残った花もしおれはじめた頃。
ここに至っても香りは周囲を柔らかく満たすが、パウダリー感は弱り、グリーン感が増している印象。
当社スタッフもこの香りを通勤時に確認しているが、彼女によると「フローラル・キューリ」の香りと表現していた。
いや、香水用語に「フローラル・キューリ」というコトバはない。
彼女のとっさの造語である。
キューリのようなグリーン感があるけど、お花のようなフローラル感と楽しさもある、という意味だろう。
香りの雰囲気をよく表現していると関心した。
もしチャンスがあれば、読者のみなさんも香りを確かめて欲しい。
もしあなたも「フローラル・キューリ」に共感したら、ぜひTwitterなどで「フローラル・キューリ」とつぶやいて欲しい。
いつの日か、ネムノキの香り = フローラル・キューリ という認識が広まったら笑える。
(2022-06-24)
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