( 香水工場の )
香る生活
茶葉の夏#9 茶葉スキンケア試作中(沖縄産月桃の精油)
これはおもしろい香り!薬草くさい月桃精油と茶葉の風味
-------------------------------
最終的な私たちのチョイスは、月桃精油です。
当社にはフローラル・フォーシーズンズ「月桃」という香水があります。大ヒットには至っていませんが、熱いファンに愛されている個性ある製品です。文字通り、月桃精油を配合しております。
月桃(ゲットウ)とは、アジアから台湾・沖縄・南九州に自生していショウガ科ハナミョウガ属のハーブです。背丈は人を軽く超えて大きくなる逞しい野草です。その繁り尽くしてやる!と言わんばかりの茂みパワーが大好きです。
沖縄では街も村も至る所で繁っており、5月〜6月には表面が淡いピンク色、内側にトロピカルな色彩を放つ巨大な花を付けます。沖縄では月桃の葉っぱでお餅(ムーチー)を包んで蒸します。香り付けや防虫や腐敗防止に役立つ生活の知恵です。
(月桃精油は、強い防虫効果や殺菌効果で知られています。植物精油は一般にすべて防虫効果や殺菌効果を持っていますが、その中でも上位)
沖縄県民なら嫌いでない月桃の葉っぱの匂いも本土では「薬草クサイ」と嫌われることも多々あります。
沖縄国際通りの牧志公設市場内で月桃の葉っぱにくるまれたムーチーを買うとき、お店のおばさんに月桃の香りのことを聞いたら「ウチらはすきだけど、本土の人は・・・」と笑っておられました。それだけ個性のあるニオイですが、逆に言えばいったん好きになると病みつきになる部分があると思います。
今回試した精油の中では、この月桃の精油がベストマッチと感じられました。月桃精油は、もちろん国産。沖縄の畑で育った月桃を水蒸気蒸留で採取している日本月桃さんから毎年直接仕入れている純粋なオイル。
「よか案配」です。
みなさんのお鼻に合いますかどうか・・・
現在、当ショップでお買い物いただくお客様にはこの「フットケア コンシンのチャ」アルミパウチ2mlをもれなくお配りしています。ぜひあなたのご意見をお寄せください。
コンシンのチャ 感想投稿フォーム
茶葉の夏#10 茶葉スキンケア試作中(製品版は?)
茶葉の夏#9 茶葉スキンケア試作中(沖縄産月桃の精油)
茶葉の夏#8 茶葉スキンケア試作中(茶葉と相性のよい精油は?)
茶葉の夏#7 茶葉スキンケア試作中(全身ケア vs 部分ケア)
茶葉の夏#6 茶葉スキンケア試作中(茶葉オイル)
茶葉の夏#5 化粧品原料としての茶葉
茶葉の夏#4 酸化発酵
茶葉の夏#3 チャノキ
茶葉の夏#2 緑茶のほのかさ
茶葉の夏#1 緑茶の味
(2009-08-13)
-------------------------------
最終的な私たちのチョイスは、月桃精油です。
当社にはフローラル・フォーシーズンズ「月桃」という香水があります。大ヒットには至っていませんが、熱いファンに愛されている個性ある製品です。文字通り、月桃精油を配合しております。
月桃(ゲットウ)とは、アジアから台湾・沖縄・南九州に自生していショウガ科ハナミョウガ属のハーブです。背丈は人を軽く超えて大きくなる逞しい野草です。その繁り尽くしてやる!と言わんばかりの茂みパワーが大好きです。
沖縄では街も村も至る所で繁っており、5月〜6月には表面が淡いピンク色、内側にトロピカルな色彩を放つ巨大な花を付けます。沖縄では月桃の葉っぱでお餅(ムーチー)を包んで蒸します。香り付けや防虫や腐敗防止に役立つ生活の知恵です。
(月桃精油は、強い防虫効果や殺菌効果で知られています。植物精油は一般にすべて防虫効果や殺菌効果を持っていますが、その中でも上位)
沖縄県民なら嫌いでない月桃の葉っぱの匂いも本土では「薬草クサイ」と嫌われることも多々あります。
沖縄国際通りの牧志公設市場内で月桃の葉っぱにくるまれたムーチーを買うとき、お店のおばさんに月桃の香りのことを聞いたら「ウチらはすきだけど、本土の人は・・・」と笑っておられました。それだけ個性のあるニオイですが、逆に言えばいったん好きになると病みつきになる部分があると思います。
今回試した精油の中では、この月桃の精油がベストマッチと感じられました。月桃精油は、もちろん国産。沖縄の畑で育った月桃を水蒸気蒸留で採取している日本月桃さんから毎年直接仕入れている純粋なオイル。
「よか案配」です。
みなさんのお鼻に合いますかどうか・・・
現在、当ショップでお買い物いただくお客様にはこの「フットケア コンシンのチャ」アルミパウチ2mlをもれなくお配りしています。ぜひあなたのご意見をお寄せください。
コンシンのチャ 感想投稿フォーム
茶葉の夏#10 茶葉スキンケア試作中(製品版は?)
茶葉の夏#9 茶葉スキンケア試作中(沖縄産月桃の精油)
茶葉の夏#8 茶葉スキンケア試作中(茶葉と相性のよい精油は?)
茶葉の夏#7 茶葉スキンケア試作中(全身ケア vs 部分ケア)
茶葉の夏#6 茶葉スキンケア試作中(茶葉オイル)
茶葉の夏#5 化粧品原料としての茶葉
茶葉の夏#4 酸化発酵
茶葉の夏#3 チャノキ
茶葉の夏#2 緑茶のほのかさ
茶葉の夏#1 緑茶の味
(2009-08-13)
( 香水工場の )
香る生活
茶葉の夏#8 茶葉スキンケア試作中(茶葉と相性のよい精油は?)
清涼感でメントール。香り付けはローズマリー?
-------------------------------
「コンシンのチャ」の開発がスタートしました。清涼感はミントを連想させるメントールで演出することにしました。安全で安定的でリーゾナブルに仕入可能で、清涼感の演出に優れた成分としてメントールにまさる成分は現状そう多くありません。そこでメントールはぜひ採用したい成分の一つです。
しかし、この種のコンセプトの製品なら9割以上のメーカーさんがメントールを入れてくると思いますので、ここは他の成分で一ヒネリ欲しいところです。
武蔵野ワークスは香りがウリですので、香りのチョイスも大切です。「茶葉」というあまりにもナチュラルな原料に合う香りは、やはり「天然精油」でしょう。茶葉オイルはそのままでお茶の香り・匂いが濃厚です。緑茶の香り・匂いに合うエッセンシャル・オイルとなると?・・・茶葉に合わせるべき様々な精油がテストされました。
また茶葉に香りに合うだけでなく基材臭の程よいマスキングになるものも必要です。この場合の基材とはグリセリンなどのジェル本体の匂いのことです。
当社が使用しているグリセリンはヤシ油由来の天然グリセリン(様々なグリセリンがあります)ですが、そのままでは天然成分にもかかわらずケミカル臭をイメージさせ一部の方々にこれは誤解を与えますのでこの辺をカバーする香り付けは大切です。
以上の条件を加味して、直感的に「ローズマリー」が第一候補に挙げられました。
しかし、試作品を製作し官能テストを行うと、茶葉の甘みを伴う茶葉オイルの香りとローズマリーのクールな香りは抜群の相性ながら「普通」過ぎました。普通と言ってしまえばローズマリーに大変失礼になりますが、抜群の相性ゆえによくある香りで優等生的です。これなら大企業さんなら安心してリリースできます。
しかし、小規模企業ゆえにむしろ冒険が許される当社ならもっと他のチョイスが・・・
茶葉自信が菓子や食べ物を連想させる香りなだけにミルクのような香りに合わせて「グルマン系に攻める」という意見もありましたが、熱を持ちがちな足下や足の裏にはキリリと清涼感と清潔感がある香りが似合いそうです。「レモン」のような柑橘系や「カモミール」など薬草感溢れる香り候補に挙がりました。
(続く・・・)
茶葉の夏#10 茶葉スキンケア試作中(製品版は?)
茶葉の夏#9 茶葉スキンケア試作中(沖縄産月桃の精油)
茶葉の夏#8 茶葉スキンケア試作中(茶葉と相性のよい精油は?)
茶葉の夏#7 茶葉スキンケア試作中(全身ケア vs 部分ケア)
茶葉の夏#6 茶葉スキンケア試作中(茶葉オイル)
茶葉の夏#5 化粧品原料としての茶葉
茶葉の夏#4 酸化発酵
茶葉の夏#3 チャノキ
茶葉の夏#2 緑茶のほのかさ
茶葉の夏#1 緑茶の味
(2009-08-13)
-------------------------------
「コンシンのチャ」の開発がスタートしました。清涼感はミントを連想させるメントールで演出することにしました。安全で安定的でリーゾナブルに仕入可能で、清涼感の演出に優れた成分としてメントールにまさる成分は現状そう多くありません。そこでメントールはぜひ採用したい成分の一つです。
しかし、この種のコンセプトの製品なら9割以上のメーカーさんがメントールを入れてくると思いますので、ここは他の成分で一ヒネリ欲しいところです。
武蔵野ワークスは香りがウリですので、香りのチョイスも大切です。「茶葉」というあまりにもナチュラルな原料に合う香りは、やはり「天然精油」でしょう。茶葉オイルはそのままでお茶の香り・匂いが濃厚です。緑茶の香り・匂いに合うエッセンシャル・オイルとなると?・・・茶葉に合わせるべき様々な精油がテストされました。
また茶葉に香りに合うだけでなく基材臭の程よいマスキングになるものも必要です。この場合の基材とはグリセリンなどのジェル本体の匂いのことです。
当社が使用しているグリセリンはヤシ油由来の天然グリセリン(様々なグリセリンがあります)ですが、そのままでは天然成分にもかかわらずケミカル臭をイメージさせ一部の方々にこれは誤解を与えますのでこの辺をカバーする香り付けは大切です。
以上の条件を加味して、直感的に「ローズマリー」が第一候補に挙げられました。
しかし、試作品を製作し官能テストを行うと、茶葉の甘みを伴う茶葉オイルの香りとローズマリーのクールな香りは抜群の相性ながら「普通」過ぎました。普通と言ってしまえばローズマリーに大変失礼になりますが、抜群の相性ゆえによくある香りで優等生的です。これなら大企業さんなら安心してリリースできます。
しかし、小規模企業ゆえにむしろ冒険が許される当社ならもっと他のチョイスが・・・
茶葉自信が菓子や食べ物を連想させる香りなだけにミルクのような香りに合わせて「グルマン系に攻める」という意見もありましたが、熱を持ちがちな足下や足の裏にはキリリと清涼感と清潔感がある香りが似合いそうです。「レモン」のような柑橘系や「カモミール」など薬草感溢れる香り候補に挙がりました。
(続く・・・)
茶葉の夏#10 茶葉スキンケア試作中(製品版は?)
茶葉の夏#9 茶葉スキンケア試作中(沖縄産月桃の精油)
茶葉の夏#8 茶葉スキンケア試作中(茶葉と相性のよい精油は?)
茶葉の夏#7 茶葉スキンケア試作中(全身ケア vs 部分ケア)
茶葉の夏#6 茶葉スキンケア試作中(茶葉オイル)
茶葉の夏#5 化粧品原料としての茶葉
茶葉の夏#4 酸化発酵
茶葉の夏#3 チャノキ
茶葉の夏#2 緑茶のほのかさ
茶葉の夏#1 緑茶の味
(2009-08-13)
( 香水工場の )
香る生活
茶葉の夏#7 茶葉スキンケア試作中(全身ケア vs 部分ケア)
着色しなくてもそのまんま緑色!茶葉スキンケア
-------------------------------
実際に茶葉オイルを少量分けてもらいテストを行うと紫外線に弱いものの光を遮光し密封した容器内では安定した原料だとわかりました。こうして「コンシンのチャ」の開発がスタートしました。
当社の人気スキンケア「コンシンのジェル」は顔をはじめ全身で使用可能なスキンケアジェルです。ブルガリアローズの香りをリッチに楽しんでいたくことがテーマです。「コンシンのチャ」も当初全身スキンケアを想定していましたが、ファイス用ジェルとして使用すると「鮮明な緑色」がまるで「火星人」。試作ジェルをこってりと自分の顔面に塗り、洗面所の鏡の前に立つとちょっと笑える風貌に。
緑は茶葉の緑。茶葉に含まれるクロロフィルの色です。お肌に吸収され色素沈着などは起こりませんが、美白をこよなく愛する日本人には、この緑色はやや笑えるおかしさ。
社内の開発協議で、当面「全身ケア」を狙うより緑色の色彩(色素)が気にならない隠れた部分で、身体の一部のパーツをカバーする「部分ケア」用に特化する方針に変更しました。
そこで提案された部分ケアが「フットケア」。その理由は明快です。お茶の持つ効果を考えるとなかなかマッチする身体のパーツに思えますし、またニオイや蒸れにお困りの人も多いので喜ばれるのではないという期待からです。
(続く・・・)
(続く・・・)
茶葉の夏#10 茶葉スキンケア試作中(製品版は?)
茶葉の夏#9 茶葉スキンケア試作中(沖縄産月桃の精油)
茶葉の夏#8 茶葉スキンケア試作中(茶葉と相性のよい精油は?)
茶葉の夏#7 茶葉スキンケア試作中(全身ケア vs 部分ケア)
茶葉の夏#6 茶葉スキンケア試作中(茶葉オイル)
茶葉の夏#5 化粧品原料としての茶葉
茶葉の夏#4 酸化発酵
茶葉の夏#3 チャノキ
茶葉の夏#2 緑茶のほのかさ
茶葉の夏#1 緑茶の味
(2009-08-13)
-------------------------------
実際に茶葉オイルを少量分けてもらいテストを行うと紫外線に弱いものの光を遮光し密封した容器内では安定した原料だとわかりました。こうして「コンシンのチャ」の開発がスタートしました。
当社の人気スキンケア「コンシンのジェル」は顔をはじめ全身で使用可能なスキンケアジェルです。ブルガリアローズの香りをリッチに楽しんでいたくことがテーマです。「コンシンのチャ」も当初全身スキンケアを想定していましたが、ファイス用ジェルとして使用すると「鮮明な緑色」がまるで「火星人」。試作ジェルをこってりと自分の顔面に塗り、洗面所の鏡の前に立つとちょっと笑える風貌に。
緑は茶葉の緑。茶葉に含まれるクロロフィルの色です。お肌に吸収され色素沈着などは起こりませんが、美白をこよなく愛する日本人には、この緑色はやや笑えるおかしさ。
社内の開発協議で、当面「全身ケア」を狙うより緑色の色彩(色素)が気にならない隠れた部分で、身体の一部のパーツをカバーする「部分ケア」用に特化する方針に変更しました。
そこで提案された部分ケアが「フットケア」。その理由は明快です。お茶の持つ効果を考えるとなかなかマッチする身体のパーツに思えますし、またニオイや蒸れにお困りの人も多いので喜ばれるのではないという期待からです。
(続く・・・)
(続く・・・)
茶葉の夏#10 茶葉スキンケア試作中(製品版は?)
茶葉の夏#9 茶葉スキンケア試作中(沖縄産月桃の精油)
茶葉の夏#8 茶葉スキンケア試作中(茶葉と相性のよい精油は?)
茶葉の夏#7 茶葉スキンケア試作中(全身ケア vs 部分ケア)
茶葉の夏#6 茶葉スキンケア試作中(茶葉オイル)
茶葉の夏#5 化粧品原料としての茶葉
茶葉の夏#4 酸化発酵
茶葉の夏#3 チャノキ
茶葉の夏#2 緑茶のほのかさ
茶葉の夏#1 緑茶の味
(2009-08-13)
( 香水工場の )
香る生活
茶葉の夏#6 茶葉スキンケア試作中(茶葉オイル)
化粧品原料としての茶葉オイル
-------------------------------
前回まで、何回かに分けて緑茶と茶葉について書いてきました。要約すれば「お茶は行けているので化粧品原料としても使いたい!」という結論なんです。
茶葉は、含有するカテキンが、不幸なことに酸化されて茶褐色に変色しやすいことが難点です。酸化によってカテキンの持つ抗酸化力も弱められます。よって化粧品原料としては今まであまり普及してきませんでした。
しかし、近年では茶葉をそのまま粉砕加工してオイルに溶かし込んだ茶葉オイルが化粧品原料として流通するようになりました。しかも、茶葉エキスを溶解させるための特別な添加物や薬品なしに茶葉オイルの製造が可能になりました。すばらしいことです。
茶葉原料が安定してきてというウワサを聞きつけ、茶葉原料の加工技術を開発、そして実際に茶葉オイルを生産しているメーカーさん(ベンチャー企業さんでした)に話を聞きに行きました。このときの内容は現在配布中の冊子「香る生活」でレポートしています。
なんでも茶摘みも4番摘みくらいの茶葉になるとおいしさがなくなり廃棄されるそうですが、茶葉のカテキン含有量はむしろ増えて化粧品原料に適しているなどおもしろい話が満載です。ご興味がある方はぜひお読みください。
(続く・・・)
茶葉の夏#10 茶葉スキンケア試作中(製品版は?)
茶葉の夏#9 茶葉スキンケア試作中(沖縄産月桃の精油)
茶葉の夏#8 茶葉スキンケア試作中(茶葉と相性のよい精油は?)
茶葉の夏#7 茶葉スキンケア試作中(全身ケア vs 部分ケア)
茶葉の夏#6 茶葉スキンケア試作中(茶葉オイル)
茶葉の夏#5 化粧品原料としての茶葉
茶葉の夏#4 酸化発酵
茶葉の夏#3 チャノキ
茶葉の夏#2 緑茶のほのかさ
茶葉の夏#1 緑茶の味
(2009-08-13)
-------------------------------
前回まで、何回かに分けて緑茶と茶葉について書いてきました。要約すれば「お茶は行けているので化粧品原料としても使いたい!」という結論なんです。
茶葉は、含有するカテキンが、不幸なことに酸化されて茶褐色に変色しやすいことが難点です。酸化によってカテキンの持つ抗酸化力も弱められます。よって化粧品原料としては今まであまり普及してきませんでした。
しかし、近年では茶葉をそのまま粉砕加工してオイルに溶かし込んだ茶葉オイルが化粧品原料として流通するようになりました。しかも、茶葉エキスを溶解させるための特別な添加物や薬品なしに茶葉オイルの製造が可能になりました。すばらしいことです。
茶葉原料が安定してきてというウワサを聞きつけ、茶葉原料の加工技術を開発、そして実際に茶葉オイルを生産しているメーカーさん(ベンチャー企業さんでした)に話を聞きに行きました。このときの内容は現在配布中の冊子「香る生活」でレポートしています。
なんでも茶摘みも4番摘みくらいの茶葉になるとおいしさがなくなり廃棄されるそうですが、茶葉のカテキン含有量はむしろ増えて化粧品原料に適しているなどおもしろい話が満載です。ご興味がある方はぜひお読みください。
(続く・・・)
茶葉の夏#10 茶葉スキンケア試作中(製品版は?)
茶葉の夏#9 茶葉スキンケア試作中(沖縄産月桃の精油)
茶葉の夏#8 茶葉スキンケア試作中(茶葉と相性のよい精油は?)
茶葉の夏#7 茶葉スキンケア試作中(全身ケア vs 部分ケア)
茶葉の夏#6 茶葉スキンケア試作中(茶葉オイル)
茶葉の夏#5 化粧品原料としての茶葉
茶葉の夏#4 酸化発酵
茶葉の夏#3 チャノキ
茶葉の夏#2 緑茶のほのかさ
茶葉の夏#1 緑茶の味
(2009-08-13)
【関連記事】
香りの読み物『香る生活』
( 香水工場の )
香る生活
茶葉の夏#5 化粧品原料としての茶葉
カテキンが健康によいとされる理由
-------------------------------
さて、緑茶に含まれる有用成分のカテキンは、現在さまざまな健康食品や飲料に使用され、人気と話題性が高い成分です。その効果はずばり「抗酸化力」。アンチエイジングの有力候補として、あるいはガンや脳卒中などの予防成分として抗酸化成分は欠かせないもの。
さらに血糖値や血圧の抑制効果があるとされます。現代日本人の国民病的様相を帯びてきた肥満や糖尿病などの成人病対策としても有効でこの点を強調した緑茶飲料は、飲料業界の大きなヒット商品となっています。
(糖尿病は、一説に40代以上の日本人の3人に1人が発病もしくは発病の可能性が高い発病予備軍と言われます。実に恐ろしい状況です)
健康によいイメージの緑茶飲料は、気まぐれ・一時のヒット商品で終わることなく長年ヒット商品であり続けているところに緑茶人気の実力がうかがい知れます。
たとえば、1980年代から一貫して出荷量を増やしている伊藤園の「お〜いお茶」や2003年発売以来人気が衰えない花王「ヘルシア」はその代表例です。
また緑茶には殺菌作用や消臭作用も大きく、家庭用洗剤に配合されるようになってきました。本当は緑茶だけで「殺菌剤」や「消臭剤」にするにはやや力不足と思われます。
しかし、いかんせん、日本人が長年慣れ親しんできた緑茶だけに、安全性や親しみやすさの点からイメージがよい。宣伝効果だけを目的に配合するメーカーさんもおられることでしょうが、カテキンの持つ殺菌・消臭効果は事実です。
これらが、お茶が健康によいとされる理由の大きな一因をなしています。
カテキンはお茶の苦味や渋成分。実は茶葉以外にも多くの植物が作り出す成分です。それはフラボノイドやカロテノイド同様、紫外線や酸素が多く発生する場所で自分自信の細胞をプロテクトするために生成される成分と推測されますが、植物だけでなく私たち動物の体内にも有効です。
しかし、カテキン自体の味は苦味や渋みですので、そのままでは食べられません。緑茶はカテキンを大量に含んでいるだけでなく味わいながら習慣的に飲めるところに凄さがあります。
病気を予防するメカニズムもわからないまま、人類は自然の恵みを習慣的にお茶として摂取するようになったことになります。そういう意味で、お茶は人類の英知かもしれません。
では緑茶・紅茶、どちらが抗酸化力があるかという問題ですが、それぞれ擁護したい側があり、産業界にもインパクトがあるので論争になりそうですが、一般には緑茶の方が高い評価ではないでしょうか。そんなわけでまずます人気が高まる緑茶。化粧品原料としても注目されるようになってきました。
(続く・・・)
茶葉の夏#10 茶葉スキンケア試作中(製品版は?)
茶葉の夏#9 茶葉スキンケア試作中(沖縄産月桃の精油)
茶葉の夏#8 茶葉スキンケア試作中(茶葉と相性のよい精油は?)
茶葉の夏#7 茶葉スキンケア試作中(全身ケア vs 部分ケア)
茶葉の夏#6 茶葉スキンケア試作中(茶葉オイル)
茶葉の夏#5 化粧品原料としての茶葉
茶葉の夏#4 酸化発酵
茶葉の夏#3 チャノキ
茶葉の夏#2 緑茶のほのかさ
茶葉の夏#1 緑茶の味
(2009-08-13)
-------------------------------
さて、緑茶に含まれる有用成分のカテキンは、現在さまざまな健康食品や飲料に使用され、人気と話題性が高い成分です。その効果はずばり「抗酸化力」。アンチエイジングの有力候補として、あるいはガンや脳卒中などの予防成分として抗酸化成分は欠かせないもの。
さらに血糖値や血圧の抑制効果があるとされます。現代日本人の国民病的様相を帯びてきた肥満や糖尿病などの成人病対策としても有効でこの点を強調した緑茶飲料は、飲料業界の大きなヒット商品となっています。
(糖尿病は、一説に40代以上の日本人の3人に1人が発病もしくは発病の可能性が高い発病予備軍と言われます。実に恐ろしい状況です)
健康によいイメージの緑茶飲料は、気まぐれ・一時のヒット商品で終わることなく長年ヒット商品であり続けているところに緑茶人気の実力がうかがい知れます。
たとえば、1980年代から一貫して出荷量を増やしている伊藤園の「お〜いお茶」や2003年発売以来人気が衰えない花王「ヘルシア」はその代表例です。
また緑茶には殺菌作用や消臭作用も大きく、家庭用洗剤に配合されるようになってきました。本当は緑茶だけで「殺菌剤」や「消臭剤」にするにはやや力不足と思われます。
しかし、いかんせん、日本人が長年慣れ親しんできた緑茶だけに、安全性や親しみやすさの点からイメージがよい。宣伝効果だけを目的に配合するメーカーさんもおられることでしょうが、カテキンの持つ殺菌・消臭効果は事実です。
これらが、お茶が健康によいとされる理由の大きな一因をなしています。
カテキンはお茶の苦味や渋成分。実は茶葉以外にも多くの植物が作り出す成分です。それはフラボノイドやカロテノイド同様、紫外線や酸素が多く発生する場所で自分自信の細胞をプロテクトするために生成される成分と推測されますが、植物だけでなく私たち動物の体内にも有効です。
しかし、カテキン自体の味は苦味や渋みですので、そのままでは食べられません。緑茶はカテキンを大量に含んでいるだけでなく味わいながら習慣的に飲めるところに凄さがあります。
病気を予防するメカニズムもわからないまま、人類は自然の恵みを習慣的にお茶として摂取するようになったことになります。そういう意味で、お茶は人類の英知かもしれません。
では緑茶・紅茶、どちらが抗酸化力があるかという問題ですが、それぞれ擁護したい側があり、産業界にもインパクトがあるので論争になりそうですが、一般には緑茶の方が高い評価ではないでしょうか。そんなわけでまずます人気が高まる緑茶。化粧品原料としても注目されるようになってきました。
(続く・・・)
茶葉の夏#10 茶葉スキンケア試作中(製品版は?)
茶葉の夏#9 茶葉スキンケア試作中(沖縄産月桃の精油)
茶葉の夏#8 茶葉スキンケア試作中(茶葉と相性のよい精油は?)
茶葉の夏#7 茶葉スキンケア試作中(全身ケア vs 部分ケア)
茶葉の夏#6 茶葉スキンケア試作中(茶葉オイル)
茶葉の夏#5 化粧品原料としての茶葉
茶葉の夏#4 酸化発酵
茶葉の夏#3 チャノキ
茶葉の夏#2 緑茶のほのかさ
茶葉の夏#1 緑茶の味
(2009-08-13)
( 香水工場の )
香る生活
茶葉の夏#4 酸化発酵
緑茶が紅茶・烏龍茶になる酸化発酵
-------------------------------
「発酵」の定義はよくわかりません。化学的なプロセスから定義されたコトバではなく、物質の化学的変化・化学的変質が、一般的な人にとって最大公約数的に有効で好ましい場合「発酵」と呼ばれ、良くない場合「腐敗」や「劣化」と呼ばれるようです。
時と場合と人によって「発酵」と「腐敗」の基準点は違うでしょうから、気分で呼び方はどちらにもなりうる柔軟性のあるコトバということになります。
とはいえ「発酵」といえばお酒やワイン、ビール、味噌、チーズのように微生物が有機物を分解し地上最強の美味な食品を創り出す行為を思い浮かべます。
しかし、紅茶ができる過程も「発酵」と呼ばれています。多くは「たんなる発酵でなく酸化発酵」と言われます。酸化されて、なおよいものになる、という意味だと思います。
チャノキの茶葉は摘み取られた後、本来自らの酵素で急速に酸化しますが、その過程を人為的に止めたモノが緑茶で、酸化をそのまま放置もしくは促進し変色し有用なカテキンがさらに結合しあってテアフラビンとテアルビジンに変質して風味や独特の渋みが創り出されたものが紅茶。その中間が烏龍茶。
風味は、紅茶・烏龍茶の方が緑茶よりが一般にわかりやすいという点で、この酸化は劣化ではなく有効なもの。そういう意味を込めて「酸化発酵」と呼ばれるようです。
(続く・・・)
茶葉の夏#9 茶葉スキンケア試作中(沖縄産月桃の精油)
茶葉の夏#8 茶葉スキンケア試作中(茶葉と相性のよい精油は?)
茶葉の夏#7 茶葉スキンケア試作中(全身ケア vs 部分ケア)
茶葉の夏#6 茶葉スキンケア試作中(茶葉オイル)
茶葉の夏#5 化粧品原料としての茶葉
茶葉の夏#4 酸化発酵
茶葉の夏#3 チャノキ
茶葉の夏#2 緑茶のほのかさ
茶葉の夏#1 緑茶の味
(2009-08-11)
-------------------------------
「発酵」の定義はよくわかりません。化学的なプロセスから定義されたコトバではなく、物質の化学的変化・化学的変質が、一般的な人にとって最大公約数的に有効で好ましい場合「発酵」と呼ばれ、良くない場合「腐敗」や「劣化」と呼ばれるようです。
時と場合と人によって「発酵」と「腐敗」の基準点は違うでしょうから、気分で呼び方はどちらにもなりうる柔軟性のあるコトバということになります。
とはいえ「発酵」といえばお酒やワイン、ビール、味噌、チーズのように微生物が有機物を分解し地上最強の美味な食品を創り出す行為を思い浮かべます。
しかし、紅茶ができる過程も「発酵」と呼ばれています。多くは「たんなる発酵でなく酸化発酵」と言われます。酸化されて、なおよいものになる、という意味だと思います。
チャノキの茶葉は摘み取られた後、本来自らの酵素で急速に酸化しますが、その過程を人為的に止めたモノが緑茶で、酸化をそのまま放置もしくは促進し変色し有用なカテキンがさらに結合しあってテアフラビンとテアルビジンに変質して風味や独特の渋みが創り出されたものが紅茶。その中間が烏龍茶。
風味は、紅茶・烏龍茶の方が緑茶よりが一般にわかりやすいという点で、この酸化は劣化ではなく有効なもの。そういう意味を込めて「酸化発酵」と呼ばれるようです。
(続く・・・)
茶葉の夏#9 茶葉スキンケア試作中(沖縄産月桃の精油)
茶葉の夏#8 茶葉スキンケア試作中(茶葉と相性のよい精油は?)
茶葉の夏#7 茶葉スキンケア試作中(全身ケア vs 部分ケア)
茶葉の夏#6 茶葉スキンケア試作中(茶葉オイル)
茶葉の夏#5 化粧品原料としての茶葉
茶葉の夏#4 酸化発酵
茶葉の夏#3 チャノキ
茶葉の夏#2 緑茶のほのかさ
茶葉の夏#1 緑茶の味
(2009-08-11)
search