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( 香水工場の )

香る生活


茶葉の夏#3 チャノキ
ツバキの仲間「チャノキ」が世界のお茶のモト
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紅茶と緑茶が同じチャノキ(茶の木、茶樹)の葉っぱからできることを知ったのは、かなり後のことです。烏龍茶(ウーロン茶)も同じチャノキからできるそうです。

それだけでなくジャスミン茶や桂花茶(キンモクセイの花茶)の花茶などを除いた世界のメジャーお茶はすべてチャノキから採れ、その差は、製法と発酵(正確には茶葉の「酸化」)の度合いの違いだけだそうです。

これは一杯飲み屋で、無駄な余興話として人から教えてもらいました。私はお茶に詳しいわけでないのに、「紅茶と緑茶が同じ植物であること」を、そのときは妙に頑なに「ありえない」と酔い顔で首を振っていました。

では静岡の茶畑で摘み取られた茶葉を、蒸さずに発酵を進めると紅茶になるかという問題ですが、おそらく「紅茶になる」と言われ、「ありえない!」とその場は盛り上がりました。サラリーマンの悲しい性ですね。

紅茶と緑茶が同じチャノキからできることは間違いないようですが、チャノキも、紅茶用茶葉を産出するインドでは数メートルの大木になるそうで、これが中国や日本の低木チャノキと同じかどうか自信がありません。

なんでもあちらのチャノキの学名は「カメリア・シネンシス・アッサム」とか。中国・日本のそれは「カメリア・シネンシス・シネンシス」だとか。ちょっと違うけどやはり「カメリア」(ツバキ)なんですね。

烏龍茶は、緑茶と紅茶の中間の様な色合いと香り立ちですし、中国の烏龍茶の茶摘みをテレビで見たとき、日本のチャノキ同様背が低かったので、静岡産茶葉からも紅茶を製造することは可能かもしれません。

ところで、チャノキってなんだ?という疑問が湧きますが、wikiには「ツバキ科ツバキ属の常緑樹」とあります。椿の一種ということになります。なるほど。葉っぱは色艶といい、形といい、似ています。

ならばツバキからお茶はできるかという素朴な疑問が湧きますが、できるならとっくにツバキ茶(椿茶)もでまわっているはず。

実際、ツバキの葉っぱを噛むと青臭いだけのテイスト。お茶のうま味成分テアニンは入ってなさそうで、お茶にはならないと思われます。

(続く・・・)

茶葉の夏#10 茶葉スキンケア試作中(製品版は?)
茶葉の夏#9 茶葉スキンケア試作中(沖縄産月桃の精油)
茶葉の夏#8 茶葉スキンケア試作中(茶葉と相性のよい精油は?)
茶葉の夏#7 茶葉スキンケア試作中(全身ケア vs 部分ケア)
茶葉の夏#6 茶葉スキンケア試作中(茶葉オイル)
茶葉の夏#5 化粧品原料としての茶葉
茶葉の夏#4 酸化発酵
茶葉の夏#3 チャノキ
茶葉の夏#2 緑茶のほのかさ
茶葉の夏#1 緑茶の味
(2009-08-03)
( 香水工場の )

香る生活


茶葉の夏#2 緑茶のほのかさ
コーヒー vs 緑茶 緑茶のほのか味わい
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「緑茶カフェ」「緑茶喫茶店」。どうせ学生が考えるビジネスプランですから、まるで具体性も実現性もない甘い内容のレポートでしたが、アイデア自体は今でも悪くないと思います。

しかし、講師の反応は意外でした。

「そうね・・・お茶ね・・・」

とカタコトを発して後は、無言で考えておられました。その意味するところに「イマイチ」といった雰囲気が伝わってきて、講師の詳しい意見は聞けずじまいに終わりました。

思うに緑茶にはパンチが足りないのかもしれません。味はほのか、飲みなれた人でなければ味の違いは堪能しにくいものがあります。特に香りの弱さは決定的です。

また緑茶のカフェインはコーヒーの半分。ヘビーなコーヒーファンが患う、健康に害がない程度の半カフェイン中毒症状は、コーヒーへの忠誠心を高めリピート率を維持させます。依存度まで高まればやや危険水域ですが、ないとは言い切れません。

コーヒーはカフェインが多いだけでなく味も香りもメリハリがあり、わかりやすい飲み物です(コーヒーの香り立ちはサイコー!ですね)。

緑茶は口に含んだときコーヒーのような香ばしさやリフレッシュ感は薄く、その代わり飲み込んだ後の深い安堵感は緑茶特有の特徴です。

要は、緑茶は深いのです。ビジネスとしての「緑茶カフェ」「緑茶喫茶店」は難しいのかもしれません。

しかも、日本のレストランではお茶と水は「タタ」なので、そういう常識もお茶の価値とイメージを損なっているかもしれません。タダのお茶の味はだいたいイマイチなお茶が多いことも、若い世代への訴求力を殺いでいます。

タダのお茶はやめて有料でおいしいお茶を出す、という文化が、わがニッポンの大地に根付かないことには現在の状況は打破できそうにもありません。

数年前、テレビ東京の「ガイアの夜明け」を見ていたら海外で「緑茶カフェ」を展開する若きベンチャー起業家さんが取材されていました。同じことを考える人はいるもんだと思いましたし、それを実際に実行する彼らの行動力に自分など足下も及ばないと内心エールを送ったものです。

その後「緑茶カフェ」が現地に根付いたかどうかは不明です。あれをアメリカでやるには根気と資本がいると私自身、多難な前途が脳裏をかすめました。

(続く・・・)

茶葉の夏#10 茶葉スキンケア試作中(製品版は?)
茶葉の夏#9 茶葉スキンケア試作中(沖縄産月桃の精油)
茶葉の夏#8 茶葉スキンケア試作中(茶葉と相性のよい精油は?)
茶葉の夏#7 茶葉スキンケア試作中(全身ケア vs 部分ケア)
茶葉の夏#6 茶葉スキンケア試作中(茶葉オイル)
茶葉の夏#5 化粧品原料としての茶葉
茶葉の夏#4 酸化発酵
茶葉の夏#3 チャノキ
茶葉の夏#2 緑茶のほのかさ
茶葉の夏#1 緑茶の味
(2009-08-02)
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香る生活


茶葉の夏#1 緑茶の味
緑茶の味の思いで
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紅茶と緑茶、どちらがお好きですか?私の場合、小さい頃は紅茶が好きでした。紅茶の方が風味がわかりやすいからですが、それは緑茶と比較したら、という程度の話です。

いずれにしても紅茶も緑茶もコーラやジュースと比較すると子供にとってはどちらも五十歩百歩、興味を引く飲み物ではありませんよね。

大人になると少し味がわかるようになりました。

日本人なので、今はやはり緑茶が好きですが、紅茶も奥が深そうです。

インド・中東・トルコあたりに拡がるチャイ文化は奥が深そうで同じ紅茶でも現地で飲むと、ちょっと雰囲気が違います。あちらはミルクたっぷり。ミルクも牛だけでなく、ヤギやヒツジ、ウマ、スイギュウ、ラクダ、ヤクまであって意識改革を迫られます。

今日から緑茶の話をシリーズでお楽しみください。

昔はお茶(緑茶)の味はわかりませんでしたが、学生時代の夏休み、友人に誘われ、彼の実家に遊びに行ったとき、友人のお母さんがおいしいお茶を出してくれました。

なんでも知人に依頼して有名なお茶産地から現地で買い付けて送ってもらい自分で茶葉をブレンドするという気合いの入れよう。

どうせお茶の味などわからない学生どもにそんな高価なお茶を飲ませても「もったいない」の一言につきるのですが、

「お茶くらい、贅沢したいよね」

という一言は妙に心に残りました。挨拶程度の意味のない一言だったかもしれません。

しかし、数年後、彼女が自殺することを思えば、当時から生活全般、友人によるといろいろご苦労があったとのこと。贅沢な一杯のお茶は、今風の言葉で言えば「自分へのご褒美」のような安らぎのひとときだったようです。

学食の「出がらし茶」で鍛えられた味覚から、緑茶のおしさに目覚めたのは彼女の一言からでした。


外国人に緑茶をすすめて「おいしい」と言われたことはありません。記憶にある範囲で数回しか体験がありませんが、まあ、おそらく緑茶は紅茶よりも味がわかりにくいのだと思います。

大学時代、ある講義でビジネスプランのレポートを書かされました。そこで私は「緑茶喫茶店」を提案しました。

コーヒーを出すカフェ・喫茶店はどんな小さな街にもありますが、おいしい緑茶を出してくれる茶屋や喫茶店は、ほとんど見かけません。これはビジネスチャンスじゃなかろうか!と昔から考えていました。

講師の反応は、・・・

(続く・・・)

茶葉の夏#10 茶葉スキンケア試作中(製品版は?)
茶葉の夏#9 茶葉スキンケア試作中(沖縄産月桃の精油)
茶葉の夏#8 茶葉スキンケア試作中(茶葉と相性のよい精油は?)
茶葉の夏#7 茶葉スキンケア試作中(全身ケア vs 部分ケア)
茶葉の夏#6 茶葉スキンケア試作中(茶葉オイル)
茶葉の夏#5 化粧品原料としての茶葉
茶葉の夏#4 酸化発酵
茶葉の夏#3 チャノキ
茶葉の夏#2 緑茶のほのかさ
茶葉の夏#1 緑茶の味
(2009-08-01)
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香る生活


過熱「有機ブーム」と英国政府
「有機」クールダウンで本気農家が残りやすくなる



この数年「有機」ブームは熱を帯びています。化粧品業界の話です。

「無農薬100%や有機栽培100%」をウリにする化粧品会社さんが続出していました。

そういう原料は量産ベースでは事実上、入手不可能なことは、業界の裏事情を知る人々にとって常識なだけに痛し痒し困惑気味でした。

が、英国の食品基準庁が、ついに重い腰を上げました。

「『有機』に健康効果なし」

政府系機関は政治的な思惑で迷走することも多々ありますし、発表内容については賛否両論あると思いますが、ツボは概ね押さえているなと関心します。

アナウンス効果や影響度を配慮しながらタイミングを狙ってこういう発表がされると思いますが、EU内でのオーガニックブームもやや危険水域に入ってきたと解釈されます。


EU内でオーガニックをウリにしたベンチャー化粧品会社がタケノコのごとくどんどん生まれ日本にも上陸した会社さんもそれなりに。

「オーガニック証明書」を取得することも一種のブームとなっています。

「ちょっと過熱気味」という政府からのメッセージは小さなジェスチャーです。

しかし、鼻が利く企業はわずかなジェスチャーも見逃さず、潮が引くように引いていく場合が多い。

そのことによって、むしろ、本気で無農薬・減農薬や有機栽培に取り組んでいる良質な企業や農家が残る可能性がでてきます。

よいことです。

過剰ブームの調整弁を、ときどき絶妙なタイミングとバランスと力加減で調整してくれる職人芸的な技と解釈しております。

そんな人が政府系機関に高官として存在する国の経済は安泰です。

欧米(というか日本以外の国)では高官個人に権限が集中するため、思い切った政策がやりやすいようです。

Organic review published
有機野菜レビュー(Wednesday 29 July 200)

---------------QUOTE--------------
An independent review commissioned by the Food Standards Agency (FSA) shows that there are no important differences in the nutrition content, or any additional health benefits, of organic food when compared with conventionally produced food. The focus of the review was the nutritional content of foodstuffs.
---------------QUOTE--------------
英国食品基準庁(FSA)は、独立した検査委員会の結論として有機野菜と通常野菜の間で栄養価や健康への影響に関して別段差異は見いだせないとの報告を発表しました。

(2009-07-30)
( 香水工場の )

香る生活


笑えない「継続は力なり」
ブログを休憩していました。

日常業務の一部として書けばいいのですが、ちょっとしたプロジェクト(雑用)が入ると中断し、そのまま途絶えるパターンです。

思い返せば小学生の頃、夏休みになるとラジオ体操なる日課があって、私は奮起。皆勤を目指すも、毎年、軽く途中とん挫。

その時点から歯抜けのように参加日が減っていったのは、その後の自分の人生を象徴している出来事だったなー

私が通った田舎中学の教室には達筆とはいえない習字(前の担任の先生の作品だろうか?)で「継続は力なり」という空念仏が貼ってありましたが、この学校も今は廃校。

友人の話によると敷地は、買い手もなく荒れ放題、化け屋敷に草ボウボウとのこと。

空念仏の張り紙と容易に空想できる草ボウボウ校舎が妙にナイスマッチング。映画のシーンのように絵になります。

この「とん挫連鎖」を今止めなければ明日はない!

本当に「明日はない」年齢になってきて笑えないこの頃です。

きょうからブログの再開です。


(2009-07-29)
( 香水工場の )

香る生活


メンズの香りはレゾンデール
フランス語は未だ全然だめです。変なフランス語だったら許してください。

レゾンデールはフランス語。Raison de Etre(存在理由)

日本語では、レゾンデートルといわれます。何でもテレビアニメに使用された主題歌のようです。

一吹きすれば女たちがゾロゾロ付いてくるといった派手なテレビCMが流れて、どうもメンズ香水のイメージの低落ぶりが叫ばれる昨今、メンズの香りはこうあるべきと知人に信念を伝授されました。彼曰く

「メンズの香りはレゾンデール」

だそうです。


私「それは何?」

彼「オトコの香りは『残り香』ということよ」

女性と会う。そしてわかれた後、彼女の記憶の中に彼の香りが残ること。
それで彼女は彼のことを忘れない・・・
彼の存在感が香りとして残ること・・・

だそうです。

トレビアンな意見ですね。

本気で、これがメンズの究極の香りだと思います。

「樹海」が好調です。私的にはメンズの「レゾンデール」だったのですが、ご購入者は圧倒的に女性です。


(2009-07-18)
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