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( 香水工場の )

香る生活


昼下がりはスターバックスで

仕事の合間のカフェ


午後はコーヒーショップで、ちょいと読書ってのもなかなか仕事をはかどらせる私なりの方法です。

仕事中の「読書」とは、もちろん仕事関連の書類です。会社近くのスターバックスに毎週何回となく通うことが習慣になっています。


新鮮さを感じるお店


スターバックスは行く度に新鮮です。

成熟しきっていると考えられていたカフェ文化、特に日本には欧米を凌ぐ独自の「喫茶店」が存在し、外資が日本のカフェ文化に、品質的にも、空間のホスピタリティ性に関しても太刀打ちできるわけがないと信じていましたが、あっさり軽ーく凌駕されました。


航空機内ではじめて遭遇


ニューヨーク行きユナイテッド航空の機内ではじめてスターバックスコーヒーが出されたとき、それまでアメリカ人の飲むコーヒーはまずいという偏見が強かったため、その味は意外なおいしさ。

思わずカップをしげしげと眺めるとそこには「STARBUCKS」の文字。

商品名なのか会社名なのかわからないまま、その緑色のロゴは記憶に残りました。

今から考えればテレビCMなど打たないスターバックスの深遠なマーケティングに絵に描いたような形で誘導される無垢なカスタマーを演じさせられたわけですが、そのときはとにかく「アメリカ人でもコーヒーの味はわかるのか」と。

スターバックス銀座1号店が誕生する前の話です。


味は、落ちた気がするが


現在スターバックスの味についてはいろいろ意見があると思います。

しかし、そもそも天然物のコーヒーが世界共通で、しかも毎年同じ味で提供できること自体が不自然な話です。

天然資源を守るためにも日常的に飲むコーヒーは、もう少し品質を落としてもらってもかまわないなどと私なんかは考えています。


通う理由


私には味以外にスターバックスに通う2つの理由があります。

「禁煙」と「空間」です。

タバコを吸わない私には喫茶店は苦痛の空間です。

スターバックスが日本で創業する際、禁煙にすることで当時おそらく7割以上の潜在顧客を失うことになったろうと思われますが、あえて3割の少ないパイに焦点を合わせてくれたことに感謝します。


成熟市場でも軽く覆る教訓


多くの専門家やアナリストがスターバックスの成功を目のあたりにしてサクセスストーリーの分析がなされ、様々な分析本が出され、ビジネススクールのテキストになっていると思います。

そういった本を手にとるほど私は勉強熱心ではありませんが、こんな私でもこう感じます。

成熟しきっているマーケットでさえ短期間で覆ることがあるという事実をスターバックスは見せてくれている。

(2007-11-18)
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香る生活


2007『サンタの贈り物』
武蔵野ワークスの冬の恒例は、ブルガリアローズのその年収穫クロップを使用した『ローズの贈り物』、そして遊び心いっぱいの『サンタの贈り物』

『ローズの贈り物』のリリース予定日はすでにお知らせしましたが、『サンタの贈り物』も同日の11月25日に間に合いました。

『サンタの贈り物』は、フローラル・フォーシーズンズの中ではちょっと異色です。毎年ネーミングが同じなのに香りは違うし、パフューマーも固定していません。その年ごとに雰囲気を変えていますし、社外や海外のパフューマーさんの作品でもよいと考えています。今年は武蔵野ワークスのパフューマーが担当させていただきました。フローラル・フォーシーズンズのテイストにそれほどこだわる必要はないとなっていますので、遊び心もちょっと加えてみるチャンスです。

さて、今年はどんな香りでしょうか?

今年のテーマは「靴下の中に詰まった夢」。実は毎年「靴下の中に詰まった夢」はベースになっているのですが、今年は子供の頃の気持ちに帰った心境を香りにしてみたとのことです。私も商品会議で香りを確かめまたところとってもフルーティでした。

配合されている北海道産モミの木精油(エッセンシャル・オイル)がどうしても感じられないので「入れる必要はありますか?」などと聞いてみたところ「イメージ的にGOOD!」とのこと。モミの木の香りは残念ながら感じられませんが、おそらくラストノートのベースで香りに奥行きを出してくれているのではないかな、と考えています。

もし興味がありましたら、まずはサンプルボトルでおためしください。サンプルも同日の11月25日から発売予定です。


(2007-11-17)
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香る生活


秋ですね〜
武蔵野もいよいよ紅葉が進んできました。

武蔵野はこれから12月下旬まで枯れ木になっていく様がきれいです。

今日は金曜日、一週間の締め日。気合い入れていきます。


新宿

秋、早朝の新宿。

写真は、国分寺から見た都心。
数日前早起きして望遠レンズで朝の新宿を撮りました。

朝は熱いコーヒーを飲みたくなります。


(2007-11-16)
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香る生活


九州の櫨4 和蝋燭とイケているオトコのポマー
●和蝋燭

ハゼ蝋(櫨蝋)からは、どんな製品が作られているのでしょうか?

和蝋燭(わロウソク)に欠かせないのがハゼ蝋(櫨蝋)。和蝋燭は現在でも仏像など安置するお寺などで使用されています。ヨーロッパの古い教会を訪れると、その神秘的な空間とは裏腹に煤(スス)で教会内部がかなり痛んでいる様子が観察されます。

ヨーロッパの教会では現在はおそらくパラフィン・ロウソクが使用されていると推測されますが、古い時代ではミツロウのロウソクがメインでした。

日本のお寺は西洋の教会と比較して、より頻繁で日常的にロウソクが焚かれてきたと考えられますが、お寺内部のスス汚れは少ないと思います。それはハゼ蝋(櫨蝋)から制作される和蝋燭に理由があります。

ハゼ蝋(櫨蝋)の和蝋燭はススが少ない上に、ススそのものが簡単にふき取れます。パラフィンなど石油系のロウソクは、煤(スス)が多く、さらに悪いことに壁や物への付着後、ヤニのように粘着性が高いのです。

仏像の表面を覆う金箔を痛めやすくパラフィンロウソクは注意が必要です。そのため現在でもお寺では和蝋燭は欠かせないものになっています。逆に西洋や中東・インド・アジアの教会・モスク・お寺などに和蝋燭をお勧めしたいくらいです。


●イケているオトコのポマード
ロウソク以外にどんな製品がありますか?と荒木製蝋の荒木社長に聞いてみました。

高い需要があったのが「ポマード」とのこと。現在でもお相撲さんの鬢付け油(びんつけゆ)にはハゼ蝋(櫨蝋)は欠かせません。「鬢付け油」とは「日本髪で、鬢を張らせたり、髪を固めて形づくるのに用いる固く練った油。生蝋を植物油で練って香料を混ぜたもの。固油(かたあぶら)」(三省堂 大辞林)。鬢付け油=和ポマードですね。

ポマードといえば、元祖「柳屋 ポマード」。若い人はわからない、私の世代も微妙にズレてはいますが、もう少し上に行くとあの頃オトコを決める整髪料はポマードでした。

昭和20年代〜30年代の映画を見るとカッコいいオトコたちの頭はテカテカに輝いていたものですが、あの多くは創業1615年(関ヶ原の戦からわずか15年)、日本を代表するヘアケア・ブランド柳屋さんのポマードだったに違いありません。

「柳屋 ポマード」の成分を調査してみました。

「ヒマシ油、モクロウ、水添ヒマシ油、香料、ソルビタン、脂肪酸エステル、ステアリン酸ソルビタン、クエン酸、・・・」(株式会社柳屋本店)

2番目にリストアップされている(つまり、2番目に配合比率が高い)「モクロウ」こそが、ハゼ蝋(櫨蝋)そのものです。「櫨の実」から精製される蝋(ロウ)は「櫨蝋(ハゼロウ)」または「木蝋(モクロウ)」と呼ばれます。化粧品原料としてのネーミングは化粧品連合会にて「モクロウ」という名称にて統一されています。

なるほど、ハゼ蝋(櫨蝋)は日本のイケているオトコたちを支えてきた小道具だったんですね。柳屋ポマード全盛期の頃の男性ファッションはけっこうガツンとカッコよかったものですが、メトロセクシャルと呼ばれる現在流行のメンズコスメブームとは一線を画すセンスでした。


(2007-11-15)
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香る生活


紀元前レシピのシャワージェル
何度かお伝えしている「香るシャワージェル」(全身ソープ&シャンプー)の開発は依然として継続中です。

処方はかなりフィックスしてきました。端的に言えばその内容は、ズバリ「紀元前石鹸」&「紀元前シャンプー」を彷彿させるレシピになりそうです。

そもそも「石鹸の起源と歴史」は、推測でしかないのですが、羊の丸焼きのときしたたり落ちる脂と木灰と混じり合って固まった物が、なぜか洗浄力をがあることを発見したことから始まった!(のではないかという素朴な推測が一般的です)。

木材や藁、落ち葉などを燃やした後の灰はアルカリ性を示しますが、これと油脂を反応させると洗浄力がある何か=石鹸ができます。成分的には脂肪酸ナトリウムや脂肪酸カリウムとなります。

しかし、これだけですと匂いが強かったり、形がすぐに崩れたり、洗浄力が弱かったり・・・といろいろな欠点があるため改良に改良を重ねてきたものが現代の石鹸です。

石鹸の改良点は長い歴史の中で出尽くした感があり、もはや人類の洗剤は完全に石鹸とは別物の「合成洗剤」に比重が移っています。

「合成洗剤」にはそれだけのすばらしさがあり、現在の洗剤の主流が合成に取って代わられるだけの理由が存在しますので、合成洗剤を否定するものではまったくありませんが、それでも「石鹸」の素朴さと完全に天然成分由来であることを愛する人は少なくなく、石鹸は細々と命脈をつないでいる状態です。

「香るシャワージェル」(全身ソープ&シャンプー)は、現代の先進国ニッポンで「これだけ素朴なレシピで行く?」と呆れられるような「石鹸&シャンプー」になりそうです。

自分で楽しむ手作り石鹸を除いて商品化されている石鹸でこれだけ成分数を削減しているものはないと思われるほど、詰めるに詰めた「紀元前石鹸&シャンプー」です。隠し味にハイテク成分も入れますがあくまで天然素材。

ご期待ください。



「紀元前石鹸&シャンプー」の開発を依頼している化粧品製造会社さんとの打ち合わせ:

★国分・・・「毎日試作品を使用していますが、さすがに紀元前レシピだと洗浄力にややパンチが欠けるかも。それでお客様には2度洗いを進めるのはどう?」

★開発担当・・・「そう感じるのは国分さんが男性だからでは?メンズ化粧品やメンズ用トイレタリーは一般に皮脂がすべて流れ落ちてギシギシになる感触が得られるように設計したものが多いんですよ。そういう要望が男性には多いためなんです。お肌の健康上、皮脂を完全に落とし去る洗い方はあまり推奨しいない専門家が現在では多くなってきました。2度洗いもそれほどお勧めではないです」

★国分・・・「え?では、あの昔流行った垢擦りなんかどうなるんですか?」

★開発担当・・・「そ、それは・・・」

(2007-11-14)
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香る生活


九州の櫨3 ハゼ蝋の工場、荒木製蝋
●ハゼ蝋の工場、荒木製蝋

日本でハゼ蝋(櫨蝋)(ロウ)を生産している工場は現在、福岡の筑後地方、長崎の島原など数カ所。ハゼ蝋(櫨蝋)の話をお聞きするために荒木製蝋さんの工場に伺いました。西鉄大牟田線「江の浦」駅から歩けるとのことでした。

駅を降りればそこは人気の少ない田園地帯。小学校には子供たちの姿もセミの鳴くような子供たちの喧噪も聞こえてきません。今時の地方は車だけが行き交い人の姿は減ったように感じます。

地図を忘れたのでカンを頼りに歩くこと10分、前方に煙突が見えます。独特の匂いもしてきました。その匂いは好みが分かれます。

英語版Wikipediaの「Japan Wax」の解説では「RANCID」(バターの腐ったような臭い)と表現されていて頭にきますが、日本人がチーズをはじめて嗅いだときは似たような表現をしていたのでしょうからお互い様でしょうか。要は海外には存在しない匂いということは確かです。

長い間、ハゼ蝋(櫨蝋)はジャパンワックスという名でドイツ、イギリス、米国などに輸出されてきました。ドイツでは高級家具の天然ツヤ出し剤としてが使用されていました。

さて、その工場こそ目指す荒木製蝋合資会社さん。「江の浦」とう地名どおり近くには有明海が迫っていますが工場周辺はとってものどかな田園地帯。工場内は蒸気が立ち上り予想外にも若くて元気モリモリの職人さんたちが走り回るように働いていました。


(2007-11-13)
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