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( 香水工場の )

香る生活


コンシンのオイル
コンシンのオイルなる商品開発が進んでいます。

コンシンシリーズ


コンシンシリーズは、下記3種類で一応の完成を見る予定です。

・コンシンのウォーター(ローション)
・コンシンのジェル(リリース済み)
・コンシンのオイル


キャリアオイルの選択


『コンシンのオイル』のコンセプトミーティングを予定しています。一番ベースとなる基材兼キャリアオイルの選択が大きなテーマになると思います。

当初、コンシンのオイルのメイン基材は数種類のブレンドになる予定でしたが、その一つに大豆油を考えていました。理由は大豆オイルに含まれるイソフラボンです。エストロゲン、つまり女性ホルモン様(よう)作用はアンチエイジング的に魅力だったからです。


天然由来の成分


化粧品なので機能性は持たせてはいけませんが、化粧品メーカーたるもの、どこのメーカーさんもそうだと思いますが、天然の安全な植物原料でカラダが元気になる成分を配合したいと常に考えているものです。

その点、大豆なら我ら日本人が長い年月食べてきた食品でその安全性は問題ないし、しかもガン予防や骨粗鬆症・更年期障害に効果があるイソフラボンが天然成分として含有されているため非常に魅力的です。


相性が今ひとつだったダイズオイル


しかし、実験の結果、大豆油とローズオイルとの相性はイマイチ。ローズの香りを殺してしまいます。大豆油の何かの成分が分子レベルで上手い具合にローズの揮発成分を取り押さえるかのような印象です。香りにグリーン感がでて非常に重たくなります。また希に大豆にアレルギーがある方もおられるのもやや懸念されました。

ベースオイルのさらなる候補を選ぶことになりました。


検討対象オイルリスト


アロマテラピーの世界のようになりましたが、むしろアーユルヴェーダ(インドの伝統医学)のオススメも取り入れたいと考えています。下記は候補になっているベースオイルです。これらのコンビネーション(ブレンド)になると思います。

・メドウフォームオイル
・スイート・アーモンド
・アプリコットカーネルオイル
・アボカドオイル
・イブニングプリムローズ(月見草油)
・オリーブオイル
・ココナッツオイル
・グレープシードオイル
・サンフラワーオイル
・セントジョンズワートオイル
・ピーチカーネルオイル
・ブラックシードオイル
・ヘーゼルナッツオイル
・ホホバオイル
・マカデミアナッツオイル
・ローズヒップオイル
・小麦胚芽油

(2007-05-31)
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香る生活


ハーブ蒸留
きょうは個人でハーブ蒸留 = ハーブ精油の採取を行っている方のサイトを紹介します。

「ハーブ蒸留日記」

「ハーブ蒸留はストレス解消になります」という筆者の趣味の元、手作り蒸留器でネギやブロッコリーまで蒸留してしまう楽しいサイトです。

さすがに設備的に(エッセンシャル・オイル)を効率的に採取するには採りにくいようですが、

(1) コストをかけずに、 (2) 続々とフローラル・ウォーター(芳香蒸留水、ハイドロゾル)を作ってしまうパワーに感動です。

下記がフローラル・ウォーター抽出成功アイテムと失敗アイテムだそうです。

【成功したハーブ】
柚子、夏みかん、松、ヨモギ、ゴボウ、月桂樹、ラベンダー、ローズマリー、伊予柑、ローズ(レッド)、ローズ(ピンク)、緑茶、イチゴ、春菊、フキノトウ、ミント、フキ、赤シソ、オレンジの皮、カモミール、ミョウガ、ドクダミ


【抽出できなかったハーブ】
ネギ、ブロッコリー、乾し椎茸、ミツバ、きゅうり


・・・凄い。
(2007-05-30)
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香る生活


日本の精油、ハッカ

ハッカ = ミントとは?


漢字は「薄荷」。摘み取った量の割には精製されるハッカオイルの少なさから名付けられたのでしょうか。

海外では「ミント」と呼ばれるハーブです。


ハッカの種類


他のハーブ同様、ミントにも様々な種類があり、またそれらが様々な企業や農業試験場などで交配・品種改良されてきたので、無数の種類が存在すると思いますが、現在世界で生産されるミントのメジャー3種は下記のとおりです:

・ペパーミント(Peppermint)
・スペアミント(Spearmint)
・ジャパニーズミント(Japanesemint)

世界的に「ミント」といえば経済効率が高くすぐれた品質である「ペパーミント」が主流となっています。英ミッチャム地方のホワイト・ペパーミントとブラック・ペパーミントは世界的に有名なペパーミントです。


ペパーミント


武蔵野ワークスは、去年神戸駅前の複合施設「ミント神戸」のオープンに合わせて記念フレグランスを制作させていただきました。

「ミント神戸」というだけあってミントの使用は必須でしたが、使用したものはミラノの北部で生産されたというイタリアミントでした。生物学的にはミッチャム・ペパーミントと同じ品種のミントです。


スペアミント


米国で「ミント」といえば「スペアミント」を指します。

ハッカやペパーミントと比較するとメントールが弱く甘み(カルボン)があるため生の葉っぱは料理に、精油や成分はガムやクッキーなどの加工食品に使用されます。


ジャパニーズミント


そして「ジャパニーズミント」。これが「ハッカ」です。

ハッカは日本在来種(もちろん、生産用の品種は品種改良された栽培種です)で、なんと平安時代から記録が残っているとのこと。産地も岡山などの中国地方から山形などに広く分布。


ハッカは、世界最高峰のミント


ミントの特徴をメントールと考えると、ハッカこそが紛れもなく世界最高のミントです。

メントールの含有量が最高で精油だけでなくメントールが結晶化したハッカ脳(L-メントール)が精製されます。

結晶を取り除いた残りのオイルが精油(ハッカ油)になりますので、そのメントールパワーが推測されます。

結晶を分離してしまうとメントール力はペパーミントに劣りますが、それでもまだスペアミントよりパワーがあります。


ハッカのブランド価値は評価されていない


ミントの世界でハッカは、バラでいえば「ブルガリアローズ」に匹敵する品質と潜在的ブランド力があります。

しかし、品質はともかく、ミントの最強「ブランド」があることを理解している私たち(消費者)、企業さんや関連業者さんが少ないのは残念です。


世界のキタミ = ハッカ聖地


現在、ハッカ産業が盛んだったことの主力産地は北海道北見地方ですが、これは明治時代に山形から入植された方々が開墾した結果です。

昭和初期から戦争による中断がありましたが、昭和30年代にかけて、ピーク時(昭和13年)には世界のハッカ市場7割を独占した日本産ハッカ。

しかし、次第にブラジル産・中国産などの新興ハッカ生産地に押され、昭和46年の輸入自由化を最後にハッカ産業は壊滅状態です。

皮肉な話ですが、日本産ハッカを壊滅に追い込んだブラジル産ハッカも元は日本からの入植者が持ち込んだハッカです。

世界最高のミントブランドとして「日本産ハッカ」が再度、世界の檜舞台に舞うチャンスが必ず来るように思います。その日が近いことを祈るばかりです。






(2007-05-29)
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香る生活


日本の精油、ラベンダー

ラベンダーとは?


ラベンダーといえば7〜8月にかけて大地を紫色に染め尽くすシソ科のハーブです。

南仏プロバンス地方のイメージと重なってメルヘンチックな香りもします。香りには清潔感があり世界中で最も愛されるハーブの一つです。


ラベンダー香水?


武蔵野ワークスでも、フローラル・フォーシーズンズ「月桃」のようにラベンダー香水もいいな〜と開発会議で意見が出たりしますが、ラベンダーは、ポピュラーすぎて、市場にラベンダー製品がありふれていますので。


日本のラベンダー産地といえば?


日本でラベンダーといえば北海道・富良野ではないでしょうか?

曽田香料の創業者である曽田政治氏が、昭和12年フランスより種を取り寄せ日本での生産を試みた結果、北海道がラベンダー生産の最適地として選ばれ始まったラベンダー産業の聖地です。

富良野では曽田香料の委託という形態でラベンダー農家が点在し精油生産のための蒸留所が稼働してきました。

その後、昭和50年頃になると海外産の安いラベンダーに対抗できず曽田香料は富良野のラベンダー事業から撤退しましたが、現在でも富良野はラベンダーの街として全国的に有名で、ラベンダーオイルの生産も継続されています。


観光農園化した富良野


しかし、今日では観光業としての比重が高くラベンダーが開花する最盛期、家族連れマイカーで渋滞するラベンダー畑を見るとラベンダー産業としての往年の気迫はややかすれ気味です。


ラベンダー(Lavender)&ラバンジン(Lavandin)


ラバンジンは、ラベンダーの一種です。比較的高地が好きなラベンダーに対して低地でも咲くラバンジンは栽培がしやすいことが特徴です。

ほぼラベンダーと同じ香りで、一般的な製品では、ラバンジンを使用しても「ラベンダー」として表記するメーカーさんが多いようです。

しかし、香料業界では厳密に区別されていて、一般にラベンダーの方が香りが高くまた高価です。


フランスのラベンダー畑は激減中


世界の農業事情は激変しています。

南仏プロバンス地方のイメージが強いラベンダーも主要生産国はフランスから他国に移っており、近年では中国や東欧諸国が実力を付けてきています。

また、農作物のエタノール化が急激に進み何がどうなるか余談を許さない状況です。

もともと北海道のラベンダーは品質的に世界のトップクラスということもあり、経済環境が変化すれば国際競争力を持って再度精油産業として盛り返すことも充分にありえると思います。

それを思うと関係者・農家の方々のご苦労で長年蓄積されてきた栽培ノウハウや蒸留技術が今の時代で消失しないことを祈るばかりです。






(2007-05-28)
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香る生活


日本の精油、月桃

月桃(げっとう)とは?


沖縄や台湾・東南アジアに広く分布するショウガ科の植物。高さが2-3メートルになり、笹の葉を巨大化したような葉を密集させて茂ります。

一見、サトウキビとよくにた風情ですが、糖液は採れません。

沖縄や周辺諸島では、ごく自然に自生していますが、畑の防風林目的として、また雨による流出土対策として植樹されています。

非常にロマンチックな花をつけますが、精油は主に葉と茎から水蒸気蒸留で採取します。


力強い香りの月桃(げっとう)


当社は定期的に月桃精油を仕入れ、製品の原料として利用しています。

精油はが、力強くパワーがあります。月桃畑に行くと体内にパワーがみなぎります。


沖縄の産物として栽培される


沖縄で精力的に月桃オイルを生産している日本月桃さんにお聞きしたところ、商業的に成立するだけでなく今後沖縄の産業に育てたい、と意欲的でした。






(2007-05-27)
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香る生活


米国で盛り上がる「現代版奴隷」の報道
きょうは香水とはあまり関係ありませんが、MODERN-DAY SLAVERY(現代版奴隷制度)のトピックです。

私は定期的に香水のニュースはないかと香水(またはperfume)というキーワードでニュースを検索していますが、このところ毎日上がってくるのが「億万長者夫婦、家政婦を奴隷扱い」というニュースです。

なんのことはない、この億万長者さんが香水ビジネスで一旗あげた方(Perfume tycoons, Moguls)で、その説明に「worldwide perfume business with factories in Singapore and Bahrain」(バーレーンとシンガポールに工場を所有し世界中で手広く香水ビジネスを展開)とあるためです。

お住まいは超高級住宅地帯として有名なロングアイランドのムットンタウン。私には無縁でどんなところか知りませんが、原文には「Mega-rich community of Muttontown」とあります。「メガリッチ」なんて相当スゴイお屋敷地域なのでしょうか?

ある日、"Master"(御主人様) や"Home, I want to go home"(家に帰りたい)と泣きながら半裸状態でさまよっている中年女性が、ダンキンドーナツの近くで保護されました。体には殴打と虐待の後があり事件へと発展。近くのSabhnani家から逃亡してきたことがわかり、後日屋敷の夫婦が逮捕されました。

サブーナ二容疑者はインド出身、妻はインドネシア出身。夫婦は5年前からインドネシア人の女性2人を家政婦として働かせていましたが、その扱いは、強制労働と虐待であり実質的に奴隷状態("truly a case of modern-day slavery"=現代版奴隷制度)にあったとして今後裁判が行われる、という内容です。

報道の一例を見てみましょう:


かなりセンセーショナルに、かつ継続的に報道されているように感じます。

(2007-05-26)
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