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( 香水工場の )

香る生活


2019年の人気ランク
昨年の売れ筋は・・ (2020/01/22)

人気ランク
( 昨年分を集計してみました )


ランキング


今日の記事では、「ランキング」と「ランク」は同じ意味で使用しています。

英語ではランキングというワードは、あまり使わないそうでランクが一般的と聞きました。

それ以来、本家が「ランク」ならランクで行くか、と思いつつ、日本ではランキングが普通なのでと、ランクとランキングを交互に使っています。

さて、我が社の去年の売れ筋ランクの発表です。

1位から上位5を発表します →


4mLキューブボトル


4mLフルボトル 人気ランク
Cube Bottles


(1位) 金木犀2015
(2位) 沈丁花
(3位) 柑橘系
(4位) くちなし
(5位) ジャスミン

※本当は、9月1日にリリースした"白檀2019"が、通年なら2位に来ると思われる


25mLフルボトルの人気ランク


25mLフルボトル 人気ランク
Full Bottles


(1位) 金木犀2015
(2位) 沈丁花
(3位) 白檀2019
(4位) スノーミント
(5位) 樹海


なぜ「金木犀2015」は強い?


「金木犀2015」強いですよね。

これは製品のよさではなく、そもそもキンモクセイの香りを探している人の分母数が、他のアイテムと比較すると2桁も3桁も違うからだと思う。

でも、当社にとっては武蔵野ワークスを知ってもらう、よいイントロダクションになっているので、すごく、ありがたいアイテムなんです。

ありがとう~!


ランキング公開と競合他社さん


近年、あまりランクを前向きに公開しないようになりました。

理由は、もともとランキングって、個人ごとの嗜好がバラバラの香水では、あまり意味がないかな~という気持ちがありましてね。

そもそもからして腰がひけ気味だったのですが、ある日、プチ事件が起きました。

当社の人気ランク1・2・3そのままの香水シリーズが、ある他社さんからリリースされたこと。

いや、当社の人気ランクを見た上での製品化という証拠はありませんよ。

しかしね、当時、金木犀香水といえば当社くらい、まして、沈丁花や白檀の香水なんて皆無でしたから。

1・2・3でこのレアな製品がそろっちゃうの?と呆れるやら、疑惑が沸くのも人情ってもの。

何らかの対応を試みるか、社内協議しましたが、結論は完全無視という方針でした。

この事件以来、ランク公開は、さらに後退気味ですかね。



(2020-01-22)
( 香水工場の )

香る生活


ローズジェル復刻の続報
2月1日から販売します・・ (2020/01/05)

ブルガリアンローズ ローズジェル
( 本物のブルガリアンローズをどうぞ!・・と言っても、お好きかどうか・・・ )


製造日が決まった、1月14日


前回の「ローズジェル、復刻300個」のその後の経過報告です。

おかげさまで、すべての資材も入手でき工場のラインも押さえた。

今回製造してもらう工場は、スキンケアの少ロット生産ができる工場さんにスポットで依頼した。

今回、私は製造現場に行けない、そのかわり工場長が立ち会う。


練り方がポイント


このローズジェルは、練り方に特殊なノウハウがあって、練りすぎると「ジェル」から「クリーム」に変化する。ここが一番の心配だ。

これは社内のノウハウ、説明すると長いので、簡単に言えばこんな感じである・・

オムレツは、火が完全に通った卵より、ふわとろ半熟の方はおいしい。ローズジェルも、練りすぎない方がローズの香り立ちが華やかだし輝く。

(理由はわかんないけど)

これが当社ローズジェルのウリだと信じている。ただし、ジェルからクリームになったとしても、スキンケアとしての効能に変わりはない。

むしろ、クリームになった方が油分にパワーが付くので、スキンケアとしては、こちらがやや有利かもしれない。


2016年製のブルガリアンローズ・オイル


今回使用するローズオイルは2016年製。

ブルガリアの蒸留所さんから直接引いてきた上物である。実はここ数年では、2017年が当たり年だったが、この2017モノは量を集められなかった。

「え、2016年の古いオイル使うの?」と思ったアナタ、違いますよ。

本物のローズオイルは、100年経っても酸化しないし、劣化しない。

あちらでは銀行融資の担保にもなる。担保になったローズオイルは、銀行の金庫に何年か入れられても価値が落ちないんだな。




ところで、3点、みなさまに、お願いがあります。


(1) パッケージはナシ


外箱がない。透明フィルム・シュリンクのみでお出しすることにした。

ローズジェルは、配合成分が本物のブルガリアンローズ・オイルだけに、内容的にはプレステージ帯のコスメに相当するが、外箱がない。

プレステージコスメに付きものの金銀パールの外箱は作らなかった。


(2) 個数制限:お一人さま 2個まで


この製品のファンは多くないが、中には熱いファンの方がおられて、一度に50個、100個と購入されたこともある。

(なんでも親戚・郎党一同で分けるとのことだった)

それを考えると、限定300個は、軽く壊滅する、それが恐ろしくて、ここは個数制限させてもらうことにした。

(熱いファンの人、すみません!)

お一人様2個までで、よろしくお願いしたい。


(3) メルカリ転売ヤーの方へ


メルカリ転売ヤーさんは「限定モノ」が大好き。

しかし、これは特殊な製品だ、しかもフェイスクリーム、ロイヤルティーがないと一般の人は買わない、メルカリで売っても売れないと私は思う・・ですので、お願いしたい。


ローズジェル販売ページ
限定ローズジェルのできばえ (2020/02/13)
ローズジェル復刻の続報 (2020/01/05)
ローズジェル、復刻300個 (2019/12/14)


(2020-01-05)
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香る生活


「コンビニ決済」が攻撃されている
相変わらずチャレンジャーがやってくる (2020/01/02)


( ディフェンス vs. オフェンス、頑張っているが、たまに防衛ラインは突破される )



後払いコンビニ決済は便利だが


当社のコンビニ決済は後払い。商品にコンビニ用紙を同梱して配送している。

お支払いいただけるかどうかはお客様次第。

しかし、奇跡的にお客様に恵まれており、ほぼすべてのお客様にお支払いいただいている。

たまにお支払いいただけないケースもあるが、そんなケースも、たんに忘れていたなど悪意はない。

ところが、悪意がある人間もたまにやってくる。主に商品詐取が目的である。

こういう人々を私はチャレンジャーと呼ぶ。

「このショップは騙せるか?」といったレベルのゲーム感覚ではなかろうか。

遊び感覚であっても、世の中には、その程度で経営が傾き、倒産に追い込まれるショップや商店がある事実も知って欲しい。

※なお、当社では悪意が、かなり濃厚と判断された場合は、すべての情報を警察に提出している。被害届けを受理してもらえるかどうかは別問題だが。


チャレンジャーの特徴


チャレンジャーの注文には特徴がある・・

(1) 氏名、電話番号、住所を微妙に変化させて、かつ

(2) 繰り返し注文


チャレンジャーの氏名


氏名は、配達時の配慮から実名に近いものが多いが、完全に違う偽名も多い。

よくそれで配達されるもんだと思うが、現地の配達ドライバーが慣れているケースが多い。

ドライバーさんにこのへんを聞くと「どんな氏名できても、どこに配達するかわかる」そうだ。

(当然ながら、そういう人は現地のドライバーの間で怪しい人物として有名である)

今までで一番予想外だった偽名は、チャレンジャーが祖父の実名を勝手に使っていたケース。

おじいちゃんの実名と判明したとき、私は思わず、うなってしまった、家族までも巻き込むのかと。


チャレンジャーの電話番号


チャレンジャーの電話番号は、ほぼ無効な番号である。

かけても誰も出ないが、たまにリアルな番号の人もいる。

そんなときは、チャレンジャーと話せるチャンスである。

「○○さんですか?」と聞くと、おおむね「違います」か無言で切れる。

その後、かけ直すともう出てくれない。リアル番号の人は、このパターンが一番多い。


チャレンジャーの住所


住所は、表記を微妙に変化させる(番地を漢字にしたり、アパート名を省略形にしたり)。

しかし、その程度では、当社のプログラムが検知する。

今後 AI が普及し、当社のような小企業でも使えるようになると、検知率はさらに上がるだろう。

ただ、市内以上の広範囲な多拠点アジトで活動されると、検知のしようがない。

しかし、これも回数を重ねると、やはり検知できる。


年末年始は攻撃が増える


あと特徴として、年末年始にチャレンジャーは増える傾向にある。

ちょっと暇になって、魔が差すのかな?

あるいは、ショップ側の手薄を見込んでいるのか、わからない。


決済名を「コンビニ決済(電話確認あり)」


昨年2019年のチャレンジャーを思い返してみると、それなりにいた。

本当に疲れた、疲れたので対策を練った。

その結果、2020年から「コンビニ決済」という名称を「コンビニ決済(電話確認あり)」という長ったらしいネーミングに変えようと考えている。

電話番号の真偽を確認するため、はじめての人や高額の人には、「電話確認後の発送となります」という説明文をつけた。

実際にすべてのケースで電話確認をしていたら大変な作業だし、お客様も迷惑なので、とてもやれない。

しかし、一文入れておけば、ダミーの防犯カメラと同じく、ある程度の抑止効果はあるのではないかと思う。


詐取商品はメルカリで転売


チャレンジャーは商品詐取したら、メルカリなどで売りさばくので、メルカリをモニターしていると、素朴な転売ヤーは、詐取商品をそのままのラインアップで売りに出すのでわかりやすい。

たとえば、10種類の商品を購入して、それをそのままセットで売りに出しているヤツとか。

もちろん、これだけでは証拠にならないので、メルカリに出品者に関する情報開示を依頼する書面を送ったことがある。

当然、個人情報が簡単に開示されるものではない、そういう前提ながら、送ってみたら、文字通り、木で鼻を括るかのような返事だった。

開示して欲しいなら弁護士に相談し再度来い、といった内容。

同じことを言うにも言い方ってもんがある。

「こんな言い方するのか、メルカリは・・」が私の感想。

メルカリの中の人、反論をお待ちしている。


(2020-01-03)
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香る生活


フレグランス関連の協会と当社
とっても中の人の話です (2020/01/02)


( 人が集まるところに情報あり・・写真、今ひとつですかね? )


なぜ協会に参加するのか?


世の中には、いろいろな協会がある。

同じ関心を持つ者同士が集まって、一人や一社ではできなことを、いっしょにやりましょうという趣旨だと思う。

情報交換もできるし、行政に対して影響力を発揮できることもある。よいことの方が多い。

当社もフレグランス関連の協会の所属している。

一つは日本フレグランス協会、もう一つは日本調香技術普及協会。


日本フレグランス協会


この協会は、日本でのフレグランスの普及を図る団体。

こちらは会長さんが熱心な方で、私もいろいろお世話になっている。

日本は、フレグランス後進国として世界でも有名だが、この会長さんに対する私のイメージは、フレグランス後進国の汚名返上に燃える女、という印象だ。

日本がフレグランス後進国という事情は、1年前「ル・モンドが見た日本の香水事情」でウンチクさせてもらった。


我らはフレグランス発展途上国か?


あまりにも長い記事になり、書いた私自身が読み返せないほどなので読むことは勧めない。

なので、一言で要約すれば、フランス人から見ると、日本は世界のフレグランス先進国の入り口にさえ立てていない、という扱いだった。

こういう日本で、なんとかフレグランス文化を浸透させようというミッションを抱く熱い人々が日本フレグランス協会である。

当社も長年参加させてもらった。


独自路線過ぎた


そこで得た情報はありがたかったが、当社の問題は、あまりにも独自路線のフレグランス企業。

フレグランス協会さんの様々なイベントや活動に、前向きに参加しない会員だった。

そんな理由で、昨年会員を脱落した。

しかし、友好関係は続いてる、またいつの日か参加させてもらえるかもしれない。


日本調香技術普及協会


もう一つの日本調香技術普及協会さん。

こちらは日本のバリバリの調香師さんたちが集まる集団。

学術的なセミナーなどの活動をされている。

当社は、会員ではあるが、末席にいるかいないか誰も気づかないほぼ空気状態。

空気のような存在なので、逆になんとか残れているのかもしれない。

いつの日か貢献できる日が来るといいのだが、先はわからない。




(2020-01-03)
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香る生活


ローズマリー・プロジェクトのその後
ローズマリーサイコー!という信念に一点の揺らぎもない、が、結果は出ない (2020/01/02)

リンクルケア
( あなたの切実な瞬間を、ローズマリーが救う日が来る! )


ワセリンとローズマリーが出会う


私がローズマリーに関心を寄せるキッカケはベタガードの開発だった。

あのベタベタのワセリンを、ちょっとでも使いやすいテクスチャーに変えてくれる精油を探しているときだった。

もちろん、ローズマリーは、料理用ハーブとして有名だし、最近の東京では、アロエみたいに、どこにでも植えられている。だから、なじみ深い。

ベタガードの精油探しの際、ローズマリーを精油候補の一つとして調べ始めて驚嘆した。

とにかく効用が多い。

ただ効用が多いだけでなく、ヨーロッパ圏では民間療法のハーブとして、数千年の実績があるという点が凄い。


アンチエイジング効果


ローズマリーの効用として、古代では肉の腐敗を遅らせるといったこともあったが、冷蔵庫がコモディティになった現代では、驚嘆される部分ではない。

ローズマリーの凄い部分は、なんと言っても「アンチエイジング効果」。


・若返りのハーブと言われてきた
・記憶力を高める
・発毛効果がある


つまり、肌からシミやシワを取る効果があり、脳を若返らせるのだ。

血管も若返ると言われる(これはウソだろう、血管は消耗品だからね)

そういう実証実験も世界中で行われているし、よい結果が出ている。


ブームになるほどのインパクト


日本でも4~5年前、認知症に効果ありとかテレビで報道されるや、ローズマリー精油が品切れとなる大騒ぎ。

(効果はあるかもしれないが、奇跡はそう簡単に起きない、ブームはすぐに終息した)

ローズマリーのある成分に、強い抗酸化作用、つまり老化の元凶と言われる活性酸素を分解する作用も発見されている。

さらに、まだ未知のアンチエイジング成分が、(おそらく)含まれているということもわかっている、とか。

凄い、実に凄い!


ローズマリーと月桃


ベタガードに合わせるべき精油は、もう私の気持ちの中では、ローズマリー一本だった。

そして、実際にワセリンと合わせてみると、テクスチャーは非常によい、よい案配だ。

ワセリンのくどい粘りが緩和され、香りは薬草のような清涼感。

実によいマッチングと思えた。で、現在のベタガードが生まれたわけだ。

そして、人気のハンドクリームとなり現在に至る。

実は、さらに裏方的な存在ではあるが、沖縄で採れる月桃精油も合わせている。

どちらも似た香りで、効能も似ているが、月桃は和的だし(イメージだけの話だが)、ローズマリーの香りをさらにマイルドにしている気がしている。

みなさまからのベタガードの高評価に気をよくして、2年前から「ローズマリー・スキンケア」シリーズを画策してきた。

柳の下のドジョウというわけだ。


ローズマリー・スキンケア・シリーズ


ローズマリーでアンチエイジング効果を実験してエビデンスを持っている原料メーカーを探して、原料を入手し試作を行った。

アイクリームや、ローション、スキンケア・クリームなど。

この課程で「こまめ」というネイルケア・クリームも制作した。

「ぷらく」という製品も、いつでも作れる状態にしているが、保留中だ。

さらに、ローズマリー農家を探した。トレーサビリティがしっかりしたところから直接ローズマリーを入手するためだ。

今は全て保留中となっている。

昨年は、これらの試作製品を自分に対して試していた。

シミが消えるとか、シワが少なくなるとか、頭皮から髪の毛が生えるとか、そんな奇跡を信じて実験した。

しかし、なんの成果もない、光明さえ見えなかった。

(あのエビデンスは何だったのか?)


仕切り直しの年


少なくとも自分自身にわずかでも光明が見えない限り、人々に向かって、「ハゲにはこれだ!」とは叫べない。

(化粧品なので、いずれにしたって、アンチエイジング効果があることは薬事法上、宣伝してはいけないし、許されない機能だが、今時の化粧品で機能性を持たないものはないことも事実)

ローズマリー・パワーはあくまで信じているが、そのパワーを引き出す手法は今のところわからない。

今年、仕切り直すして、再度トライする予定。


(2020-01-03)
( 香水工場の )

香る生活


香害・・私は軽度の化学物質アレルギー
強い香りが苦しい (2020/01/02)


( ニオイで具合が悪くなる人は増加傾向・・ )


香害って、なんだ?


香りの害と書いた「香害」(こうがい)というコトバが、10年くらい前から頻繁に使われるようになった。

香害が、具体的に何を指すのかきっちりした定説はない。

昔は塗料や有機溶剤などに起因する、いわるゆシックハウス症候群も指すこともあったが、最近は、芳香剤、香水、そして、柔軟剤や洗濯洗剤のイメージが強い。

私は香水メーカーの人間だから、香水香害とくれば、どちらといえば、火消し側だが、いやー正直なところ、強すぎる香水は、私もダメだ。

そして、さらなる苦手が近年の柔軟剤・洗濯洗剤のパワフルなニオイ。


あのニオイが来ると気持ちが悪くなる


私のマンションの上の方の方で、週数回、早朝から洗濯を始める人がいる。

うちのマンションは、浴室が乾燥室にもなるので、洗濯後、浴室で乾燥機を回しているようだが、この排気が強烈なのだ。

夏場の早朝など、早起きの私は窓を開けていることが多いが、柔軟剤のニオイが私の部屋に降りてくる。

これがたまらない。誇張でなくめまいがする。

(後でも触れるが、脳内の毛細血管が収縮する感覚を覚える)

あれが来ると「あー来た」と窓を閉めるしかない。もう数年続いている。


業界がテロリストと見なされないか心配


妙に残留性があるニオイ、こんな香りが柔軟剤にはけっこう使われている。

なぜあんなにも強くニオイ付けをするのか、と不満が溜まっている人も多かろう。

半日も香りが持続することがウリになっているが、香りとしては不自然だろう。

マイクロカプセルを使っているのだろうが、やり過ぎ感は否めない。

このままでは、フレグランス業界全体が「環境破壊の人々」と見なされはしないなか、とフレグランス界側の人間として、逆に不安を感じる。


タバコのニオイも危ない


タバコのニオイも近年、健康被害という観点から香害に入れられるケースもある。

日本人は、歴史的に見ても無類のタバコ好きだ。

成人男性の喫煙率は、現在でこそ 30% を割るが、昭和の中頃は 80% - 90% をマークしていたという。

タバコの伝来は、諸説あるが、一説には種子島に鉄砲が伝来した際、いっしょに入ってきたらしい。

鉄砲はその後、わずか数年で国産化され、西洋人をあっと驚かせたが、もっと驚いたのはタバコの普及だっただろう。

高級嗜好品であり薬品であったタバコは、当初、特権階級のものだったが、江戸時代には日本中津々浦々へと普及し、男性の場合、子供から大人まで 100% 近くの人が吸っていたという記録もある。

100% は誇張だろうが、異様な普及率で、小さな子供も普通に吸っていたことは間違いない。


体質的に合わない人間


昭和の男達もよく吸った。私の父の世代だとすべての男が吸っていたイメージだ。

私も大学生になったら吸うものと思っていた。

ところが、そうはならなかった。

(私は体質的に合わなかった)

自分は吸わないものの、20年くらい前までは、他人のタバコもそんなに気にならなかった。

しかし、現在では近くで吸う人がいると脳内の毛細血管が収縮する感覚を味わう。

柔軟剤のニオイも同じである。

ニコチンには、血管を収縮させ、脈拍を増加させる作用があるが、それが他人の煙程度でそうなるのか、私には疑問だ。

しかし、タバコの煙が鼻に来ると、脳の血管がドクドクと脈打つ感覚は実際にある。

これは完全に憶測だが、私の血管ドクドクは、純粋な生理作用が原因ではなく、「タバコの煙が嫌いだ」という心理的嫌悪感が、いつしか生理的に反応するよう脳が学習した結果ではないか。

ある種の脳内ホルモンを分泌させるような気がする。


軽度な化学物質過敏症の一種か?


私の血管ドクドクは、おそらく非常に軽度な「化学物質過敏症」の一種だろう。

化学物質過敏症または化学物質アレルギーは、同じ物質でも反応する人とそうでない人に分かれるため、医学界でも懐疑派は多い。

しかし、アレルギー同様、免疫系の病気として今後研究が進むかもしれない。




(2020-01-03)
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