( 香水工場の )
香る生活
白檀、一時休止とリニューアル
長年、ご愛用いただいた「白檀」の香りが少しだけ変わります (2019/06/08)
( オードパルファム「白檀」 )
当社の「白檀(サンダルウッド)」は、白檀の香りをテーマとした香水で、2004年にリリースされました。
(15年前ですね。長い間、販売しているんだな)
白檀らしい香りを重視し、そこに墨の香りを加味した、とっても和的な印象の香水です。
香水には、案外、白檀オイルが隠し味やその他の目的で使用されています。
香りの持続性をよくしたり、セクシーさの演出でも、ムスクとはまた違った味わいが出せる原料であり、たいへん人気があります。
ところが、白檀オイルの香りを比較的そのままストレートに出している香水は、あまり多くないようです。
たとえば、"白檀香水" のカテゴリーでリリースしてるものでも、白檀の香りがしないものも多く、その分、当社の「白檀」は珍しいのか、おかげさまで好評をいただいております。
このブログでも、何度かお伝えしていますが、近年、原料の調達が厳しさを増してきており、それが原因で、製品そのものが廃盤になるケースも増加中です。
実は「白檀」も一部の原料が、調達不可能となり、数年前から、やがてこの製品はリニューアルせざるを得ないことはわかっていました。
その「一部の原料」は、白檀オイルのような主要な原料でないため製品そのものの廃盤でなく、リニューアルという形になりました。
しかし、リニューアルってなかなか、くせ者なんです。
当社製品内では非常に人気がある香りで、リピートのお客様が多いだけに、ちょっとでも香りが変わると、お客様を失う可能性があります。
(実に悩ましい)
本当は、このままこの香りを守り続けたいというのが本音。しかし、仕方ありません、原料が手に入らないのですから。
現行の製品は、これを書いている6月8日の時点で、キューブとミニボトルがすでに在庫切れ、あと25mLのフルボトルが多少残っていますが、これが終了すると「白檀」は販売休止となります。
処方を組み直す作業は終了しています。香りを確かめましたが、ほぼ「白檀」の香りながら、ほんの少しライトなテイストになりました。
しかし、リピートのお客様には、ひどく変わった印象を受ける方もおられるのではないか、と予想しています。
(香りが変化しない場合でも、何かのはずみで、「香りが変わった」と感じる人は、香水の場合、常に一定数存在しますので)
また、処方が若干変化したことを明示するために、ネーミングも変更します:
(日本語表記) 「白檀」 → 「白檀2019」
(英語表記) 「Sandalwood」 → 「Sandalwood 2019」
近年では、転売目的のバイヤーさんも多く、リニューアル・アナウンスだけで買い占めが起きるケースがあります。
本来なら、半年や1年くらい前にはアナウンスしたかったのですが、お許しください。
【関連記事】
※白檀2019、リリース (2019/08/31)
※一時休止とリニューアル (2019/06/08)
(2019-06-08)
( オードパルファム「白檀」 )
「白檀」一時休止とリニューアルのおしらせ
・販売休止:在庫が切れ次第(1ml/4mlはすでに在庫切れ)
・リニューアル:2019年9月1日
・新名称:「白檀2019」(Sandalwood 2019)
・販売休止:在庫が切れ次第(1ml/4mlはすでに在庫切れ)
・リニューアル:2019年9月1日
・新名称:「白檀2019」(Sandalwood 2019)
人気の「白檀」
当社の「白檀(サンダルウッド)」は、白檀の香りをテーマとした香水で、2004年にリリースされました。
(15年前ですね。長い間、販売しているんだな)
白檀らしい香りを重視し、そこに墨の香りを加味した、とっても和的な印象の香水です。
香水と白檀オイル
香水には、案外、白檀オイルが隠し味やその他の目的で使用されています。
香りの持続性をよくしたり、セクシーさの演出でも、ムスクとはまた違った味わいが出せる原料であり、たいへん人気があります。
ところが、白檀オイルの香りを比較的そのままストレートに出している香水は、あまり多くないようです。
たとえば、"白檀香水" のカテゴリーでリリースしてるものでも、白檀の香りがしないものも多く、その分、当社の「白檀」は珍しいのか、おかげさまで好評をいただいております。
「白檀」一時休止
このブログでも、何度かお伝えしていますが、近年、原料の調達が厳しさを増してきており、それが原因で、製品そのものが廃盤になるケースも増加中です。
実は「白檀」も一部の原料が、調達不可能となり、数年前から、やがてこの製品はリニューアルせざるを得ないことはわかっていました。
その「一部の原料」は、白檀オイルのような主要な原料でないため製品そのものの廃盤でなく、リニューアルという形になりました。
リニューアルは、くせ者
しかし、リニューアルってなかなか、くせ者なんです。
当社製品内では非常に人気がある香りで、リピートのお客様が多いだけに、ちょっとでも香りが変わると、お客様を失う可能性があります。
(実に悩ましい)
本当は、このままこの香りを守り続けたいというのが本音。しかし、仕方ありません、原料が手に入らないのですから。
現行の製品は、これを書いている6月8日の時点で、キューブとミニボトルがすでに在庫切れ、あと25mLのフルボトルが多少残っていますが、これが終了すると「白檀」は販売休止となります。
「白檀」リニューアル
処方を組み直す作業は終了しています。香りを確かめましたが、ほぼ「白檀」の香りながら、ほんの少しライトなテイストになりました。
しかし、リピートのお客様には、ひどく変わった印象を受ける方もおられるのではないか、と予想しています。
(香りが変化しない場合でも、何かのはずみで、「香りが変わった」と感じる人は、香水の場合、常に一定数存在しますので)
また、処方が若干変化したことを明示するために、ネーミングも変更します:
(日本語表記) 「白檀」 → 「白檀2019」
(英語表記) 「Sandalwood」 → 「Sandalwood 2019」
「白檀」一時休止とリニューアルのおしらせ
・販売休止:在庫が切れ次第(1ml/4mlはすでに在庫切れ)
・リニューアル:2019年9月1日
・新名称:「白檀2019」(Sandalwood 2019)
・販売休止:在庫が切れ次第(1ml/4mlはすでに在庫切れ)
・リニューアル:2019年9月1日
・新名称:「白檀2019」(Sandalwood 2019)
リニューアル・アナウンス遅れのお詫び
近年では、転売目的のバイヤーさんも多く、リニューアル・アナウンスだけで買い占めが起きるケースがあります。
本来なら、半年や1年くらい前にはアナウンスしたかったのですが、お許しください。
【関連記事】
※白檀2019、リリース (2019/08/31)
※一時休止とリニューアル (2019/06/08)
(2019-06-08)
( 香水工場の )
香る生活
綺麗すぎるシャクヤクの香り
シャクヤクは、ボタンの花にそっくり、だから香りはない、と思っていた・・ (2019/06/07)
( バラのような豪華さ、シャクヤクの花 )
花の雰囲気がそっくりで、私はてっきり同じ花だと思っていたが、園芸に詳しい人からすると、まったく別物らしい。
ともにボタン属なので、似ていて当然だが、でも同じ花ではない。
ちなみに英語名は、どちらも「peony」(ピオニー)で、英語圏では区別されていない。
ボタンは、中国の国花とされるという情報も多いが、wikipediaによれば、(正しいかどうか不明ながら) 国花ではないようだ。
しかし、いずれにしてもボタンが中国で非常に愛されていることは間違いない。
中国に出かけた際は、ボタンの花をモチーフにした装飾品はよく目にするので実感する。
牡丹柄の服を着た人もよく見かけた。
中国の人々に牡丹が愛される理由は、花の豪華さに違いない。それゆえか、中国では「百花王」とも「花王」とも呼ばれる。
当社には、オードパルファム「牡丹」という香水が存在した。
今は廃盤となり、販売は終了している。
スパイシーなアクセントが効いた東洋的な香りだったが、正直に言えば、あまり売れたアイテムとは言い難い。
理由は、おそらく、ボタンの花そのものが、日本では中国ほどの人気がないことと、ボタンには、あまりはっきりとした香りない点が大きいだろう。
ここからは、パフューマーの話である。
お墓参りの前日、献花用にシャクヤクを数本、色違いって買ってみたところ、花を持ち帰る時から香りがした。
自宅で生けると、とたんに部屋中に香りを主張するような強さとなった。
シャクヤクは、あまり香りがない花というイメージだっただけに、頭を「コン、コン」とノックされたような驚きだった。
鼻を花に寄せてみると、はっきりとした香りが放出されていた。しかも、ホワイトローズのような美しい香り、上品で優雅。
天国のよなう香り・・
花の香りには、官能的な香りから豪華な香りまでいろいろあるが、そのときのシャクヤクの香りを一言で言うなら「綺麗な香り」がぴったりする。
そのシャクヤクは、白い大きな花だったが、他の花の香りも確かめると、今度は違う香りを漂わせていた。
「芍薬」と書くだけあって、「薬」になる。
漢方では根に薬効があるとされ、婦人科系の漢方薬に多く含まれる。
フランスでは、シャクヤクの香りは有名らしく、白ワインの香りをほめる際に「シャクヤクの香りのような」とか書かれている記事を散見する。
(あくまで受け売り情報)
ことわざでは『立てば芍薬、座れば牡丹』。シャクヤクは美女の象徴でもあるのだ。
どれだけ魅力的な花なんだろう・・今まで、無関心で過ごしてきて、すみません!
(お墓参りのために買ったお花に感動するなんて、亡き父が、もしかしたら・・は考えすぎか)
誰か、シャクヤクの香りを分析した人はいないかな、と検索すると大田花きさんのページがヒット。
(株)大田花きは、日本有数のお花の流通事業者さん。
こちらの会社さんの凄さは、花の香り成分分析を手間暇かけてやられている。
大田花きさんでは、シャクヤクを「芳香花」として分類している。
大田花きLabさんの話を聞いてみよう。
これだ、綺麗すぎる香りのブレンドなんですね。いわば、ブーケ調の香りだ。
逆に言えば、様々なブレンドがあるわけで、「これがシャクヤクの香り」という特徴がでにくい。
シャクヤクにも種類があるし、同じ種類でも、個体、土壌、時期、天候によって香りは変化するだろう。
実際、購入した2種類のシャクヤクは、別の香りがしていた。
大田花きさんの分析結果を見ると多種の芳香成分が検出されている。
2~3代表成分をピックアップすると:
・1.8シオネール (菊の花や樟脳のような渋い香り)
・ゲラニオール (バラの花の代表的な香り成分)
・フェニルエチルアルコール (バラの花の代表的な香り成分)
これらは香水の原料としてもすごく重要で、当社も倉庫にそれなりの量を常時備蓄している。
たしかに、こういう組み合わせなら、「綺麗すぎる香り」になることも、うなずいてしまう。
( ただし、これらの香料を混ぜただけでは「綺麗すぎる香り」にはならない、「綺麗すぎる香り」には、多数の微量成分と、それらの絶妙な調和が必要。だから、花の香りにはかなわない、香水は )
【関連記事】
・「芍薬」(販売ページ)
・新作香水「芍薬・ピオニー」(2021年3月)
・2020年、5月の贈り物「芍薬」(2020年3月)
・綺麗すぎるシャクヤクの香り(2019年6月)
(2019-06-08)
( バラのような豪華さ、シャクヤクの花 )
区別が付きにくいシャクヤクとボタン
花の雰囲気がそっくりで、私はてっきり同じ花だと思っていたが、園芸に詳しい人からすると、まったく別物らしい。
ともにボタン属なので、似ていて当然だが、でも同じ花ではない。
ちなみに英語名は、どちらも「peony」(ピオニー)で、英語圏では区別されていない。
ボタンは中国の国花?
ボタンは、中国の国花とされるという情報も多いが、wikipediaによれば、(正しいかどうか不明ながら) 国花ではないようだ。
(牡丹は) 清代以降、1929年までは中国の国花であったとされることもあるが、清政府が公的に制定した記録はみられない。
1929年、当時の中華民国政府は国花を梅と定めた。中華民国政府が台湾に去った後、公式の国花は定められていなかった。
中華人民共和国政府は近年、新しく国花を制定する協議を行い、牡丹、蓮、菊、梅、蘭などの候補が挙げられたが、決定に至らなかった。
豪華さゆえに愛される?
しかし、いずれにしてもボタンが中国で非常に愛されていることは間違いない。
中国に出かけた際は、ボタンの花をモチーフにした装飾品はよく目にするので実感する。
牡丹柄の服を着た人もよく見かけた。
中国の人々に牡丹が愛される理由は、花の豪華さに違いない。それゆえか、中国では「百花王」とも「花王」とも呼ばれる。
当社の「牡丹」
当社には、オードパルファム「牡丹」という香水が存在した。
今は廃盤となり、販売は終了している。
スパイシーなアクセントが効いた東洋的な香りだったが、正直に言えば、あまり売れたアイテムとは言い難い。
理由は、おそらく、ボタンの花そのものが、日本では中国ほどの人気がないことと、ボタンには、あまりはっきりとした香りない点が大きいだろう。
シャクヤクの香り
ここからは、パフューマーの話である。
お墓参りの前日、献花用にシャクヤクを数本、色違いって買ってみたところ、花を持ち帰る時から香りがした。
自宅で生けると、とたんに部屋中に香りを主張するような強さとなった。
シャクヤクは、あまり香りがない花というイメージだっただけに、頭を「コン、コン」とノックされたような驚きだった。
ホワイトローズ調の香り
鼻を花に寄せてみると、はっきりとした香りが放出されていた。しかも、ホワイトローズのような美しい香り、上品で優雅。
天国のよなう香り・・
花の香りには、官能的な香りから豪華な香りまでいろいろあるが、そのときのシャクヤクの香りを一言で言うなら「綺麗な香り」がぴったりする。
そのシャクヤクは、白い大きな花だったが、他の花の香りも確かめると、今度は違う香りを漂わせていた。
シャクヤクとは?
「芍薬」と書くだけあって、「薬」になる。
漢方では根に薬効があるとされ、婦人科系の漢方薬に多く含まれる。
フランスでは、シャクヤクの香りは有名らしく、白ワインの香りをほめる際に「シャクヤクの香りのような」とか書かれている記事を散見する。
(あくまで受け売り情報)
ことわざでは『立てば芍薬、座れば牡丹』。シャクヤクは美女の象徴でもあるのだ。
どれだけ魅力的な花なんだろう・・今まで、無関心で過ごしてきて、すみません!
(お墓参りのために買ったお花に感動するなんて、亡き父が、もしかしたら・・は考えすぎか)
シャクヤクの香り成分
誰か、シャクヤクの香りを分析した人はいないかな、と検索すると大田花きさんのページがヒット。
(株)大田花きは、日本有数のお花の流通事業者さん。
こちらの会社さんの凄さは、花の香り成分分析を手間暇かけてやられている。
大田花きさんでは、シャクヤクを「芳香花」として分類している。
大田花きLabさんの話を聞いてみよう。
シャクヤクにはバラ、キク、スズラン、カトレアなどあらゆる花の芳香成分が含まれていることが分かっています。
これだ、綺麗すぎる香りのブレンドなんですね。いわば、ブーケ調の香りだ。
綺麗だが、多彩な香りを持つシャクヤク
逆に言えば、様々なブレンドがあるわけで、「これがシャクヤクの香り」という特徴がでにくい。
シャクヤクにも種類があるし、同じ種類でも、個体、土壌、時期、天候によって香りは変化するだろう。
実際、購入した2種類のシャクヤクは、別の香りがしていた。
大田花きさんの分析結果を見ると多種の芳香成分が検出されている。
2~3代表成分をピックアップすると:
・1.8シオネール (菊の花や樟脳のような渋い香り)
・ゲラニオール (バラの花の代表的な香り成分)
・フェニルエチルアルコール (バラの花の代表的な香り成分)
これらは香水の原料としてもすごく重要で、当社も倉庫にそれなりの量を常時備蓄している。
たしかに、こういう組み合わせなら、「綺麗すぎる香り」になることも、うなずいてしまう。
( ただし、これらの香料を混ぜただけでは「綺麗すぎる香り」にはならない、「綺麗すぎる香り」には、多数の微量成分と、それらの絶妙な調和が必要。だから、花の香りにはかなわない、香水は )
【関連記事】
・「芍薬」(販売ページ)
・新作香水「芍薬・ピオニー」(2021年3月)
・2020年、5月の贈り物「芍薬」(2020年3月)
・綺麗すぎるシャクヤクの香り(2019年6月)
(2019-06-08)
( 香水工場の )
香る生活
オランダの警察、MDMA香水を配布
なんとも刺激的なニュースですが、読んでみれば納得のキャンペーン (2019/06/07)
( XTACY:Ecstacyの香りの香水、ただしドラッグ成分は入っていない )
オランダの喫茶店やバーでは、大麻(カニバス、マリファナ)が公然と吸われていることは有名ですよね。
私はこの辺の事情を知らないので、憶測ですが、法的には禁止されているものの、大麻などのソフトドラッグは、オランダでは、事実上使用が容認されているようです。
(景品の換金が、事実上容認されている日本のパチンコのような感じ?)
米国でも近年、大麻の使用を認める州が増えており、大麻栽培が盛んになり、大麻入り食品・サプリメント・医薬品の製造は一大産業に成長しつつあります。
(日本への密輸も増加中)
日本にも大麻を合法化するための活動家が存在します。私は、まったく無関係な会合で、偶然、彼らの話を聞く機会がありました。
その主張によれば、大麻の害は、お酒やタバコよりも少ない上に、病気の治療薬や精神安定剤としてのメリットは大きいという話でした。
とはいえ、それがゲートウェイドラッグとなり、薬物依存に陥る人々もいると思うので、賛否あるかと思います。
ところで、強烈な依存症を引き起こすコカインやヘロインなどのハードドラッグは、今のところ、どこの国でも禁止のようです。
もちろん、ドラッグに寛容なオランダでも禁止です。
(でも、わずか100年前、1900年代初頭、米国ではアルコール中毒の治療薬として容認されていたとか、今は禁止だけど)
覚醒剤の代表的な薬物「MDMA = メチレン・ジオキシ・メタンフェタミン」、別名「エクスタシー」は、ドラッグに寛容なオランダでも禁止薬物。
エクスタシーは、日本も含め世界的に、若者たちの流行りのパーティードラッグだそうです。
オランダ国内には、たくさんのMDMA工場 (MDMA Labs) が存在するそうです。
その数、世界最大とも言われ、違法なMDMA製造による爆発や有害ガスの発生など、近隣住民への直接の被害、また排出される危険物質は、河川や田畑の汚染を引き起こしています。動植物への影響も心配されます。
警察による捜査・摘発と、場所を変えながら闇生産を繰り返すMDMA工場、この膠着状態を打破するために打たれた手の一つが「MDMAの香りがする香水」の配布でした。
その香水の名は「XTACY」。
読み方は「エクスタシー」でしょう。
そのボトルは、おそらく香水の象徴「シャネルNo.5」を意識したデザイン。
もちろん、薬物MDMAが含まれないMDMA香水です。
MDMAの香りと、それが製造されている場合、感じられる香りを国民に広く知らせることで、MDMA闇工場の近隣住民から警察への通報が期待されています。
警察は、現在、全国の警察署に配布し、駅やショッピングセンターなど人が集まる場所でのスメリングのイベントを開催中です。
記事によれば、この「XTACY」は、Roorda(オランダの大手広告代理店と思われる)にて特別にトレーニングを受けた2人の女性警察官が、制作したと書かれています。
しかし、広告代理店に調香できるはずもなく、どこかの香料会社とパフューマーさんが絡んでいると思われるが、その辺の情報はありません。
ただ、大がかりなキャンペーンを打つには、広告会社の存在は大きいと思います。
このキャンペーン、成功するといいですね。
話題性があるので、すでに多くのメディアに取り上げられ、実際、極東の弱小香水メーカーの私の耳にも入るくらいですから、衆目の関心を得るという大きな第一ハードルはクリアです。
しかし、直接の目的であるMDMAの香りを覚えてもらうという点ですが、まあ、厳しいのではないかと思います。
植物にしろ、合成薬物にしろ、その本物成分ナシに香りだけ似せるのは簡単じゃない。技術的には厳しいのではないかと推測します。
しかし、警察官が街に出て、一般の人々に声をかけて、ものめずらしいMDMA香水を手にして、「MDMA撲滅!」「エクスタシー撲滅!」を訴えることって、やり方が新鮮だし、すごく効果があると思うんです。
応援したいなという気持ちになるニュースでした。
※この記事制作のために参考にしたニュース →
This Perfume Teaches You to Recognize the Smell of Illegal Ecstasy
ROORDA: THE CAMPAIGN IDEA TO ERADICATE XTC CREATED BY TWO POLICEWOMAN
(2019-06-07)
( XTACY:Ecstacyの香りの香水、ただしドラッグ成分は入っていない )
ドラッグに寛容なオランダ
オランダの喫茶店やバーでは、大麻(カニバス、マリファナ)が公然と吸われていることは有名ですよね。
私はこの辺の事情を知らないので、憶測ですが、法的には禁止されているものの、大麻などのソフトドラッグは、オランダでは、事実上使用が容認されているようです。
(景品の換金が、事実上容認されている日本のパチンコのような感じ?)
ほかの国は?
米国でも近年、大麻の使用を認める州が増えており、大麻栽培が盛んになり、大麻入り食品・サプリメント・医薬品の製造は一大産業に成長しつつあります。
(日本への密輸も増加中)
日本にも大麻を合法化するための活動家が存在します。私は、まったく無関係な会合で、偶然、彼らの話を聞く機会がありました。
その主張によれば、大麻の害は、お酒やタバコよりも少ない上に、病気の治療薬や精神安定剤としてのメリットは大きいという話でした。
とはいえ、それがゲートウェイドラッグとなり、薬物依存に陥る人々もいると思うので、賛否あるかと思います。
ハードドラッグは全世界で禁止
ところで、強烈な依存症を引き起こすコカインやヘロインなどのハードドラッグは、今のところ、どこの国でも禁止のようです。
もちろん、ドラッグに寛容なオランダでも禁止です。
(でも、わずか100年前、1900年代初頭、米国ではアルコール中毒の治療薬として容認されていたとか、今は禁止だけど)
MDMAの闇工場がはびこるオランダ
覚醒剤の代表的な薬物「MDMA = メチレン・ジオキシ・メタンフェタミン」、別名「エクスタシー」は、ドラッグに寛容なオランダでも禁止薬物。
エクスタシーは、日本も含め世界的に、若者たちの流行りのパーティードラッグだそうです。
オランダ国内には、たくさんのMDMA工場 (MDMA Labs) が存在するそうです。
その数、世界最大とも言われ、違法なMDMA製造による爆発や有害ガスの発生など、近隣住民への直接の被害、また排出される危険物質は、河川や田畑の汚染を引き起こしています。動植物への影響も心配されます。
奇抜なアイデア
警察による捜査・摘発と、場所を変えながら闇生産を繰り返すMDMA工場、この膠着状態を打破するために打たれた手の一つが「MDMAの香りがする香水」の配布でした。
その香水の名は「XTACY」。
読み方は「エクスタシー」でしょう。
そのボトルは、おそらく香水の象徴「シャネルNo.5」を意識したデザイン。
もちろん、薬物MDMAが含まれないMDMA香水です。
MDMAの香りと、それが製造されている場合、感じられる香りを国民に広く知らせることで、MDMA闇工場の近隣住民から警察への通報が期待されています。
MDMA闇工場の摘発のための一大キャンペーン
警察は、現在、全国の警察署に配布し、駅やショッピングセンターなど人が集まる場所でのスメリングのイベントを開催中です。
記事によれば、この「XTACY」は、Roorda(オランダの大手広告代理店と思われる)にて特別にトレーニングを受けた2人の女性警察官が、制作したと書かれています。
しかし、広告代理店に調香できるはずもなく、どこかの香料会社とパフューマーさんが絡んでいると思われるが、その辺の情報はありません。
ただ、大がかりなキャンペーンを打つには、広告会社の存在は大きいと思います。
MDMAの香りの香水?簡単じゃないと思う
このキャンペーン、成功するといいですね。
話題性があるので、すでに多くのメディアに取り上げられ、実際、極東の弱小香水メーカーの私の耳にも入るくらいですから、衆目の関心を得るという大きな第一ハードルはクリアです。
しかし、直接の目的であるMDMAの香りを覚えてもらうという点ですが、まあ、厳しいのではないかと思います。
植物にしろ、合成薬物にしろ、その本物成分ナシに香りだけ似せるのは簡単じゃない。技術的には厳しいのではないかと推測します。
しかし、警察官が街に出て、一般の人々に声をかけて、ものめずらしいMDMA香水を手にして、「MDMA撲滅!」「エクスタシー撲滅!」を訴えることって、やり方が新鮮だし、すごく効果があると思うんです。
応援したいなという気持ちになるニュースでした。
※この記事制作のために参考にしたニュース →
This Perfume Teaches You to Recognize the Smell of Illegal Ecstasy
ROORDA: THE CAMPAIGN IDEA TO ERADICATE XTC CREATED BY TWO POLICEWOMAN
(2019-06-07)
( 香水工場の )
香る生活
たとう紙の人気投票
投票に参加頂き、ありがたく、感謝いたします (2019/05/21)
( 2019 たとう紙コレクション )
たとう紙 (文庫紙) とは、着物などを包む紙、湿気対策などの効果があるそうです。当社では商品開封時の装飾として、たとう紙を一番上に置くケースが多いです。
( たとう紙の例 )
去年から、なるべく入れるようにしてきましたが、案外、好評なようです。
(在庫切れで入れられない時もたまに)
ライトなご挨拶程度に感じてもらっているのかも。
ならば、デザイン、ちょっと増やしてみる?・・と デザイナーに数案作成してもらい、Twitter と Facebook にて、人気投票をしてみました。
Twitterでは50名の方から、Facebookでは20名の方からレスポンスいただきました。
ありがたいですね。
実は、商品ラベル案の人気投票などをやったことありますが、まあ、そんなにはレスポンスがなかったと思いますが、今回、予想より多かったです。
では、早速結果発表!
( 人気No.1 ボタニカル = 41票 )
Twitter & Facebook ともに一番人気。私的には、ややおとなしいし、当社のデザインではボタニカル柄は、よく利用するので、飽きられていると考えていました。
私の勝手な思い込みだったようです。
下記の通り。集計の仕方で、順位は微妙に変化しますが、2位から5位は、いちおう順位付けしたものの、実際にはほぼ差はなく、うまくばらけた感じです。
( 人気No.2 チェス盤 = 14票 )
チェス盤は、欧米では好まれる鉄板デザインの一つですよね。
( 人気No.3 香水噴霧中 = 13票 )
私が好きなデザインがこれでした。これを選んだお客様の声を聞いてみましょう:
( 人気No.4 気球 = 11票 )
かわいくまとまった感がいいですよね。お客様の声は:
( 人気No.5 フェスタ風 = 10票 )
賑わい感が人気があるのではと感じていた一品。最下位でしたが、投票者に男性が多いともっと人気だったかも。
(男が好きそうなゴチャゴチャ感)
お客様の声は、シンプルです、こんな感じのご意見多し:
アンケート結果はわかりました。さて、どれを実際に入稿し、たとう紙として採用するかという話ですが、すみません、アンケートまでしたのに、全部、採用予定です。
順次、印刷して同梱していきます。
みなさまのご注文時に、どれが入っているか不明です。
お好きなたとう紙だといいのですが。
(祈)
(2019-05-21)
( 2019 たとう紙コレクション )
たとう紙とは?
たとう紙 (文庫紙) とは、着物などを包む紙、湿気対策などの効果があるそうです。当社では商品開封時の装飾として、たとう紙を一番上に置くケースが多いです。
( たとう紙の例 )
去年から、なるべく入れるようにしてきましたが、案外、好評なようです。
(在庫切れで入れられない時もたまに)
ライトなご挨拶程度に感じてもらっているのかも。
ならば、デザイン、ちょっと増やしてみる?・・と デザイナーに数案作成してもらい、Twitter と Facebook にて、人気投票をしてみました。
予想外のレスポンス
Twitterでは50名の方から、Facebookでは20名の方からレスポンスいただきました。
ありがたいですね。
実は、商品ラベル案の人気投票などをやったことありますが、まあ、そんなにはレスポンスがなかったと思いますが、今回、予想より多かったです。
では、早速結果発表!
トップはボタニカル柄
( 人気No.1 ボタニカル = 41票 )
Twitter & Facebook ともに一番人気。私的には、ややおとなしいし、当社のデザインではボタニカル柄は、よく利用するので、飽きられていると考えていました。
私の勝手な思い込みだったようです。
葉っぱのイラストが、武蔵野ワークスさんの仕事を思わせて
植物の名前の商品が多いので、イメージぴったり
箱を開けた時気分が上がりそう
2位から5位まで
下記の通り。集計の仕方で、順位は微妙に変化しますが、2位から5位は、いちおう順位付けしたものの、実際にはほぼ差はなく、うまくばらけた感じです。
2位
( 人気No.2 チェス盤 = 14票 )
チェス盤は、欧米では好まれる鉄板デザインの一つですよね。
たとう紙で使うなら4番がかわいい!
3位
( 人気No.3 香水噴霧中 = 13票 )
私が好きなデザインがこれでした。これを選んだお客様の声を聞いてみましょう:
イラストの中で一番香水を扱っていることが分かりますし、シンプルでおしゃれな印象
4位
( 人気No.4 気球 = 11票 )
かわいくまとまった感がいいですよね。お客様の声は:
色と、シンプルな円形に詰まってるのがかわいい
5位
( 人気No.5 フェスタ風 = 10票 )
賑わい感が人気があるのではと感じていた一品。最下位でしたが、投票者に男性が多いともっと人気だったかも。
(男が好きそうなゴチャゴチャ感)
お客様の声は、シンプルです、こんな感じのご意見多し:
1 が好き
さて、採用デザインは?
アンケート結果はわかりました。さて、どれを実際に入稿し、たとう紙として採用するかという話ですが、すみません、アンケートまでしたのに、全部、採用予定です。
順次、印刷して同梱していきます。
みなさまのご注文時に、どれが入っているか不明です。
お好きなたとう紙だといいのですが。
(祈)
(2019-05-21)
( 香水工場の )
香る生活
2019年5月版 ローズの贈り物
今年もリリースしました、気品ある出来映え、と思う (2019/05/10)
( 2019年5月のローズの贈り物 )
5月は「母の日キャンペーン」として「ローズの贈り物」「5月の贈り物」をリリースすることが恒例ですが、今年は都合によりキャンペーンは中止し、「ローズの贈り物」だけをリリースしました。
ローズの贈り物は、ブルガリア・ローズの香りを、なるべくそのままに楽しむというコンセプトの製品です。
ローズの贈り物は、ちょっと派手なネーミングなんですが、作り方は、天然ローズオイル(ダマスクローズ)を溶かせるだけ溶かして、その上で香水としてアレンジを施します。
なので、香りは?といえば、ローズオイルの香りが直線的に香ります。
ローズ精油の香りをご存じの方には、そのままイメージ通りの香りに感じられるでしょう。
以前、それならアロマテラピーとして楽しむので、香水である必要はないと指摘される方もおられました。
(まったくである)
しかし、香水として楽しみたいと言うお客さまも、それなりにおられるのです。
そんなわけで、15年作り続けています。
このようにシンプルな香水ですが、実際の製造は、案外、手間暇がかかる。
また、仕入れたローズオイルの品質でテイストが微妙に変化する点が、量産に向かない背景になっています。
さらに、ローズオイルを高濃度に入れますので、オリ(不純物)も発生しがち。当社では溶剤はほとんど使わないので、このオリが異物に見えてクレーム・リスクになります。
というわけで、量産し、たくさん販売しようなんてアイデアは、これっぽちもなく、通年での販売もしておりません。
(初出荷以来、季節限定・数量限定は不変)
5月と12月に、その年または最近数年間に収穫されたローズオイルのシングルまたはブレンドにて少量生産します。
生産本数?・・・公表が恥ずかしいが、今日は思い切って言っちゃおう、フルボトル・キューブともに各数百本・・・いかに売れていないか、よくわかりますね。
(ライバル会社も、この数字を見て、さぞ安堵したろう)
でも、安定してご購入いただくお客さまがおられるので、こんなに長く継続できる。
ほぼリピーターさまに支えられている製品です。
この場を借りて、御礼申し上げます。
ありがとうございます。
現在販売中のローズの贈り物は、2017年収穫のローズオイルを採用しました。
近年、ブルガリアのローズ生産は異常な熱波・寒波・大雨の影響を受け、波乱気味です。
しかし、2017年オイルは、品質的な当たり年で、高貴な印象の香りです。製造中、室内に漂う香りに「よい香りだな」と感心しておりました。パフューマーもよい香りのオイルだと好印象だったようです。
今回も少量生産しました。
お楽しみいただければと思います。
(2019-05-10)
( 2019年5月のローズの贈り物 )
ローズの贈り物とは?
5月は「母の日キャンペーン」として「ローズの贈り物」「5月の贈り物」をリリースすることが恒例ですが、今年は都合によりキャンペーンは中止し、「ローズの贈り物」だけをリリースしました。
ローズの贈り物は、ブルガリア・ローズの香りを、なるべくそのままに楽しむというコンセプトの製品です。
名前は派手ながら・・・
ローズの贈り物は、ちょっと派手なネーミングなんですが、作り方は、天然ローズオイル(ダマスクローズ)を溶かせるだけ溶かして、その上で香水としてアレンジを施します。
なので、香りは?といえば、ローズオイルの香りが直線的に香ります。
ローズ精油の香りをご存じの方には、そのままイメージ通りの香りに感じられるでしょう。
香水である必要はない?
以前、それならアロマテラピーとして楽しむので、香水である必要はないと指摘される方もおられました。
(まったくである)
しかし、香水として楽しみたいと言うお客さまも、それなりにおられるのです。
そんなわけで、15年作り続けています。
リピートのお客さまに支えられて
このようにシンプルな香水ですが、実際の製造は、案外、手間暇がかかる。
また、仕入れたローズオイルの品質でテイストが微妙に変化する点が、量産に向かない背景になっています。
さらに、ローズオイルを高濃度に入れますので、オリ(不純物)も発生しがち。当社では溶剤はほとんど使わないので、このオリが異物に見えてクレーム・リスクになります。
というわけで、量産し、たくさん販売しようなんてアイデアは、これっぽちもなく、通年での販売もしておりません。
(初出荷以来、季節限定・数量限定は不変)
5月と12月に、その年または最近数年間に収穫されたローズオイルのシングルまたはブレンドにて少量生産します。
生産本数?・・・公表が恥ずかしいが、今日は思い切って言っちゃおう、フルボトル・キューブともに各数百本・・・いかに売れていないか、よくわかりますね。
(ライバル会社も、この数字を見て、さぞ安堵したろう)
でも、安定してご購入いただくお客さまがおられるので、こんなに長く継続できる。
ほぼリピーターさまに支えられている製品です。
この場を借りて、御礼申し上げます。
ありがとうございます。
今年5月のローズの贈り物
現在販売中のローズの贈り物は、2017年収穫のローズオイルを採用しました。
近年、ブルガリアのローズ生産は異常な熱波・寒波・大雨の影響を受け、波乱気味です。
しかし、2017年オイルは、品質的な当たり年で、高貴な印象の香りです。製造中、室内に漂う香りに「よい香りだな」と感心しておりました。パフューマーもよい香りのオイルだと好印象だったようです。
今回も少量生産しました。
お楽しみいただければと思います。
(2019-05-10)
( 香水工場の )
香る生活
5月の香りの花・ジャスミン
香りが良いだけでなく、とっても縁起がよい花 (2019/05/10)
( 可憐なジャスミンの花、近所で 05/08 )
いたるところで、ジャスミンの香りが漂っています。ジャスミンの香りはパワフルなので、よくわかります。
東京では、大型連休の前くらいから咲き始め、連休が終わった現在ピークは過ぎましたが、まだ香るお宅も多く、街中がジャスミン臭に覆われている感じです。
東京では、お庭の生け垣、玄関のフェンスにジャスミンをはわせるお宅も多く、5月初旬はジャスミンの街に変貌します。
(東京はコンクリート・ジャングルですが、郊外では、花を栽培するお宅も多く「花の街」とも言えなくない)
私は、集合住宅に住んでいて、草木を植えるスペースがありませんが、一戸建てのお宅がいろいろ植えてくれているので、通勤中や買い物などの生活の中でジャスミンの香りが堪能できます。
15年くらい前に、このブログで、ジャスミンにはインドールが含まれており「どこか、おしっこのニオイが」と書きました。
その頃、ネット内ではあまり書いていないことで、この記事は比較的話題を集めました。しかし、現在ではインドールやスカトール(どちらも大便臭のニオイ成分)が含まれると書いている記事がいっぱい、Google検索上位を占めています。
ですので、今日は、違った話題としてジャスミンの名前の由来を。
「Jasmine(ジャスミン)」は英語ですが、語源は古代ペルシャ語。
(知っていたかのような書き方ですが、完全に受け売り)
英語Wikipediaで確認しても、そう書いてあるので、たぶん、そうなんだろう。
ペルシャは、現在のイラン。
「ジャスミン」は、古代ペルシア語の「ヤスミン(Yasamin/Yasameen)」に由来し、ヤスミンは「神からの贈り物」という意味だそうです。
(意外にもすごい名前)
英語Wikiには「Yasamin」とは「Gift from God」「God's Gift」と書かれていました。
「ゴッズ・ギフト!」・・・パワフルなコトバですね~
香りもパワフルだけど、意味もパワフルなんですね。
どれだけ縁起がよい花なのかと。
当社にも「ジャスミン」というネーミングの香水があります。
この名前通りの製品で、ジャスミンそのままの香りです。
香水によく使用されるジャスミンには、Jasmine Sambac(サンバック)とJasmine Abs.(ジャスミン・アブソリュート)がありますが、当社の「ジャスミン」は、Jasmin Sambac。
(ジャスミンにも、いろいろな種類があるので、念のため)
多くの植物では、花から採取される香料は、多くの場合、花の香りとは違うモノが多い。
ですが、ジャスミンの場合、香料もジャスミンの花の香りのまま。ですので、この香料を配合すれば、素朴にジャスミンの香りなる。
案外、シンプルな処方で、すっきり制作した方が、ジャスミンらしく、ジャスミンの良さが出ます。
当社の「ジャスミン」は、そういうコンセプトです。
(世の中のジャスミン香水の場合は、いろいろで、当社のようなコンセプトは、むしろ少数派)
今年は、4月中旬から急に当社「ジャスミン」の販売数が伸びました。
私の周囲では、まだ花は咲いていませんでしたが、こういう時は、どこかで咲き出しているときです。
そして、現在でもよい売れ行きです。
街中に咲いているジャスミンの香りに触れ、「ジャスミンの香水ってないのかしら?」と探されるのでしょう。
ありがたいお話です。ありがとうございます。
最後に、ジャスミンの安眠効果について。
独ルール大学ハット教授(Prof Hatt of the Ruhr University in Bochum, Germany)のマウス実験によれば、ジャスミンの香りは肺から血液に吸収され大脳に伝えられるそうです。
(香りは鼻で感じるものですが、鼻から入る香りは嗅覚信号になるものの、香り成分そのものの吸収は、肺から入るケースが多いようです)
そして、血中の香り成分が大脳に伝わると、脳内では脳内ホルモンの一種 "GABA" が分泌されるそうです。GABA とはストレスを鎮める効果があり、これが安眠へと誘います。
そこで、考えつく応用がこれ → ジャスミンを鉢植えにしてお部屋で育てる
すると、香りが楽しめて、さらに安眠効果の恩恵も。
実際、このようなオススメ記事が、英語圏ではちらほら書かれています。
(そのうち、日本でも書かれるようになるのでしょう)
でもね、日光を好むジャスミン、やはりお日様の下の方が、ジャスミンにとってはうれしいだろう。
(2019-05-10)
( 可憐なジャスミンの花、近所で 05/08 )
ジャスミン満開
いたるところで、ジャスミンの香りが漂っています。ジャスミンの香りはパワフルなので、よくわかります。
東京では、大型連休の前くらいから咲き始め、連休が終わった現在ピークは過ぎましたが、まだ香るお宅も多く、街中がジャスミン臭に覆われている感じです。
東京では、お庭の生け垣、玄関のフェンスにジャスミンをはわせるお宅も多く、5月初旬はジャスミンの街に変貌します。
(東京はコンクリート・ジャングルですが、郊外では、花を栽培するお宅も多く「花の街」とも言えなくない)
私は、集合住宅に住んでいて、草木を植えるスペースがありませんが、一戸建てのお宅がいろいろ植えてくれているので、通勤中や買い物などの生活の中でジャスミンの香りが堪能できます。
ジャスミン「らしからぬニオイ」とは?
15年くらい前に、このブログで、ジャスミンにはインドールが含まれており「どこか、おしっこのニオイが」と書きました。
その頃、ネット内ではあまり書いていないことで、この記事は比較的話題を集めました。しかし、現在ではインドールやスカトール(どちらも大便臭のニオイ成分)が含まれると書いている記事がいっぱい、Google検索上位を占めています。
ですので、今日は、違った話題としてジャスミンの名前の由来を。
ジャスミン、凄い意味
「Jasmine(ジャスミン)」は英語ですが、語源は古代ペルシャ語。
(知っていたかのような書き方ですが、完全に受け売り)
英語Wikipediaで確認しても、そう書いてあるので、たぶん、そうなんだろう。
ペルシャは、現在のイラン。
「ジャスミン」は、古代ペルシア語の「ヤスミン(Yasamin/Yasameen)」に由来し、ヤスミンは「神からの贈り物」という意味だそうです。
(意外にもすごい名前)
英語Wikiには「Yasamin」とは「Gift from God」「God's Gift」と書かれていました。
「ゴッズ・ギフト!」・・・パワフルなコトバですね~
香りもパワフルだけど、意味もパワフルなんですね。
どれだけ縁起がよい花なのかと。
当社のジャスミン香水
当社にも「ジャスミン」というネーミングの香水があります。
この名前通りの製品で、ジャスミンそのままの香りです。
香水によく使用されるジャスミンには、Jasmine Sambac(サンバック)とJasmine Abs.(ジャスミン・アブソリュート)がありますが、当社の「ジャスミン」は、Jasmin Sambac。
(ジャスミンにも、いろいろな種類があるので、念のため)
多くの植物では、花から採取される香料は、多くの場合、花の香りとは違うモノが多い。
ですが、ジャスミンの場合、香料もジャスミンの花の香りのまま。ですので、この香料を配合すれば、素朴にジャスミンの香りなる。
案外、シンプルな処方で、すっきり制作した方が、ジャスミンらしく、ジャスミンの良さが出ます。
当社の「ジャスミン」は、そういうコンセプトです。
(世の中のジャスミン香水の場合は、いろいろで、当社のようなコンセプトは、むしろ少数派)
咲き出すと売れる
今年は、4月中旬から急に当社「ジャスミン」の販売数が伸びました。
私の周囲では、まだ花は咲いていませんでしたが、こういう時は、どこかで咲き出しているときです。
そして、現在でもよい売れ行きです。
街中に咲いているジャスミンの香りに触れ、「ジャスミンの香水ってないのかしら?」と探されるのでしょう。
ありがたいお話です。ありがとうございます。
ジャスミンで安眠
最後に、ジャスミンの安眠効果について。
独ルール大学ハット教授(Prof Hatt of the Ruhr University in Bochum, Germany)のマウス実験によれば、ジャスミンの香りは肺から血液に吸収され大脳に伝えられるそうです。
(香りは鼻で感じるものですが、鼻から入る香りは嗅覚信号になるものの、香り成分そのものの吸収は、肺から入るケースが多いようです)
そして、血中の香り成分が大脳に伝わると、脳内では脳内ホルモンの一種 "GABA" が分泌されるそうです。GABA とはストレスを鎮める効果があり、これが安眠へと誘います。
そこで、考えつく応用がこれ → ジャスミンを鉢植えにしてお部屋で育てる
すると、香りが楽しめて、さらに安眠効果の恩恵も。
実際、このようなオススメ記事が、英語圏ではちらほら書かれています。
(そのうち、日本でも書かれるようになるのでしょう)
でもね、日光を好むジャスミン、やはりお日様の下の方が、ジャスミンにとってはうれしいだろう。
(2019-05-10)
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