( 香水工場の )
香る生活
限定版「こまめ」完成
金木犀キャンペーンのプレゼントとして限定生産中 (2018/09/04)
(限定生産版「ネイルケアこまめ」写真は大きく巨大に見えますが、ベタガードと同じサイズの容器 = ハンディなサイズ、ご注意ください )
爪の悩み・トラブルに苦しむ人は少なくありません。二枚爪・割れ・欠け・変形・・・加齢とともに発生しがちな「縦線」もマダムたちのちょっとした悩み。
手の爪は、3ヶ月程度で生え替わります (足はそれより遅く3ヶ月から6ヶ月)。
二枚爪 や ひび割れ爪 でも、3ヶ月で入れ替わりますので、時間をかければ新しくなる。なので新しく生えてくる爪がトラブルに陥らないようすることが肝要。
つまり「爪のケア = 爪の健全なターンオーバーを促す」
イノンドとは生薬や食品として利用されるセリ科のハーブで、英語名はディル。肉料理の付け合わせ野菜としてよく食べられます。
イノンドの種子は爪の成長を促すことが、経験則・民間療法的に知られていました。その理由は、爪の成長を促すインボルクリンという人の体内のホルモンの生成を助けるためです。
「こまめ」には、イノンド種子エキスが配合されています。
(ディル = イノンドの花。フェンネルに似ていて区別しにくい)
(1) 爪と指を乾燥から守る
(2) 爪の健やかな成長
爪も皮膚の一部ですから、ケアといえば「スキンケアの大原則 = 保湿」が基本、ですのでクリームベースの基材となりました。
「爪の健やかな成長」を促進する役割は、ディルシードのエキスに期待しています。
「こまめ」は、今年5月に小さな容器で5月キャンペーンプレゼント(非売品)として商品化されました。下記はお客さまの感想です:
・習慣になりました
夜テレビを見ながら、リラックスタイムにこまめを足と手の爪に塗っています。足は、以前、巻き爪に苦しんでいて改善はしていたものの、爪の色が黒いままで見るからに不健康そうな爪でした。
こまめを数ヶ月塗ると次第にピンク色が戻りつつあります。ツヤもでてきた感じです。手の爪は、もともと薄くて割れがちでしたが丈夫になりました。見える結果が出て自分の爪を見ることが楽しいし、メンテも続けられそう。
・割れずに伸びて
こまめを毎日1~2回塗っています。爪がとにかく弱く、ネイルベッドを育てるために伸ばしてもすぐに横から亀裂が入り割れてしまいます。
特に人差し指は1ミリ伸ばすのが限界でした。が、こまめを塗り始めて1ヶ月あまり。気づけば2ミリ以上、割れずに伸びていました。表面も縦じわが薄くなっています。ちょうど、ブログに上がっていた1ヶ月後の写真と同じ感じです。
キューティクルオイルだと職場で仕事中に塗るのは、見た目的にサボっているようで使いづらかったのですがこまめはハンドクリームを塗っているのと変わらないので、気兼ねなく使えます。
【ネイルケアこまめ Nail Care Komame】
●成分:水、ホホバ種子油、オリーブ果実油、シア脂、プロパンジオール、(アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリロイルジメチルタウリンNa)コポリマー、アルガニアスピノサ核油、スクワラン、イノンド種子エキス、ポリソルベート60、イソステアリン酸ソルビタン、トコフェロール、メチルパラベン、香料 ●容量:8g
【使用方法】
日に1回から数回程度、「こまめ」を爪全体に薄く塗り、マッサージをするように伸ばしてください。ベタガードをその上から重ね塗りすれば、さらに効果的です。
【関連記事】
・ボンセント・ネイルケア試作中 (2021/03/24)
・限定版「こまめ」完成 (2018/09/04)
・ネイルケア「こまめ」リリース
・ネイルケア「こまめ」はじまり
(2018-09-04)
(限定生産版「ネイルケアこまめ」写真は大きく巨大に見えますが、ベタガードと同じサイズの容器 = ハンディなサイズ、ご注意ください )
爪ケアの基本 = "健全なターンオーバー"
爪の悩み・トラブルに苦しむ人は少なくありません。二枚爪・割れ・欠け・変形・・・加齢とともに発生しがちな「縦線」もマダムたちのちょっとした悩み。
手の爪は、3ヶ月程度で生え替わります (足はそれより遅く3ヶ月から6ヶ月)。
二枚爪 や ひび割れ爪 でも、3ヶ月で入れ替わりますので、時間をかければ新しくなる。なので新しく生えてくる爪がトラブルに陥らないようすることが肝要。
つまり「爪のケア = 爪の健全なターンオーバーを促す」
イノンドと爪
イノンドとは生薬や食品として利用されるセリ科のハーブで、英語名はディル。肉料理の付け合わせ野菜としてよく食べられます。
イノンドの種子は爪の成長を促すことが、経験則・民間療法的に知られていました。その理由は、爪の成長を促すインボルクリンという人の体内のホルモンの生成を助けるためです。
「こまめ」には、イノンド種子エキスが配合されています。
(ディル = イノンドの花。フェンネルに似ていて区別しにくい)
「こまめ」のターゲット
(1) 爪と指を乾燥から守る
(2) 爪の健やかな成長
爪も皮膚の一部ですから、ケアといえば「スキンケアの大原則 = 保湿」が基本、ですのでクリームベースの基材となりました。
「爪の健やかな成長」を促進する役割は、ディルシードのエキスに期待しています。
お客さまの感想
「こまめ」は、今年5月に小さな容器で5月キャンペーンプレゼント(非売品)として商品化されました。下記はお客さまの感想です:
・習慣になりました
夜テレビを見ながら、リラックスタイムにこまめを足と手の爪に塗っています。足は、以前、巻き爪に苦しんでいて改善はしていたものの、爪の色が黒いままで見るからに不健康そうな爪でした。
こまめを数ヶ月塗ると次第にピンク色が戻りつつあります。ツヤもでてきた感じです。手の爪は、もともと薄くて割れがちでしたが丈夫になりました。見える結果が出て自分の爪を見ることが楽しいし、メンテも続けられそう。
・割れずに伸びて
こまめを毎日1~2回塗っています。爪がとにかく弱く、ネイルベッドを育てるために伸ばしてもすぐに横から亀裂が入り割れてしまいます。
特に人差し指は1ミリ伸ばすのが限界でした。が、こまめを塗り始めて1ヶ月あまり。気づけば2ミリ以上、割れずに伸びていました。表面も縦じわが薄くなっています。ちょうど、ブログに上がっていた1ヶ月後の写真と同じ感じです。
キューティクルオイルだと職場で仕事中に塗るのは、見た目的にサボっているようで使いづらかったのですがこまめはハンドクリームを塗っているのと変わらないので、気兼ねなく使えます。
限定生産版こまめ仕様
【ネイルケアこまめ Nail Care Komame】
●成分:水、ホホバ種子油、オリーブ果実油、シア脂、プロパンジオール、(アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリロイルジメチルタウリンNa)コポリマー、アルガニアスピノサ核油、スクワラン、イノンド種子エキス、ポリソルベート60、イソステアリン酸ソルビタン、トコフェロール、メチルパラベン、香料 ●容量:8g
【使用方法】
日に1回から数回程度、「こまめ」を爪全体に薄く塗り、マッサージをするように伸ばしてください。ベタガードをその上から重ね塗りすれば、さらに効果的です。
【関連記事】
・ボンセント・ネイルケア試作中 (2021/03/24)
・限定版「こまめ」完成 (2018/09/04)
・ネイルケア「こまめ」リリース
・ネイルケア「こまめ」はじまり
(2018-09-04)
( 香水工場の )
香る生活
調香セミナー (京成バラ園)
ひさしぶりの超入門・調香セミナー (2018/09/02)
( セミナー風景、はじめての香水作り )
千葉県にある京成バラ園さんにて開催予定です。
詳細が、まだ発表されていませんので、確実ではないのですが、11月3日の予定です。
(主催は当社でなく、京成バラ園さん)
テーマは「ローズ香水を創る」。受付は、おそらく10月1日からではないかと。詳細が決まりましたら、再度、正確な情報を掲載いたします。
( 9/28追記 )詳細がFacebookに掲載されました:
当社では、まれに調香セミナーを開催しています。
調香経験がない初心者を対象とした入門ですので、難しい話はありませんが、調香師(パフューマー)になったつもりで、本物の調香体験をしていただくことが趣旨です。
最初に理論や前知識は多少お話ししますが、実習重視で香水を制作していただきます。
とはいってもイメージ通りの香水を初心者がいきなり作れるわけもなく、現実には、おおむね "出たところ勝負の香水作り" になります。
なので、どんな香りになるか、それなりにスリリングな1時間です。
講師は今回も国分が担当します。
お申し込みは、当社ではなく京成バラ園さんローズショップさんへ。受付がはじまったら再度ご案内いたします。
当社では自社内でもセミナーを開催しておりましたが、しばらく開催しておりません。
また他の企業さんや団体さんから、社員さん・会員さん向けの調香セミナー開催の依頼をいただくことがあります。
ありがたいことです。しかし、多忙のため、現状すべてお断りしております。
ですので、久々のセミナーです。
調香に関心ある方は、トライしてはいかが?
(2018-09-02)
( セミナー風景、はじめての香水作り )
次回セミナーは、11月3日(土・祝)
千葉県にある京成バラ園さんにて開催予定です。
詳細が、まだ発表されていませんので、確実ではないのですが、11月3日の予定です。
(主催は当社でなく、京成バラ園さん)
テーマは「ローズ香水を創る」。受付は、おそらく10月1日からではないかと。詳細が決まりましたら、再度、正確な情報を掲載いたします。
( 9/28追記 )詳細がFacebookに掲載されました:
『ローズ香水づくり』
【時間】13:00~14:00/14:30~15:30
【定員】各回24名
【料金】1,000円(税込/入園料別途要)
※15分以上遅れると入室できません。
※大変人気の講座です。満席の際はご了承ください。
※ご予約はローズショップまで → 047-459-0106
セミナーの内容
当社では、まれに調香セミナーを開催しています。
調香経験がない初心者を対象とした入門ですので、難しい話はありませんが、調香師(パフューマー)になったつもりで、本物の調香体験をしていただくことが趣旨です。
最初に理論や前知識は多少お話ししますが、実習重視で香水を制作していただきます。
とはいってもイメージ通りの香水を初心者がいきなり作れるわけもなく、現実には、おおむね "出たところ勝負の香水作り" になります。
なので、どんな香りになるか、それなりにスリリングな1時間です。
講師は今回も国分が担当します。
お申し込みは、当社ではなく京成バラ園さんローズショップさんへ。受付がはじまったら再度ご案内いたします。
ひさびさセミナー
当社では自社内でもセミナーを開催しておりましたが、しばらく開催しておりません。
また他の企業さんや団体さんから、社員さん・会員さん向けの調香セミナー開催の依頼をいただくことがあります。
ありがたいことです。しかし、多忙のため、現状すべてお断りしております。
ですので、久々のセミナーです。
調香に関心ある方は、トライしてはいかが?
(2018-09-02)
( 香水工場の )
香る生活
2018年、薄黄木犀の初開花
猛暑の中、満開を迎えました (2018/08/28)
( ウスギモクセイ、2018年の初の開花、東京・武蔵国分寺公園 )
涼しくった頃に咲くのがキンモクセイ。キンモクセイが咲くと香りが周辺に漂います。
その香りを感じると、日本の秋は本格的にはじまるイメージですよね。
上の写真は、キンモクセイではなくウスギモクセイ。
キンモクセイの変種と言われるが、実はよくわからない。キンモクセイの方が、ウスギモクセイの変種という可能性もあるが、誰も正確にはわからない。
当社近く、武蔵国分寺公園内にあるウスギモクセイは、ここ数年、8月の終わり頃に咲くように(以前は、9月中旬)。そして、9月にも再度咲くので二度咲きが近年のパターン。
昨日、東京は36度超えのたいへんな猛暑日ながら、公園の周囲はウスギモクセイの香りに包まれていました。
ウスギモクセイは、キンモクセイほどパワフルではありませんが、キンモクセイとよく似た香りを穏やかに発する。
人によっては感じないかもしれないが、感じる人には一足早い秋の実感です。
「暑い暑い」と言っていても植物たちは確実に秋に向けている・・とか思いきや、それは植物だけでない、私たちのカラダも秋に向かっているそうです。
(整体の先生 = ときどきメンテナンスに通う先生の説)
お盆を過ぎた頃から、人のカラダは、秋に向かって、かすかな収縮がはじまるそうです。
自身では感じない程度のかすかな生理的な変化だそうで。
暑くて苦しい毎日ですが、カラダはちゃんと季節の変化を感じ取っているんですね。
カラダは、夏の終わりを知っている。
(チコちゃんのような言い方ですね)
一ヶ月後にはキンモクセイの香りが日本中に漂うことでしょう。
(2018-08-28)
( ウスギモクセイ、2018年の初の開花、東京・武蔵国分寺公園 )
キンモクセイとウスギモクセイ
涼しくった頃に咲くのがキンモクセイ。キンモクセイが咲くと香りが周辺に漂います。
その香りを感じると、日本の秋は本格的にはじまるイメージですよね。
上の写真は、キンモクセイではなくウスギモクセイ。
キンモクセイの変種と言われるが、実はよくわからない。キンモクセイの方が、ウスギモクセイの変種という可能性もあるが、誰も正確にはわからない。
8月に咲くようになった近所のウスギ
当社近く、武蔵国分寺公園内にあるウスギモクセイは、ここ数年、8月の終わり頃に咲くように(以前は、9月中旬)。そして、9月にも再度咲くので二度咲きが近年のパターン。
昨日、東京は36度超えのたいへんな猛暑日ながら、公園の周囲はウスギモクセイの香りに包まれていました。
ウスギモクセイは、キンモクセイほどパワフルではありませんが、キンモクセイとよく似た香りを穏やかに発する。
人によっては感じないかもしれないが、感じる人には一足早い秋の実感です。
「暑い暑い」と言っていても植物たちは確実に秋に向けている・・とか思いきや、それは植物だけでない、私たちのカラダも秋に向かっているそうです。
(整体の先生 = ときどきメンテナンスに通う先生の説)
植物も人のカラダも秋に向かっている
お盆を過ぎた頃から、人のカラダは、秋に向かって、かすかな収縮がはじまるそうです。
自身では感じない程度のかすかな生理的な変化だそうで。
暑くて苦しい毎日ですが、カラダはちゃんと季節の変化を感じ取っているんですね。
カラダは、夏の終わりを知っている。
(チコちゃんのような言い方ですね)
一ヶ月後にはキンモクセイの香りが日本中に漂うことでしょう。
(2018-08-28)
( 香水工場の )
香る生活
在庫切れinfoページ
商品の在庫切れ状況をアナウンスするページを設けました (2018/08/26)
( メールアドレスを登録すると、入荷時におしらせします )
最近、在庫切れを起こす商品が多くて、申し訳なく感じております。
原料メーカーさんの工場で発生した爆発やトラブルが主な原因。
この辺の事情は、何度か触れましたが、はじめてのお客さまには、背景はこんな感じです → 原料工場の爆発とビタミン剤の枯渇(2018/03/07)
この爆発だけでなく、インドや中国でもいろいろ問題があり、調達できない原料がちらほら。
当社だけでなく、世界的な原料不足、争奪戦に陥っている成分もあります。
(「この成分、世界で1社しか作っていなかったの!」という驚きを体験しました)
在庫切れの状況、再入荷の見込みなど、なるべく情報を開示するために「在庫切れinfo」というページを開設しました。
在庫切れinfoページ
メールアドレスを登録いただければ、入荷時にはお知らせいたしますので、ご関心ある方は、ご登録下さい。
(なお、こちらに登録されたメールアドレスは、入荷情報の送信に一回だけ利用しますが、他の目的に利用されることはありません、送信後、廃棄されます)
(2018-08-27)
( メールアドレスを登録すると、入荷時におしらせします )
原料の問題
最近、在庫切れを起こす商品が多くて、申し訳なく感じております。
原料メーカーさんの工場で発生した爆発やトラブルが主な原因。
この辺の事情は、何度か触れましたが、はじめてのお客さまには、背景はこんな感じです → 原料工場の爆発とビタミン剤の枯渇(2018/03/07)
この爆発だけでなく、インドや中国でもいろいろ問題があり、調達できない原料がちらほら。
当社だけでなく、世界的な原料不足、争奪戦に陥っている成分もあります。
(「この成分、世界で1社しか作っていなかったの!」という驚きを体験しました)
「在庫切れinfo」ページの開設
在庫切れの状況、再入荷の見込みなど、なるべく情報を開示するために「在庫切れinfo」というページを開設しました。
在庫切れinfoページ
メールアドレスを登録いただければ、入荷時にはお知らせいたしますので、ご関心ある方は、ご登録下さい。
(なお、こちらに登録されたメールアドレスは、入荷情報の送信に一回だけ利用しますが、他の目的に利用されることはありません、送信後、廃棄されます)
(2018-08-27)
( 香水工場の )
香る生活
香水、トラブルが多いパーツは?
液体自体は案外長持ち、問題は容器 (2018/08/26)
( 当社が3年前まで利用していた MWV Calmar社製のスプレー、現在は日本製を使用 )
こんにちは。国分です。今日は香水の容器の話です。
「香水はどれくらい持つの?」という質問は比較的多く寄せられる。
未開封・未使用で3年以上を想定して製造しています。
しかし、香水の中身自体は、恐ろしく長く持つものが多くて、5年や10年でも使えるものも多い(若干、フレッシュさが失われがちだが、使えるには使える)。
30年持つものもある、いや、100年でも行ける、とも。
(10年以上の話は、自分自身でテストしたわけでなく、人から聞いた話)
念のために言えば、香水には防腐剤は入れない(少なくとも当社では)、入れる必要がないから。
香水の中身が、このように長期間持つ理由は、純度100%に近いエタノールをベースとしている上に、殺菌作用も持つエッセンシャルオイルも入っているし、腐敗がほぼ発生しない点。
あとは酸化か、成分変質が考えられるが、若干オリ(不純物)の生成は、たまに見かけるものの、そう激しく起きるものではない。
香水の液体トラブルは、このようにそれほど心配いらないが、むしろ、容器から揮発する、スプレー部分が目詰まりを起こすというトラブルは比較的起きやすい。
瓶とスプレー部分の間は、きちんと密着されているものの完璧ではない。
ヨーロッパで製造された香水がタンカーに乗せられ、マラッカ海峡を渡ってくると、揮発して液面が下がってしまうトラブルは、香水のインポート事業者なら経験も多いだろう。
これは販売前に起きるトラブルで極端な事例だが、ちゃんとした香水も分子レベルで見れば、ごくかすかに揮発し続けているもの。
普通の検査ではチェックできないレベルだが、年数が経過すれば目に見える目減りも起きうる。
あとはスプレーの目詰まり。
これも避けがたい。目詰まりは、香料中の成分が固形化しスプレー内のパイプなどに詰まるわけで、このリスクは、香料の成分に起因する。
固形化しやすい香料を使用するとこのリスクが高まるが、この固形化しやすい代表的な成分がレジノイド。
レジノイドとは樹脂成分のこと。天然香料には多く含まれる、とくに樹木性の天然香料だと避けて通れない。
当社の製品なら「白檀」などは樹脂成分が多く含まれるのでリスクが高くなる。
それで、お客さまには「長期間使用されない場合は、3ヶ月に一回程度スプレーをお願いします」と機会があれば呼びかけるようにしている。
天然香料を使わなければこのリスクは減ると思うが、そういうわけにも行かない。
以前、この問題で、高いスプレーを採用すれば?と質問されたことがある。
当社は高いスプレーを採用している。
(可能な限り高いクオリティのボトルとスプレーを採用することが当社の方針)
しかし、スプレーベンダーは世界に数えるほどしかなく、それほど選択肢はない。香水のボトルも同じ。
世界の大ブランドも、当社のようなローカルブランドも、一般的なイメージに反して、案外同じメーカーの香水ボトルと香水スプレーを利用している。
なぜなら、チョイスがないから。
たしかに近年、中国やインドでは香水ボトルやスプレーの新興メーカーがかなり出てきているが、数年前に評価した範囲では、まだリスクが高いと判断し、ヨーロッパ製のボトルとスプレーを採用し続けてきた。
当社の香水ボトルは、2年前から、日本製に移行している。スプレー部分も日本製のネジ式スプレーに移行した。
ネジ式スプレーは、ヨーロッパでは需要が薄いためよい製品が少ない。
なので、日本製を採用することになるが、日本で香水スプレーを生産しているメーカーは1社しかない。
こちらも、どれを採用しようかといったチョイスは、香水メーカー側にはない。ただただ販売していただけることに感謝して、言われる価格で仕入れる。これが現実。
(あんまり書くと横槍がおっかないので、このへんで)
(2018-08-27)
( 当社が3年前まで利用していた MWV Calmar社製のスプレー、現在は日本製を使用 )
意外にも長く持つ香水
こんにちは。国分です。今日は香水の容器の話です。
「香水はどれくらい持つの?」という質問は比較的多く寄せられる。
未開封・未使用で3年以上を想定して製造しています。
しかし、香水の中身自体は、恐ろしく長く持つものが多くて、5年や10年でも使えるものも多い(若干、フレッシュさが失われがちだが、使えるには使える)。
30年持つものもある、いや、100年でも行ける、とも。
(10年以上の話は、自分自身でテストしたわけでなく、人から聞いた話)
念のために言えば、香水には防腐剤は入れない(少なくとも当社では)、入れる必要がないから。
香水の中身が、このように長期間持つ理由は、純度100%に近いエタノールをベースとしている上に、殺菌作用も持つエッセンシャルオイルも入っているし、腐敗がほぼ発生しない点。
あとは酸化か、成分変質が考えられるが、若干オリ(不純物)の生成は、たまに見かけるものの、そう激しく起きるものではない。
香水の液体トラブルは、このようにそれほど心配いらないが、むしろ、容器から揮発する、スプレー部分が目詰まりを起こすというトラブルは比較的起きやすい。
揮発するトラブル
瓶とスプレー部分の間は、きちんと密着されているものの完璧ではない。
ヨーロッパで製造された香水がタンカーに乗せられ、マラッカ海峡を渡ってくると、揮発して液面が下がってしまうトラブルは、香水のインポート事業者なら経験も多いだろう。
これは販売前に起きるトラブルで極端な事例だが、ちゃんとした香水も分子レベルで見れば、ごくかすかに揮発し続けているもの。
普通の検査ではチェックできないレベルだが、年数が経過すれば目に見える目減りも起きうる。
あとはスプレーの目詰まり。
目詰まり問題
これも避けがたい。目詰まりは、香料中の成分が固形化しスプレー内のパイプなどに詰まるわけで、このリスクは、香料の成分に起因する。
固形化しやすい香料を使用するとこのリスクが高まるが、この固形化しやすい代表的な成分がレジノイド。
レジノイドとは樹脂成分のこと。天然香料には多く含まれる、とくに樹木性の天然香料だと避けて通れない。
当社の製品なら「白檀」などは樹脂成分が多く含まれるのでリスクが高くなる。
それで、お客さまには「長期間使用されない場合は、3ヶ月に一回程度スプレーをお願いします」と機会があれば呼びかけるようにしている。
天然香料を使わなければこのリスクは減ると思うが、そういうわけにも行かない。
香水メーカー側にチョイスはない
以前、この問題で、高いスプレーを採用すれば?と質問されたことがある。
当社は高いスプレーを採用している。
(可能な限り高いクオリティのボトルとスプレーを採用することが当社の方針)
しかし、スプレーベンダーは世界に数えるほどしかなく、それほど選択肢はない。香水のボトルも同じ。
世界の大ブランドも、当社のようなローカルブランドも、一般的なイメージに反して、案外同じメーカーの香水ボトルと香水スプレーを利用している。
なぜなら、チョイスがないから。
たしかに近年、中国やインドでは香水ボトルやスプレーの新興メーカーがかなり出てきているが、数年前に評価した範囲では、まだリスクが高いと判断し、ヨーロッパ製のボトルとスプレーを採用し続けてきた。
当社の香水ボトルは、2年前から、日本製に移行している。スプレー部分も日本製のネジ式スプレーに移行した。
ネジ式スプレーは、ヨーロッパでは需要が薄いためよい製品が少ない。
なので、日本製を採用することになるが、日本で香水スプレーを生産しているメーカーは1社しかない。
こちらも、どれを採用しようかといったチョイスは、香水メーカー側にはない。ただただ販売していただけることに感謝して、言われる価格で仕入れる。これが現実。
(あんまり書くと横槍がおっかないので、このへんで)
(2018-08-27)
( 香水工場の )
香る生活
なぜOEM香水制作は休止に?
休止に追い込まれた理由 (2018/08/26)
( オリジナル・フレグランスの制作は楽しいが、ハードルも高い )
当社は、創業当初から、個人や企業・法人さん向けのオリジナル・フレグランス制作サービスを行ってきた。
需要はすごくあるんですね。とくに個人向け。
(法人向けは?・・問い合せこそ多かったけど、本気度がない話が多かったな)
個人向けのオリジナル・フレグランス制作サービスは、思い入れが強いお客さまが多いだけに、当社にとっては、コンサル能力を鍛えてもらう実践的なトレーニングの機会になっていた。
しかし、収益的には継続不可能だったので、2010年頃からサービスを順次縮小し、現在では完全に休止している。
休止中であることは、webサイトに繰り返し明記しているが、未だ問い合わせはちらほら。それだけ需要は高いようだ。
上で収益的に厳しかったと書いたが、ほかにも難点が。
「どんな香りを求めているか表現しにくい」という問題。
結局、人に伝えるためには、香りをコトバで表現するしかない。しかし、香りを的確に表現できるコトバって多くないという現実。
(日本語だけでなく他の言語も同じらしい、それだけ嗅覚は人類にとって退化した感覚器官なのかな)
「よい香り」「爽やかな香り」「甘い香り」、そして「○○のような香り」くらい。
イメージできる香りの幅は、けっこう幅が広い。広すぎてデザインしにくい。
パフューマーを目指す方は、最初の3年くらい単品香料の香りを徹底的に記憶する・覚えるトレーニングをするが、それと同じくらい重要なトレーニングが、実は香りをコトバに落とす訓練。
一般の人々が香りをコトバにできない状況は、ごく当たり前のことなんです。
また試作した香りを直す際も、なかなか伝えにくい。デザインなら手書きでも、身振り素振りでも、デザイナーに伝えたいことを、ある程度、具体的に伝えられるが、香りはしにくい。
他社ブランドの香水のコピーを制作してほしいという依頼も多かった。
この問い合わせは、オリジナル・フレグランス制作サービスを提供している会社なら必ず来るだろう。
多くは廃盤になった香水のコピーだが、「液体がまだ少し残っています。持ち込めば作ってもらえますか?」とか。
どれくらいのコピーレベルが期待されているかに関係なく、この問い合せに対しては「製造元にお問い合せ下さい」としか返答のしようがない。
(2018-08-26)
( オリジナル・フレグランスの制作は楽しいが、ハードルも高い )
オリジナル・フレグランス制作
当社は、創業当初から、個人や企業・法人さん向けのオリジナル・フレグランス制作サービスを行ってきた。
需要はすごくあるんですね。とくに個人向け。
(法人向けは?・・問い合せこそ多かったけど、本気度がない話が多かったな)
個人向けのオリジナル・フレグランス制作サービスは、思い入れが強いお客さまが多いだけに、当社にとっては、コンサル能力を鍛えてもらう実践的なトレーニングの機会になっていた。
しかし、収益的には継続不可能だったので、2010年頃からサービスを順次縮小し、現在では完全に休止している。
休止中であることは、webサイトに繰り返し明記しているが、未だ問い合わせはちらほら。それだけ需要は高いようだ。
コトバと香りの問題
上で収益的に厳しかったと書いたが、ほかにも難点が。
「どんな香りを求めているか表現しにくい」という問題。
結局、人に伝えるためには、香りをコトバで表現するしかない。しかし、香りを的確に表現できるコトバって多くないという現実。
(日本語だけでなく他の言語も同じらしい、それだけ嗅覚は人類にとって退化した感覚器官なのかな)
「よい香り」「爽やかな香り」「甘い香り」、そして「○○のような香り」くらい。
イメージできる香りの幅は、けっこう幅が広い。広すぎてデザインしにくい。
パフューマーを目指す方は、最初の3年くらい単品香料の香りを徹底的に記憶する・覚えるトレーニングをするが、それと同じくらい重要なトレーニングが、実は香りをコトバに落とす訓練。
一般の人々が香りをコトバにできない状況は、ごく当たり前のことなんです。
また試作した香りを直す際も、なかなか伝えにくい。デザインなら手書きでも、身振り素振りでも、デザイナーに伝えたいことを、ある程度、具体的に伝えられるが、香りはしにくい。
他社香水のコピー
他社ブランドの香水のコピーを制作してほしいという依頼も多かった。
この問い合わせは、オリジナル・フレグランス制作サービスを提供している会社なら必ず来るだろう。
多くは廃盤になった香水のコピーだが、「液体がまだ少し残っています。持ち込めば作ってもらえますか?」とか。
どれくらいのコピーレベルが期待されているかに関係なく、この問い合せに対しては「製造元にお問い合せ下さい」としか返答のしようがない。
(2018-08-26)
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