オリ(おり/澱/滓)
●オリの発生
時間の経過や季節によってオリが発生する場合があります。オリ(おり/澱/滓)とは、香料成分がアルコールに溶けきれずに浮遊物や沈殿物となって香水内に生成する異物です。主に天然香料などに含まれるタンパク質成分が原因です。
●ろ過できないケース
オリは、香料調合時や香水瓶への充填時にフィルタリングによって濾過・排除されますが、目の細かいフィルター(濾紙)を使用しても完全には分離することができない場合があります。
オリは通常、製造時に濾過によってほとんど取り除かれていますが、時間の経過に伴い再生成し沈殿したり浮遊物のようになる場合があります。また、季節的には冬場に発生するケースがあります。
●オリ対策
オリの解決には界面活性剤の添加や高分子多糖類や鉱物性物質などの添加剤(澱下げ剤)を使用する手法と化学溶剤を使用する方法がありますが、当社では界面活性剤や澱下げ剤、化学溶剤などはほとんど使用しておりません。オリを事前に落とす「低温保管＆濾過(フィルタリング)」という伝統的な製法とでオリの除去を行っています。
また、オリの過剰な除去は、天然成分エッセンスの除去にもつながり、徹底的なオリ取りは行っておりません。天然香料はより大きなオリのリスクがあります。
●お願い
ある程度の小さなオリに関してましては、許容いただけますようお願いいたします。「不良品」と見なすオリのサイズや形状・状態などは明文化しておりませんが、お客さまが許容できないと感じられる場合はお知らせ下さい。お取り換え・返金などの対応を検討させていただきます。
※フローラル・フォーシーズンズでオリが発生しやすい商品アイテム・・・金木犀
【品質の問題・・・白濁(にごり)】
●白濁の問題
オリ同様、香料が完全に溶解しない場合に発生することがあります。柑橘系の天然香料は比較的白濁化することが知られています。柑橘系の天然香料(ベルガモット、レモン、オレンジ、グレープフルーツなど)は多くの種類の香水に多用されるため白濁も香水にとって、よくある一般的な問題です。
●白濁対策
解決方法として界面活性剤を添加する、化学溶剤を使用するなどの手法がありますが、当社では、香水に対して完璧な透明度は求めておらず、かすかな白濁に対しては許容するポリシーを掲げております。
●お願い
ある程度の小さな白濁(にごり)に関してましては、許容いただけますようお願いいたします。「不良品」と見なす白濁(にごり)の状態は明文化しておりませんが、お客さまが許容できないと感じられる場合はお知らせ下さい。お取り換え・返金などの対応を検討させていただきます。
※フローラル・フォーシーズンズで白濁が発生しやすい商品アイテム・・・白檀、上海、ういきょう(フェンネル)、睡蓮
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