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■香水の選び方と香水のトレンド



●香水の選び方

香水は、とにかく種類が多く、名香と呼ばれるものがあったり、芸能人御用達の香水と宣伝されているものがあったり、彼氏にモテる、彼女にモテるなどの「モテ香水」と宣伝されるモノがあって、初心者には迷うばかりです。日常的に香水をつけない人にとっては試行錯誤がしにくい商品です。そんな初心者の悩ましい香水選びにズバリお答えします。

・香水の購入目的を明確にしよう

どんな商品でも、香水に限らず目的がはっきりしないとアドバイスしにくいと言われます。これは大変重要なヒントです。何のために香水が必要か、何のために自分は香水がほしいのか、案外きちんと知っている人は少ないかもしれません。たとえば下記の項目にあたなにぴったりの目的はありますか?もしあれがそれを、もしなければそれを考え、コトバにして、それを百貨店など専門知識のある店員さんに伝えればかなり近いもの数点推薦してくれます。

たとえば「かわいらしさ」の演出は、フルーツ系やスウィートなフローラル系がいいでしょうし、アクティブな印象なら柑橘系など、ある程度の傾向と適する商品系統の目星というものがありますので店員さんたちもアドバイスのしようがあります。

  • 自分自身のため:リラックスしたい
  • 自分自身のため:気合いを入れたい
  • 自分演出のため:清潔感を出したい
  • 自分演出のため:加齢臭対策
  • 自分演出のため:体臭対策
  • 自分演出のため:フォーマルな印象を演出
  • 自分演出のため:スポーティでアクティブな印象を演出
  • 自分演出のため:センスのよさをアピール
  • 自分演出のため:特定の彼女・彼氏に気に入られたい
  • 自分演出のため:かわいらしを演出
  • 自分演出のため:若々しさを演出
  • 自分演出のため:セクシーに見せたい・・・など
・目的が何であれ、最悪自分の好きな香りでなければいけない

仮に彼女にモテために彼女の好きな香水を聞き出して買ってきても、そもそも自分がスキになれない香りだと元も子もありません。香水は他の商品と違い、個人の嗜好がかなり明確に分かれる性質があります。たとえば人気がある電気製品は、多くの人にとってやはり使いやすく納得できるケースが多いのですが、香水については下記にことが言えます:

  • 人気のある香水 = 私も気に入るかどうかはかなり別問題
  • 人気のある香水 = 周囲の人も気に入るかどうかはかなり別問題
よって、「売れているから」や「ランキングが高いから」を選択理由にすることは危険です。最低でも自分がつけるのだから自分が気に入らなければ始まりません。

・自分の好きな香りの探し方

テスティング(スメリング)しかありません。百貨店などで専門知識のある店員さんに下記のことを伝えましょう:

  • 自分の好きな香りのタイプや傾向
  • 購入目的
あとは、提案されたモノをただただ試すしかありません。

・1度に試す香りは3〜4種類が限度

鼻は嗅覚(きゅうかく)疲労を起こしやすくすぐに香りを感じなくなります。これはトレーニングでかなり鍛えることができますが、一般に疲労を起こしやすい嗅覚は、3〜4種類の香りを嗅ぐだけでわらなくなります。よって意欲的に何種類も試しても無駄です。コーヒー豆を嗅いで嗅覚疲労を癒す人がいますが、個人的にはそれほど効果があるとは思えません。完全に回復するには時間がかかります。

・ムエットにつける、自分自身につける、どっちがいい?

香水を3〜4種類試す際、それだけの香水を自分につけると自分の周囲で香りが混じり合って混乱します。逆にムエット(匂い紙)なら混乱せずに個別の香りを評価できますが、こんどは自分の体臭との馴染み具合がわかりません。どちらも利点・欠点があります。おすすめははじめはムエットで選び、アタリをつけたら今度は自分に1種類だけ、もしくは1種類を左手に、もう一種類を右手につけて香りの変化を見ます。

・香水は試し塗りしてから時間をかけて選ぶ

香りは香りのグラデーションを描きながら変化します。トップノートから始まり、ミドルノート、ラストノートへと変化します。その間数時間から半日、一日とかかります。初心者の方が陥りやすい失敗が、トップノートだけで飛びつくことです。トップノートには華やかさがあって好き嫌いがすぐにわかりますが、トップノートは案外すぐに香りが落ちますので勝負は10分以上経過したミドルノートからラストにかけてです。そのへんまで見て香りを決めたいところです。自分自身の体臭との混じり具合も注意しましょう。体臭との混じり具合のチェックは恋人や親しい知人に意見を聞くのも有効な手段です。

・香りは水もの、体調で変化

体調によって香りの感じ方はいくらでも変化します。調香師の中には早朝が神経がもっとも研ぎ澄まされているとして早朝に一番重要な調香を行う人がいます。人によって違うのでしょうが、疲れたり体調不良の時は識別できる香りもできなくなることはよくあります。風邪などをひいているときなどは調香はあきらめた方がいいです。訓練を積んだ調香師(パフューマー)でさえ体調の変化、一日の変化、気温・湿度の変化、季節の変化、気分の変化で香りを違った香りに感じるのですから一般の方はなおさら、体調の悪いときには香りを判別しにくいと思います。靴は夕方買いに行け、とい言われますが、香水は体調が良い日の、疲れがまだでていない朝買いに行くことをお勧めします。

・ミニボトルやミニセットでリスクヘッジ・・・後悔しないために

そこまで慎重に選んだ香水でも、長い使用期間には思わぬ発見や絶望もあるでしょう。だから、小さなボトルからはじめてリスクを最小限にしてください。もし「これが自分の定番」という香水を見つけたなら迷わず100mL程度の大きめサイズで仕入れておきましょう。

・でも可能なら数種類ほしい定番の香水・・・シチュエーションに合わせて

香水は、そのときどきの自分の気分やマインド、周囲や状況や雰囲気にとても微妙に連携する商品です。そのときどきのシチュエーションにベストな香水って、やはり1種類では足りなくなるものです。ファッションと同じでTPOに合った香水を使い分けることで香りのセンスを磨けるし、また周囲の人の評価も高まると思います。





●香水のトレンド

香水にもファッションのようにトレンドがあります。下記は中村祥二氏『香り楽しむ本』から抜粋編集しました:

・1900-1919
  • 女性解放運動
  • シプレー
・1920-1929
  • 産業革命
  • スカートが短くなりボーイッシュ
  • 合成香料
  • シャネルNo.5
・1930-1939
  • 活動的でボーイッシュな女性達がフェミニンな雰囲気へ
  • ジョイ
・1940-1949
  • 第二次世界大戦
  • 女性たちはさらに女性らしく
  • レール・デュ・タン
・1950-1959
  • 自動車、ジェット機の普及
  • ロックンロール
  • 生活水準の向上
  • 性教育の一般化
  • 男性は男性らしく女性は女性らしく
  • 個性的な香りとしてシプレー系
  • セクシーな香りとしてオリエンタル系浸透
・1960-1969
  • 世界的な経済の活況
  • ロマンチックなものへの憧れ
  • ツイギーのミニスカート
  • ポップアート
・1970-1975
  • 第一次オイルショップ
  • 公害問題
  • 女性運動
  • 自然回帰
  • アリアージュ
・1976-1979
  • 第二次オイルショップ
  • 快楽主義
  • アナスイ・アナスイ
・1980-1985
  • 経済の復興
  • フリーセックス
  • 退廃的なネーミング
  • パリ
  • プワゾン
  • オブセッション
・1986-1989
  • エイズの影響か?ノーマルなセックスへ
  • エタニティ
・1990-1999
  • エコロジー
  • 自然回帰
  • サムサラ、ローズカルダン




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