Q&A FAQ(よくある質問)
●アロマセラピーとは?アロマテラピーとは?
アロマセラピーとは芳香・アロマ(Aroma)+療法・セラピー(Therapy)という意味の造語です。日本語にすれば芳香療法になると思います。記録によればフランス人科学者ルネ・モーリス・ガットフォセによって命名されました。実験中火傷をし、とっさに目の前にあったラベンダー精油(エッセンシャル・オイル)をかけたところ火傷の治りが早かったことでヒントを得、療法や名称など学問的体系付けを行ったことがその始まりと言われています。この逸話だけからすると、実質的に「エッセンシャル・オイル・セラピー」であり、必ずしもアロマを強調する必要はなさそうですが、なにか理由があると思われます。

世界のほとんどの民族で植物を利用してケガや病気の治療を行う民間療法があります。インド伝統医学「アーユルヴェーダ」(アユルベーダ、アーユルベーダ)、中国の伝統医学「漢方」はもちろん、日本では伝えられた漢方だけでなく日本オリジナルの薬草療法が存在します。インドでもアメリカでもアフリカでもあります。アロマセラピーは、そういった植物を利用した民間療法(ヨーロッパの場合はハーブによる民間療法が盛んでした)の延長線上にある治療法と解釈できなくもないですが、エッセンシャル・オイルを利用する点が大きな特徴となっています。

また、エッセンシャル・オイルが身体に及ぼす実質的な生理作用にプラスして、香りによるリラックス効果や覚醒効果も重要とされる点が漢方やアーユルベーダからするとやや新鮮に映ります。

エッセンシャル・オイルとは植物の花、茎、根、枝、蕾などから採取されるオイル(精油)をさします。ただし、採取方法は水蒸気蒸留法か圧搾法に限ります。溶剤抽出によるオイルはアブソリュートと呼ばれ、混同されている方も多く見かけられますが厳密にはエッセンシャル・オイルには含まれません。また、エッセンシャル・オイルは100%ナチュラルピュア(天然)であることが条件であり、ケミカルや合成品が混入されたものもエッセンシャル・オイルとは呼びません(しかし、混乱の元ですが、ケミカルや合成香料は「アロマオイル」と呼ばれることがあります)。

また、アロマテラピーという言葉も普及していますが同じモノです。アロマテラピーは、Aromatherapyのフランス式読み方、セラピーは英語風に聞こえます。現在アロマセラピーは大きくは英国式とフランス式に分かれており、日本でアロマセラピーといえば、一般に英国式の精油マッサージ方式がイメージされるように思います。

アロマセラピーに使用される精油はだいたい次のようなものです:

【精油(エッセンシャル・オイル)】
イランイラン、・オレンジ・スイート、・カモミール・ジャーマン、・カモミール・ローマン、・クラリセージ、・グレープフルーツ、・クローブ、・サイプレス、・サンダルウッド、・シダーウッド、・シトロネラ、・シナモン、・シベリアモミ、・ジャスミン・アブソリュート、・ジュニパー、・ジンジャー、・スイート・マージョラム、・ゼラニウム、・タイム、・ティートリー、・ニアウリ、・ネロリ、・パイン、・バジル、・パチュリ、・パルマローザ、・フェンネル、・プチグレイン、・フランキンセンス、・ベチバー、・ベルガモット、・ベンゾイン、・マンダリン、・ミルラ、・メリッサ、・ヤロウ、・ユーカリ、・ラベンダー、・リツエアクベバ、・レモン、・レモングラス、・レモンバーム、・ローズ・アブソリュート、・ローズ・オットー、・ローズウッド、・ローズマリー

【精油がもたらす恵み:精油の知られている効果】
  • 抗うつ作用(憂鬱な気分を明るくし、高揚させる作用:イランイラン、ベルガモット、ラベンダー、シトロネラ)
  • 催淫作用(性欲を高める作用:イランイラン、ジャスミンアブソリュート、ローズオットー)
  • 催眠作用(眠気を誘う作用:オレンジ・スイート、カモミール・ローマン、ラベンダー)
  • 神経刺激作用(神経を刺激して頭をクリアにする作用:バジル、レモン、ローズマリー)
  • 鎮静作用(興奮を鎮める作用:スイート・マージョラム、ベチバー、ラベンダー 、ベンゾイン)
  • 強壮作用(体の機能や能力をアップさせる作用:カモミール・ローマン、ヤロウ、レモングラス、シトロネラ)
  • 去たん作用(たんの出すぎを取り除く作用:タイム、ティートリー、ニアウリ、ベンゾイン)
  • 駆風作用(腸内にたまったガスを排出させる作用:ジンジャー、フェンネル、ペパーミント、ベンゾイン)
  • 血圧降下作用(血圧を低くする作用:イランイラン、スイート・マージョラム、メリッサ)
  • 血行促進作用(血液の流れをよくする作用:ジュニパー、ジンジャー、ブラックペッパー)
  • 健胃作用(胃の不調を緩和し健康にする作用:オレンジ・スイート、バジル、フェンネル)
  • 抗ウィルス作用(ウィルスを抑制する作用:ティートリー、パイン、ユーカリ)
  • 抗炎症作用(炎症の悪化を防ぐ作用:カモミール・ジャーマン、ヤロウ、ラベンダー、ベンゾイン)
  • 抗菌作用(細菌から体を守る作用:タイム、ティートリー、ユーカリ)
  • 抗けいれん作用(けいれんを抑える作用:カモミール・ローマン、クラリセージ、ラベンダー)
  • 抗真菌作用(真菌[糸状菌、酵母]から体を守る作用:ゼラニウム、ティートリー、ユーカリ)
  • 抗バクテリア作用(バクテリアの繁殖を抑える作用:タイム、ニアウリ、レモン)
  • 抗リウマチ作用(リウマチの症状を軽くするのに役立つ作用:ジュニパー、ジンジャー、タイム)
  • 細胞成長促進作用(皮膚細胞の成長を促す作用:ネロリ、フランキンセンス、ラベンダー)
  • 殺菌作用(細菌と戦って殺す作用:グレープフルーツ、ラベンダー、レモン、ベルガモット)
  • 子宮強壮作用(子宮の働きを強くする作用:クラリセージ、ジャスミン・アブソリュート、ローズ・オットー)
  • 刺激作用(エネルギーを増進させる作用:シナモン、バジル、ペパーミント、シトロネラ)
  • 収れん[アストリンゼント]作用(組織を引き締め収縮させて結束させる作用:サイプレス、レモン、ローズマリー)
  • 消化器系強壮作用:消化器系を強くする作用(シナモン、ジンジャー、レモングラス)
  • 消化促進作用(消化を助ける作用:グレープフルーツ、ベルガモット、マンダリン)
  • 消毒作用(感染を防止する作用:オレンジ・スイート、グレープフルーツ、ティートリー、シトロネラ)
  • 整腸作用(腸の働きを整え、健康にする作用:オレンジ・スイート、ジンジャー、レモン)
  • 胆汁促進作用(胆汁の分泌を増やす作用:ペパーミント、ラベンダー、レモン)
  • 鎮けい作用(けいれんを鎮める作用:サイプレス、ペパーミント、ローズマリー、ベルガモット)
  • 鎮痛作用(痛みを和らげる作用:カモミール・ジャーマン、スイート・マージョラム、ラベンダー)
  • 通経作用(生理を促して規則的にする作用:クラリセージ、ジャスミン・アブソリュート、フェンネル)
  • 免疫促進作用(免疫力を高める作用:ティートリー、ヤロウ、レモン)
  • 癒傷作用(傷の治りをよくする作用:カモミール・ジャーマン、ベンゾイン、ラベンダー)
  • 利尿作用(尿の量を増やす作用:グレープフルーツ、サイプレス、ジュニパー、ベルガモット)
  • 冷却作用(熱をもった部分を冷ます作用:ペパーミント)
【キャリアオイル】
精油(エッセンシャルオイル)はパワーがあるオイルであり、直接皮膚をつけると肌にダメージを与えるモノが少なくありません。アロマセラピーでは、精油は刺激に少ないオイルで希釈して使用しますが、この時の希釈用オイルを「キャリアオイル」と呼びます。キャリアオイルは施術を受けた後の肌の感触を左右しますので、なるべくサラサラ感があり匂いがしないものが好まれます。

アボカドオイル、・オリーブオイル、・カメリアオイル(椿油)、・カレンデュラオイル 、・グレープシードオイル、・ココナッツオイル、・小麦麦芽オイル 、・スイートアーモンドオイル、・セサミオイル(ゴマ油)、・月見草オイル(イブニングプリムローズオイル)、・ホホバオイル、・マカデミアナッツオイル、・ローズヒップオイル

【アロマテラピーにおけるエッセンシャル・オイルの利用方法】
英国式アロマテラピーでは、キャリアオイルに希釈してボディ・マッサージに利用しますが、エッセンシャル・オイルそのものは他に下記のような使い方があります:

●ボディフレグランス ・ティッシュやハンカチに2〜3滴つけてポケットやバックに
・むくんだ脚や疲れた体にアロママッサージはいかがでしょうか?キャリアオイルにグレープフルーツオイルを数滴垂らしよく混ぜてオリジナルアロマオイルのできあがりです。
※エッセンシャルオイルは原液のままでは皮膚への刺激が強烈です、絶対に原液を皮膚に直接付けないようにしましょう。
●ルームフレグランス ・グレープフルーツは誰からも好まれる香りです。玄関やトイレ、リビングなどで上品な香りのおもてなし。アロマランプやアロマポットで香らせてください。

●アロマバス ・浴槽のお湯にエッセンシャルオイルを数滴垂らします。オイルは水上に固まって浮きますのでよくかき混ぜてオイルをお湯の中に拡散してください。湯気とともに香りと成分がふんわりと上がってきます(これだけで幸せ!)

※エッセンシャルオイルは、直接肌に触れるとひりひりするなど刺激があります。オイルの固まりが直接肌に触れないようによくかき混ぜてください。はちみつ、天然塩、キャリアオイルを加えて刺激を押さえる方法もあります。

●アロマウォーターでスプレーフレグランス ・特製オリジナルアロマウォーターを作りお部屋の空気を一新。スプレー容器に無水エタノール、水を入れ、エッセンシャルオイル数滴加えます。よく振ってスプレーしましよう。香りが弱い場合はさらに数滴加えて香りを調整してください。

※アロマウォーターは冷暗所に保管してください。生ものなので早めに使い切りましょう。
※肌には使用しないでください。

●お掃除にも... ・きれいになっていく部屋や台所を見るのは楽しいことですが、お掃除はなにかとやっかいなこともありますよね〜できるならもっと楽しくやりたいお掃除、雑巾にオイルを1〜2滴垂らすだけで気分も爽快にお掃除できます。



●私もアロマセラピーを始めました。でも、嫌いな香りもあるんです。効用があると言われていても嫌いだとどうしてもその精油を使う気になれないのです。どういたしましょうか?
嫌いな精油は誰にでもあるものです。嫌いならご使用にならないことをお薦めします。漢方では「良薬口に苦し」などと苦いほど効用があったりして、壮絶な表情でもって飲み込んでいるおじいちゃんなど見受けられますが、アロマセラピーでは、自分の感性に心地よいもの、心地よいこと、を大切にしています。そうやってリラックスした時間を過ごしてください。

●アロマセラピイストの資格と取りたいのですが...?
アロマセラピイストに関する公的資格は存在しません(調香師やパフューマーも資格制度は存在しません)。

しかし、アロマセラピイストの認定を行う民間機関がありますので、そちらにお問い合せされたらいかがでしょうか。

また、本場イギリスでは日本同様に国家資格はありませんが、IFA(International Federation of Aromatherapists) と ITEC(International Therapist Examination Council)という協会がそれぞれ独自の資格制度を設定しています。それらの資格を取るためには「アロマセラピー学80時間、マッサージ60時間、解剖学・生理学40時間、トリートメント50時間」の履修が必要とされ、その上で試験に合格しなければなりません。留学も一つの選択かと思います。

●精油をアロマポットで用いるているのでが、他にはどんな方法がありますか?
  • 沐浴:湯船に1〜8滴位入れてゆったりつかる。肌の弱い方はキャリアオイル(植物油)に混ぜてから湯船に入れることをお勧めします。全身浴以外に、足浴などの部分浴もお勧めです

  • 吸入:洗面器に湯をはり、精油を5〜8滴位入れ蒸気を吸い込む。風邪や喉の調子が悪いときに有効な方法です。
  • 湿布:100Mlの水又は湯に精油を5〜8滴入れてガーゼ等を浸し絞って患部に当てる。(最低15分)日焼けの後などに有効です。
  • マッサージ:キャリアオイル(植物油)に1〜3%の濃度で精油を混ぜてマッサージオイルを作りマッサージする。(キャリアオイル 100mLに対して20滴から60滴)。
  • 芳香拡散:アロマポットの他に自分でルームフレッシュナーを作ったり、ポプリや造花に付香したりなど、方法は工夫次第。
  • その他、粘土でパックを作ったり、ミツロウで軟膏を作ったりすることもできます。


●アロマセラピーのよい本や雑誌を紹介してください?
践的な話が豊富ですぐに役立ち、かつ、おもしろいのはマギィ・ティスランドの「女性のためのアロマセラピー」です。即実践に役立てるには、ワンダー・セラーの「アロマセラピーのための84の精油」がお勧め。いずれも、フレグランス・ジャーナル社です。雑誌なら同社の「アロマトピア」はどうでしょうか。

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