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( 香水工場の )

香る生活


北海道香料の旅#3 香るミント
「北海道香料の旅」のこぼれ話シリーズを書いています。初回のアンモニア風呂のようなおもしろ系体験はそうそう多くありませんが、今日もお付き合いください。きょうは香るミント。


ハッカ公園で楽しむミントの香り


北見市の郊外にある「仁頃はっか公園」にいくとミント畑が拡がっています。青々と茂るミント畑のミントは元気そのもの。

今年の北見は35度以上記録したり、雨が多かったりで、天候は乱れ気味ですがミントの生育状態はまずまずのとこと。

手のひらで葉っぱをちょっと挟んで上方向になでてあげるだけで、周辺にミントの清涼な香りが漂います。手のひらは、もちろんミントの香りに染まります。そのままミント臭の手のままでいたい・・・・

青々としたミント畑の清涼な空気


ミントの畑ですが、ミントは秋に収穫され、数週間乾燥させた後、裏庭の「ハッカ蒸留小屋」の蒸留器で精油が採取されます。

乾燥されたミントには、ミントの香りはあまりなく多くの乾燥ハーブ同様、干し草の匂いです(これは、これで素敵ですよね)。これを蒸留すると、あのミントの清涼で癒される香りの精油が採れます。

ミント畑は、ちょっと見た感じ半ヘクタールほど。観光客向けにしては本気度がある広さです。行き届いた手入れ。雑草もありません。運用コストが気になります。

隣には満開の花を咲かせているジャガイモ畑。

なぜミント公園にジャガイモ?・・・と質問するまでもなく、ミント畑は地力を維持するために数年で他の作物と輪作する必要があるとの説明を、いつの間にか後ろに立っていた施設の人が説明してくれました(感謝)。

なるほど、この畑はプロによって運営されているようです。単なる見てくれだけの観光農園ではありません。

ミントの収穫と精油


ミントの蒸留は、観光客向けの実演パフォーマンスながらが、火を使いますので、ピザの窯焼き同様、見ていてちょっと楽しいはずです。

香りもピザ同様、蒸し上がるころにはミントの香りと水蒸気の湿っぽさが室内に充満すると思います。五感で感じられる体感型イベントとしては見栄えのするマテリアルです。

ミントのジーンバンク


さらにここにはミントのジーンバンクがあります。ジーンとは遺伝子、ジーンバンクとは植物の種の収集・保存を行う施設。

日本は世界に誇るミントの優良品種を数多く作出してきた国ですが、その研究の成果と記録がここに!(本物はおそらく北海道立農業試験場さんあたりに)・・・

国家の戦略物資を眼前に、私は、祈りにも似た敬虔な気持ちで、それぞれのミントを慈しみ深く見ていましたら、

「ここに外人さんを連れてくると、勝手にちぎって食べちゃんですよね。ヤギみないにムシャクシャ」

と説明を受けました。たしかにやや勢力の弱い、葉っぱがまばらなミントが多いようです。

(2010-08-01)
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