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( 香水工場の )

香る生活


ブランドにとってのパリ

香水と地名


香水にはその土地のイメージと結びついたものがあります。

そもそも「オーデコロン」からして、元来ドイツ・ケルンで作られた香水程度の意味だったものが普通名詞化したものです。

「オーデコロン」、直訳すれば「ケルンの水」。1700年代ケルンに進駐したナポレオン軍の兵士が故郷の恋人達などにお土産として持ち帰ったことからフランスで有名になりました。

現在、オーデコロンは濃度の薄い香水類を指しますが、一説にフランスのとある会社さんが商標登録しているらしく厳密には「宅急便」や「エレクトーン」同様、特定企業の商品名である可能性があります。

とはいえ、世界中普通名詞として使われていますね。


EAU DE TOKYO、EAU DE PARIS


オーデコロンが、そんな意味とすれば、東京発の世界ヒット香水があるとすれば「オーデトウキョウ(EAU DE TOKYO)」という名詞も生まれないこともない。

なんて考えていたらパリ市水道局は、市内の水道水を「オーデパリ」と銘打って水道水を飲もうキャンペーンを実施というニュースがありました(東京も、東京の水を飲もうキャンペーンやってます、やってました?)。

一説にパリ市水道局は「オーデパリ(EAU DE PARIS)」の商標登録を完了したとも。


夢を運ぶ香水


香水に限らず、化粧品にロケーションは重要な意味があります。

それは香水を含め化粧品は、機能性だけでなく「夢を運ぶ小道具」だからです。

世界ブランドさんの、あの腰を抜かすような高価なプライシングも、その大部分が「夢のお値段」。


イメージのリンクアップ


ブランド名に付けられた「○○ Paris」や「○○ New York」は、商品をその都市が持つ伝統や文化の華麗なイメージへリンクアップさせる接尾語です。

パリは、優雅でお洒落で伝統と先進性が共存する街です。

「パリ」という響きは、ある人にとってはノスタルジーであり、ある人にとってはモード最先端、憧れの場所でしょう。いずれも夢を語るささやきです。


パリとは関係なさそうだが


現在、経済成長盛んなドバイやインドでは新興化粧品メーカーが続々と生まれていますが、ブランド名を「○○ Paris」としている会社が、以前行ったコスモプロフの展示会場にも見受けられました。

「Paris」と書いてあるもののスタッフの方々は中東系な感じ。

「フランスの会社さんですか?」と聞いてみました。「ノー、フロム ドバイ」なんて返答が帰ってきました。

日本にも会社名の後にParisを付けている化粧品メーカーさんがありました。なんでもパリに支店があるためだそうです。


映画タイトルの地名ランキング


映画タイトルで使用される都市名で一番多いのが「パリ」、次が「ニューヨーク」という記事を読んだことがあります。

統計の取り方によっては異論もあるでしょうが、納得する結果です。それほどパリは世界的にイメージが良くて、絵になる街なんでしょうね。


(2018-01-18)
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