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( 香水工場の )

香る生活


モテ香水#1 モテたい!
※この記事は、2010年に投稿した記事の修正再投稿バージョンです。ユニリーバ社が世界展開するフレグランススプレーAxeの日本上陸に合わせて開始された派手なテレビCMに刺激され書きました。


ハゲ恐怖・症候群と香水関心曲線


男性が香水を買う動機は?モテたい一心から、というのも当然ありですよね。

多くの男性はハゲについて精神的に苦しみます。この苦悩には実際のハゲに苦しむ場合と、現在は問題ないのに将来への不安で苦しむ場合。

このような精神的疾患をここでは「ハゲ恐怖・症候群」と命名します。ある調査によるとハゲ恐怖症候群は20代・30代をピークに40代後半から急激に低下するそうです。

香水への関心も「ハゲ恐怖曲線」と似たカーブを描いて減衰していきます。


異性への関心とオシャレ心


香水への関心とハゲ恐怖症候群の共通性は、もう異性に対する見てくれ(容姿)の問題。

香水を異性へのアピールととらえている男性が多いことは事実です。

ある世界的なトイレタリー会社は、10代-20代をターゲットとしたボディフレグランスを販売していますが、そのテレビCMの「明快すぎるメッセージ」は業界でも話題になりました。

コンセプトは、あえて命名すれば「一吹きで女たちはイチコロ」という感じ。


ありえないストーリー


一吹きで女性たちに追いかけ回されるというシーンが印象的なCMをグローバルに展開しています。「女たち」と複数形にする理由はCMを見た人にはわかりますよね。

数千人の女性たちに追われる身となる姿は、世界の男達の叶わぬ夢。はじめてみたとき香水業界の、といっても身の回りの香水関係の取引先などですが、我々の感想:

「これでモテる?」

「こんなの信じるヤツいる?」

「これで香水が売れるか!?」

・・・しかし、結果は世界的な大ヒット。


ホンネのCMだからヒットした


大胆・明快すぎるメッセージは私などには到底考えつかない緻密な戦略が隠されていたのでしょう。

世界的なコングロマリット企業さんだけにブランドのコンセプト・ビルディング・チームの深遠周到な作戦あってのCMだったと脱帽しました。

できすぎたCMストーリー、それが事実とは誰も思わないが、とにかく「モテたいんだ!」という絶叫型ダイレクトメッセージに世界の若い男たちが共感した事実がわかります。

モテるための香水!

わかりやすく明るいテーマです。香水とは本来そういうドロドロの欲望や性的な憧れがあってこそ光り輝くもの。


欲望があって人は輝く


心にそういうハリがあれば、ファッションも気合いが入るし香水もちょっと多めにつけたくなります。

香水は見てくれには無関係ですが、ファッションをトータルにフィニッシュする際の重要アイテムです。ファッションの最後の決め手は香水の一吹き。

ファッションも香りもよくて「水も滴るいい男」のできあがりです。
(2018-02-22)
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