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( 香水工場の )

香る生活


不況でも、美容と健康への出費は止まらない

年末の喧噪


リーマンショックが世界の景気に暗い影を落としています。

年末です、年末といえばお買い物需要のピーク、消費がスパイク的に盛り上がるとき。

市場調査や経済リサーチ関連の関係者が固唾を飲んで見守っていたことでしょう。私も一消費者としてこの不況と言われる状況で街中がどうなるのか「街中ウォッチング」しておりました。

外出したついでにスーパーやデパートや駅前をテクテク見て回ります。確かにやや静けさはあるものの買い物客でごった返す風景は例年通り同じです。


景気の影響を受けやすいモノ


ところが、デパートの場合、地下の食料品売場とは対照的に2階以上の上層階は、やや空気が澄んだような静けさが。

不況でも、食料品など日常生活に必要不可欠なものは購入せざるをえません。

「なるべく安いものをまとめ買い」という状況が駅前やスーパーの、ある意味、逆の活況かもしれません。

減価償却が極端に早い食料品以外のモノ、特に生活にすぐには必須でない高額商品が大きな影響を受けているようです。


化粧品は影響を受ける?


では、化粧品はどうだろう?と化粧品業界の中にいる自分は当然考えます。

身近なところでは当社ですが、当社の場合は、小さな会社で特色が強いので景気に左右される要素が少ないように思います。

景気がよくて売上が「上がったなー」ということもなければ、今回のように突然の不況でもご注文数に変化はなく地下から湧き出る温泉水のように水温は夏も冬も穏やかに一定です。


売上を左右する要因、当社の場合


当社の場合は、むしろ、金木犀や沈丁花が咲くかどうかが売上を大きく揺さぶります。

金木犀が咲けば「金木犀」が快調に売れます。他の花も似た曲線を描きます。その季節の花が咲けば、その香水を捜されている方が多いためと推測されます。


景気の影響を受けにくい化粧品


一般に化粧品業界全体では「景気の影響は受けにくい」ようです。

食料品ほど必要必須ではないにしても「美容と健康」への支出と投資は過去の事例でもそれほど減速していません。

「美容と健康」は、人の本能や根深い深層心理に根付いた需要なんでしょうか。

2008年の国内の化粧品売上は、まだ統計データがでていませんが、はやくも「5%アップ」というウワサが聞こえてきます。化粧品単価それ自体は下落傾向にありますので、5%アップの意味は化粧品の出荷数量がかなり増加していると推測されます。

これは海外でも同じ現象です。こんな記事を読みました。

「不況でも美容と健康への支出は減らさず、国際市場調査」(AFPBB News 2009/01/15)

--------------(引用)--------------
【1月14日 AFP】景気低迷で夢の休暇はおあずけになるかもしれないが、世界各地の消費者はもっと重要なもの――美容とヘルスケア――には今後もお金をかけていくだろう。国際的な市場調査でこのような結果が出た。

 マーケティング調査会社シノベイト(Synovate)が、ブラジル、ギリシャ、メキシコ、オランダ、ロシア、トルコ、英国、米国など12か国以上の1万1500人を対象に行った調査によると、回答者の41%が化粧品に景気低迷前と同程度の支出を続けるつもりだとした一方、支出を減らすと答えたのは27%にとどまった。

ヘルスケア商品については支出を減らさないと回答したのは55%、支出を減らすとしたのはわずか17%だった。
--------------(引用)--------------

(2009-01-15)
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