( 香水工場の )
香る生活
20周年記念、練り香水はいかがでしたか?
昨年末まで配布した記念練り香水。みなさまのご感想をお聞かせ下さい(2017/01/09)
※練り香水(金木犀2015)
昨年は当社20周年ということで、練り香水(ソリッドパフューム)をオリジナルに制作してお買い物されるお客様に配布しました。
香りは「金木犀2015」。キンモクセイの香りがお好きな方には喜ばれそうですが、そうでない方には不要なギフトだったかもしれません。
本当は数種類、違う香りを制作してチョイスできると、より喜ばれるギフトになったのですが、余裕がなく一本槍となりました。お詫び致します。
プレゼントは、不要な方には余計なゴミになりますので、希望されるかどうか"希望欄"を設けて配布しました。その結果、10%程度のお客様が「不要」にチェックされました。
記念練り香水の感想が届いています:
「液漏れの心配もなく、携帯に便利だからとっても気に入りました」
「今回は、このプレゼントが欲しくて、リピートです」
「とってもよかったです。購入したいです。販売されないでしょうか?」
ただ、自主的に感想を送っていただくお客様は、好意的なご意見が多いでしょう。反対ご意見やレビューもそれなりにあるかと思います。
みなさまのご感想をお聞かせください → VOICE (お客様の声・感想・意見・レビュー)
(2017-01-10)
※練り香水(金木犀2015)
昨年の20周年記念「練り香水」
昨年は当社20周年ということで、練り香水(ソリッドパフューム)をオリジナルに制作してお買い物されるお客様に配布しました。
香りは「金木犀2015」。キンモクセイの香りがお好きな方には喜ばれそうですが、そうでない方には不要なギフトだったかもしれません。
本当は数種類、違う香りを制作してチョイスできると、より喜ばれるギフトになったのですが、余裕がなく一本槍となりました。お詫び致します。
プレゼントは、不要な方には余計なゴミになりますので、希望されるかどうか"希望欄"を設けて配布しました。その結果、10%程度のお客様が「不要」にチェックされました。
"記念練り香水"の評価
記念練り香水の感想が届いています:
「液漏れの心配もなく、携帯に便利だからとっても気に入りました」
「今回は、このプレゼントが欲しくて、リピートです」
「とってもよかったです。購入したいです。販売されないでしょうか?」
ただ、自主的に感想を送っていただくお客様は、好意的なご意見が多いでしょう。反対ご意見やレビューもそれなりにあるかと思います。
みなさまのご感想をお聞かせください → VOICE (お客様の声・感想・意見・レビュー)
(2017-01-10)
( 香水工場の )
香る生活
練り香水の終了と再参入プラン
長年販売してきた練り香水が終了します。過去10年をレビューして次の計画につなげたい(2017/01/08)
(練り香水ラベンダー)
当社の練り香水が終了を迎えようとしています。思い返せば、このシリーズをリリースしたのは2005年頃。当時は、一般には練り香水はそんなにはポピュラーな存在ではありませんでした。
しかし、ANAの機内販売で、練り香水は突然注目度が上がります。お土産として販売されたフラゴナールの練り香水に火が付いたのです。フラゴナールとは、フランス・グラースの老舗香水メーカーさんです。
大変な人気で、全日空商事さんはフラゴナール社と交渉して、フラゴナールの店舗を日本に誘致したのです。スピーディーな展開でした。
高価な香水ブランドと比較して、かわいらしいパッケージ、小さなサイズ、気軽で手の届く価格帯が、若い女性たちの心をくすぐったに違いありません。しかし、青山のフラゴナール・ショップは、わずか数年で閉店しました。
フラゴナール(または全日空商事)さん撤退の理由はわかりません。さまざまな事情があると思いますが、同じ香水メーカーとして、練り香水のビジネス自体の厳しさも、要因ではなかったのかと空想したりします。
当社が今回、練り香水を終了する原因は、ずばり、売れないからです。正確には多少売れても苦しいからです。
練り香水は、シャンプーやソープのように数量を販売して利益を確保する量産型ビジネスモデル。これは少量生産が多い香水メーカーや香水ブランドにとって相性が悪いモデルなんです。
市販の練り香水の平均単価は1000円以下。当社は、香水メーカーとしてのプライドもありグレードの高い原料を使用し容器も高めで、価格は1400円帯を設定しています。他社さんと比較すると強気ですよね。
そのため、量産型の競合さんとはコンセプトも市場もぶつからないようにしてきましたが、矢尽き刀折れて、ついに10年の歴史に幕を下ろします。
当社の練り香水ファンのみなさま、本当にごめんなさい。しかし! 朗報もあります。2017年後半パワーアップして再参入を計画しています。
新シリーズの練り香水がどうあるべきか・・・こう考えます:
(1) テクスチャー
練り香水は、その起源が、もともとスキンケアでしたので、ここはきちんとスキンケアとしておかしくない、皮膚との相性が良い基剤とベースを採用したい。
(2) 香り
練り香水は香水と比較すると香りの拡散性は非常に弱く、やや残念に思う人もいます。
しかし、練り香水の香りを周囲へのアピールと考えずに"自分が幸せになるためのフレグランス"と考えると、香り拡散性の弱さは、むしろメリット。
本当に接近しなければ、香りがわからないくらい穏やかな香り立ちなら、周囲への影響もほとんどありません。
自分だけが、もしくは、わかる人だけがわかる心の満足を演出できる香り方です。
持続性は、香水よりも長持ち。朝、お腹や太ももに付ければ、仕事の間中、穏やかに香りが上がってきますし、ふとした弾みに香りが感じられる瞬間は、幸せなひとときになるでしょう。
【関連ブログ記事】
(2017/09/30)練り香水 (武蔵野ねりこ)
(2017/08/17)練り香水の歴史
(2017/08/15)最後の調整中
(2017/07/31)試作品プレゼント
(2017/06/06)アンケートの結果
(2017/05/23)試作中
(2017/01/08)練り、再参入プラン
【NEWS】
(NEWS)リリース予定
(2017-01-09)
(練り香水ラベンダー)
販売終了します
当社の練り香水が終了を迎えようとしています。思い返せば、このシリーズをリリースしたのは2005年頃。当時は、一般には練り香水はそんなにはポピュラーな存在ではありませんでした。
しかし、ANAの機内販売で、練り香水は突然注目度が上がります。お土産として販売されたフラゴナールの練り香水に火が付いたのです。フラゴナールとは、フランス・グラースの老舗香水メーカーさんです。
フラゴナールの練り香水
大変な人気で、全日空商事さんはフラゴナール社と交渉して、フラゴナールの店舗を日本に誘致したのです。スピーディーな展開でした。
高価な香水ブランドと比較して、かわいらしいパッケージ、小さなサイズ、気軽で手の届く価格帯が、若い女性たちの心をくすぐったに違いありません。しかし、青山のフラゴナール・ショップは、わずか数年で閉店しました。
なぜ撤退したの?
フラゴナール(または全日空商事)さん撤退の理由はわかりません。さまざまな事情があると思いますが、同じ香水メーカーとして、練り香水のビジネス自体の厳しさも、要因ではなかったのかと空想したりします。
当社が今回、練り香水を終了する原因は、ずばり、売れないからです。正確には多少売れても苦しいからです。
香水メーカーには厳しいビジネスモデル
練り香水は、シャンプーやソープのように数量を販売して利益を確保する量産型ビジネスモデル。これは少量生産が多い香水メーカーや香水ブランドにとって相性が悪いモデルなんです。
市販の練り香水の平均単価は1000円以下。当社は、香水メーカーとしてのプライドもありグレードの高い原料を使用し容器も高めで、価格は1400円帯を設定しています。他社さんと比較すると強気ですよね。
そのため、量産型の競合さんとはコンセプトも市場もぶつからないようにしてきましたが、矢尽き刀折れて、ついに10年の歴史に幕を下ろします。
当社の練り香水ファンのみなさま、本当にごめんなさい。しかし! 朗報もあります。2017年後半パワーアップして再参入を計画しています。
新シリーズのへの期待
新シリーズの練り香水がどうあるべきか・・・こう考えます:
(1) テクスチャー
練り香水は、その起源が、もともとスキンケアでしたので、ここはきちんとスキンケアとしておかしくない、皮膚との相性が良い基剤とベースを採用したい。
(2) 香り
練り香水は香水と比較すると香りの拡散性は非常に弱く、やや残念に思う人もいます。
しかし、練り香水の香りを周囲へのアピールと考えずに"自分が幸せになるためのフレグランス"と考えると、香り拡散性の弱さは、むしろメリット。
本当に接近しなければ、香りがわからないくらい穏やかな香り立ちなら、周囲への影響もほとんどありません。
自分だけが、もしくは、わかる人だけがわかる心の満足を演出できる香り方です。
持続性は、香水よりも長持ち。朝、お腹や太ももに付ければ、仕事の間中、穏やかに香りが上がってきますし、ふとした弾みに香りが感じられる瞬間は、幸せなひとときになるでしょう。
【関連ブログ記事】
(2017/09/30)練り香水 (武蔵野ねりこ)
(2017/08/17)練り香水の歴史
(2017/08/15)最後の調整中
(2017/07/31)試作品プレゼント
(2017/06/06)アンケートの結果
(2017/05/23)試作中
(2017/01/08)練り、再参入プラン
【NEWS】
(NEWS)リリース予定
(2017-01-09)
( 香水工場の )
香る生活
蝋梅の開花便り
新年が開けると、蝋梅(ロウバイ)の花が咲き始める・・・実は12月から咲いているんです(2017/01/07)
(12月の蝋梅、2016/12/27 鹿沼「蝋梅の里」)
九州出身の私は、東京で暮らすようになってはじめて蝋梅という花を知りました。
冬に花を付ける植物は梅が一番に思いつきますが、蝋梅は黄色い花が美しい上に、フルーティな香りがはっきりしていて、灰色の冬の風景によく似合います。
九州にも蝋梅はありますが、比較的レアな存在。関東ではいたる所にあって、草木にうるさくない人でも認識しやすいですね。
私がはじめて蝋梅を認識した場所は、住宅街のお庭からはみ出して咲いていた蝋梅でした。「あれ、冬なのに花が咲いている、あの黄色い花は?」。
近寄ると「・・・しかも良い香りが!」と驚きを持って発見しました。
気づけば、蝋梅は多くのご家庭で植えられています。人気の樹木なんですね。蝋梅には「梅」の文字が当てられていますが、梅のグループではないそうです。
独自のロウバイ科というグループを形成していますが、ウメが属するバラ科のメジャーで多彩なグループと比較すると孤高の花なんだな、と感じます。
栃木県鹿沼市にある「蝋梅の里」さんには縁あって、たまにお伺いして蝋梅の話を聞いたりします。先月27日(2016年12月)に訪問させていただきました。
実は、12月はまだ咲いていないだろう、よって来園者も少なくオーナーさんとのミーティングも時間が取れるという予定の日程だったのですが、園内の多くの樹木で1部咲き・2部咲き、一部の花は満開でした。
オーナーさんによると、これでも今年は遅れ気味とのこと。11月に季節外れの大雪に見舞われ、蕾の生育が鈍ったことが原因のようです。例年なら12月20日くらいから開園ですが、今年は1週間程度の遅れ。
ここからはビジネスマン向けの話です。蝋梅だけでなく、花の観光園って日本全国に数多くあります。
海外のことはわかりませんが、こんなに花の観光園が全国に多く点在し、また、それなりの集客力がある国は、世界広しといえども日本だけでは?日本は花園観光のトップランナーではないかと感じます。
いえ、調査も裏も取っていません。ただの憶測ですよ。
海外の人々も花は好きだし、自宅に植えます。そして愛情をもって育てる人は多い。が、花園に観光に出向く姿や習慣が、海外の場合、今ひとつイメージできない。
一方、日本と言えば、花見の習慣があり、花園があれば、それだけで人々が集まります。
そこにエキサイティングなアトラクションがある訳でない。見て何する訳でなく、花を愛で幸せな気分になって、お土産買って帰って行く、そのためだけ人々が集まるのです。凄いですよね。
何が人々を突き動かすのか?何が出不精な我々をそうさせるの?という気持ちになります。で、鼻がきくビジネスマンなら、その動員力に当然、ビジネスの可能性を感じるのでは?
たとえば、青森の「弘前さくらまつり」。桜前線のほぼ最終地点で、日本の桜の花のフィナーレを飾るイベントには、期間中200万人が訪れるそうです。
「その数字、ありえる!?」と思いませんか。開花ピーク日前後は、一日あたり30万人。
これだけの人数を動員できるイベントってあまり思いつきません。
武道館を埋める尽くすコンサートでさえ1.5万人、東京ドームでもフルフルに詰め込んでも5.5万人。花見の破壊力を見せつけられる思いです。
しかし、ビジネス的な観点からだけ考えると花の観光園ビジネスには、致命的な欠点があります。
天候に左右される点?
それも大きいのですが、最大の欠点は、花の命が短いことです。
桜なら一週間程度でしょうか。はかなさ・切なさ故に、さらに人々を魅了するという事情もありますが、観光園の経営からすれば、もうちょっと咲いていて欲しい!が本音ですよね。
その点、12月から3月まで咲き続ける蝋梅は、最大4ヶ月も楽しむことができます。経営的には爆発的な集客力より安定かつ長期に収益が上がるモデルが有利とされます。
「商いは牛の涎(よだれ)」とは、日本に伝わる商人(あきんど)の格言。蝋梅園は、花園の中で強いモデルだな、と感心して今回も見学させていただきました。
(2017-01-09)
(12月の蝋梅、2016/12/27 鹿沼「蝋梅の里」)
冬に咲く花、蝋梅
九州出身の私は、東京で暮らすようになってはじめて蝋梅という花を知りました。
冬に花を付ける植物は梅が一番に思いつきますが、蝋梅は黄色い花が美しい上に、フルーティな香りがはっきりしていて、灰色の冬の風景によく似合います。
蝋梅の人気
九州にも蝋梅はありますが、比較的レアな存在。関東ではいたる所にあって、草木にうるさくない人でも認識しやすいですね。
私がはじめて蝋梅を認識した場所は、住宅街のお庭からはみ出して咲いていた蝋梅でした。「あれ、冬なのに花が咲いている、あの黄色い花は?」。
近寄ると「・・・しかも良い香りが!」と驚きを持って発見しました。
気づけば、蝋梅は多くのご家庭で植えられています。人気の樹木なんですね。蝋梅には「梅」の文字が当てられていますが、梅のグループではないそうです。
独自のロウバイ科というグループを形成していますが、ウメが属するバラ科のメジャーで多彩なグループと比較すると孤高の花なんだな、と感じます。
鹿沼「蝋梅の里」再訪
栃木県鹿沼市にある「蝋梅の里」さんには縁あって、たまにお伺いして蝋梅の話を聞いたりします。先月27日(2016年12月)に訪問させていただきました。
実は、12月はまだ咲いていないだろう、よって来園者も少なくオーナーさんとのミーティングも時間が取れるという予定の日程だったのですが、園内の多くの樹木で1部咲き・2部咲き、一部の花は満開でした。
オーナーさんによると、これでも今年は遅れ気味とのこと。11月に季節外れの大雪に見舞われ、蕾の生育が鈍ったことが原因のようです。例年なら12月20日くらいから開園ですが、今年は1週間程度の遅れ。
花園のビジネスモデル
ここからはビジネスマン向けの話です。蝋梅だけでなく、花の観光園って日本全国に数多くあります。
海外のことはわかりませんが、こんなに花の観光園が全国に多く点在し、また、それなりの集客力がある国は、世界広しといえども日本だけでは?日本は花園観光のトップランナーではないかと感じます。
いえ、調査も裏も取っていません。ただの憶測ですよ。
海外の人々も花は好きだし、自宅に植えます。そして愛情をもって育てる人は多い。が、花園に観光に出向く姿や習慣が、海外の場合、今ひとつイメージできない。
日本人を魅了する花観光園
一方、日本と言えば、花見の習慣があり、花園があれば、それだけで人々が集まります。
そこにエキサイティングなアトラクションがある訳でない。見て何する訳でなく、花を愛で幸せな気分になって、お土産買って帰って行く、そのためだけ人々が集まるのです。凄いですよね。
何が人々を突き動かすのか?何が出不精な我々をそうさせるの?という気持ちになります。で、鼻がきくビジネスマンなら、その動員力に当然、ビジネスの可能性を感じるのでは?
200万人を集める「弘前さくらまつり」
たとえば、青森の「弘前さくらまつり」。桜前線のほぼ最終地点で、日本の桜の花のフィナーレを飾るイベントには、期間中200万人が訪れるそうです。
「その数字、ありえる!?」と思いませんか。開花ピーク日前後は、一日あたり30万人。
これだけの人数を動員できるイベントってあまり思いつきません。
武道館を埋める尽くすコンサートでさえ1.5万人、東京ドームでもフルフルに詰め込んでも5.5万人。花見の破壊力を見せつけられる思いです。
花園ビジネスの弱点
しかし、ビジネス的な観点からだけ考えると花の観光園ビジネスには、致命的な欠点があります。
天候に左右される点?
それも大きいのですが、最大の欠点は、花の命が短いことです。
桜なら一週間程度でしょうか。はかなさ・切なさ故に、さらに人々を魅了するという事情もありますが、観光園の経営からすれば、もうちょっと咲いていて欲しい!が本音ですよね。
蝋梅はここが凄い
その点、12月から3月まで咲き続ける蝋梅は、最大4ヶ月も楽しむことができます。経営的には爆発的な集客力より安定かつ長期に収益が上がるモデルが有利とされます。
「商いは牛の涎(よだれ)」とは、日本に伝わる商人(あきんど)の格言。蝋梅園は、花園の中で強いモデルだな、と感心して今回も見学させていただきました。
(2017-01-09)
( 香水工場の )
香る生活
お酒と香り
飲む機会が多かったこの正月、お酒の楽しみ方を反省しました(2017/01/04)
新年、おめでとうございます。新年のお祝いの席では、お酒をいただく機会が多かったのではないでしょうか?
私もお年始の挨拶回りで親戚のお宅などでお酒を振る舞ってもらいました。
私が最初に入った会社には呑兵衛の先輩がたくさんいました。仕事が終わると「一杯行かない?」とよく誘われました。「一杯だけ」と言いながら一杯で終わることはついにありませんでした。
「酒を飲まなければ、もう一軒家が建っていた」と豪語している先輩もいました。話半分でも相当額飲んでいます。酒への出費の一部でも、もっと後に残るものへ投資した方がよかったのではと考える人も当然いるでしょう。
一方、酒に酔って水面に浮かぶ月を取ろうと溺れ死んだ中国の偉大な詩人・李白の場合、天才アーティストらしい死に方だと感じる人は多いかも。それぞれの価値観でお酒が楽しめる現在の日本はよい国ですよね。
昔、テレビである女優さんが「私の血液は赤ワインでできている」と話されていました。その意図はワイン愛の表現ですが、私には別の意味で身に迫るコトバでした。
この女優さんは、数年後ガンが発症し闘病生活の末、亡くなられました。ガンの原因は不明ですが、大好きなワインが一要因だった可能性は高いでしょう。
こういうリスクがあるにも関わらず、自分の身に現実が突きつけられるまで、酒好きが酒を絶つケースはあまり聞きません。お酒にはこれほど人を夢中にさせる魅力があるのでしょう。
お酒が行きすぎる原因は、アルコールが持つ麻薬的な魅惑。私は麻薬経験はありませんが、"ランナーズハイ"の体験から、麻薬が創り出す症状をうっすらイメージしています。
私は、学生時代、サッカーの試合中にランナーズハイを体験しました。もう汗も出尽くすくらい激しく、かつ長い時間走って呼吸さえ苦しい頃、突然じわりとカラダ全身が未知なる幸福感で包まれました。
西空を赤く染める夕空が天国のよう見えていました。今から思えば、肉体的には非常に危険な状態に達していたと思われます。
ランナーズハイの恍惚とした喜び、現実を離脱した感覚は圧倒的でしたが、現実には自分の脳がなせる幻影です。エンドルフィンやドーパミンがドクドクと出ていたのでしょう。
お酒は、麻薬や薬物ほどの高い依存症リスクなしに簡単かつ合法的に味わえる麻薬的な嗜好品。幸福系脳内ホルモンの分泌を促します。しかし、脳内ホルモンによる幸福感は所詮、醒めればむなしいまぼろし。
お酒の飲み始めは味、つまりお酒の場合、それは香りと同体ですが、とってもおいしい。
脳を激しく心地よく刺激します。口の中に拡がる豊かな香りは、大げさですが、生きていてよかったといった安堵感のような。
飲み始めの一杯は、辛かった一日(毎日が辛いわけではありませんが、緊張づくめで、必死で、忙殺された日などはとくに)の終わりに幸せになれる瞬間といった感じですかね。
しかし、この感動、どうせ長くは続かないんです。
二杯目、三杯目になると香りは、急速に減衰曲線を描き、酔えば、もはやエタノールを飲んでも大差ないのでは。
一杯目は香りを堪能し、あとは次第に香りや味の楽しみは薄れるのに、依存症に陥ったかのように飲み続けるのが呑兵衛の性(さが)。
どんなお酒でも、私には自分の飲み方があります。それは、飲む前にグラスの中に鼻を突っ込んで香りを確かめることです。
ワイン飲みはだいたいやってますよね。あれを日本酒、ウイスキーなどすべてのお酒でやります。ビールでもやります。
さすがにビールでやっている人は少ないでしょう。ビールは麦と酵母のワイルドなニオイがします。他のお酒ほど洗練された香りではないのですが、自然のリアルな香りは案外、楽しいですよ。
私の場合、お酒の香りは、理由はわかりませんが、夜よりも昼間の方がはっきり感じられます。みなさんはどうでしょうか?
また、最近は日本酒も冷やして飲む人が多くなりましたが、私は熱燗派です。赤ワインは常温派です。理由がない限り赤ワインを冷蔵庫に入れることはありません。香り立ちは、こちらがよいですね。
お酒の香りが味わえる間なら、私は麻薬地帯に入る手前の安全地帯。
「お酒の香りがわからなくなったら、宴は終わり時」・・・今年は、これを心に決めて、忘れないようにして酒の席に入ろうと思います。
(2017-01-09)
楽しいお酒の席
新年、おめでとうございます。新年のお祝いの席では、お酒をいただく機会が多かったのではないでしょうか?
私もお年始の挨拶回りで親戚のお宅などでお酒を振る舞ってもらいました。
呑兵衛たちの価値観
私が最初に入った会社には呑兵衛の先輩がたくさんいました。仕事が終わると「一杯行かない?」とよく誘われました。「一杯だけ」と言いながら一杯で終わることはついにありませんでした。
「酒を飲まなければ、もう一軒家が建っていた」と豪語している先輩もいました。話半分でも相当額飲んでいます。酒への出費の一部でも、もっと後に残るものへ投資した方がよかったのではと考える人も当然いるでしょう。
一方、酒に酔って水面に浮かぶ月を取ろうと溺れ死んだ中国の偉大な詩人・李白の場合、天才アーティストらしい死に方だと感じる人は多いかも。それぞれの価値観でお酒が楽しめる現在の日本はよい国ですよね。
お酒のリスク
昔、テレビである女優さんが「私の血液は赤ワインでできている」と話されていました。その意図はワイン愛の表現ですが、私には別の意味で身に迫るコトバでした。
この女優さんは、数年後ガンが発症し闘病生活の末、亡くなられました。ガンの原因は不明ですが、大好きなワインが一要因だった可能性は高いでしょう。
こういうリスクがあるにも関わらず、自分の身に現実が突きつけられるまで、酒好きが酒を絶つケースはあまり聞きません。お酒にはこれほど人を夢中にさせる魅力があるのでしょう。
お酒は麻薬に近い?
お酒が行きすぎる原因は、アルコールが持つ麻薬的な魅惑。私は麻薬経験はありませんが、"ランナーズハイ"の体験から、麻薬が創り出す症状をうっすらイメージしています。
私は、学生時代、サッカーの試合中にランナーズハイを体験しました。もう汗も出尽くすくらい激しく、かつ長い時間走って呼吸さえ苦しい頃、突然じわりとカラダ全身が未知なる幸福感で包まれました。
西空を赤く染める夕空が天国のよう見えていました。今から思えば、肉体的には非常に危険な状態に達していたと思われます。
恍惚の人
ランナーズハイの恍惚とした喜び、現実を離脱した感覚は圧倒的でしたが、現実には自分の脳がなせる幻影です。エンドルフィンやドーパミンがドクドクと出ていたのでしょう。
お酒は、麻薬や薬物ほどの高い依存症リスクなしに簡単かつ合法的に味わえる麻薬的な嗜好品。幸福系脳内ホルモンの分泌を促します。しかし、脳内ホルモンによる幸福感は所詮、醒めればむなしいまぼろし。
なぜ自分は飲むのか?
お酒の飲み始めは味、つまりお酒の場合、それは香りと同体ですが、とってもおいしい。
脳を激しく心地よく刺激します。口の中に拡がる豊かな香りは、大げさですが、生きていてよかったといった安堵感のような。
飲み始めの一杯は、辛かった一日(毎日が辛いわけではありませんが、緊張づくめで、必死で、忙殺された日などはとくに)の終わりに幸せになれる瞬間といった感じですかね。
しかし、この感動、どうせ長くは続かないんです。
豹変するお酒の魅力
二杯目、三杯目になると香りは、急速に減衰曲線を描き、酔えば、もはやエタノールを飲んでも大差ないのでは。
一杯目は香りを堪能し、あとは次第に香りや味の楽しみは薄れるのに、依存症に陥ったかのように飲み続けるのが呑兵衛の性(さが)。
香りを確かめながら飲む
どんなお酒でも、私には自分の飲み方があります。それは、飲む前にグラスの中に鼻を突っ込んで香りを確かめることです。
ワイン飲みはだいたいやってますよね。あれを日本酒、ウイスキーなどすべてのお酒でやります。ビールでもやります。
さすがにビールでやっている人は少ないでしょう。ビールは麦と酵母のワイルドなニオイがします。他のお酒ほど洗練された香りではないのですが、自然のリアルな香りは案外、楽しいですよ。
私の場合、お酒の香りは、理由はわかりませんが、夜よりも昼間の方がはっきり感じられます。みなさんはどうでしょうか?
また、最近は日本酒も冷やして飲む人が多くなりましたが、私は熱燗派です。赤ワインは常温派です。理由がない限り赤ワインを冷蔵庫に入れることはありません。香り立ちは、こちらがよいですね。
お酒の香りが味わえる間なら、私は麻薬地帯に入る手前の安全地帯。
今年の抱負
「お酒の香りがわからなくなったら、宴は終わり時」・・・今年は、これを心に決めて、忘れないようにして酒の席に入ろうと思います。
(2017-01-09)
( 香水工場の )
香る生活
空の香水ボトルを販売します
※本販売は終了しました。現在は行っておりません (2018年12月)
小分け用の空ボトルの販売 (2016/12/19)
(当社のキューブボトル、4mL)
フルボトルを購入され、後日「スプレーはどうやって外せますか?」というご質問をいただくことが、希にあります。
この質問の趣旨は「スプレーを取り外したい」ということかと。
この種のお問合せは、1件あれば実際はその10倍の人が同じような質問を抱いているもの。潜在的な需要は強そうです。
・持ち歩きたいから
・廃棄するために
とくに「持ち歩きたいから」は、非常に多いご要望のようです。
日本では香水を小分けしたいという方は多いようです。
海外では?・・・ないことはないのですが、あまり聞かない、が私の印象。
だから、小分けのためにスプレーを取り外したいという需要はそれほど強くなく、結果、世界の香水は、ほとんどが金属圧着による接合方式が採用されています。
いったん接合されると開けることはできません。
また、ゴミを捨てる際、日本では比較的、分別廃棄が浸透しています。この事実に多くの外国人が驚き賞賛すると聞きます。
それで香水もガラス瓶とスプレー部分を分け、そして中身を捨てて廃棄する人が日本では多い。
一方、私が読んだイギリスのニュース記事では、クリスマス商戦でもらった不要な香水が山と捨てられているという内容でしたが、分別廃棄ではなく、製品のままブルドーザーで粉々に押しつぶしていました。
イギリスに限らず、他国では、こういう処理方法が多いと思われますが「こういうやりかたか・・・」と複雑でした。
(その記事のオチは、作業員が自宅に帰ると、ダンナから香水のニオイがプ~ンとするので怪しまれるというものでした)
この秋から当社では、既存の30mLボトルに代わって25mLボトルを静かに導入中です。25mLボトルはスプレー部分がネジ式となっており、外せます。
このブログを書いている現時点で、6種類前後が移行済みです・・・沈香、金木犀2015、スノーミント、樹海、睡蓮、水仙、・・・
スプレーが外せるとなれば、ミニボトルに小分けしたいお客様は多い。
そんなお客様は市販のアトマイザーやミニボトルを別途購入されるかと思いますが、当社でも4mL程度の携帯可能なサイズのボトルを販売することになりました。
香水メーカーが空ボトルを販売するのはどうかな、という気持ちもありました。
が、別途他のショップで購入する手間を考えれば、ワンストップ・ショッピングの方が便利ではないかと感じています。
(2016-12-19)
小分け用の空ボトルの販売 (2016/12/19)
(当社のキューブボトル、4mL)
香水のスプレー部分は外せる?外せない?
フルボトルを購入され、後日「スプレーはどうやって外せますか?」というご質問をいただくことが、希にあります。
この質問の趣旨は「スプレーを取り外したい」ということかと。
この種のお問合せは、1件あれば実際はその10倍の人が同じような質問を抱いているもの。潜在的な需要は強そうです。
・持ち歩きたいから
・廃棄するために
とくに「持ち歩きたいから」は、非常に多いご要望のようです。
香水の小分け需要は、日本で強い
日本では香水を小分けしたいという方は多いようです。
海外では?・・・ないことはないのですが、あまり聞かない、が私の印象。
だから、小分けのためにスプレーを取り外したいという需要はそれほど強くなく、結果、世界の香水は、ほとんどが金属圧着による接合方式が採用されています。
いったん接合されると開けることはできません。
また、ゴミを捨てる際、日本では比較的、分別廃棄が浸透しています。この事実に多くの外国人が驚き賞賛すると聞きます。
それで香水もガラス瓶とスプレー部分を分け、そして中身を捨てて廃棄する人が日本では多い。
一方、私が読んだイギリスのニュース記事では、クリスマス商戦でもらった不要な香水が山と捨てられているという内容でしたが、分別廃棄ではなく、製品のままブルドーザーで粉々に押しつぶしていました。
イギリスに限らず、他国では、こういう処理方法が多いと思われますが「こういうやりかたか・・・」と複雑でした。
(その記事のオチは、作業員が自宅に帰ると、ダンナから香水のニオイがプ~ンとするので怪しまれるというものでした)
スプレーが外せるボトルへ移行中
この秋から当社では、既存の30mLボトルに代わって25mLボトルを静かに導入中です。25mLボトルはスプレー部分がネジ式となっており、外せます。
このブログを書いている現時点で、6種類前後が移行済みです・・・沈香、金木犀2015、スノーミント、樹海、睡蓮、水仙、・・・
空キューブボトルの販売
スプレーが外せるとなれば、ミニボトルに小分けしたいお客様は多い。
そんなお客様は市販のアトマイザーやミニボトルを別途購入されるかと思いますが、当社でも4mL程度の携帯可能なサイズのボトルを販売することになりました。
香水メーカーが空ボトルを販売するのはどうかな、という気持ちもありました。
が、別途他のショップで購入する手間を考えれば、ワンストップ・ショッピングの方が便利ではないかと感じています。
(2016-12-19)
( 香水工場の )
香る生活
銀スプレー、開発中
前回のメルマガで予告した銀イオン・スプレーの製品化に向けて現在開発中です。臭い悩みのある方、募集します(2016/12/06)
(銀河系、ギャラクシースプレーで、どう?)
「銀の消臭剤、試作に入ります」で、銀イオン製品開発プランを打ち上げましたが、その後の経過はこんな感じです。
2016年の夏は強烈に暑かったですよね。臭い体験もいろいろありました。
「喉元過ぎれば」なんとやらで、こう寒くなってくると私自身、夏の苦しかった体験も忘れがちですが、とにかく銀スプレー製品開発、前進させたいと思います。
日本の夏は暑さと湿度が、細菌・カビを活性化させ、それが腐敗臭や加齢臭など悪臭の元となります。
たとえば、夏の通勤電車は悲惨な状況になりがちですが、公共の場での抜本的な解決策は個人レベルではなかなか及びません。しかし、自分の持ち物や自宅内ならある程度コントロールができます。
こういったコントロール可能分野で活躍してくれる銀イオン・スプレーを試作し「製品」までもっていく予定です。
「商品」にまで行くのかは不明です。まずは初回製品を来年5月にお客様プレゼントとして配布することを目標に頑張ります。
銀イオン・スプレーはすでにいろいろな製品がありますので、いまさら私たちが製品化する必要はなさそうですが、この夏、いくつかの製品を試して、自分自身、不満が残りました。
(1) 香料のニオイがきつい
(2) 価格がお安くない
香料のニオイのきつさは、なんでしょう? 消臭したい人々にとって香り付けは不要かと思いますが、なぜかきつい香り付けが施された製品がほとんどでした。
原料の銀イオンが臭くて、マスキングのために強い香り付けをしているのではないかと予想しました。それが事実でなかったことはこの後でてきます。
工場長と協議すると「消臭剤は、ほら、『消臭芳香剤』と呼ばれるでしょう」と指摘されました。消臭剤は、芳香剤まで入れることが伝統化し暗黙の了解化しているのかもしれません。
悪臭に苦しむ人々が求めるものに芳香は不要・蛇足、と私なんか思うんですけど、やっぱり芳香も付けないと消臭剤は売れないんでしょうか。
銀イオンの殺菌効果は、かなり強力と思います。
当社製品にシャワージェルという液体石鹸があります。いつくかのバージョンを今まで開発してきましたが、その防腐剤として銀イオンを配合したことがあります。
印象としてはごく微量で効果的な殺菌作用が感じられました。
試作をテスト中です。「え?、もう試作したの?」なんて驚かれると、痛し痒しです。実は開発する部分が今のところあまりないのです。
先に書いたように原料臭に対するマスキングが今回の開発のメインになると予想していたのですが、今回入手した銀イオンは、なんと原料そのものにニオイはなく、何ら調整する部分がありませんでした。
ぶっちゃけ、今のところ"小分け"だけの試作品をいろいろテストしております。
簡単ですね。
本格的なテストを行うなら、大腸菌やブドウ球菌などターゲット細菌の決め、単位面積当たりの個体数をBefore-Afterで測定すべきですが、設備も機材もないので、ここは私の鼻による官能テストが評価基準です。
(テスト中の試作・銀スプレー)
そこで一回目のモニターさんを募集します。臭い悩みをお持ちの方・・・ペットのトイレ問題、お風呂場のカビ問題など苦しんでいる方、数名の方にお手伝い願いたく募集します:
(12/12 締め切り済み)
* 募集人数・・・・8名
* 内容・・・・・・臭いターゲットにスプレーしてニオイチェック
* 電話協議・・・・10分程度の電話アンケートにお答え下さい(国分がお電話差し上げます)
* お礼・・・・・・Amazonギフトカード(2000円)進呈
* スケジュール・・12月20日前後、試作製品送付、1月20日前後、電話アンケート
* 応募方法・・・・12月メルマガ(12/7発行予定)にご返信ください
※今回の製品は人にかける・付ける製品ではありません(化粧品や医薬品ではない)。頭皮のニオイ対策や脇の下デオドラントといった使用方法はご遠慮ください。靴下のニオイ対策、浴室のカビ対策など人以外の対象へのご使用をお願いします。
現状、仮称として「銀スプレー」「銀ミスト」と呼んでいますが、よいネーミングを思案中です。
そのまま「銀スプレー」でいいのでは、と他社さんでの使用状況を見るため、試しに検索してみると、なんと映画『マッドマックス』(Mad Max:Fury Road、2015年公開) がらみの銀スプレーが、Googleの検索結果上位を独占。
口の中がギンギラギンの銀色になった人物が "What A Lovely Day!(サイコー!)" と絶叫して派手に暴走する場面があり、この人物の銀口をマネする人々が続出とか。
その方々が食用の銀スプレーを買うために「銀スプレー」で検索している模様。食用銀スプレーは、ケーキなどのデコレーション用だそうです。
『マッドマックス』には対抗できませんので「銀スプレー」のネーミングは可能性が薄く、現状、ネーミング候補は・・・
「必殺お銀」か「ギャラクシースプレー」(銀と銀河系=Galaxyをかけている)のどちらか・・・
思案中。
【関連記事】
・新製品 GALAXY500 (2017年03月)
・『パパ臭 改造計画』新消臭商品プラン (2017年03月)
・防臭のための銀の勉強会 (2017年03月)
・銀スプレー、モニターさんの感動と失望 (2017年02月)
・細菌と"正しい共存"を目指そう編 (2017年01月)
・銀スプレー、開発中 (2016年12月)
・銀の消臭剤、試作に入ります (2016年11月)
(2016-12-06)
(銀河系、ギャラクシースプレーで、どう?)
「銀の消臭剤、試作に入ります」で、銀イオン製品開発プランを打ち上げましたが、その後の経過はこんな感じです。
2016年の夏は強烈に暑かった
2016年の夏は強烈に暑かったですよね。臭い体験もいろいろありました。
「喉元過ぎれば」なんとやらで、こう寒くなってくると私自身、夏の苦しかった体験も忘れがちですが、とにかく銀スプレー製品開発、前進させたいと思います。
銀スプレーの製品化プラン
日本の夏は暑さと湿度が、細菌・カビを活性化させ、それが腐敗臭や加齢臭など悪臭の元となります。
たとえば、夏の通勤電車は悲惨な状況になりがちですが、公共の場での抜本的な解決策は個人レベルではなかなか及びません。しかし、自分の持ち物や自宅内ならある程度コントロールができます。
こういったコントロール可能分野で活躍してくれる銀イオン・スプレーを試作し「製品」までもっていく予定です。
「商品」にまで行くのかは不明です。まずは初回製品を来年5月にお客様プレゼントとして配布することを目標に頑張ります。
市販製品の不満だった点
銀イオン・スプレーはすでにいろいろな製品がありますので、いまさら私たちが製品化する必要はなさそうですが、この夏、いくつかの製品を試して、自分自身、不満が残りました。
(1) 香料のニオイがきつい
(2) 価格がお安くない
消臭剤に芳香は不要では?
香料のニオイのきつさは、なんでしょう? 消臭したい人々にとって香り付けは不要かと思いますが、なぜかきつい香り付けが施された製品がほとんどでした。
原料の銀イオンが臭くて、マスキングのために強い香り付けをしているのではないかと予想しました。それが事実でなかったことはこの後でてきます。
工場長と協議すると「消臭剤は、ほら、『消臭芳香剤』と呼ばれるでしょう」と指摘されました。消臭剤は、芳香剤まで入れることが伝統化し暗黙の了解化しているのかもしれません。
悪臭に苦しむ人々が求めるものに芳香は不要・蛇足、と私なんか思うんですけど、やっぱり芳香も付けないと消臭剤は売れないんでしょうか。
微量で効果的な銀イオン
銀イオンの殺菌効果は、かなり強力と思います。
当社製品にシャワージェルという液体石鹸があります。いつくかのバージョンを今まで開発してきましたが、その防腐剤として銀イオンを配合したことがあります。
印象としてはごく微量で効果的な殺菌作用が感じられました。
現在の開発状況
試作をテスト中です。「え?、もう試作したの?」なんて驚かれると、痛し痒しです。実は開発する部分が今のところあまりないのです。
先に書いたように原料臭に対するマスキングが今回の開発のメインになると予想していたのですが、今回入手した銀イオンは、なんと原料そのものにニオイはなく、何ら調整する部分がありませんでした。
ぶっちゃけ、今のところ"小分け"だけの試作品をいろいろテストしております。
簡単ですね。
本格的なテストを行うなら、大腸菌やブドウ球菌などターゲット細菌の決め、単位面積当たりの個体数をBefore-Afterで測定すべきですが、設備も機材もないので、ここは私の鼻による官能テストが評価基準です。
(テスト中の試作・銀スプレー)
モニター募集
そこで一回目のモニターさんを募集します。臭い悩みをお持ちの方・・・ペットのトイレ問題、お風呂場のカビ問題など苦しんでいる方、数名の方にお手伝い願いたく募集します:
(12/12 締め切り済み)
* 募集人数・・・・8名
* 内容・・・・・・臭いターゲットにスプレーしてニオイチェック
* 電話協議・・・・10分程度の電話アンケートにお答え下さい(国分がお電話差し上げます)
* お礼・・・・・・Amazonギフトカード(2000円)進呈
* スケジュール・・12月20日前後、試作製品送付、1月20日前後、電話アンケート
* 応募方法・・・・12月メルマガ(12/7発行予定)にご返信ください
※今回の製品は人にかける・付ける製品ではありません(化粧品や医薬品ではない)。頭皮のニオイ対策や脇の下デオドラントといった使用方法はご遠慮ください。靴下のニオイ対策、浴室のカビ対策など人以外の対象へのご使用をお願いします。
ところで、製品ネーミング
現状、仮称として「銀スプレー」「銀ミスト」と呼んでいますが、よいネーミングを思案中です。
そのまま「銀スプレー」でいいのでは、と他社さんでの使用状況を見るため、試しに検索してみると、なんと映画『マッドマックス』(Mad Max:Fury Road、2015年公開) がらみの銀スプレーが、Googleの検索結果上位を独占。
口の中がギンギラギンの銀色になった人物が "What A Lovely Day!(サイコー!)" と絶叫して派手に暴走する場面があり、この人物の銀口をマネする人々が続出とか。
その方々が食用の銀スプレーを買うために「銀スプレー」で検索している模様。食用銀スプレーは、ケーキなどのデコレーション用だそうです。
『マッドマックス』には対抗できませんので「銀スプレー」のネーミングは可能性が薄く、現状、ネーミング候補は・・・
「必殺お銀」か「ギャラクシースプレー」(銀と銀河系=Galaxyをかけている)のどちらか・・・
思案中。
【関連記事】
・新製品 GALAXY500 (2017年03月)
・『パパ臭 改造計画』新消臭商品プラン (2017年03月)
・防臭のための銀の勉強会 (2017年03月)
・銀スプレー、モニターさんの感動と失望 (2017年02月)
・細菌と"正しい共存"を目指そう編 (2017年01月)
・銀スプレー、開発中 (2016年12月)
・銀の消臭剤、試作に入ります (2016年11月)
(2016-12-06)
search