( 香水工場の )
香る生活
樟脳工場の見学
樟脳工場に行ってきました。クスノキは比較的身の回りにある樹木でありながら貴重なオイルも生み出す木として再認識 (2016/12/05)
(竜脳パウダー:「樟脳」の兄弟にあたる「竜脳」。樟脳に似た香りで香水の原料として当社内に在庫しているものを撮影。蓋を開けるだけで目がシバシバする清涼感は樟脳とそっくり)
歴史好きならクスノキといえば楠木正成公(くすのきまさしげ)を思い浮かべるかも。日本史の中で、真田親子とともに天才軍略家として異彩を放ちます。
正成公とクスノキの間に名前以外、何か関係があるわけではなさそうですが、クスノキはちょっと特別な樹木という気になります。
また、クスノキは九州や四国の神社では必ず植えられている必須の大木です。神木としてのイメージも伴います。このへんもやっぱり物語性のある木ですよね。
樟脳といえば"タンス防虫剤"。昭和世代ならこのイメージは強いと思います。樟脳の香りは、薬草風で突き抜けるようなシャープな清涼感が特徴。
好き嫌いは分かれますが、私はしばらく浸っていたい香りです。
樟脳は、医薬品にも利用されます。当社では樟脳を香水の香料として使うことはほぼありませんが、似た香りの「竜脳」(リュウノウ)なら、香水の香料として当社でも常時在庫しています。
竜脳の話をはじめると長くなりますので、竜脳は樟脳から簡単に得られることだけお知らせします。 竜脳は「墨の香り」の正体で、(樟脳・竜脳・墨の香り)は、三位一体の関係です。
香水でもよく使う竜脳、その続きで、樟脳に興味を抱くようになりました。
で、気づけば近所の公園にも、毎日利用する駅の駅前にも、いろいろなところにクスノキが植えられており、案外身近な存在だったことを再認識します。
福岡に行く案件があり、せっかくの遠出、その足で樟脳の蒸留工場を見学させてもらうことにしました。
クスノキは、もともと南洋植物で、日本では九州・四国に広く分布します。
防虫剤や医薬品としての価値があり、おそらく奈良・平安時代の遠い昔から、樟脳は生産されていたのではと空想しています(裏は取れていませんが)。
福岡には江戸時代から続く樟脳工場があります。
樟脳は、あまり知られていませんが、火薬(無煙火薬)の原料で、人類初の合成樹脂であるセルロイドの原料であり、第二次世界大戦までは国家の命運を担う戦略物資でした。
※セルロイドは、落ち着いた質感を持ったプラスティックで、メガネのフレームや万年筆など高級品・嗜好品・調度品の素材として愛されましたが、欠点は発火性。世界の人々をノスタルジーで悶絶させた映画『ニューシネマ・パラダイス』ではフィルムが自然発火するシーンがあります。映画を見たとき当時は「え、なんで燃えるの?」と思いましたが、その答えはセルロイドだから、と今は推測します
日本が戦前、台湾で運営したクスノキ・プランテーションは、その当時世界の樟脳の80%を産出し、軍事的な優位性を維持する要因の一つだったそうです。
台湾には「樟脳博物館」があり、そういう歴史を勉強できるそうです(行きたい!)
また医薬品として樟脳はさまざまな応用がありますが、象徴的なコトバが「カンフル剤」。オランダ語「カンフル」とは樟脳のこと。
つまり、樟脳は元気が出る刺激的なお薬なんですね。
ただし、現在では火薬・セルロイド・医薬品、いずれも別の物資にリプレイスされ、樟脳の戦略物資的な役割はかなりの部分終了しました。
木材や葉っぱを水蒸気蒸留して得られる液体を冷却すると樟脳オイルと白い固形状の樟脳が得られます。
見学させていただいた工場では、木材のみ利用されていました。こちらがその写真 →
(クスノキを細かく裁断しチップ化にする、白い木材の方が樟脳は多く含まれるが、赤い「アカクス」が近年多くなっている)
(巨大な蒸留釜、クスノキチップを水蒸気で蒸します。こういう釜は一点モノなので、高価で貴重と思われます)
(樟脳オイルと樟脳。固形化した結晶部分が一般によくみられる樟脳)
前回のメルマガで、樟脳工場を見学できそうですと編集後記にメモしたら、お客様よりコメントいただきました。防虫剤として天然樟脳は相当優れていそうですね。
「大阪在住の知人がもう20年近く前にインドなどで長期の仕事に行くことになり、その際彼女の御祖母様がいわく『樟脳を持って行くといいよ』で、実際、樟脳のおかげで虫の害にほとんどあわなかったとのこと」
「ちなみにその彼女は去年8月~約1年間ベトナムで働いていたのですがやはり持っていった樟脳のおかげでベッド周り、お部屋も全然虫の害にあわなかったそうです。蚊取り線香などより抜群の効果があるようですよ」
樟脳・竜脳については、まだまだ書き足りませんが、長くなりましたので、これくらいで。
ちなみに福岡の樟脳工場さんは、一般の観光客にも公開されていますが、小さな工場さんで、見学者が押し寄せると影響も大きいかと、この記事では具体的な情報掲載は控えさせて頂きます。
しかし、興味ある方は検索してみてください。現在、樟脳工場は日本にわずか、すぐにわかります。
私が訪問した際、説明いただいた女性主人に「もし誰か、樟脳師になるために弟子入りしたいと言われたら、可能でしょうか?」とお聞きしたところ苦笑いされていました。
(2016-12-06)
(竜脳パウダー:「樟脳」の兄弟にあたる「竜脳」。樟脳に似た香りで香水の原料として当社内に在庫しているものを撮影。蓋を開けるだけで目がシバシバする清涼感は樟脳とそっくり)
物語性が伴いがちなクスノキ
歴史好きならクスノキといえば楠木正成公(くすのきまさしげ)を思い浮かべるかも。日本史の中で、真田親子とともに天才軍略家として異彩を放ちます。
正成公とクスノキの間に名前以外、何か関係があるわけではなさそうですが、クスノキはちょっと特別な樹木という気になります。
また、クスノキは九州や四国の神社では必ず植えられている必須の大木です。神木としてのイメージも伴います。このへんもやっぱり物語性のある木ですよね。
クスノキから採れる樟脳
樟脳といえば"タンス防虫剤"。昭和世代ならこのイメージは強いと思います。樟脳の香りは、薬草風で突き抜けるようなシャープな清涼感が特徴。
好き嫌いは分かれますが、私はしばらく浸っていたい香りです。
樟脳は、医薬品にも利用されます。当社では樟脳を香水の香料として使うことはほぼありませんが、似た香りの「竜脳」(リュウノウ)なら、香水の香料として当社でも常時在庫しています。
竜脳の話をはじめると長くなりますので、竜脳は樟脳から簡単に得られることだけお知らせします。 竜脳は「墨の香り」の正体で、(樟脳・竜脳・墨の香り)は、三位一体の関係です。
案外、身近なクスノキ
香水でもよく使う竜脳、その続きで、樟脳に興味を抱くようになりました。
で、気づけば近所の公園にも、毎日利用する駅の駅前にも、いろいろなところにクスノキが植えられており、案外身近な存在だったことを再認識します。
九州に残る樟脳蒸留所
福岡に行く案件があり、せっかくの遠出、その足で樟脳の蒸留工場を見学させてもらうことにしました。
クスノキは、もともと南洋植物で、日本では九州・四国に広く分布します。
防虫剤や医薬品としての価値があり、おそらく奈良・平安時代の遠い昔から、樟脳は生産されていたのではと空想しています(裏は取れていませんが)。
福岡には江戸時代から続く樟脳工場があります。
軍事物資の顔も
樟脳は、あまり知られていませんが、火薬(無煙火薬)の原料で、人類初の合成樹脂であるセルロイドの原料であり、第二次世界大戦までは国家の命運を担う戦略物資でした。
※セルロイドは、落ち着いた質感を持ったプラスティックで、メガネのフレームや万年筆など高級品・嗜好品・調度品の素材として愛されましたが、欠点は発火性。世界の人々をノスタルジーで悶絶させた映画『ニューシネマ・パラダイス』ではフィルムが自然発火するシーンがあります。映画を見たとき当時は「え、なんで燃えるの?」と思いましたが、その答えはセルロイドだから、と今は推測します
日本が戦前、台湾で運営したクスノキ・プランテーションは、その当時世界の樟脳の80%を産出し、軍事的な優位性を維持する要因の一つだったそうです。
台湾には「樟脳博物館」があり、そういう歴史を勉強できるそうです(行きたい!)
また医薬品として樟脳はさまざまな応用がありますが、象徴的なコトバが「カンフル剤」。オランダ語「カンフル」とは樟脳のこと。
つまり、樟脳は元気が出る刺激的なお薬なんですね。
ただし、現在では火薬・セルロイド・医薬品、いずれも別の物資にリプレイスされ、樟脳の戦略物資的な役割はかなりの部分終了しました。
樟脳の作り方
木材や葉っぱを水蒸気蒸留して得られる液体を冷却すると樟脳オイルと白い固形状の樟脳が得られます。
見学させていただいた工場では、木材のみ利用されていました。こちらがその写真 →
(クスノキを細かく裁断しチップ化にする、白い木材の方が樟脳は多く含まれるが、赤い「アカクス」が近年多くなっている)
(巨大な蒸留釜、クスノキチップを水蒸気で蒸します。こういう釜は一点モノなので、高価で貴重と思われます)
(樟脳オイルと樟脳。固形化した結晶部分が一般によくみられる樟脳)
お客様コメント
前回のメルマガで、樟脳工場を見学できそうですと編集後記にメモしたら、お客様よりコメントいただきました。防虫剤として天然樟脳は相当優れていそうですね。
「大阪在住の知人がもう20年近く前にインドなどで長期の仕事に行くことになり、その際彼女の御祖母様がいわく『樟脳を持って行くといいよ』で、実際、樟脳のおかげで虫の害にほとんどあわなかったとのこと」
「ちなみにその彼女は去年8月~約1年間ベトナムで働いていたのですがやはり持っていった樟脳のおかげでベッド周り、お部屋も全然虫の害にあわなかったそうです。蚊取り線香などより抜群の効果があるようですよ」
まだ書き足りないけど最後に
樟脳・竜脳については、まだまだ書き足りませんが、長くなりましたので、これくらいで。
ちなみに福岡の樟脳工場さんは、一般の観光客にも公開されていますが、小さな工場さんで、見学者が押し寄せると影響も大きいかと、この記事では具体的な情報掲載は控えさせて頂きます。
しかし、興味ある方は検索してみてください。現在、樟脳工場は日本にわずか、すぐにわかります。
私が訪問した際、説明いただいた女性主人に「もし誰か、樟脳師になるために弟子入りしたいと言われたら、可能でしょうか?」とお聞きしたところ苦笑いされていました。
(2016-12-06)
( 香水工場の )
香る生活
新鮮なカルチャーショック(中国からのご注文)
当社のサポートページから中国語による問い合わせが入りました。返信したらカルチャーショックな展開に(2016/12/5)
(チャットに近いコミュニケーション)
問い合わせは、当社製品を購入できますか?というもの。中国語がまるでダメなので英語で「香水の海外輸出は禁止されています」とメールにて返信。
香水はアルコール濃度が高くここ5年くらいで危険物扱いになり、通常の海外輸出は禁止となりました。
航空業界の自主規制からはじまり、今では多くの国の税関にて没収対象アイテムです。
私が関わった輸出ではカナダの税関で没収され廃棄されたことがあります。
船便はまだOKという情報もありますが、DHLさんに聞いたところ、少なくともDHLでは船便も規制対象にしているそうです。
そんなわけで「輸出不可能」の返信で、私の中では"本件はクローズ"したわけですが、即返事が来て、現在日本を旅行中の友人のホテルに届けて欲しいとのこと。
それからほぼリアルタイムにメールがくること約20往復。支払い方法やホテルの名前、友人の名前、到着日・・・がやり取りされました。
配送に必要な情報を集めて上で送ってくれればと思うのですが、返事は、いつも単文か2行程度。しかも五月雨式。
中国のネット通販では、チャットが (ショップ・顧客間通信) の主流と聞いていましたが「これか!」と思いました。
メールなのにほぼ会話状態。一言いったら一言返ってくる。必要な情報を過不足なく整理して、一往復で完結させようとする「メール文化」とはかなり違います。
片言ながら英語・日本語で会話を楽しんでいる姿が空想されました。長い長いやり取りの末、商品は、長崎のホテルに向けて発送されました。
その友人はグループ旅行で個人名での宿泊でなかったため、ホテル側も「そういう方は宿泊されていません」「誰にお渡しすれば?」と後日電話が来ることに。
最終的に、なんとか無事商品は中国に持ち帰られ(手荷物としてなら香水の輸送はOK)、本人の手元に届いたようです。
今回の一連のお取引で、軽いカルチャーショックを受けました。私の世代では、メールは実質的にビジネスレターからの移行ですので、メール書面もこんな感じ:
(取引相手の名称+本文+署名)
が、チャットではいきなり本文。で、しかも単語か単文。
とにかく短いんです
情報が断片的で意図がわかりにくいことも。しかも自己紹介も署名もないので、誰からのメールかさえも不明。
今回このお客様とは30回くらいメールを往復していますが、なんと、未だ本人の名前は不明です。わかったのは友人の名前だけ。
「署名なし単文メッセージ」は、考えてみれば、日本の若い世代も似ています。米国も同じですよね。
つまり、今時のネット・コミュニケーションは、世界的に"会話ベース"に変化していることを実感しました。
以前は通信費などの問題がありましたが、テクノロジーの進歩により会話ベースが可能になったという環境変化も大きいのかなと。
時代の変化をリアルに体験できました。
(2016-12-05)
(チャットに近いコミュニケーション)
空輸禁止の香水
問い合わせは、当社製品を購入できますか?というもの。中国語がまるでダメなので英語で「香水の海外輸出は禁止されています」とメールにて返信。
香水はアルコール濃度が高くここ5年くらいで危険物扱いになり、通常の海外輸出は禁止となりました。
航空業界の自主規制からはじまり、今では多くの国の税関にて没収対象アイテムです。
私が関わった輸出ではカナダの税関で没収され廃棄されたことがあります。
船便はまだOKという情報もありますが、DHLさんに聞いたところ、少なくともDHLでは船便も規制対象にしているそうです。
そんなわけで「輸出不可能」の返信で、私の中では"本件はクローズ"したわけですが、即返事が来て、現在日本を旅行中の友人のホテルに届けて欲しいとのこと。
ほぼチャット
それからほぼリアルタイムにメールがくること約20往復。支払い方法やホテルの名前、友人の名前、到着日・・・がやり取りされました。
配送に必要な情報を集めて上で送ってくれればと思うのですが、返事は、いつも単文か2行程度。しかも五月雨式。
中国のネット通販では、チャットが (ショップ・顧客間通信) の主流と聞いていましたが「これか!」と思いました。
会話を楽しむ文化?
メールなのにほぼ会話状態。一言いったら一言返ってくる。必要な情報を過不足なく整理して、一往復で完結させようとする「メール文化」とはかなり違います。
片言ながら英語・日本語で会話を楽しんでいる姿が空想されました。長い長いやり取りの末、商品は、長崎のホテルに向けて発送されました。
その友人はグループ旅行で個人名での宿泊でなかったため、ホテル側も「そういう方は宿泊されていません」「誰にお渡しすれば?」と後日電話が来ることに。
最終的に、なんとか無事商品は中国に持ち帰られ(手荷物としてなら香水の輸送はOK)、本人の手元に届いたようです。
軽いカルチャーショック
今回の一連のお取引で、軽いカルチャーショックを受けました。私の世代では、メールは実質的にビジネスレターからの移行ですので、メール書面もこんな感じ:
(取引相手の名称+本文+署名)
が、チャットではいきなり本文。で、しかも単語か単文。
とにかく短いんです
情報が断片的で意図がわかりにくいことも。しかも自己紹介も署名もないので、誰からのメールかさえも不明。
今回このお客様とは30回くらいメールを往復していますが、なんと、未だ本人の名前は不明です。わかったのは友人の名前だけ。
会話型のネット・コミュニケーション
「署名なし単文メッセージ」は、考えてみれば、日本の若い世代も似ています。米国も同じですよね。
つまり、今時のネット・コミュニケーションは、世界的に"会話ベース"に変化していることを実感しました。
以前は通信費などの問題がありましたが、テクノロジーの進歩により会話ベースが可能になったという環境変化も大きいのかなと。
時代の変化をリアルに体験できました。
(2016-12-05)
( 香水工場の )
香る生活
メルマガ読者数が千名を超えました
当社のメルマガが「月一スタイル」に変化したのは2014年9月。あれから2年、最近メルマガの読者数が、おかげさまで千名を超えました。
("仕事帰りの電車の中でも読める"楽しい記事が目標です)
それまでメルマガは希に配信していました。年に1回か2回。
比較すれば頻度は多くなりましたが、月一程度ならウザイと感じる方は多くないようです。メルマガの解除申請はほぼありません。ありがたいことです。
顧客コンタクトの手段は、今の時代「SNS」に御株を奪われ、メルマガには時代遅れなやや哀愁イメージが漂います。
しかし、まとまったお知らせができる点で、重宝だなと感じています。
企業が顧客に対して定期的にコンタクトを行う活動は、いつ頃からはじまったのでしょうか?
米国では少なくとも1900年代以前から「ニューズレター」という形で行われていました。営業マンが手持ちで配布したり、ダイレクトメールとして郵送したり。
ニューズレターは、以前と比較すると大企業さんも随分少なくなりました。しかし、お客様コンタクトのレガシーシステムとして今後も残りそうです。
メルマガは、配信手段こそデジタルですが、実質的に、レガシーなニューズレターと同じと感じています。
日本では15年くらい前からマスコミに売り込むための「プレスリリース」が断然重視され、現在もイベント情報などを大げさに引き延ばしてマスコミに送ります。
当社もたまにリリースをマスコミ向けに配信しますが、正直なところ、プレス向けフォーマットに入れ込むと、画一的でおもしろくないですね。
元ネタが大きくないだけに文面で工夫すべきですが、プレスリリースは事実を淡々と伝えることが本筋。面白くおかしく書くと本末転倒です。
それよりも自分の言葉で語れるメルマガの方がお客様も楽しいのではと思います。
プレスリリースとニューズレターでは、対象読者も目標も違いますが、リリースに時間を割くくらいなら、メルマガ重視の方が当社向きですね。
今後も形を変えたニューズレター = メルマガを重視したいと思います。
これからも、ぜひご愛読ください。
(2016-12-05)
("仕事帰りの電車の中でも読める"楽しい記事が目標です)
月一の頻度はちょうどよい?
それまでメルマガは希に配信していました。年に1回か2回。
比較すれば頻度は多くなりましたが、月一程度ならウザイと感じる方は多くないようです。メルマガの解除申請はほぼありません。ありがたいことです。
メルマガは時代遅れ?
顧客コンタクトの手段は、今の時代「SNS」に御株を奪われ、メルマガには時代遅れなやや哀愁イメージが漂います。
しかし、まとまったお知らせができる点で、重宝だなと感じています。
ニューズレターの伝統
企業が顧客に対して定期的にコンタクトを行う活動は、いつ頃からはじまったのでしょうか?
米国では少なくとも1900年代以前から「ニューズレター」という形で行われていました。営業マンが手持ちで配布したり、ダイレクトメールとして郵送したり。
ニューズレターは、以前と比較すると大企業さんも随分少なくなりました。しかし、お客様コンタクトのレガシーシステムとして今後も残りそうです。
メルマガは、配信手段こそデジタルですが、実質的に、レガシーなニューズレターと同じと感じています。
無理のあるプレスリリースよりも・・・
日本では15年くらい前からマスコミに売り込むための「プレスリリース」が断然重視され、現在もイベント情報などを大げさに引き延ばしてマスコミに送ります。
当社もたまにリリースをマスコミ向けに配信しますが、正直なところ、プレス向けフォーマットに入れ込むと、画一的でおもしろくないですね。
元ネタが大きくないだけに文面で工夫すべきですが、プレスリリースは事実を淡々と伝えることが本筋。面白くおかしく書くと本末転倒です。
リリースに時間を割くよりも・・・
それよりも自分の言葉で語れるメルマガの方がお客様も楽しいのではと思います。
プレスリリースとニューズレターでは、対象読者も目標も違いますが、リリースに時間を割くくらいなら、メルマガ重視の方が当社向きですね。
今後も形を変えたニューズレター = メルマガを重視したいと思います。
これからも、ぜひご愛読ください。
(2016-12-05)
( 香水工場の )
香る生活
それなりの事情あって、親子香水教室
こんなことを企画しました。それなりの事情があって・・・(2016/11/17)
※イベントお知らせの立て看板。朝夕は社内に入れていますが、昼間は会社の前で集客してくれる広報マン
全国的に子供の数は減少の一途ですが、当社がある東京都小平市では、なんとどんどん児童の数が増加中です。
出生率が上がったというよりも都心や他のエリアから引っ越されるご家庭の増加が直接の要因のようです。
当社のお向かいさんは、保育園なんですが、昨年新規にオープンしたばかり。木材をメインとする造りが現代的でおしゃれですよ。朝夕は送り迎えの子供達と家族の人々でかなり賑やかです。
一方の当社と言えば、やや古い町工場の二階を間借りしているのですが、隣には廃屋工場らしき建物もあります。
なかなか恐ろしくて近寄りがたい空気が漂っていう上に、さらに当社の事務所の半数くらいの窓には、紫外線防止のためアルミシートが貼られています。
これが外から見ると「中で何が行われているのか?」「サティアン」「キノコ栽培が行われているらしい」と、引っ越してきた当初、近所では怪しい噂が流れていたことは、ご近所のママさんからお聞きました。
そんなこともあり、ここが香水工場(正確には香水製造は、千葉県にある委託工場で生産)で、けっして怪しいところではないし、事務所内は工場ぽいけど明るい雰囲気ですよ!・・・ということを知ってもらうために、機会があれば近所の方々に公開する方針にしています。
今回は「親子香水作り教室」となりました。ご近所さんにお集まり頂き、楽しいひとときを通してこの会社を知ってもらいたいと思います。
(2016-11-17)
※イベントお知らせの立て看板。朝夕は社内に入れていますが、昼間は会社の前で集客してくれる広報マン
珍しく子供がどんどん増えている小平市
全国的に子供の数は減少の一途ですが、当社がある東京都小平市では、なんとどんどん児童の数が増加中です。
出生率が上がったというよりも都心や他のエリアから引っ越されるご家庭の増加が直接の要因のようです。
新規オープンの保育園
当社のお向かいさんは、保育園なんですが、昨年新規にオープンしたばかり。木材をメインとする造りが現代的でおしゃれですよ。朝夕は送り迎えの子供達と家族の人々でかなり賑やかです。
誤解されそうな外観
一方の当社と言えば、やや古い町工場の二階を間借りしているのですが、隣には廃屋工場らしき建物もあります。
なかなか恐ろしくて近寄りがたい空気が漂っていう上に、さらに当社の事務所の半数くらいの窓には、紫外線防止のためアルミシートが貼られています。
これが外から見ると「中で何が行われているのか?」「サティアン」「キノコ栽培が行われているらしい」と、引っ越してきた当初、近所では怪しい噂が流れていたことは、ご近所のママさんからお聞きました。
公開作戦
そんなこともあり、ここが香水工場(正確には香水製造は、千葉県にある委託工場で生産)で、けっして怪しいところではないし、事務所内は工場ぽいけど明るい雰囲気ですよ!・・・ということを知ってもらうために、機会があれば近所の方々に公開する方針にしています。
今回は「親子香水作り教室」となりました。ご近所さんにお集まり頂き、楽しいひとときを通してこの会社を知ってもらいたいと思います。
(2016-11-17)
( 香水工場の )
香る生活
ベタBOOK、完成!
ベタガードのコンセプトをお伝えする冊子『ベタBOOK』が完成しました (2016/11/04)
※ベタBOOK、8ページのミニ冊子
ハンドクリーム・ベタガードは、お客様からの評価も高く、おかげさまで今年も大量に生産することになりました。ご愛用のみなさま、ありがとうございます!
ところで、ベタガードをプレゼントに利用するというお客様が少なからずおられ(ありがたいことです、感謝)、「説明書を付けて」というご要望が大変多くなっています。
去年から製品に小さなミニ折りカードを入れるようにしました。
全商品にカードは含まれるようになりましたが、成分や使い方などスペック的な説明だけだたったので、ベタガードのコンセプトを説明するものも欲しいよね、という意見が出てきました。
好きでご購入いただくお客様には、とくに必要ないかもしれませんが、まったくベタガードを知らずにプレゼントされた方は、それがどんな商品か不明ですので「確かに!」ということになり、この夏、暑い中で制作が始まりました。
それは見てのお楽しみ。
商品写真は、都内の写真スタジオに通い撮影しました。
人の写真は、ほぼ社内スタッフですが、終わりのページだけは、市販されている写真を購入して、転用させていただきました(おきれいな方ですね)。
※冊子はベタガードをご購入のお客様に付けております。不要の方も多いはずですので、多数購入されても数個に1冊程度です。もし冊子を多数希望される場合は、ご注文時、コメント欄にその旨メモ下さい。
(2016-11-04)
※ベタBOOK、8ページのミニ冊子
ベタBOOKとは?
ハンドクリーム・ベタガードは、お客様からの評価も高く、おかげさまで今年も大量に生産することになりました。ご愛用のみなさま、ありがとうございます!
ところで、ベタガードをプレゼントに利用するというお客様が少なからずおられ(ありがたいことです、感謝)、「説明書を付けて」というご要望が大変多くなっています。
去年から製品に小さなミニ折りカードを入れるようにしました。
全商品にカードは含まれるようになりましたが、成分や使い方などスペック的な説明だけだたったので、ベタガードのコンセプトを説明するものも欲しいよね、という意見が出てきました。
好きでご購入いただくお客様には、とくに必要ないかもしれませんが、まったくベタガードを知らずにプレゼントされた方は、それがどんな商品か不明ですので「確かに!」ということになり、この夏、暑い中で制作が始まりました。
中の内容は?
それは見てのお楽しみ。
商品写真は、都内の写真スタジオに通い撮影しました。
人の写真は、ほぼ社内スタッフですが、終わりのページだけは、市販されている写真を購入して、転用させていただきました(おきれいな方ですね)。
※冊子はベタガードをご購入のお客様に付けております。不要の方も多いはずですので、多数購入されても数個に1冊程度です。もし冊子を多数希望される場合は、ご注文時、コメント欄にその旨メモ下さい。
(2016-11-04)
( 香水工場の )
香る生活
銀の消臭剤、試作に入ります
今年2016年の夏は蒸し暑かったですね。いや、もう発狂しそうでした。こんな季節はいろいろ不快臭も多くなり大変。来年に向け消臭剤開発をはじめます (2016/11/04)
※昔から使われる銀製の食器、シルバーウエア
消臭剤といえば、昔はたんなるマスキングでした。強い香りをかぶせることで、元の臭いニオイを隠してしまう方式。
わかりやすいけど効果は微妙ですよね。
強い香りは、どうしたってケミカルから作りますので、このタイプの消臭剤は、元のクサいニオイに強い人工的なニオイが混じった空間になりがちです。一般的な芳香剤も含め、私はやや苦手です。
しかし、近年の消臭剤は、分子工学の時代に突入しておりハイテク化してきています。
「強い香りでマスキング」ではなく、ニオイの分子を取り囲みニオイを閉じ込める・空間浮遊から地上に落とす・分解して無害化するなど分子レベルの結合や分解といった化学変化をベースとした消臭剤へと変化してきました。
スーパーコンピューターの分子構造シミュレーションによって開発される近年の医薬品と同じく、これからの消臭剤開発は最先端分野ですね。これもAI(人工知能)で設計可能な分野かもしれません。
しかし、現状はと言うと? 私たちの身の回り、スーパーやドラッグストアに置かれている消臭剤は、まだ「強い香りでマスキング」ベースも多いですし、最先端分子工学消臭剤とされる製品も、実際の生活の中での効果はどうでしょうか?
効果が今ひとつ実感できない人も多いのではないでしょうか?
そんなわけで、ハイテク消臭剤が出始めましたが、できてしまったニオイをどうこうするより、ニオイ発生源をうまくコントロールする方が現実的だし、安価だし、安全ではないかと考えています。
この夏、自分のタオルに臭いが付きそうな現象を利用して、市販のいろいろな対策グッズを試しました。
クサい話で恐縮ですが、生活には必ず伴うこの種のニオイとおつきあいして、試した範囲では銀イオンが一番効果的と感じました。
銀イオン?・・・数年前大手化粧品会社さんやトイレタリー会社さんが「銀イオン」「Ag+」といった名称で盛んにプロモーションされていたので、ご存じの方も多いと思います。
「銀」とは、あの銀(シルバー)です。宝飾品や高価な食器に利用されますし、貨幣にも利用されます。ゴールドとともに紀元前から人類に愛される金属です。
非常に安定した物質で、カラダの体内に入ったり、皮膚に触れたりしても生理作用を示さないため、毒性を発っしたり、アレルギーを発症することが非常に少ないことが知られています。
そのため食器としてギリシア・ローマ時代から使用されてきました。また銀の器に入れた水や食品が傷みにくいことから、銀には殺菌効果があることが古くから知られていました。
現在の科学では、銀から微量に溶け出したナノレベルの銀原子やイオン化した銀イオンに効果があるとされます。
なお「銀」と「水銀」は日本語名が似ているので誤解しがちですが、全く別物です。英語では、銀はSilver(シルバー)、水銀はMercury(マーキュリー)。元素記号も別々(銀=Ag、水銀=Hg)。違う物質です。
この夏試した銀消臭剤で個人的に一番の不満は、ニオイでした。香料がきついモノが多く「使いにくい」と感じました。ニオイを取る成分なのに他のニオイが残るように設計されているようです。
芳香を強くした方が消費者の心を掴むと企業側は考えての設計だろうか? それとも他の事情が?・・・しかし、明らかに一部の人々は「消臭剤にニオイは不要では?」と感じていると思います。
化粧品やトイレタリーで、製品に香り付け(付香)を行う理由は、
(1)香りをよくして製品の価値を高める
(2)他の成分のニオイをマスキングするため
の2点があります。
銀消臭剤の付香は、(2)銀やその他成分のニオイ・マスキングの可能性があるので、まずはそれを確認して、どしてもマスキングが必要なら、もっとナチュラルな香りにしたいと考えています。
銀イオンは、原料メーカーさんから調達できますので、いろいろ試して、カラダや環境への影響も勉強しながら、半年後くらいに銀イオン消臭剤を制作予定です。
よい製品ができましたら、みなさまにプレゼントしたいと思います。
その前の段階で、モニターになっていただく方を募集します。実際の募集は、このブログや月一メルマガにておいおいご連絡いたします。
・自宅の悪臭に苦しんでいる人
・ペットのトイレの消臭に困っている人
・お風呂場のカビやニオイに悩んでいる人
なるべく困っている方に是非ご協力いただければ幸いです。
プレゼント配布は、2017年5月前後を目標にしています。
【関連記事】
・新製品 GALAXY500 (2017年03月)
・『パパ臭 改造計画』新消臭商品プラン (2017年03月)
・防臭のための銀の勉強会 (2017年03月)
・銀スプレー、モニターさんの感動と失望 (2017年02月)
・細菌と"正しい共存"を目指そう編 (2017年01月)
・銀スプレー、開発中 (2016年12月)
・銀の消臭剤、試作に入ります (2016年11月)
(2016-11-04)
※昔から使われる銀製の食器、シルバーウエア
分子工学の時代に突入している消臭剤
消臭剤といえば、昔はたんなるマスキングでした。強い香りをかぶせることで、元の臭いニオイを隠してしまう方式。
わかりやすいけど効果は微妙ですよね。
強い香りは、どうしたってケミカルから作りますので、このタイプの消臭剤は、元のクサいニオイに強い人工的なニオイが混じった空間になりがちです。一般的な芳香剤も含め、私はやや苦手です。
しかし、近年の消臭剤は、分子工学の時代に突入しておりハイテク化してきています。
「強い香りでマスキング」ではなく、ニオイの分子を取り囲みニオイを閉じ込める・空間浮遊から地上に落とす・分解して無害化するなど分子レベルの結合や分解といった化学変化をベースとした消臭剤へと変化してきました。
スーパーコンピューターの分子構造シミュレーションによって開発される近年の医薬品と同じく、これからの消臭剤開発は最先端分野ですね。これもAI(人工知能)で設計可能な分野かもしれません。
しかし、現状はと言うと? 私たちの身の回り、スーパーやドラッグストアに置かれている消臭剤は、まだ「強い香りでマスキング」ベースも多いですし、最先端分子工学消臭剤とされる製品も、実際の生活の中での効果はどうでしょうか?
効果が今ひとつ実感できない人も多いのではないでしょうか?
「ニオイを消す」より「発生源のコントロール」
そんなわけで、ハイテク消臭剤が出始めましたが、できてしまったニオイをどうこうするより、ニオイ発生源をうまくコントロールする方が現実的だし、安価だし、安全ではないかと考えています。
ニオイ発生源に効果的な消臭成分は?
この夏、自分のタオルに臭いが付きそうな現象を利用して、市販のいろいろな対策グッズを試しました。
クサい話で恐縮ですが、生活には必ず伴うこの種のニオイとおつきあいして、試した範囲では銀イオンが一番効果的と感じました。
銀イオン
銀イオン?・・・数年前大手化粧品会社さんやトイレタリー会社さんが「銀イオン」「Ag+」といった名称で盛んにプロモーションされていたので、ご存じの方も多いと思います。
「銀」とは、あの銀(シルバー)です。宝飾品や高価な食器に利用されますし、貨幣にも利用されます。ゴールドとともに紀元前から人類に愛される金属です。
非常に安定した物質で、カラダの体内に入ったり、皮膚に触れたりしても生理作用を示さないため、毒性を発っしたり、アレルギーを発症することが非常に少ないことが知られています。
そのため食器としてギリシア・ローマ時代から使用されてきました。また銀の器に入れた水や食品が傷みにくいことから、銀には殺菌効果があることが古くから知られていました。
現在の科学では、銀から微量に溶け出したナノレベルの銀原子やイオン化した銀イオンに効果があるとされます。
なお「銀」と「水銀」は日本語名が似ているので誤解しがちですが、全く別物です。英語では、銀はSilver(シルバー)、水銀はMercury(マーキュリー)。元素記号も別々(銀=Ag、水銀=Hg)。違う物質です。
市販の銀イオン製品
この夏試した銀消臭剤で個人的に一番の不満は、ニオイでした。香料がきついモノが多く「使いにくい」と感じました。ニオイを取る成分なのに他のニオイが残るように設計されているようです。
芳香を強くした方が消費者の心を掴むと企業側は考えての設計だろうか? それとも他の事情が?・・・しかし、明らかに一部の人々は「消臭剤にニオイは不要では?」と感じていると思います。
化粧品やトイレタリーで、製品に香り付け(付香)を行う理由は、
(1)香りをよくして製品の価値を高める
(2)他の成分のニオイをマスキングするため
の2点があります。
銀イオン消臭剤試作とモニター募集
銀消臭剤の付香は、(2)銀やその他成分のニオイ・マスキングの可能性があるので、まずはそれを確認して、どしてもマスキングが必要なら、もっとナチュラルな香りにしたいと考えています。
銀イオンは、原料メーカーさんから調達できますので、いろいろ試して、カラダや環境への影響も勉強しながら、半年後くらいに銀イオン消臭剤を制作予定です。
よい製品ができましたら、みなさまにプレゼントしたいと思います。
その前の段階で、モニターになっていただく方を募集します。実際の募集は、このブログや月一メルマガにておいおいご連絡いたします。
・自宅の悪臭に苦しんでいる人
・ペットのトイレの消臭に困っている人
・お風呂場のカビやニオイに悩んでいる人
なるべく困っている方に是非ご協力いただければ幸いです。
プレゼント配布は、2017年5月前後を目標にしています。
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