( 香水工場の )
香る生活
調香実習拝見#6 パフューマー就職率
パフューマーはひそかに人気の職業?
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世界のパフューマーを多く輩出する香水の本家フランス。しかし、フランスでもパフューマーへの道は狭き門と聞きます。
フランスでは、パフューマー稼業はそもそも多くの場合、世襲で受け継ぐファミリービジネスの傾向があり、一方、化粧品会社や香料会社のパフューマー募集枠は世界的に縮小傾向にあることが難点です。
そのためヨーロッパ、特にフランスやイタリアなど伝統的にフレグランスビジネスが盛んな地域では、独立系のパフューマリーや化粧品会社、あるいか香り関連コンサルティング会社を立ち上げる若き事業家パフューマーたちも多く存在します。
独立系パフューマーによる新興ブランドも続々と生まれています。現在、香水業界はメゾンフレグランスの全盛期を迎えていますが、それはこういう独立系パフューマーの活動とも重なります。
日本でもパフューマーを目指す方がおられます。日本もフランス同様、化粧品会社さんのパフューマー募集枠は少ないため、独立する方がむしろ現実的かもしれません。企業に就職するにしろ、ベンチャービジネスを起こすにしろ、最初の一歩は、プロや専門家にある程度の指導を受けることがおすすめです。
それは正しい知識を得るためだけでなく、業界との接点・コネクション・パイプを獲得する早道だからです。
今回見学させていただいた調香実習は「化粧品開発コース」の中のコースであり、所属する学生さんたちの勉学はパフューマーの勉強だけではありません。化粧品開発に必要な化粧品原料や皮膚科学や分析技術・品質管理など広範囲に学び、就職も化粧品や香料会社など幅広いとのことです。
(続く・・・)
この記事は#6
調香実習拝見#8 パフューマー余談話
調香実習拝見#7 問合せの返答
調香実習拝見#6 パフューマー就職率
調香実習拝見#5 パフューマーの適正
調香実習拝見#4 ビジネスの現実
調香実習拝見#3 実践トレーニング
調香実習拝見#2 激動する教育界
調香実習拝見#1 調香実習
(2009-11-28)
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世界のパフューマーを多く輩出する香水の本家フランス。しかし、フランスでもパフューマーへの道は狭き門と聞きます。
フランスでは、パフューマー稼業はそもそも多くの場合、世襲で受け継ぐファミリービジネスの傾向があり、一方、化粧品会社や香料会社のパフューマー募集枠は世界的に縮小傾向にあることが難点です。
そのためヨーロッパ、特にフランスやイタリアなど伝統的にフレグランスビジネスが盛んな地域では、独立系のパフューマリーや化粧品会社、あるいか香り関連コンサルティング会社を立ち上げる若き事業家パフューマーたちも多く存在します。
独立系パフューマーによる新興ブランドも続々と生まれています。現在、香水業界はメゾンフレグランスの全盛期を迎えていますが、それはこういう独立系パフューマーの活動とも重なります。
日本でもパフューマーを目指す方がおられます。日本もフランス同様、化粧品会社さんのパフューマー募集枠は少ないため、独立する方がむしろ現実的かもしれません。企業に就職するにしろ、ベンチャービジネスを起こすにしろ、最初の一歩は、プロや専門家にある程度の指導を受けることがおすすめです。
それは正しい知識を得るためだけでなく、業界との接点・コネクション・パイプを獲得する早道だからです。
今回見学させていただいた調香実習は「化粧品開発コース」の中のコースであり、所属する学生さんたちの勉学はパフューマーの勉強だけではありません。化粧品開発に必要な化粧品原料や皮膚科学や分析技術・品質管理など広範囲に学び、就職も化粧品や香料会社など幅広いとのことです。
(続く・・・)
この記事は#6
調香実習拝見#8 パフューマー余談話
調香実習拝見#7 問合せの返答
調香実習拝見#6 パフューマー就職率
調香実習拝見#5 パフューマーの適正
調香実習拝見#4 ビジネスの現実
調香実習拝見#3 実践トレーニング
調香実習拝見#2 激動する教育界
調香実習拝見#1 調香実習
(2009-11-28)
( 香水工場の )
香る生活
調香実習拝見#5 パフューマーの適正
香りが好きであること、そして、錆びない追求心
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パフューマーに向いている人の適正は何でしょうか?
「自分は鼻が利く」とか「匂いに敏感」という人がいます。私はパフューマーの素質として、そういう生まれつき匂いに対する感性の高さがある程度要求される職業と感じていますが、講師の方のご意見はスバリこれでした。
「香りが好きだということ。そして匂いに対する興味と飽きないクリエーション魂」
言い換えれば、香りに対する「好奇心」と「創作意欲」ということ。
食品会社でも化粧品会社でも、商品開発過程や分析課程においてコンピュータによる成分分析や成分配合を行うことがあっても最終的に味やフレーバーやテイストや香り・匂いの善し悪し・完成度を確認し最終OKを出すのは人間です。
この人の五感(視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚)による感覚試験を「官能テスト」「官能検査」と呼びますが、「鼻が利く人や匂いに敏感な人」は、こういう官能テストを行う試験官やエバリュエイター(評価試験官)として最適な能力ですが、パフューマーの適正としては必ずしも一致していないとのご意見でした。
たとえて言うなら、職人さんは一生同じモノを作り続けても自分の納得するモノの到達できないものです。一般的にはこれ以上の完成度は望むべくもない作品だとしても職人さんは、さらに上の段階を目指す人が多いと思います。
それはパフューマーに求められる飽くなき創作意欲・クリエーション魂と同じ。
「香りが好きなでないと・・・」
(続く・・・)
この記事は#5
調香実習拝見#8 パフューマー余談話
調香実習拝見#7 問合せの返答
調香実習拝見#6 パフューマー就職率
調香実習拝見#5 パフューマーの適正
調香実習拝見#4 ビジネスの現実
調香実習拝見#3 実践トレーニング
調香実習拝見#2 激動する教育界
調香実習拝見#1 調香実習
(2009-11-27)
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パフューマーに向いている人の適正は何でしょうか?
「自分は鼻が利く」とか「匂いに敏感」という人がいます。私はパフューマーの素質として、そういう生まれつき匂いに対する感性の高さがある程度要求される職業と感じていますが、講師の方のご意見はスバリこれでした。
「香りが好きだということ。そして匂いに対する興味と飽きないクリエーション魂」
言い換えれば、香りに対する「好奇心」と「創作意欲」ということ。
食品会社でも化粧品会社でも、商品開発過程や分析課程においてコンピュータによる成分分析や成分配合を行うことがあっても最終的に味やフレーバーやテイストや香り・匂いの善し悪し・完成度を確認し最終OKを出すのは人間です。
この人の五感(視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚)による感覚試験を「官能テスト」「官能検査」と呼びますが、「鼻が利く人や匂いに敏感な人」は、こういう官能テストを行う試験官やエバリュエイター(評価試験官)として最適な能力ですが、パフューマーの適正としては必ずしも一致していないとのご意見でした。
たとえて言うなら、職人さんは一生同じモノを作り続けても自分の納得するモノの到達できないものです。一般的にはこれ以上の完成度は望むべくもない作品だとしても職人さんは、さらに上の段階を目指す人が多いと思います。
それはパフューマーに求められる飽くなき創作意欲・クリエーション魂と同じ。
「香りが好きなでないと・・・」
(続く・・・)
この記事は#5
調香実習拝見#8 パフューマー余談話
調香実習拝見#7 問合せの返答
調香実習拝見#6 パフューマー就職率
調香実習拝見#5 パフューマーの適正
調香実習拝見#4 ビジネスの現実
調香実習拝見#3 実践トレーニング
調香実習拝見#2 激動する教育界
調香実習拝見#1 調香実習
(2009-11-27)
( 香水工場の )
香る生活
調香実習拝見#4 ビジネスの現実
パフューマービジネスのビジネスとしての厳しさと喜び
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講師の先生にお話を聞きしました。もともと大手香料会社でパフューマーとして活躍されていました。クライアントの依頼で実際に調香されていたバリバリのパフューマーさんだけにリアルなお話です。
ビジネスシーンで求められるパフューマーの技量・能力はよい香りを創り出すことはもちろんですが、それよりも「売れる香り」を創り出すことだと指摘されました。その意味はビジネスマンとして、いたく共感します。
パフューマーはときに「アーティスト」と言われ華やかな印象がありますが、実際は、暗く寒い実験室でひとり香料瓶を相手に液体を混ぜ合わせる地味な作業の繰り返しです。
(お弟子さんや配合だけを専門に行う部下を持つような売れっ子パフューマーさんは別ですが)
しかも、追求する香りは「マイ究極の香り」ではなく「市場で売れる香り」です。パフューマーの作品制作は、芸術性よりも市場性が優先される世界だからです。
そういう意味でパフューマーは「アーティスト」よりも「職人」であり「ケミスト(化学者)」です。クライアントの要望に従って制作する「クリエイター」に近いものがあります。
「クライアントあっての調香ビジネス」「クライアントあってのパフューマー」といえば、パフューマーに憧れている方には夢を砕く話ですが、世界的に著名なパフューマーさんも原則この図式下での活動になります。
(続く・・・)
この記事は#4
調香実習拝見#8 パフューマー余談話
調香実習拝見#7 問合せの返答
調香実習拝見#6 パフューマー就職率
調香実習拝見#5 パフューマーの適正
調香実習拝見#4 ビジネスの現実
調香実習拝見#3 実践トレーニング
調香実習拝見#2 激動する教育界
調香実習拝見#1 調香実習
(2009-11-26)
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講師の先生にお話を聞きしました。もともと大手香料会社でパフューマーとして活躍されていました。クライアントの依頼で実際に調香されていたバリバリのパフューマーさんだけにリアルなお話です。
ビジネスシーンで求められるパフューマーの技量・能力はよい香りを創り出すことはもちろんですが、それよりも「売れる香り」を創り出すことだと指摘されました。その意味はビジネスマンとして、いたく共感します。
パフューマーはときに「アーティスト」と言われ華やかな印象がありますが、実際は、暗く寒い実験室でひとり香料瓶を相手に液体を混ぜ合わせる地味な作業の繰り返しです。
(お弟子さんや配合だけを専門に行う部下を持つような売れっ子パフューマーさんは別ですが)
しかも、追求する香りは「マイ究極の香り」ではなく「市場で売れる香り」です。パフューマーの作品制作は、芸術性よりも市場性が優先される世界だからです。
そういう意味でパフューマーは「アーティスト」よりも「職人」であり「ケミスト(化学者)」です。クライアントの要望に従って制作する「クリエイター」に近いものがあります。
「クライアントあっての調香ビジネス」「クライアントあってのパフューマー」といえば、パフューマーに憧れている方には夢を砕く話ですが、世界的に著名なパフューマーさんも原則この図式下での活動になります。
(続く・・・)
この記事は#4
調香実習拝見#8 パフューマー余談話
調香実習拝見#7 問合せの返答
調香実習拝見#6 パフューマー就職率
調香実習拝見#5 パフューマーの適正
調香実習拝見#4 ビジネスの現実
調香実習拝見#3 実践トレーニング
調香実習拝見#2 激動する教育界
調香実習拝見#1 調香実習
(2009-11-26)
( 香水工場の )
香る生活
調香実習拝見#3 パフューマー実践トレーニング
香りの印象をコトバに落とす作業
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その日の実習は「バラの香りの調香」。
その準備段階として千葉県の京成バラ園にてバラの香りのスメリング実習がされたとのこと。スメリング実習の実習内容は、バラの香りを自分の鼻で確かめ香りの印象をメモします。また香りに含まれる成分を推測しメモすることです。
香りの記憶とメモを元に教室で香りの再現を行います。このフィールドワークで難しいことは成分を推測すること以上に、香りの印象をコトバで表現することではないかと思います。
3年生の学生さん達の実習でしたが、講師の方にそのへんを質問すると、「やはり」といったお話でした。
香りをコトバに落とす作業は、最初は「よい香り」か「そうでない」くらいしか表現できないとのこと。それが訓練を行うことで日常生活のモノや体験した記憶などに置き換えた多彩な表現力を身につけることができるそうです。
(続く・・・)
この記事は#3
調香実習拝見#8 パフューマー余談話
調香実習拝見#7 問合せの返答
調香実習拝見#6 パフューマー就職率
調香実習拝見#5 パフューマーの適正
調香実習拝見#4 ビジネスの現実
調香実習拝見#3 実践トレーニング
調香実習拝見#2 激動する教育界
調香実習拝見#1 調香実習
(2009-11-25)
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その日の実習は「バラの香りの調香」。
その準備段階として千葉県の京成バラ園にてバラの香りのスメリング実習がされたとのこと。スメリング実習の実習内容は、バラの香りを自分の鼻で確かめ香りの印象をメモします。また香りに含まれる成分を推測しメモすることです。
香りの記憶とメモを元に教室で香りの再現を行います。このフィールドワークで難しいことは成分を推測すること以上に、香りの印象をコトバで表現することではないかと思います。
3年生の学生さん達の実習でしたが、講師の方にそのへんを質問すると、「やはり」といったお話でした。
香りをコトバに落とす作業は、最初は「よい香り」か「そうでない」くらいしか表現できないとのこと。それが訓練を行うことで日常生活のモノや体験した記憶などに置き換えた多彩な表現力を身につけることができるそうです。
(続く・・・)
この記事は#3
調香実習拝見#8 パフューマー余談話
調香実習拝見#7 問合せの返答
調香実習拝見#6 パフューマー就職率
調香実習拝見#5 パフューマーの適正
調香実習拝見#4 ビジネスの現実
調香実習拝見#3 実践トレーニング
調香実習拝見#2 激動する教育界
調香実習拝見#1 調香実習
(2009-11-25)
( 香水工場の )
香る生活
調香実習拝見#2 少子化時代で激動する教育界
実践的なスキルを目指す若者の増加
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調香実習の授業を拝見する前に職員の方から学校の概要などお聞きしました。
現在の日本は少子化時代を迎え、多くの大学で定員割れが慢性化の兆しを見せています。専門学校も学生数の低下に歯止めがかからず厳しい状況があることはニュースなどで報じられるところです。
お話によれば、閉校する専門学校が近年増加しているそうですが、過当状態にあった学校数が適正な数へと淘汰され今の状況を乗り越えれば、数年後には安定な状態になるだろうとのお話でした。
また、大学を卒業するより実践的なスキルが学べる専門学校を選択する若者が増加していること。大学を卒業した人や社会人を経て入り直す人々の増加もあって学校は若者達で活況を呈している印象を受けました。
(続く・・・)
この記事は#2
調香実習拝見#8 パフューマー余談話
調香実習拝見#7 問合せの返答
調香実習拝見#6 パフューマー就職率
調香実習拝見#5 パフューマーの適正
調香実習拝見#4 ビジネスの現実
調香実習拝見#3 実践トレーニング
調香実習拝見#2 激動する教育界
調香実習拝見#1 調香実習
(2009-11-25)
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調香実習の授業を拝見する前に職員の方から学校の概要などお聞きしました。
現在の日本は少子化時代を迎え、多くの大学で定員割れが慢性化の兆しを見せています。専門学校も学生数の低下に歯止めがかからず厳しい状況があることはニュースなどで報じられるところです。
お話によれば、閉校する専門学校が近年増加しているそうですが、過当状態にあった学校数が適正な数へと淘汰され今の状況を乗り越えれば、数年後には安定な状態になるだろうとのお話でした。
また、大学を卒業するより実践的なスキルが学べる専門学校を選択する若者が増加していること。大学を卒業した人や社会人を経て入り直す人々の増加もあって学校は若者達で活況を呈している印象を受けました。
(続く・・・)
この記事は#2
調香実習拝見#8 パフューマー余談話
調香実習拝見#7 問合せの返答
調香実習拝見#6 パフューマー就職率
調香実習拝見#5 パフューマーの適正
調香実習拝見#4 ビジネスの現実
調香実習拝見#3 実践トレーニング
調香実習拝見#2 激動する教育界
調香実習拝見#1 調香実習
(2009-11-25)
( 香水工場の )
香る生活
調香実習拝見#1 香りの調香実習
ある専門学校の調香実習を見学
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先日雨の中、とある専門学校の見学に行ってきました。パフューマー(調香師)のための調香実習がある学校で、それは希有な存在。昔から一度話を聞きたいと思いつつ数年、ようやく実現しました。
東京バイオテクノロジー専門学校
「DNAコース」や「医薬品開発コース」「醸造発酵コース」など文字通り生命科学に関する多彩なコースの中の一つ「化粧品開発コース」に目的の調香実習があります。
東京大田区、京浜急行「梅屋敷」駅下車。10分程度海岸の方向に向かってる歩くと辿り着きます。対応頂いた職員の方に自己紹介などして教室に向かいます。
教室に入った瞬間、バラの香りの制作実習であることはすぐにわかりました。
馴染みのある香りで、職員の方から「ちょっと匂いがきついですが」と言ってドアを開け入室を勧められましたが、もちろん、嫌いなはずがありません。
慣れた香りだし懐かしい匂いです。教室は豊かな香りで充満していました。
・フェニルエチルアルコール
・ゲラニオール
・シトロネロール
・ネロール
これらはバラの香りの主成分です。バラだけでなく花全般で観察される成分です。豪華にしてふくよか、恍惚とした香りです。
教室内では、白衣姿の7〜8名の学生さんがスケール(デジタル秤)の上の小瓶になにやら香料を数滴落としてムエットで匂いを確認する作業が続いていました。これも見慣れた風景です。世界中で見ることができる普通の調香光景ですよね。
若いパフューマー達の感性を激しく刺激する香り作りがまさに進行中でした。
(続く・・・)
この記事は#1
調香実習拝見#8 パフューマー余談話
調香実習拝見#7 問合せの返答
調香実習拝見#6 パフューマー就職率
調香実習拝見#5 パフューマーの適正
調香実習拝見#4 ビジネスの現実
調香実習拝見#3 実践トレーニング
調香実習拝見#2 激動する教育界
調香実習拝見#1 調香実習
(2009-11-23)
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先日雨の中、とある専門学校の見学に行ってきました。パフューマー(調香師)のための調香実習がある学校で、それは希有な存在。昔から一度話を聞きたいと思いつつ数年、ようやく実現しました。
東京バイオテクノロジー専門学校
「DNAコース」や「医薬品開発コース」「醸造発酵コース」など文字通り生命科学に関する多彩なコースの中の一つ「化粧品開発コース」に目的の調香実習があります。
東京大田区、京浜急行「梅屋敷」駅下車。10分程度海岸の方向に向かってる歩くと辿り着きます。対応頂いた職員の方に自己紹介などして教室に向かいます。
教室に入った瞬間、バラの香りの制作実習であることはすぐにわかりました。
馴染みのある香りで、職員の方から「ちょっと匂いがきついですが」と言ってドアを開け入室を勧められましたが、もちろん、嫌いなはずがありません。
慣れた香りだし懐かしい匂いです。教室は豊かな香りで充満していました。
・フェニルエチルアルコール
・ゲラニオール
・シトロネロール
・ネロール
これらはバラの香りの主成分です。バラだけでなく花全般で観察される成分です。豪華にしてふくよか、恍惚とした香りです。
教室内では、白衣姿の7〜8名の学生さんがスケール(デジタル秤)の上の小瓶になにやら香料を数滴落としてムエットで匂いを確認する作業が続いていました。これも見慣れた風景です。世界中で見ることができる普通の調香光景ですよね。
若いパフューマー達の感性を激しく刺激する香り作りがまさに進行中でした。
(続く・・・)
この記事は#1
調香実習拝見#8 パフューマー余談話
調香実習拝見#7 問合せの返答
調香実習拝見#6 パフューマー就職率
調香実習拝見#5 パフューマーの適正
調香実習拝見#4 ビジネスの現実
調香実習拝見#3 実践トレーニング
調香実習拝見#2 激動する教育界
調香実習拝見#1 調香実習
(2009-11-23)
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