( 香水工場の )
香る生活
エコな営業スタイル#2(FAX)
FENで英語の勉強
FEN(Far East Network)とは、横田基地の米軍関係者のためのラジオ放送です。
インターネットが普及するまで、英会話の勉強に利用する日本人が多かったと思います。
今ではFENとはいわず違う名称になっています。要は昔のラジオ放送ですが、音楽やニュースの合間に米軍関係者向けにいろいろな啓蒙メッセージが流されます。
たとえば、
「日本国旗の前では神妙な態度で敬意を払おう」
「食事の前には水を一杯のみ食べ過ぎないようにしよう」
などなど。番組の間にこういう啓蒙メッセージが繰り返し流されます。
(あ、こうやって多種多様な人種・民族の人々をまとめているのか、と当時理解しました)
これ、本国 NPR (米国公共ラジオ放送局)制作のもの、とくとして寸劇風のストーリーに仕上げられた啓蒙メッセージで、エンタメとしも質が高いモノも多くありました。
ラジオで流されるエコ啓蒙
その啓蒙メッセージの中に
「FAXを送る際は、紙にプリントアウトしてからではなくPCから直接送信しよう。受信もPCでやろう!」
というアナウンスが繰り返されていました。
今となってはFAXではなく「メールで送ろう」になっているでしょう。
米軍の機械や装置に対する有名な『KISS』ポリシー (Keep it Simple, Stupid!=機械やシステムはバカにみたいにシンプルに作れ) を考えると末端の兵隊さんまでPC to PCのダイレクト送受信をやらせるのかと驚きました。
その当時、90年代日本のエクゼクティブたちは、まだメールさえ操作しない時代でしたので。
FAXも不要気味
当社にもFAXはあります.
しかし、紙で打ち出すことはありません。FAXで受信したデータはそのままPC内で画像データとして保管されます。
FAXで送信する際は、PCで書類を作成し、プリントアウトすることなしにPC内のFAXから送信します。
というか、今はメールがありますので、当社ではFAXを使う機会は、会社全体で数ヶ月に1回くらいになりました。
エコな営業スタイル#4(A4->A5)
エコな営業スタイル#3(配送資材)
エコな営業スタイル#2(FAX)
エコな営業スタイル#1(コピー機)
(2009-05-07)
( 香水工場の )
香る生活
エコな営業スタイル#1(コピー機)
コピー機はありません
さて、今日は当社の環境対策の話です。
自慢できるほどのことはしていませんが、当社スタッフも、みなさま同様、環境意識があるほうですので、身近にできる範囲でエコな営業をやっています。
たとえば、当社にはコピー機がありません。「ウソー」と言われそうですが本当です。当社では書類はコピーしないルールにしています。
また、当社ではFAXのプリントアウトもしません。送信データも受信データも紙になることはなく、デジタルデータとして作成され画像データとしてコンピュータに保存されます。
何でもかんコピー
昔の話です。以前努めていた会社では、コピー機で何でもかんでも刷りまくり、すぐに捨てる社員たちばかりでした。社員の意識と言うより、そういう企業文化でした。
その会社はミーティングが大好き、しかも大人数でやります。日本企業はなんでも合議制だから大人数。
その会社は、外資系でしたが、日本法人は完全に日本化していました。たとえば10人くらいの大ミーティングも日常的。資料に30ページくらいの書類が配布されることも頻繁。
すると一回のミーティングで消費される配布資料はA4ペーパーで300ページです。
そんなミーティングがいろんな部署で繰り返されるものですから、社内の各部署備え付けのコピー機は朝から晩までフル稼働状態でした。
コピーカウンターは回りっぱなし、コピー会社はうれしい悲鳴を上げながらトナーなどの消耗品の補充と点検に来ていました。
紙コピーの社会的マイナス
今時のエコな人なら負担を感じるでしょう・・・
・森林が伐採される負担
・整理保管する負担 (紙は重い!)
・ゴミとして廃棄する負担
・自治体がそれを処分する負担(私たちの税金)
・ゴミとして焼却される際のエネルギー負担&CO2排出
・インクに含まれる有害物質の環境負担
鶴の一声
ある日、本社から偉い人がやってきて、日本法人の社員達に対していろいろ文句を言っていましたが、その中で一つだけ共感する内容がありました。
「キミたちは、紙をムダに消費し過ぎる!」
でも偉い人が帰国すると、何事もなかったようにコピー機はうなりだしていました。
コピー機がないメリット
当社にはコピー機はありません。書類は徹底的にデジタル化しデータ化しています。保管場所もいらなければ検索も簡単。
書類が必要なのは法律で保管が義務づけられている会計帳簿類やお役所や取引先の会社から送られてくる書面だけです。
コピー機は多くの企業で未だ必須と思いますが、なるべく少なくなっていくことを祈っています。
エコな営業スタイル#4(A4->A5)
エコな営業スタイル#3(配送資材)
エコな営業スタイル#2(FAX)
エコな営業スタイル#1(コピー機)
(2009-05-07)
( 香水工場の )
香る生活
ナゾの販売曲線・・・香水が売れる時間
生活様式は多様化。午後から夕方がベストとされた香水の購入時間は変動中
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自営業の八百屋さんのような商売をやっていると「きょうは暑かったから○○が売れたな〜」「寒くなってきたので○○が売れ始めた」といった日が続くと思います。それは企業や会社の大小を問わずビジネスマンたるモノ、すべての人に共通した状況です。
どんな日・どんな時間帯にどんなモノが売れる、という予測が立てられないとビジネスマンとしてはまだまだです。そんな未熟な自分の体験をきょうはお話しします。
インターネット通販の会社さんの販売曲線が曜日や時間帯によってどのように変化するのかわかりませんが、当社の場合おもしろいと感じる傾向と驚かされる傾向があります。
「おもしろい」傾向
・その1。土曜日の午後から日曜日の夕方まで注文が減少する。休日も同じ。
・その2。そして、日曜日や休日の夜間に注文が増加する。
「うれしいけどそんなお客様もいるのか!」という驚きの傾向
・午前6〜7時台でも注文はそれなりにある。
なぜ休日前に売上が減少し、休日の夜間から売上が上がるのか社内での分析はできていません。
休日は外出でネットが使える環境がない・遊びで忙しいなどで、自宅に戻り翌日の仕事や学校の準備でPCの前に座ったついでに「香水でも買おうかしら」と思って頂けるのでしょうか?
お疲れで帰宅したら「香りでリラックスしたい」という部分はあるかもしれませんが、現状ナゾの現象です。
また、早朝にご注文いただく現象も、ありがたいことですが消費行動のぴったりしたイメージがまだつかめていません。
インターネット回線をモニターしている会社さんの調査によると、ネット内のデータトラフックは一般に朝方3時〜5時に最低になり、朝6時くらいから上がり始めます。それは人の活動時間と一致するわけで、朝からトラフィックが上がり始めるのは、メールのチェックやその日の仕事の前準備のためにインターネットが使用されているためと思います。
そんな時間帯、注文を入れる方が案外それなりに存在しており、自分の常識を悔い改めさせられました。昔テレビショッピングに出演しているとき、一度オンエアが午前5時のときがありました。その誰も見ていないであろうそんな「魔の早朝」時間帯を打診されたとき
「午前5時に香水を買いたい人の姿をイメージできない」
とバイヤーさんに話すと、返答は驚くべきものでした。
「いやいや。5時といえば、お年寄りは朝食をすませ、お茶なんか飲みながら一服されているときですよ。香水だって欲しくなりますよ」
真顔で言われるものの冗談なのか本気なのか・・・結果そのバイヤーが言うほどには売れませんでしたが、それなりの注文があって腰を抜かしました。
日本人の多用な生活シーンを体感させられた瞬間でした。
(2009-05-06)
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自営業の八百屋さんのような商売をやっていると「きょうは暑かったから○○が売れたな〜」「寒くなってきたので○○が売れ始めた」といった日が続くと思います。それは企業や会社の大小を問わずビジネスマンたるモノ、すべての人に共通した状況です。
どんな日・どんな時間帯にどんなモノが売れる、という予測が立てられないとビジネスマンとしてはまだまだです。そんな未熟な自分の体験をきょうはお話しします。
インターネット通販の会社さんの販売曲線が曜日や時間帯によってどのように変化するのかわかりませんが、当社の場合おもしろいと感じる傾向と驚かされる傾向があります。
「おもしろい」傾向
・その1。土曜日の午後から日曜日の夕方まで注文が減少する。休日も同じ。
・その2。そして、日曜日や休日の夜間に注文が増加する。
「うれしいけどそんなお客様もいるのか!」という驚きの傾向
・午前6〜7時台でも注文はそれなりにある。
なぜ休日前に売上が減少し、休日の夜間から売上が上がるのか社内での分析はできていません。
休日は外出でネットが使える環境がない・遊びで忙しいなどで、自宅に戻り翌日の仕事や学校の準備でPCの前に座ったついでに「香水でも買おうかしら」と思って頂けるのでしょうか?
お疲れで帰宅したら「香りでリラックスしたい」という部分はあるかもしれませんが、現状ナゾの現象です。
また、早朝にご注文いただく現象も、ありがたいことですが消費行動のぴったりしたイメージがまだつかめていません。
インターネット回線をモニターしている会社さんの調査によると、ネット内のデータトラフックは一般に朝方3時〜5時に最低になり、朝6時くらいから上がり始めます。それは人の活動時間と一致するわけで、朝からトラフィックが上がり始めるのは、メールのチェックやその日の仕事の前準備のためにインターネットが使用されているためと思います。
そんな時間帯、注文を入れる方が案外それなりに存在しており、自分の常識を悔い改めさせられました。昔テレビショッピングに出演しているとき、一度オンエアが午前5時のときがありました。その誰も見ていないであろうそんな「魔の早朝」時間帯を打診されたとき
「午前5時に香水を買いたい人の姿をイメージできない」
とバイヤーさんに話すと、返答は驚くべきものでした。
「いやいや。5時といえば、お年寄りは朝食をすませ、お茶なんか飲みながら一服されているときですよ。香水だって欲しくなりますよ」
真顔で言われるものの冗談なのか本気なのか・・・結果そのバイヤーが言うほどには売れませんでしたが、それなりの注文があって腰を抜かしました。
日本人の多用な生活シーンを体感させられた瞬間でした。
(2009-05-06)
( 香水工場の )
香る生活
病気の匂い、心の病さえ体臭にでる#2
「病は気から」だけではない。「体臭も気から」と考えるその根拠
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心理学を勉強する人にとっての古典(らしい)
『かくれた次元』(エドワード・ホール、みすず書房、2000)
アマゾンで検索すると出版日は2000年となっていましたが、どこかのサイトには日本での初版は1966年。かなり古い本で文化人類学の古典的名著だそうです。
たとえば、サイズは個人ごとに違いますが、誰でも人はパーソナルなテリトリー空間を維持しているとか。
で、他人との人間関係(赤の他人か、家族、恋人、友人、敵対者など)によってテリトリー空間のサイズが変化するなどが論じられているそうです。
(そういえば、初対面でもグーと接近して話しかけてる人がいて、思わず構える経験があります。初対面でも他人でもグーと接近する人ってパーソナルスペースが極端に狭い)
古いので現代人にはすでに常識になっている内容も多いかもしれません。受け売りはこれくらいにして、問題はこの本の中にある精神分析医と匂いについての記述です。
ホール氏が腕利きの精神分析医と匂いについて話し合う場面。このお医者さんは2メートル先から「患者の匂い」で「患者の怒り」を判断できると断言しています。
「精神分裂症患者を扱っている人は、この病気の患者が特有のにおいをもっていると昔からいっている」
分裂病(今時の言葉にすると「統合失調症」)患者に特有の匂いがあることがサラリと述べられています。
匂いが気になる私としてはこの部分を詳しく聞きたいのですが「そんなのは常識」という感じで「昔から」言われているそうです。
日本でもそうなのだろうか?精神科には現在のところ縁がなく自分自身の体験をお話できないのが残念ですが「怒りの匂い」や「統合失調症患者の独特の匂い」は充分に信じられます。
ホール氏は証拠として下記を述べています。
「セント・ルイスの精神科医であるキャスリーン・スミス博士は、ネズミが容易に分裂症患者と非分裂症患者のにおいをかぎわけることを示した」
「統合失調症患者の独特の匂い」とはどんな匂いなのか、おそらく言葉では表現できない何かもどかしい匂いに違いありません。
統合失調症患者の汗からはある種の有機物成分が検出されるそうですが、それが匂いのモトかもしれません(その有機物成分名があるサイトに掲載されていましたが、裏が取れませんでしたのでここではご紹介しません)。
心の病に物理的な匂いが伴うことの真偽は、一昔前まで多くのお医者さんや研究者に懐疑的に見られてきましたが、現在では概ねありうると考えられています。
なぜなら心の動きも脳内の神経伝達物質やホルモンの分泌や分解・化学反応などの化学的プロセスで説明がつくようになってきたからです。
心の動きが体内の生理的な動きと連動していることが常識になりつつあります。
神経伝達物質やホルモンもタンパク質です。合成できる物質の種類も日々増加中です。
現在では喜びや悲しみを薬物でコントロールできる時代へと入ってきました(技術的に可能と言うだけであって、それが勧められるわけではありません)
プロテオーム解析(ヒトの遺伝子情報をベースに生命体内に存在する全タンパク質の解析。新薬開発の最前線)を研究されているある先生から聞いたことです。
その先生は「もう肉体と精神を分けて考える時代はとっくに終わってるよ」とさりげなく話されているところが強い信念のようにも感じられました。
病気で体臭がつらくなるなら、心の状態でも体臭は変化して当然です。逆に心の状態が、肉体に予想以上の大きな物理的変化、そして化学的変化を起こす可能性があります。
現実はどうであれ、辛いことがあっても、気持ちだけは楽しく明るくすることで、肉体も体臭も恩恵を受けるはずです。もちろん、明るい心から発せられる体臭は、甘く魅力的な香りです・・・たぶん、間違いありません。
(2009-04-25)
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心理学を勉強する人にとっての古典(らしい)
『かくれた次元』(エドワード・ホール、みすず書房、2000)
アマゾンで検索すると出版日は2000年となっていましたが、どこかのサイトには日本での初版は1966年。かなり古い本で文化人類学の古典的名著だそうです。
たとえば、サイズは個人ごとに違いますが、誰でも人はパーソナルなテリトリー空間を維持しているとか。
で、他人との人間関係(赤の他人か、家族、恋人、友人、敵対者など)によってテリトリー空間のサイズが変化するなどが論じられているそうです。
(そういえば、初対面でもグーと接近して話しかけてる人がいて、思わず構える経験があります。初対面でも他人でもグーと接近する人ってパーソナルスペースが極端に狭い)
古いので現代人にはすでに常識になっている内容も多いかもしれません。受け売りはこれくらいにして、問題はこの本の中にある精神分析医と匂いについての記述です。
ホール氏が腕利きの精神分析医と匂いについて話し合う場面。このお医者さんは2メートル先から「患者の匂い」で「患者の怒り」を判断できると断言しています。
「精神分裂症患者を扱っている人は、この病気の患者が特有のにおいをもっていると昔からいっている」
分裂病(今時の言葉にすると「統合失調症」)患者に特有の匂いがあることがサラリと述べられています。
匂いが気になる私としてはこの部分を詳しく聞きたいのですが「そんなのは常識」という感じで「昔から」言われているそうです。
日本でもそうなのだろうか?精神科には現在のところ縁がなく自分自身の体験をお話できないのが残念ですが「怒りの匂い」や「統合失調症患者の独特の匂い」は充分に信じられます。
ホール氏は証拠として下記を述べています。
「セント・ルイスの精神科医であるキャスリーン・スミス博士は、ネズミが容易に分裂症患者と非分裂症患者のにおいをかぎわけることを示した」
「統合失調症患者の独特の匂い」とはどんな匂いなのか、おそらく言葉では表現できない何かもどかしい匂いに違いありません。
統合失調症患者の汗からはある種の有機物成分が検出されるそうですが、それが匂いのモトかもしれません(その有機物成分名があるサイトに掲載されていましたが、裏が取れませんでしたのでここではご紹介しません)。
心の病に物理的な匂いが伴うことの真偽は、一昔前まで多くのお医者さんや研究者に懐疑的に見られてきましたが、現在では概ねありうると考えられています。
なぜなら心の動きも脳内の神経伝達物質やホルモンの分泌や分解・化学反応などの化学的プロセスで説明がつくようになってきたからです。
心の動きが体内の生理的な動きと連動していることが常識になりつつあります。
神経伝達物質やホルモンもタンパク質です。合成できる物質の種類も日々増加中です。
現在では喜びや悲しみを薬物でコントロールできる時代へと入ってきました(技術的に可能と言うだけであって、それが勧められるわけではありません)
プロテオーム解析(ヒトの遺伝子情報をベースに生命体内に存在する全タンパク質の解析。新薬開発の最前線)を研究されているある先生から聞いたことです。
その先生は「もう肉体と精神を分けて考える時代はとっくに終わってるよ」とさりげなく話されているところが強い信念のようにも感じられました。
病気で体臭がつらくなるなら、心の状態でも体臭は変化して当然です。逆に心の状態が、肉体に予想以上の大きな物理的変化、そして化学的変化を起こす可能性があります。
現実はどうであれ、辛いことがあっても、気持ちだけは楽しく明るくすることで、肉体も体臭も恩恵を受けるはずです。もちろん、明るい心から発せられる体臭は、甘く魅力的な香りです・・・たぶん、間違いありません。
(2009-04-25)
( 香水工場の )
香る生活
病気の匂い、心の病さえ体臭にでる#1
健康はすべての基本。体臭の美しさも健康から
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このブログでは健康と香り・匂い・体臭に関するトピックも取り上げています。健康に関する香り・匂いで記憶に残るのものの一つが病院です。様々な香り・匂いの発生地帯です。
昔、闘病生活中の祖母を見舞ったとき病室入る瞬間に感じた匂いは独特でした。病院の薬品臭や消毒剤の匂いとは別の匂いで言葉にできないもどかしさを伴う匂いです。
病気で体臭が変化することはたびたび触れています。甘酢っぱい匂いの糖尿病、魚臭さを伴う腎臓病、肝臓障害には硫黄のような匂いが伴いがちと言われます。私自身はそれほど体験していませんが、看護婦さんやお医者さんのお話ではいろいろあります。
関節炎や痛風、どうかすると貧血でさえ体臭が変化すると言います。だいたいは、腐敗臭やアンモニア臭、あるいは「甘酸っぱい臭さ」。この「甘酸っぱさ」はもちろんフルーツの瑞々しい香りを指しているのではなく、熟れすぎ腐敗しかけた匂いです。
ガンの匂いを嗅ぎ分ける犬の話は何度かしましたが、もちろん人間もできます。犬ほど優れていないものの様々な病気を当てることができます。かなり初期のガンでも匂いで発病を感じるとができる調香師さんもおられますが、ガン以外にも様々な病気や体調が読み取られます。
病気の匂いは、だいたいどれもつらい匂いです。
反面、健康な肉体に宿る匂いの健やかさやセクシーさは、多くの人の心と記憶を刺激します。映画『パフューム』は究極の香りを求める天才調香師の姿を描いた猟奇殺人サスペンスですが、ロマンティックなはずの香水が人間の本質に関わる部分ではリアルで共感できます。
その天才調香師が「究極の香り」として行き着く先が「若い娘の肌の匂い」というストーリーが展開されてました。異論もあると思いますが、健康な肌から立ち上る匂いはどんな香水よりも優れています。『パフューム』の天才調香師・グルヌイユを恍惚とさせるだけのことはあります。
こうやって考えると、地上最良の香水とは、実は「健康」であることかもしれません。
ところで体臭に影響を与える健康には心の病も関係することが知られています。
続く・・・
(2009-04-23)
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このブログでは健康と香り・匂い・体臭に関するトピックも取り上げています。健康に関する香り・匂いで記憶に残るのものの一つが病院です。様々な香り・匂いの発生地帯です。
昔、闘病生活中の祖母を見舞ったとき病室入る瞬間に感じた匂いは独特でした。病院の薬品臭や消毒剤の匂いとは別の匂いで言葉にできないもどかしさを伴う匂いです。
病気で体臭が変化することはたびたび触れています。甘酢っぱい匂いの糖尿病、魚臭さを伴う腎臓病、肝臓障害には硫黄のような匂いが伴いがちと言われます。私自身はそれほど体験していませんが、看護婦さんやお医者さんのお話ではいろいろあります。
関節炎や痛風、どうかすると貧血でさえ体臭が変化すると言います。だいたいは、腐敗臭やアンモニア臭、あるいは「甘酸っぱい臭さ」。この「甘酸っぱさ」はもちろんフルーツの瑞々しい香りを指しているのではなく、熟れすぎ腐敗しかけた匂いです。
ガンの匂いを嗅ぎ分ける犬の話は何度かしましたが、もちろん人間もできます。犬ほど優れていないものの様々な病気を当てることができます。かなり初期のガンでも匂いで発病を感じるとができる調香師さんもおられますが、ガン以外にも様々な病気や体調が読み取られます。
病気の匂いは、だいたいどれもつらい匂いです。
反面、健康な肉体に宿る匂いの健やかさやセクシーさは、多くの人の心と記憶を刺激します。映画『パフューム』は究極の香りを求める天才調香師の姿を描いた猟奇殺人サスペンスですが、ロマンティックなはずの香水が人間の本質に関わる部分ではリアルで共感できます。
その天才調香師が「究極の香り」として行き着く先が「若い娘の肌の匂い」というストーリーが展開されてました。異論もあると思いますが、健康な肌から立ち上る匂いはどんな香水よりも優れています。『パフューム』の天才調香師・グルヌイユを恍惚とさせるだけのことはあります。
こうやって考えると、地上最良の香水とは、実は「健康」であることかもしれません。
ところで体臭に影響を与える健康には心の病も関係することが知られています。
続く・・・
(2009-04-23)
( 香水工場の )
香る生活
飲み残しのワインをおいしく窒素ガス?#3
窒素ガスは使える?
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不活性ガスとは、化学的に活性でなく安定しているガス、つまり活性化せず化学的に変成しにくいガスのことです。不活性ガスにはヘリウム、ネオン、アルゴンなどがあります。ヘリウムは軽く安全性が高いため風船や気球の充填用に利用され馴染みも多いかもしれません。
厳密な意味で、窒素は不活性ガスに入らないと言われますが、酸素などと比較すると安定していて自分自身も周囲の物質に対しても変質したり反応したりしにくいため慣習的に窒素や二酸化炭素は不活性ガスと呼ばれているようです。
窒素のよいことろは無色・無臭・無害・無毒なので人体に影響が少なく、空気中に無尽蔵にあるため安価に生産可能(窒素ガス発生機:膜にて空気から分離)なこと。たとえば代表的な不活性ガスのヘリウムは希少な上に軽くて密閉した容器がないとすぐに霧散してしまう点が扱いにくく窒素の優位性は高いものがあります。窒素ボンベは安全で安価です。
窒素ボンベを置いているガソリンスタンドが増加中です。なんでもタイヤは窒素充填の方が通常の空気を入れるより空気が抜けない、騒音が少なく、乗り心地がよい、タイヤの寿命が上がり、燃費が良くなり、バースト時爆発のリスクが少ない・・・その真偽は私には不明ですが、なにやらよいことずくめです。F1マシンにも使用されているそうです。
窒素の方が酸素よりタイヤのゴムを透過しにくいためタイヤの空気圧が減らないとか?窒素(N2)の分子量は28。酸素(O2)の分子量は32。理論的には、窒素の方が小さいです。分子の形状も単純で似ていますので、酸素と窒素、どちらが抜けやすいかと空想すると窒素の方が抜けやすい気もしますが、ゴム繊維との通り抜け相性なんかもあるのかもしれません。
また、通常の空気は水蒸気を含有していますので、それが液化・気化を繰り返してタイヤ内の圧力変化が生じているとしたら純度の高い窒素の方が安定しているのかもしれなせん。窒素の不燃性と非腐食性は魅力です。その結果「乗り心地と静音性と燃費が改善される」ということでタイヤへの窒素充填がポピュラーになってきたのかも?
この窒素、タイヤの他に食品加工の工場ではなくてはならないガスです。食品を加工・生産したら袋詰め・パッケージングですが、プラスティックの袋に入れる際、真空にするか空気の代わりに窒素を代替充填(ガス充填包装、ガス置換包装)する会社さんが多いです。酸化対策のためだけでなくカビ・細菌類対策にも効果的です。食品の種類と目的によって二酸化炭素を入れることもあります。
そして、若干取り残し残留した酸素に対してはその対策として脱酸素剤や酸素吸収剤(ケーキやお菓子の袋に入っている「食べられません」と書かれた切手大のアレです)を入れてシール(密閉)すれば、防腐剤なしでかなり長期間保管の効く加工食品ができます。
こんな便利な窒素ですが、これを飲み残しのワインボトルに充填するとワインの酸化を遅らせることができると考えられています。「不活性ガス充填法」と言います。私が勝手に命名したので一般に通用するかわかりませんが、この方法は産業界の様々なシーンで大活躍しています。安全な不活性ガスなら窒素でなくても二酸化炭素やヘリウムやアルゴンでもOKです。
ヘリウムはすぐに舞い上がり霧散しますので扱い難いのですが、二酸化炭素は沈みますのでいいかもしれません。ちなみに窒素は酸素よりごく微量に軽く空気を見てもわかるようにほぼ均等に混じり合います。
このように熱いワインファンのためには窒素ボンベも普通に販売されていると思っていましたが、インターネットで検索するとワインボトル専用の窒素ボンベが1点見つかっただけで、ちょっと調子抜けです。
窒素まで使って酸化防止にこだわるのはワインバーなど、やはり専門の業者やレストランさんなんでしょうか?ちなみに私は実験用に下記の窒素ボンベを持っています。純度は95%と99.5%です。
(右)窒素(N2)小型ボンベ○純度95%○NARIKA製○封入量5.0リットル○容量580ml
(左)窒素(N2)小型ボンベ○純度99.5%○NARIKA製○容量18リットル
酸化して変色しやすいお茶で抗酸化効果を確認中。
飲み残しのワインをおいしく飲むために窒素ガス?#3
飲み残しのワインをおいしく飲むために窒素ガス?#2
飲み残しのワインをおいしく飲むために窒素ガス?#1
(2009-04-18)
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不活性ガスとは、化学的に活性でなく安定しているガス、つまり活性化せず化学的に変成しにくいガスのことです。不活性ガスにはヘリウム、ネオン、アルゴンなどがあります。ヘリウムは軽く安全性が高いため風船や気球の充填用に利用され馴染みも多いかもしれません。
厳密な意味で、窒素は不活性ガスに入らないと言われますが、酸素などと比較すると安定していて自分自身も周囲の物質に対しても変質したり反応したりしにくいため慣習的に窒素や二酸化炭素は不活性ガスと呼ばれているようです。
窒素のよいことろは無色・無臭・無害・無毒なので人体に影響が少なく、空気中に無尽蔵にあるため安価に生産可能(窒素ガス発生機:膜にて空気から分離)なこと。たとえば代表的な不活性ガスのヘリウムは希少な上に軽くて密閉した容器がないとすぐに霧散してしまう点が扱いにくく窒素の優位性は高いものがあります。窒素ボンベは安全で安価です。
窒素ボンベを置いているガソリンスタンドが増加中です。なんでもタイヤは窒素充填の方が通常の空気を入れるより空気が抜けない、騒音が少なく、乗り心地がよい、タイヤの寿命が上がり、燃費が良くなり、バースト時爆発のリスクが少ない・・・その真偽は私には不明ですが、なにやらよいことずくめです。F1マシンにも使用されているそうです。
窒素の方が酸素よりタイヤのゴムを透過しにくいためタイヤの空気圧が減らないとか?窒素(N2)の分子量は28。酸素(O2)の分子量は32。理論的には、窒素の方が小さいです。分子の形状も単純で似ていますので、酸素と窒素、どちらが抜けやすいかと空想すると窒素の方が抜けやすい気もしますが、ゴム繊維との通り抜け相性なんかもあるのかもしれません。
また、通常の空気は水蒸気を含有していますので、それが液化・気化を繰り返してタイヤ内の圧力変化が生じているとしたら純度の高い窒素の方が安定しているのかもしれなせん。窒素の不燃性と非腐食性は魅力です。その結果「乗り心地と静音性と燃費が改善される」ということでタイヤへの窒素充填がポピュラーになってきたのかも?
この窒素、タイヤの他に食品加工の工場ではなくてはならないガスです。食品を加工・生産したら袋詰め・パッケージングですが、プラスティックの袋に入れる際、真空にするか空気の代わりに窒素を代替充填(ガス充填包装、ガス置換包装)する会社さんが多いです。酸化対策のためだけでなくカビ・細菌類対策にも効果的です。食品の種類と目的によって二酸化炭素を入れることもあります。
そして、若干取り残し残留した酸素に対してはその対策として脱酸素剤や酸素吸収剤(ケーキやお菓子の袋に入っている「食べられません」と書かれた切手大のアレです)を入れてシール(密閉)すれば、防腐剤なしでかなり長期間保管の効く加工食品ができます。
こんな便利な窒素ですが、これを飲み残しのワインボトルに充填するとワインの酸化を遅らせることができると考えられています。「不活性ガス充填法」と言います。私が勝手に命名したので一般に通用するかわかりませんが、この方法は産業界の様々なシーンで大活躍しています。安全な不活性ガスなら窒素でなくても二酸化炭素やヘリウムやアルゴンでもOKです。
ヘリウムはすぐに舞い上がり霧散しますので扱い難いのですが、二酸化炭素は沈みますのでいいかもしれません。ちなみに窒素は酸素よりごく微量に軽く空気を見てもわかるようにほぼ均等に混じり合います。
このように熱いワインファンのためには窒素ボンベも普通に販売されていると思っていましたが、インターネットで検索するとワインボトル専用の窒素ボンベが1点見つかっただけで、ちょっと調子抜けです。
窒素まで使って酸化防止にこだわるのはワインバーなど、やはり専門の業者やレストランさんなんでしょうか?ちなみに私は実験用に下記の窒素ボンベを持っています。純度は95%と99.5%です。
(右)窒素(N2)小型ボンベ○純度95%○NARIKA製○封入量5.0リットル○容量580ml
(左)窒素(N2)小型ボンベ○純度99.5%○NARIKA製○容量18リットル
酸化して変色しやすいお茶で抗酸化効果を確認中。
飲み残しのワインをおいしく飲むために窒素ガス?#3
飲み残しのワインをおいしく飲むために窒素ガス?#2
飲み残しのワインをおいしく飲むために窒素ガス?#1
(2009-04-18)
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