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香る生活


香水の原型、ハンガリーウォーター伝説#2
諸説入り乱れてハンガリーウォーターの考案者は今も謎。
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ハンガリーウォーターを考案した人はハンガリー王妃エリザベートさんと言われています・・・ここでは「エリザベート」と書きました。日本では「エリザベート」と書く人が多いので、私も「エリザベート」としています。

ハンガリー語では「エルジェーベト」と書いた方が正確らしいです。「エルジュビェタ」と記述する人もいます。要は英語風に言えば「エリザベス」さんということにまります。エリザベスとは、もともと聖書に登場する洗礼者ヨハネ(英語風に言えばジョン=John)のお母さんです。

西洋では、子供の名前を聖書の登場人物から命名するご家庭が伝統的に多いのですが、キリスト教がヨーロッパに拡大し聖書登場人物の名前が各言語の呼び名になっていく過程で混沌としたバリエーションが発生しました。

私たちに馴染みがある英語風「エリザベス」は、wikiによれば「エリザベト、エリーザベト、エリザベート、エリザベッタ、イサベル、イザベル、イザベラ、エリザヴェータ、エルジェーベト・・・」というバリエーションがあります。

しかもヨーロッパには現在でもエリザベスさんは無数におられるわけで、それこそ歴史上ではどのエリザベスさんがどのエリザベスさんかわからない状態です。世界最初の香水を開発したとされる「ハンガリー王妃エリザベート」は、生まれは「ポーランド王女エルジュビェタ」さんで、ハンガリー王カーロイ1世と結婚して「ハンガリー王妃エルジェーベト」さんになります。

余談ですが、ハンガリーにはもう一人の有名なエリザベスさんがおられます。当時の社交界ではヨーロッパ一の美貌と言われたオーストリア・ハンガリー帝国皇后エリーザベト(1837-1898)。彼女の生涯を描いたミュージカルが『エリザベート』。彼女の愛称は『シシィ』(このらの方が有名かも?)。彼女は通常は「オーストリア皇后」で通っていますが、当時ハンガリーはオーストリアの領土でした。このエリザベートさんはハンガリーウォーター無関係です。

本題に戻します。英語版wiki(Hungary Water)によれば、ハンガリーウォーターを開発したのは「Isabella」とされています。通常は「ハンガリー王妃エリザベート」ことですが、そうではなく「ハンガリー王女エルジェーベト」(聖エリザベト)であるとする説も紹介しています。「王妃」vs「王女」です。聖エリザベト(1207-1231)は「女王」ではありません。王様の娘の「王女」。ハンガリー生まれでドイツに嫁ぎます。ハンガリー王妃エリザベート(1305-1380)はポーランド生まれであることは先に書きました。

英語版wiki(Hungary Water)では、ハンガリーウォーターを開発したエリザベスという人は、アルコールの普及した年代から判断すると「ハンガリー王妃エリザベート」にしてやや遅く、聖エリザベトにしてはやや早くちょっとわからないというニュアンスでした。

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first formulated at the command of a Queen of Hungary, sometimes identified as Isabella but usually as Elisabeth, or in one document "Saint Elisabeth, Queen of Hungary"
---------------QUOTE--------------

"ハンガリーウォーターがはじめて考案されたのは、ハンガリー女王の命を受けのことでした。ハンガリー女王とは「Isabella(イザベラ)」と言われていますが、通常「Elisabeth(エリザベス)」のことを指しますが、時として「Saint Elisabeth(聖エリザベス)とも言われます"

wiki英語版なので、エリザベートはElisabeth(エリザベス)と記述されています。

なるほど、現地でもどちらのエリザベスさんが「世界最初の香水」とも「世界最初の香水の原型」と言われるハンガリーウォーターを作ったかは混乱しています。また、彼女たちが作ったのか、彼女たちが作らせたのか、作らせるとしたら誰に命じたのか(錬金術師や修道士という説)、それとも誰か(イタリアの修道会という説)が一方的に献上してきたのか、詳細は不明です。

現地の伝説や文献の多くは1600年代に作成されたもので、もはや真実は闇の中。wikiにはこのように書いてあります。

"The exact date of the invention of Hungary water is lost to history"
(ハンガリーウォーターが開発された正確な日付は失われた)


この記事は#2
香水の原型、ハンガリーウォーター伝説#3
香水の原型、ハンガリーウォーター伝説#2
香水の原型、ハンガリーウォーター伝説#1
(2009-03-24)
( 香水工場の )

香る生活


香水の原型、ハンガリーウォーター伝説#1
ハンガリーウォーターとは?
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香水とは、極めて単純に言えばアルコールに香料を溶かしたモノです。代表的な香料と言えば植物から採れるエッセンシャル・オイル、すなわち精油。アルコールに精油を溶かしたモノが、香水なのですが、その原型が「ハンガリーウォーター」です。ハンガリーウォーターは、当時香水とは呼ばれずに「若返りの水」と呼ばれました。アンチエイジング・ウォーターということでしょうか。興味あるな・・・と調べてみました。

日本では「ハンガリアンウォーター」と呼ばれることがあるこの水のレシピーは様々。「ハンガリアンウォーター レシピー」で検索するといろいろなレシピーが出てきます。

ある人は

・エタノール50%
・水50%
・精油数滴

またある人は
・エタノール25%
・水75%
・精油数滴

さらにある人は
・エタノール5%
・水95%
・精油数滴

といった具合に配合比率が極端に違います。

海外の人はどうかというと似たような感じです。ちょっと違うのはエタノールの代わりに「ウオッカ」や「ビネガー」を入れる人、「グリセリン」を加える人などのページがでてきました。

共通している部分は、精油候補に「ローズマリー」が必ず入っていることです。ローズマリー以外にもタイムやラベンダー、カモミール、レモンなどいろいろありますが、ローズマリーは必須のようです。

なるほど、ハンガリーウォーターとはレシピーがいろいろ解釈されて確定した製品ではないようです。いくつかの文献を読む限り、本来のハンガリーウォーターは「アルコールとローズマリー」だけで作られているように読み取れるのですが、香水として使う分にはよいのですが、お肌に擦り込むローションとして使用(ハンガリーウォーターはアンチエイジング・ローションの評価が高い)するにはややきついと思われます。

日本のレシピーに「水」が多く含まれる理由は、本来のハンガリーウォーターから解釈拡張で次第に水が多くなり、一方海外ではグリセリンなどを入れて刺激緩和を図ったのではないと推測されます。現代的にはアルコールゼロが好まれるのですが、これは水がすぐに腐敗しますので不可能でしょう。

では、さっそくハンガリーウォーターの歴史を見ていきましょう。ハンガリーウォーターを考案した人はハンガリー王妃エリザベートさんと言われています。


続く・・・

この記事は#1
香水の原型、ハンガリーウォーター伝説#3
香水の原型、ハンガリーウォーター伝説#2
香水の原型、ハンガリーウォーター伝説#1

(2009-03-23)
( 香水工場の )

香る生活


新冊子『プロダクトラインアップ』
冊子『香る生活』次号の発行が遅れています。『プロダクトラインアップ2009』という新冊子を制作中です。
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お詫びとお知らせ。当社ではお買い物に小冊子をお付けしています。その名は『香る生活』。いらない人は全然いりませんが、商品とともにちょっとだけ読み物が欲しいというお客様に大変喜ばれています。

しかし、次号『香る生活』リリースを2月に予定しながら発行が遅れ、ついに冊子の在庫が切れてしまいました。現在、お買い物には『香る生活』が付いておりません。ご了承ください。

今回『香る生活』の取材は難航しています。『香る生活』は香料や香水関連の会社さんの、香りや香水業界の裏のちょっと深い話やマニアックな内容です。それほど一般的でない、あるいは公開されていない情報など入れておりますが、案外、頼みに行けば多くの会社さんが快く取材に応じてくれ、おもしろい裏話をしてくれます。

今回はタイミングが悪くキーパーソンとのスケジュールの調整が付かないとか、ネタとしてあまりよい話を聞かせてもらえなかったなど暗礁に乗り上げました。当社がもしテレビ局や有名雑誌なら先方さんも逆にスケジュールを開けて下さるのでしょうが、当社の場合はお忙しい合間を狙って華麗に食い込むやり方なので仕方ありません。

『香る生活』は仕切り直して、ちょっと先に発行したいと思います。

しかし、その間お買い物のお客様に何の読み物もないというのも寂しい限りです。悩んだ末、『香る生活』の発行を急ぐより、苦し紛れに新しい別冊子を制作しました。

新冊子『プロダクトラインアップ2009』

当社の商品説明はWEBがメインで、紙媒体は『香る生活』に数ページが割かれている程度です。50種類以上あるフローラル・フォーシーズンズを数ページで説明することは不可能で商品パンフの制作は課題でした。

商品パンフ用のネタはそれなりにあったのでちょっと前から準備していたことも事実です。しかし、『香る生活』の在庫切れで商品パンフのネタ整理・推敲・レイアウトという作業が一気に進みました。

パンフ制作といっても数十万円の投資になりますので会社の決済もお願いしてようやく発行の目処が立ちました。『香る生活』の遅れが、幸か不幸か、偶然商品パンフ発行の引き金になった感じです。商品パンフの冊子名は『プロダクトラインアップ2009』です。

昨日『プロダクトラインアップ』の印刷所への入稿が終わり、ホッとしています。毎回のことながら冊子制作は担当するスタッフの体力が消耗します。私もその一人で、昨夜は日本酒で入稿祝いをしました。

来週週明けには『プロダクトラインアップ』配布開始予定です。商品説明だけでなく、今回は「天然香料レポート・古くて新しい香り・サンダルウッド(白檀)に夢中」という記事を入れております。本当は『香る生活』に掲載予定だったものです。サンダルウッド(白檀)がお好きな方にはおもしろい記事ではないかと思います。どうぞ、ご期待下さい。

『プロダクトラインアップ2009』
『武蔵野ワークス プロダクトラインアップ2009』A5/28ページ


(2009-03-11)
( 香水工場の )

香る生活


ムスクとホワイトムスク
「ホワイトムスク」と呼ばれるムスクがあります。ホワイトムスクとは? ムスクとの違いは?


洗剤に使用されるムスク


「ムスク」という香料は、とにかく凄い香料です。香水はもちろんのこと、化粧品や石鹸にもシャンプーにも必要不可欠な香料です。衣料用洗剤や柔軟剤にもよく使用されます。

「石鹸のような香り」「清潔感のある香り」とは、日本人が好みの香りを表現するときによく使用される言葉で日本独特の現象です。

「石鹸のような香り」「清潔感のある香り」が何のことを指しているのか、業界でも意見がわかれいますが、おおよそ、成分的にはムスクで一致すると思います。


ムスクの優れた残り香


石鹸で手を洗った後にかすかに香る「残り香」(のこりが)は、肌の匂いと馴染み、清潔感と肌の温かさが感じられます。

お風呂上がりのお母さんのような優しさや柔らかさを感覚として感じる方もいるのかもしれません。
この香りの演出にムスクは圧倒的なパワーを発揮します。


ムスクとジャコウジカ


本来ムスクとは、ヒマラヤなどに生息するシカ、麝香鹿(ジャコウシカ)から採れる香料です。

ジャコウジカは通常のシカより原始的なシカと言われます。

ジャコウジカには生殖器とおへその間に麝香腺という器官があり、そこからわずかなゼリー状の半液体が出てます(ムスクが睾丸から採れるという話は都市伝説)。

これが麝香(ジャコウ)、すなわちムスクです。

「動物性香料」と呼ばれる所以です。

現在、世界で製造される香水、クリームやローションなどの化粧品、石鹸やシャンプーなどのトイレタリーなどに本物のムスクが使用されることはありません。


天然ムスクを使用できない理由


まず入手できない、輸入できない(ワシントン条約)、高価すぎる、品質上の問題(天然香料は不純物が多く変色やオリ、異物生成など安定性に欠ける)。

そして何よりも香料の採取のためだけにジャコウシカを殺さなければならないという人道上の問題のためです。

本物のムスクは学術目的や特別なライセンスがあれば、入手できる場合もあり、過去から受け継いだ遺産としてムスクを所有するところもあります。

香料会社さんの研究所、あるいは香り関連研究所の一部、あるいはお香屋さんや漢方薬製造業者の倉庫に保管されている可能性がありますが、一般には入手は困難です。


ムスクの代打、合成ムスク


そこで出てきた代替香料が合成ムスクです。なんと1800年代の終わりには合成されています。

しかし、それらは発ガン性、光毒性の点で問題があったとされています。

80年代に出てきた合成ムスクは初期のムスクより安全とされていますが、反対意見もあり、現在でも新しい、より完全な合成ムスクの開発競争が続いています。


ホワイトムスクとは?


さてホワイトムスクですが「ホワイトムスクとは植物性ムスクのこと」という人がいます。誤解です。

植物由来の香料でムスクのような香りを持ったオイルにアンブレットシード精油やアブソリュートがありますが、これがムスクといえるか不明です。

一般にホワイトムスクとは、香料の正式な成分名ではなく、合成ムスクの「通称」です。

学会でも化粧品業界でも正式な定義がされておらず、一人歩きしている言葉のようにも見受けられます。


マーケティング的に優れた命名


ムスクは先に書いたように石鹸やシャンプーや洗剤・柔軟剤・漂白剤の残り香として清潔感がある香りを残しますので、イメージ的にも洗いたての白いシャツを彷彿させるものです。

それゆえそういうイメージを込めて「ホワイトムスク」と誰かが呼びはじめたのではないかと推測しています。

「合成ムスク」ではイメージがよくないため、腕のよいマーケターが商品名として生み出したのかもしれません。

マーケティング的に優れた命名です。

呼び方一つで商品イメージが180度変化する例です。現在、さまざまな種類の合成ムスクが「ホワイトムスク」と通称されています。


ホワイトムスクの説明 by Wikipedia


海外のWikipediaにホワイトムスクの説明がありましたので引用します。

Wikipediaがいつも正しいわけではないと思いますが、まずは参考にどうぞ。

フィクソリド、ガラクソリドのような成分名がでてきますが、それらはそれら合成ムスクを開発し商品化した香料会社の商品名や登録商標です。

ほとんど特許が取得されています。

----------------(翻訳)---------------
ホワイトムスクとは、香水業界にて動物性の天然ムスクを代替す合成ムスクの一群を指します。それら合成ムスクの分子式や成分名はさまざまです。

たとえば、フィクソリド/フィクソライド(Fixolide)、ハバノリド/ハバノライド(Habanolide)、ガラクソリド/ガラクソライド(Galaxolide)、アンブレットリド/アンブレットライド(Ambrettolide)などです。最初の合成ムスクは1890年ころに発見されました。そして、現在でも合成ムスクの開発は続いています。

ホワイトムスクには、清潔感があり、ムスクのような、人の肌のような香りがあります。またときにはブラックベリーのような、アンブレットのような、アンバーグリスのような香りと表現されることがあります。

---------------QUOTE--------------
White musk

White musk, in the perfume industry, refers to a group of synthetic molecules that replaces natural, animal musk. The formulas and the names of these synthesis are varied, like fixolide, habanolide, galaxolide or ambrettolide. The first synthetic musk was discovered around 1890, and there are still new types being created. White musk brings clean, musky, skin notes. It can also be described as notes of blackberry, ambrette or ambergris.
---------------QUOTE--------------


関連記事:
「ムスク」という名の香水だして!#1 激戦区のムスク香水


(2009-03-10)
( 香水工場の )

香る生活


アンバーとアンバーグリス
香水業界では「アンバーグリス」を「アンバー」と略して呼ぶことは少なくありません。

しかし「アンバーグリス」と「アンバー」は全然違うものです。

きょうはよくある誤解を一つ紹介します。
明日は「ホワイトムスク」の誤解をご紹介します。


アンバーグリスとはクジラの腸内にできる結石です。

タコやイカのくちばしやその他消化できない部分をまとめて唾液や胃液で練って固めて排泄したもの。

比重が比較的軽いため海に浮いていたり海岸に打ち上げられたりしていました。

普通に考えれば「たんなる汚物の塊」でしかないのですが、海岸に打ち上げられたナゾの物体にはスペシャルな芳香がありました。

中国人たちはこのナゾの物体に漢方薬としての効能を発見します。

それが何なのか、どのようにしてできるのか、そしてどこからくるのかわかりませんでしたので古代の中国人たちは「龍のよだれ」が固まったものと空想したのでしょう。

あるいは、意図的にそんな空想話を作り上げたのでしょう。

(高貴でナゾの漢方薬ほど高価になりますから)

「龍のよだれの塊の香料」という意味で「龍涎香」(りゅうぜんこう)と呼ぶようになりました。

日本語でもアンバーグリスは「龍涎香」と呼ばれます。もちろん中国からの直輸入の言い回しです。


一方、龍涎香はアラビアでも香料としての価値が見出され、乳香や没薬のように宗教行事やイベントなどでの演出用お香として使用されるようになりました。

アラブ社会で使用されるお香には乳香や没薬、ムスク、サンダルウッド(白檀)などに加え、松脂(マツヤニ)の琥珀(コハク、アンバー)がありました。

当時、先進国アラビアから多くの科学技術と産物を輸入していたヨーロッパでは、琥珀(コハク=アンバー)の一種として龍涎香が紹介されたと考えられます。


琥珀(コハク=アンバー)とは樹脂そのものですが、長い年月の間に化石化したものです。

たんなる樹脂と違う点は長い年月経過していること、非常に固くなっており宝石と見違えるくらい美しい(ものもある)こと。

映画『ジュラシックパーク』では琥珀に蚊が閉じ込められていました。印象的な場面でした。

蚊が吸ったであろう恐竜の血のDNAから恐竜を生み出すという楽しくも恐ろしい映画でした。


話を戻します。ヨーロッパに持ち込まれた龍涎香は、琥珀(コハク=アンバー)の仲間と誤解されアンバーと呼ばれましたが、本来のアンバーと区別するために「灰色を意味するゲルマン語」(Wikipediaのアンバーグリスの説明)の「グリス」がつけられ「アンバーグリス」と呼ばれるようになったそうです。


というわけで、樹脂が固形化した「アンバー」(コハク、琥珀)とマッコウクジラの結石排泄物「アンバーグリス」とでは成分も由来も違うのです。

歴史的経緯でたまたま似たネーミングなっりました。

匂いは、似ているのでしょうか?・・・

「アンバー」(コハク、琥珀)の匂いを私は知りませんが、要は松脂ですから素敵なウッディの香りのはずです。

ヒノキ風呂やスギやヒバや・・・あれらも多くの人を恍惚とさせる匂いですよね。


一方、アンバーグリスはこれが結石排泄物かと疑いたくなる艶めかしくも怪しい輝きを放ちま
す。

ヨーロッパに行くと夜のパーティや劇場ではドレスアップしたマダムたちのお色気が漂っていますが、アンバーグリスは大人の色気にぴったりです。

ついでに言えばシルクのドレスに合いそう。


(2009-03-06)
( 香水工場の )

香る生活


プロモーション・ビデオ『白梅』
香水は、文字では伝えにくいもの。香水を語るための映像が今後大切になると考えています。

しかし、制作会社丸投げでは絶対によい作品にならないと感じていました。そこで映画学校の夜間コースに通いました。

映画学校では作品作りに賛同してくれる監督さんやカメラマンに恵まれました。今回の「白梅」は第一作目。脚本・原作は武蔵野ワークス、撮影・監督・編集はプロチームにお任せしました。

今年はさらに2作制作予定です。

その後も映像制作は継続していきます。撮影はハイビジョンで行われましたが、インターネット配信のため画質は荒くなっています。


※撮影風景
撮影は2008年の12月も暮れかけた真冬。東京・高井戸の閑静な住宅街の中にある個人宅のスタジオで行われました。

撮影に参加した役者さん・スタッフ・関係者は総勢20名。当社スタッフは9時現地着でしたが、撮影スタッフは朝7時集合。撤収は午後3時を回っていました。

※個人的な感想
個人宅の映像がとっても庶民的。実際の撮影に使用したお宅は全然雰囲気が違いますので、リアルを映像化した際の「映像とリアルに違い」に驚き、また勉強になりました。

今回、監督さんは「和の香り」であることにこだわり、海外では絶対に見ることができない「格子戸」越しの撮影を主張されました。当社のオリジナルの脚本は洋風洗面所が舞台としていたので、格子戸は入っておりませんでした。

格子戸が閉まる際の陰と光の陰影が気に入っています。

(2009-03-03)
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