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( 香水工場の )

香る生活


武蔵野の雪景色
連休中ですが、いかがお過ごしでしょうか?東京は土曜の午後から大雪に見舞われて、銀世界になりました。

武蔵野雪景色
20080210朝焼け (2008-02-11)
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香る生活


マーケット・レポート(香水)
きょうはサンケイリビング新聞社のフリーペーパー「シティリビング」からOLの香水事情の調査レポートをご紹介します。

OLマーケット・レポート

ネット上(シティリビング公式サイト「Citywave」上にアンケートページ)で集計したモノなので、返答者にはネットを日常的に使用しているシティリビングの読者さんが多くかと推測されます。平均年齢は31歳、計600人。

私の興味を引いた項目は、「香水やボディクリームなど身につけたい香り」と「ルームフレグランスで使いたい香り」の結果です。

・「香水やボディクリームなど身につけたい香り」
(1)ローズ
(2)グレープフルーツ
(3)石鹸の香り

・「ルームフレグランスで使いたい香り」
(1)ラベンダー
(2)グレープフルーツ
(3)ローズ

身につける香り・ルームフレグランスともにローズの強さが際だちますが、世の中のローズ系フレグランスって、あまりにも多種多用な香りがあって悪い香りという意味ではなく「これがローズ?」と首を傾げたくなるモノも少なくありません。

私のカンでは、ローズの圧倒的な強さは、ローズのイメージのよさも大いにあるのでは?と考えます。特にこの3年くらいブームですので、平時だともう少し下がってきそうです。

ルームフレグランストップのラベンダーは、特徴が良く出ています。ラベンダーは、やはり自分に付けるには個性がありすぎるのかもしれません。優雅さよりは清潔感や大地の広がりのようなイメージがあって、すべての女性に手軽に付けられる、というわけには行きませんよね。

上記リストには入っていませんが、身につける香りでは、ラベンダーのランキングは5位でした。

しかし、女性に「環境としてラベンダーの香り」は好まれるところを見ると、メンズフレグランスとして男達には優れた香りではなないでしょうか?・・・ということで、ここで当社の新製品『ラベンド・サンタル』という商品をPRしておいきます。ネーミング通り、ラベンダーとサンダルウッド(白檀)というかなり濃厚な香りです。5月頃リリースできると思います。

2位の「グレープフルーツ」はどんなシチュエーションでも好まれる結果となりました。柑橘系・シトラス系は地中海一帯ではすごく好まれる香りで、具体的にはイタリア人、フランス人、スペイン人にアンケートすれば間違いなく1〜3位くらいに入ります。

ところが、イギリス、北フランス、ドイツ、その上の国々に行くと案外柑橘系は「物足りない」と感じられるらしく、意外にもアニマル系周辺に人気のトップが来ることが多いようです。日本人の香りの嗜好はイタリア人やフランス人の似ているようです。

あと「石鹸の香り」は謎の香りですが、おそらくニュービーズの香りなんでしょうか?

上記リストには入っていませんが、「香水やボディクリームなど身につけたい香り」と「ルームフレグランスで使いたい香り」、ともに4位は、

「グリーン系」

でした。グリーン系は今後人気をのばしてくると思います。世界的にナチュラル志向が進んでいますので世界的な現象になると予想されます。

意外だったのは「ジャスミン」がどちらも低いランキングになっており、これはいかに?ちょっと甘すぎるのでしょうか?ジャスミンは、本当はとろけるような香りなんですけどね。芳香剤の会社さんなどがトイレの香りなどに多用されているのも一因かな?残念です。

ちなみに、お気に入りブランド香水ランキングは・・・
(1)イヴ・サンローラン「ベビードール」
(2)ランコム「ミラク」
(3)シャネル「チャンス」

(2008-02-10)
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香る生活


女性が、男性にバレンタインにつけてほしい香水
バレンタインに女性が男性につけてほしい香水は? - 米NPD Group

「米NPD Groupは、米国内で店頭販売されるフレグランス商品の最新動向調査レポート『FragranceTrack 2007』を発表した。同レポートによれば、2007年2月の高級メンズフレグランスの売上は、前年のフレグランス商品の年間総売上を突破。バレンタインデーに向けた2月のメンズフレグランス販売額がフレグランス商品全体の37%を占めたという。また、米国内で香水を使う男性のうち、女性にプレゼントしてもらったのでつけているとの回答者は43%にも上ったようだ。」

NPD(NPD Group, Inc.)とは、米国老舗のマーケットリサーチ(市場調査)会社さんです。原文が確認できないので、なんか自信がないのですが、

「米国では、2007年2月の高級メンズフレグランスの売上が、2006年一年間の売上総数を上回った」

とのこと。ということは2007年2月突然メンズフレグランスは、バレンタインデーの定番商品になったのでしょうか?なぜ?という感じです。

「香水を使う男性のうち、女性にプレゼントしてもらったのでつけているとの回答者は43%にも上った」

ん?アメリカの男性で、香水愛用者の約半数が「彼女からプレゼントされたから、それをつけている」らしいです。

以上の事実から、メンズフレグランスは、2月に突然スパイク的に売れる。そして、それら大半は女性が彼氏にプレゼントするために購入、という結論になりそうです・・・やっぱり、香水は女性が好きなんですよね。アメリカの男性陣の香水に対するやる気が伝わってこないニュースでした。

香水を含め世界的にメンズコスメの隆盛が話題になっていますが、マーケティングやアピールの仕方は、やはり女性を念頭に置いた方がよさそうです。


ちなみに、米国女性が男性に贈るメンズフレグランス2007年間トップ3は次の通りでした:

1位 Obsession(カルバン・クライン)
2位 Acqua Di Gio(ジョルジオ・アルマーニ)
3位 Polo(ポロ・ラルフローレン)


(2008-02-09)
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香る生活


蘇るパリ・オートクチュール
きょうは朝日新聞からパリ・オートクチュールの話題をお届けします。

パリ・オートクチュール ニューリッチ層、新たな顧客に(2008年02月05日)

「瀕死(ひんし)の状態ともいわれたパリ・オートクチュール(高級注文服)に回復の兆しが見えてきた。世界中の比較的若い新富裕層が新たな顧客として加わったことや、若手デザイナーが増えたことなどが要因だ。・・・会場にロシア語が飛び交い、中国のテレビリポーターが速報する。数年前はまず見られなかった光景だ」

「新富裕層」とは中国、ロシア、インドのニューリッチの方々です。原油の高騰で豊かになった人々も凄いですよね。


パリ・オートクチュール・コレクション(高級注文服)は、すでに半世紀前から収益的には赤字のショーと言われていました。その穴を埋めたのがプレタポルテ・コレクション(高級既製服)です。

現在「パリコレ」と言えばは、オートクチュール・コレクションではなく普通プレタポルテ・コレクションを差すようです。

オートクチュール・コレクションが赤字に転落したその原因は明快です。オートクチュールの潜在顧客は全世界で100名とも200名とも言われ、いくら単価が高くてもそもそものパイが小さすぎる上に世界の大富豪の好みも、新鋭のデザイナーがどんどん出てきている現在、いつまでもオートクチュールというわにも行かなくなってたのかもしれません。

しかし、ステイタス・シンボルとしてのパリ・オートクチュール・コレクション。これからしばらくBRICS旋風が吹き荒れそうです。かって日本もそうだったように経済新興国は、ステイタスが好きなんだと思います。

オートクチュールはそれでも赤字だと思いますが、オートクチュールに参加(参加できる条件はことのほか厳しい模様です)したファッションハウスさんは、注文服はほどほどだとしても、既製服、バッグ、香水、コスメ、靴、時計、その他の小物など、すばらしい売上が期待できます。

現在、ヨーロッパはニッチフレグランスブームで次々と新興ブランドが立ち上がってきています。

ファッションと香水は切っても切れない関係にあり、ヨーロッパのファッションハウスが、現在もっとも熱い視線を向けるBRICS市場、特に距離的にも歴史的にも文化的にも近いロシア市場は、ニッチフレグランスにとっても大きなゴールドラッシュに見えるに違いありません。

パリ・オートクチュールの復活は、ブランド全体、そしてニッチフレグランスにとってもロシア市場への怒濤のテープカットのように見えてしまいます。


(2008-02-08)
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香る生活


加齢臭対策、香水で奇跡は起きないと思う
お客さまから受ける質問で、加齢臭に関するものがたまにあります。

先日はある奥様からでした。夫へのプレゼントを計画されているのですが、どうせなら本人も気にしている加齢臭に効く香りがあれば?というご主旨でした。きょうのブログはその返答から内容を少し変えて転載させていただきます。


加齢臭の悩みは中年男性から多くいただきます。おとうさんたちには関心の高いテーマです。

市場では加齢臭専門のソープやシャンプーなども出ており、中には薬用や医薬部外品としてそれ専門を謳う商品も増えていますが、多くの方々の評価はあまり高くないものもあるようです。

そのような加齢臭専門の商品でさえ効果がはっきりしないようでは、正直なところ香水もそれほど期待できないかもしれません。

加齢臭は細菌が皮脂を分解したり酸化させたりする課程で発生する匂いということが判明していますが、若い頃の皮脂ではそのような匂いにならないことから加齢により皮脂の性質や成分構成に微妙な変化が生じていると考えられています。

しかし、その原因や対策は今のところ決定打がありません。多くの加齢臭グッズや加齢臭対策製品は、皮脂対策(皮脂の分泌を抑えたり、皮脂成分を変化させたり)ではなく、細菌の発生を抑える抗菌の方に力を入れています。

本当は体質改善で皮脂を性質を変えることが理想ではないかと個人的には推測しています。とはいえ、体質改善などそんな簡単な話でありませんので悩ましいところです・・・

さて、当社のオードトワレには精油が含まれているものが多数あります。精油(エッセンシャル・オイル)は一般に強力な抗菌殺菌作用があります。そのためそのようなオードトワレをご利用いただくのは加齢臭対策としてある程度効果があると思われます。ただし、劇的な効果や根本的な治癒ではありませんのでご了承下さい。

当社では『ローズ・エッセンス コンシンのジェル』というスキンケアも製造しています。これは純粋なローズオイルを配合していますが、ローズオイルが非常に高い殺菌効果を持っているため加齢臭に効くのではないかと数年前アンケートを取ったことがあります。

結果は「奇跡が起きた!」という嬉しい返答は一件もありませんでした(あれば凄いですよね)が、それなりに「いいかも」というご意見や、そういうスキンケアや香水を身だしなみとして付けるようになると、事前に洗顔やカラダを洗わない人は少ないので、身体を清潔にするという習慣的な効果があるというご返答もありました。

以上、香水で奇跡は起きないと思いますが、ぜひご検討ください。



(追伸)加齢臭を香水でマスキングするという考え方はお勧めできません。それは、それだとすぐわかる「露骨なカツラ」に感じられるのは私だけ?


(2008-02-06)
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香る生活


商品開発のカナメ、ネーミング
何度かお伝えしているように現在シャワージェルを開発中です。「シャワージェル」はそう呼ぶにふさわしいジェル状の全身ソープとして数年間ミッションを果たしてきましたが、細かいところで不満が残り、在庫が終了した去年の秋以降、再生産は中止しています。

代わって「新シャワージェル」が完成され次第リリースされる予定です。

当社のシャワージェルのコンセプトは「シンプルだけど、楽しく香る」シャワージェルでした。新シャワージェルもコンセプトは同じです。

そこでシンプルさを突き詰めるために全成分を見直してなるべく成分数を削ることから始めましたが、天然素材にこだわると結局シャンプーのような合成洗剤系よりも石鹸系の方が成分も処方もシンプルになることから結果的に液体石鹸へと方向転換しました。

厳密に言えばジェル状でもありません。サラサラの液体で、泡でご使用いただくことを想定しています。

成分は、ヤシ油脂肪酸カリウムとグリセンリン程度しか入っていない石鹸になりました。これにシルバー(Ag/銀、抗菌剤として配合)と香料を加えますが、基本となる石鹸基材は紀元前にはじめて石鹸が作られた頃の成分とかなり似ています。

さて、商品開発ミーティングでの風景です。

このシンプルさをズバリ、わかってもらえるように私が提案した商品名はこうです:

『「香るシャワージェル、紀元前ソープ」ってどうですか?紀元前の石鹸と同じくらいシンプルですからね(^_^;』

残念ながらスタッフの反応はイマイチ。明らかに彼らは警戒しています。以前私が商品開発を担当した『コンシンのジェル』の件がありますから。

発売から2年経過しても、お客さまからは正しく呼んでくれない事実を思えば仕方ありません。電話でご注文される際、多くのお客さまが『ローズのジェル』と呼び変えたり、『コンシン』と言って下さるときは、かなりためらいがちです。

「コンシン?のジェル?ください」・・・こんな感じです。


なぜあんな冒険的なネーミングにしたのだろう、と今でも夢でうなされますが、もうこれで行くしかありません(その実、私的にはかなり気に入っているネーミングなんですよ)。

社内では「素朴さを強調したいんだったら、そのまま『素朴な石鹸』って言えば?」という意見が出ると、社内はそのまま『素朴な石鹸』ってわかりやすいよね、という雰囲気に。しかも、なんか「ワカイイ〜」そうです。

こんな当たり前の言い方、きっと他社が使用していると考え商標を調べてみるとなんと誰も商標登録していません。ふーん、とりあえず法的な障害はなさそうです。

「素朴な石鹸」というネーミングで3月リリース予定です。どうぞ、ご期待下さい。


(2008-02-05)
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